獣人騎士団長の愛は、重くて甘い

こむぎダック

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アレクサンドル・クロムウェル

夜は長すぎた*

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 ベットに縫い付けられた、番は諦めたように微笑んで「手加減してね」と呟いた。

 ごめんな。
 ここまで煽られたら、手加減は無理だと思うぞ?

 口付けを落とし、耳朶を喰み、レンがした手順をそっくりそのまま、繰り返していく。

 まろい胸を揉んで、乳輪を舌先でなぞり硬く尖った蕾を甘噛みし、含んだ口の中で舌で転がした。
 快感でしなった背中に腕を差し入れ、押し付けられた胸を強く吸い上げた。

「んッ・・ャッ・・は・・」
「気持ちいい?」
「んッ・・」

 口を開かないレンの蕾を摘んで強く捏ねると、刺激に合わせて薄い腹がヒクつくのが見える。

「俺には気持ちいいか、聞いたよな?レンは答えてくれないのか?」
「恥ずかしいから・・ヤダ」

 それは残念だ。

 背中に入れた腕を引き寄せ起き上がり、胡座をかいた足の間にレンを座らせた。

 レンの顎を摘んで振り向かせ、合わせた唇の間で舌を絡ませると、レンの暖かい背中が俺の腹にピッタリ張り付いて、気持ちが良い。

 背後から回した手で胸を掴み、指の間に蕾を挟んで柔やわと揉むと、レンの秘所に押しつけた俺の滾りが、番の秘所から滴る蜜で濡れて行くのが分かる。

 女の体は本当に不思議だ。
 此方のオス同士だと後孔を解しても、薬油か軟膏を使わねば相手を傷付けてしまうのに、レンの体は感じる程蜜が溢れて、薬油を使う必要もない。

 前にレンの体がどうなっているかわからなかった時に、後孔を触って“何するんですかっ!!”と涙を浮かべて本気で怒られたな。

「ャッあ!はあぁーー」

 それにこの花芯、ほんの小さい部位なのに、こうやって少し弄るだけで、こんなに乱れて。

 なんていやらしい体なんだ?
 体中が朱に染まって、首筋の婚約紋が浮かび上がって見える。

 浮かんだ婚約紋に舌を這わせて魔力を流し、俺とレンの匂いを混ぜてマーキングすると、少しだけ安心できる。

 たまにマーキングが強すぎて、マークに冷たい目で見られるが、お前だって直ぐそうなるんだ。

「んッーーやんーー」

 ああ、かわいいな。達してしまったのか?
 だがもっとだ。
 もっと感じて。
 こんなに蜜が溢れてるじゃないか。
 中も好きだろ?

「あっ!やだまって」
「どうして?君も待ってくれなかっただろう?」
「うう~~」

 そんな弱い力で腕を掴んでも、止められないよ?

「あっあっ・・・」

 もうクチャクチャだ。
 レンの中はいつも熱いな。
 こんな狭いのに、俺の指に吸い付いてくる。

「指を増やすぞ?」
「ダメ!あっああ!」
「かわいい。また蜜が溢れてきた」
「そう・・いうこと言・・・わないで」
「恥ずかしい?」

 うなずいてるけど、可愛いからやめてあげられない。
 もっと乱れて見せて?
 こんな風に中で指をバラバラに動かすの好きだろ?  
 いやって言いながら首を振ったって、俺の指をキュウキュウ締め付けてくるぞ?

 ??
 何かレンの中が降りてきた?

 指の腹でレンの中に降りてきた、丸い壁をなぞってみた。

「あっ?!あーーああーー」

 すごい!!
 体中が震えている? 
 なんだ?すごい感じてる
 ここもレンの良いところか?

「もう・・ダメ、やだ~」
「どうして?」
「おっ!おかしいの!お腹の中が変なの!!」
「気持ちよさそうなのに?」
「お願い!やめて・・・こわい 」

 ガクガク震える体を腕に抱えて押さえつけ、レンの中をぐりぐりと撫でながら、婚約紋に獣歯を立てた。

「ヒッ!!あーーーああーーーー」

 “プシュ!”

 すごい!蜜が溢れてきた!!
 ビショビショだ。
 これ潮を吹いたのか?
 あ~可愛い。
 俺の番はなんて可愛いんだ。

 仰け反った背中に唇を這わせ、所有の証をつけても、まだ足りない。

「レン?」

 ビクビクと痙攣していた体から力が抜け、レンは腕の中でくたり、と動かなくなった。

 しまった!
 やり過ぎたか?

 慌ててクタクタのレンの体をベットに寝かせて、顔を覗き込んだ。

「レン?大丈夫か?」

 閉じられたまぶたが震え、生理的な涙で濡れた睫毛がぼんやりと開かれた。

「水、飲むか?」

 濡れた瞳が揺れて、睫毛が伏せられたのを同意ととって、ベットサイドに用意された水を口移しで飲ませた。

「もっといるか?」
 涙に濡れ弛緩したままのレンは、口の動きだけで “いじわる” と言った。

 クッーーー!!
 ダメだ。我慢できない!
 可愛すぎる!

「えっ? ひゃ?!」

 弛緩したレンの体をひっくり返し、腰を持ち上げて太腿の間に陰茎を挟んで、抽送をはじめた。

「もうちょっとだけ、付き合って」
「あっ?・はあっ」

 初めはゆっくりだった抽送も気づけばガツガツと激しいものになり、肌を打ち合う音が響いている。

 レンから際限なく溢れる蜜で、挿入しなくても気持ちがいい、これで本当に繋がった時の快感はどれほどなのだろうか。

「グゥッ・・・うう・・・はああ」

 細い背中に覆い被さるようにレンの体を抱きしめて精を放った。
 二度目の射精だと言うのに、自分でも驚くほどの量が出て、レンの腹や胸を汚してしまった。
 ギュウギュウに抱きしめていた腕を緩めると、レンはペシャとベットに突っ伏してしまった。

 穢してしまった体を清めようと、そっと仰向けにすると、レンは疲れ切り眠ってしまっていた。

 またやり過ぎてしまったようだ。
 レンを休ませたいと言いながら、俺が一番疲れさせてしまったな。

 汗と涙で頬に張り付いた髪をそっと撫で付け、二人の体液でビショビショになったシーツに洗浄魔法を掛けた。

 規則正しい寝息を立てるレンの体を抱き上げて、風呂に連れて行ったが、レンが目覚める様子はない。

 俺が穢した体を綺麗に清め、腕に抱えたまま湯に浸かると、レンの髪が湯の中で広がり揺れる様も愛おしい。

 しかし今からこんなで状態で、本当に繋がることが出来た時、俺はレンを壊してしまうのじゃないか?

 手加減と言われても、無理なんだよなあ

 ・・・婚姻か・・・

 婚姻が許される日までに、全ての神殿と国中の浄化は無理だろうな。

 だが、それまでにアガスだけは、殺すなり捕縛するなり出来ると良いのだが・・・。

 あいつはドラゴンの神殿を穢し、魔物を産み出して何をしようとして居るのだろうか。

 それに創世のドラゴン、クレイオスはどこに隠されて居るのか・・・・。

 分からないこと、やるべきことが山積だ。
 何もかも、一朝一夕で解決出来きないものばかりだ。

 出来ることなら、俺の番は安全な場所に隠してしまいたいが、それもできない。

こんな過酷な使命をレンに与えたアウラ神には、文句の一つも言いたい所だ。

 だが今は、腕の中に居るレンを、俺に与えてくれたアウラ神に、感謝の祈りを捧げるべきなのだろうな。


 
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