119 / 605
アレクサンドル・クロムウェル
タマス平原/ sideレン
しおりを挟む
「君にお願いがある」
「なんですか?」
「君の身体は今、前に教えたタマスの洞窟内にいる。向こうに戻ったら、そばに泉があるから、それを浄化して欲しい。その後はクレイオスの神殿にある泉を優先的に浄化してくれないか?」
「・・・そうしたらクレイオスさんが戻って来ますか?」
「少なくとも、彼の力にはなるだろう」
私が分かったと頷くと、アウラ様も心なしかホッとしたように見えます。
「それはいいですけど、スタンピードが起きる洞窟なんて、魔物だらけですよね?私1人でアガスさん達と魔物をやっつけられるでしょうか?」
それを聞いてアウラ様が クスッ と笑いました。
人が真剣に考えているのに失礼です。
魔物の群れの中に1人でポツンですよ?
命懸けですよ?
「ふふ・・。君は逃げるではなく、やっつけると考えるのだね?」
「だって、洞窟を出なくちゃ皇都に帰れないです」
まるで私を愛おしむように、アウラ様の笑みが深くなりました。
「そうだね、とても頼もしいね。でも君は命を奪ったり出来ないでしょ?」
「それは!・・・・・そうかも」
しおしおとする私の頭を、アウラ様はヨシヨシと撫でて「君の番が迎えに来るから心配ないよ」と教えてくれました。
「アレクさんが?」
もうすぐアレクさんに会えるの?
「彼、恐ろしく強いね。まさに樹界の王だ」
「樹界の王?」
「ものの例えだよ・・・さあ、君のお迎えまで後少しだ、他に知りたいことは?」
知りたいことは沢山ありますが、此処まで教えてくれなかったってことは、教えるつもりがないって事ですよね?
だとしたら、当たり障りの無い事ぐらいしか聞けません。
まずは、クレイオス様の神殿があった場所をステータス画面のマップに追加してもらいました。
それと今回みたいに瘴気で攻撃された場合に備えて、オートで防御できるように、加護を強化してもらえないかと思ったのですが・・・。
「精神を鍛えなさい」と言われてしまいました。そうですよね。これ以上ズルはいけませんね。
健全な心と健全な肉体は、日々の努力で作らないと。
他に知りたい事と言えば・・・
「瘴気って、本当はなんなのですか?」
瘴気は元々あったものとは聞いていましたが、何故できるのか、正体が何なのかは聞いていませんでした。
「瘴気はね。負の感情が凝った物。その負の感情を最も多く生み出すのは人だ。誰かを蔑んで貶めるのも人。争いを好み戦を起こして多くの命を奪うのも人だ。そのせいで瘴気が絶える事もない。人が脆弱なのは体だけじゃない、精神も脆弱だ。愛よりも負の感情を懐きやすい。」
アウラ様のお顔が、悲しげに曇りました。
「それは・・そうかもしれません」
それは私だって同じです。
「それなのに私は人を王にしてしまった。獣人は、体は頑強で優れた応力を持つけれど、番への愛を知って居るからなのか、人よりも純粋で平和的とさえ言える」
“私は人を創るべきじゃ無かった。彼の神の様に全てを水の底に沈めるべきだろうか”
表情が消え、虚空を見つめるアウラ様の横顔に、背筋がゾクリと震えました。
「アウラ様?」
「レン。古の契約はすでに破られてしまった。私は人の子の手によって、クレイオスを奪われた。居場所を探すことも出来ないのに、彼の苦痛だけは伝わってくる」
アウラ様がはらはらと流した涙が、頬を伝いクリスタルの結晶となって、白百合の花弁にこぼれ落ちていきます。
「私の愛し子は皆、愛情深い者達だった。けれど人の子は、その心を学ぼうとしない。私は、あと幾度人の子を許さねばならないのだろう」
私が知るアウラ様は、お優しくて少し惚けた神様です。
でも本当のアウラ様は、傷つけられても愛する事をやめられず。孤独と苦悩を抱え、苦しんで来たのだと知りました。
私は、この孤独な神様のために何ができるのでしょうか?
「浄化も終わるし、君の番もすぐ近くだ。もう帰る時間だよ」
「でも、アウラ様が・・・・」
1人になってしまいます。
「レン?クレイオスを見つけてくれる?」
「はい!絶対見つけます!」
「もう番から離れちゃダメだよ?」
「はい!絶対離れません!」
私の目からボロボロ溢れる涙を、アウラ様は真っ白な袖で拭ってくれました。
アウラ様が "またね" と手を振ると "リーン"と聞き慣れた鈴の音が聞こえて、私は光の中に溶けたのです。
◇◇◇
ドンッ! ガガッ!!
耳障りな音に瞼を開けると、私は馬車の椅子の上で泣きながら丸くなっていました。
ドンドン ガンガン と、さっきからうるさ過ぎます。
涙に濡れた頬を拳で拭い、馬車の窓からこっそり外を覗こうとしました。
ちょうどその時、窓に向って剣が振り下ろされ ガンッ!! と音を立て金色の火花が散りました。
ビックリした~!
今、どういう状況?
「まだ結界は破れないのか」
「大願成就の為、ここで愛し子を生贄に捧げなければならない。何としてでも引き摺り出さなければ」
「アガス様、如何いたしましょう」
ここで相談でもしに行ったのか、声が聞き取れなくなってしまいました。
今の話しだと、アウラ様の結界はまだ効果がある様ですが、後どのくらい保つのでしょうか?
大願成就って言っていたけど、誰の?
なんの為?
結界が切れるまでにアレクさんが間に合わなかったら、どうしましょう。
私を生贄にするとか言っていましたが、簡単にやられるつもりは有りませんよ?
声の主は3人。
他に何人いるのでしょうか?
もう一度窓から外を覗き見ると、結界に包まれた馬車が金色に光って見えます。
少し離れた所に同じようなローブを着た誘拐犯が5・6・7・・・7人いる様です。
7人かぁ。ちょっと多いなぁ。
剣を持って居るのが・・・3人。
他の人は魔法が使えるのかなあ?
アガス・・・
また瘴気を使うだろうな・・・。
そんなことを考えていたら、誘拐犯の後ろで、ゴボッ と大きな音がして、黒い泥の様なものが数体立ち上がりました。
何あれ?瘴気溜まり?
瘴気溜まりから、何か出てくる!
瘴気溜まりから魔物が湧き出したというのに、ローブ姿の人達は全く気にした様子がありません。
どうなってるの?
息を詰めて観察していると、湧き出した魔物が瘴気溜まりの縁に向って移動して行きます。
するとそこに、転移陣が浮かび上がり、陣に触れた魔物をどこかに転移させてしまいました。
なんてこと?!
どこに転移させてるの?
魔物被害の原因はこれ?
ゴボリと音がして、また別の魔物が湧き出してきます。
今度はそこに大きな影がさして・・・。
「&%$##ーーッ!!!」
無理!ムリむりムリ無理ーーーー!!!
何あれ!!嘘でしょ!!絶対無理!!!
あれが、前にアレクさんが言っていたメイジアクネでしょうか?
糸を伝って上から降りてきた巨大蜘蛛が、湧き出した魔物を糸でぐるぐる巻きにして運んで行きます。
運ばれた先に蜘蛛の巣が張られ、あちこちから垂れ下がって居るのは、餌になった魔物の成れの果てでしょうか?!
絶対外に出たくない!!
やだもう~!
お家に帰りたい~!!
半べそ状態で、巨大蜘蛛を見上げていると、誘拐犯に気付かれてしまいました。
誘拐犯達は馬車に駆け寄ってくると「ここを開けろ!!」「今すぐ出てこい!!」などと口々に叫んでいます。
馬鹿なんですか?
怒鳴られたからって、安全な結界から出るわけないでしょう?
第一あんな巨大蜘蛛がいるのに、表になんか誰が出るか!!
剣を振り上げて怒鳴り散らす誘拐犯に、私は思いっきり あっかんべー としてやりました。
それに怒った誘拐犯の1人が、剣を振り上げたその時。
ドッカーン!! 轟音と共に爆風が吹き荒れ、誘拐犯が吹き飛ばされてしまいました。
結界に守られた馬車も激しく揺れています。
「レンッ!!」
夢に見る程聞きたかった声が、私を呼んでいます。
やっと。
大切な人にやっと会える!
「なんですか?」
「君の身体は今、前に教えたタマスの洞窟内にいる。向こうに戻ったら、そばに泉があるから、それを浄化して欲しい。その後はクレイオスの神殿にある泉を優先的に浄化してくれないか?」
「・・・そうしたらクレイオスさんが戻って来ますか?」
「少なくとも、彼の力にはなるだろう」
私が分かったと頷くと、アウラ様も心なしかホッとしたように見えます。
「それはいいですけど、スタンピードが起きる洞窟なんて、魔物だらけですよね?私1人でアガスさん達と魔物をやっつけられるでしょうか?」
それを聞いてアウラ様が クスッ と笑いました。
人が真剣に考えているのに失礼です。
魔物の群れの中に1人でポツンですよ?
命懸けですよ?
「ふふ・・。君は逃げるではなく、やっつけると考えるのだね?」
「だって、洞窟を出なくちゃ皇都に帰れないです」
まるで私を愛おしむように、アウラ様の笑みが深くなりました。
「そうだね、とても頼もしいね。でも君は命を奪ったり出来ないでしょ?」
「それは!・・・・・そうかも」
しおしおとする私の頭を、アウラ様はヨシヨシと撫でて「君の番が迎えに来るから心配ないよ」と教えてくれました。
「アレクさんが?」
もうすぐアレクさんに会えるの?
「彼、恐ろしく強いね。まさに樹界の王だ」
「樹界の王?」
「ものの例えだよ・・・さあ、君のお迎えまで後少しだ、他に知りたいことは?」
知りたいことは沢山ありますが、此処まで教えてくれなかったってことは、教えるつもりがないって事ですよね?
だとしたら、当たり障りの無い事ぐらいしか聞けません。
まずは、クレイオス様の神殿があった場所をステータス画面のマップに追加してもらいました。
それと今回みたいに瘴気で攻撃された場合に備えて、オートで防御できるように、加護を強化してもらえないかと思ったのですが・・・。
「精神を鍛えなさい」と言われてしまいました。そうですよね。これ以上ズルはいけませんね。
健全な心と健全な肉体は、日々の努力で作らないと。
他に知りたい事と言えば・・・
「瘴気って、本当はなんなのですか?」
瘴気は元々あったものとは聞いていましたが、何故できるのか、正体が何なのかは聞いていませんでした。
「瘴気はね。負の感情が凝った物。その負の感情を最も多く生み出すのは人だ。誰かを蔑んで貶めるのも人。争いを好み戦を起こして多くの命を奪うのも人だ。そのせいで瘴気が絶える事もない。人が脆弱なのは体だけじゃない、精神も脆弱だ。愛よりも負の感情を懐きやすい。」
アウラ様のお顔が、悲しげに曇りました。
「それは・・そうかもしれません」
それは私だって同じです。
「それなのに私は人を王にしてしまった。獣人は、体は頑強で優れた応力を持つけれど、番への愛を知って居るからなのか、人よりも純粋で平和的とさえ言える」
“私は人を創るべきじゃ無かった。彼の神の様に全てを水の底に沈めるべきだろうか”
表情が消え、虚空を見つめるアウラ様の横顔に、背筋がゾクリと震えました。
「アウラ様?」
「レン。古の契約はすでに破られてしまった。私は人の子の手によって、クレイオスを奪われた。居場所を探すことも出来ないのに、彼の苦痛だけは伝わってくる」
アウラ様がはらはらと流した涙が、頬を伝いクリスタルの結晶となって、白百合の花弁にこぼれ落ちていきます。
「私の愛し子は皆、愛情深い者達だった。けれど人の子は、その心を学ぼうとしない。私は、あと幾度人の子を許さねばならないのだろう」
私が知るアウラ様は、お優しくて少し惚けた神様です。
でも本当のアウラ様は、傷つけられても愛する事をやめられず。孤独と苦悩を抱え、苦しんで来たのだと知りました。
私は、この孤独な神様のために何ができるのでしょうか?
「浄化も終わるし、君の番もすぐ近くだ。もう帰る時間だよ」
「でも、アウラ様が・・・・」
1人になってしまいます。
「レン?クレイオスを見つけてくれる?」
「はい!絶対見つけます!」
「もう番から離れちゃダメだよ?」
「はい!絶対離れません!」
私の目からボロボロ溢れる涙を、アウラ様は真っ白な袖で拭ってくれました。
アウラ様が "またね" と手を振ると "リーン"と聞き慣れた鈴の音が聞こえて、私は光の中に溶けたのです。
◇◇◇
ドンッ! ガガッ!!
耳障りな音に瞼を開けると、私は馬車の椅子の上で泣きながら丸くなっていました。
ドンドン ガンガン と、さっきからうるさ過ぎます。
涙に濡れた頬を拳で拭い、馬車の窓からこっそり外を覗こうとしました。
ちょうどその時、窓に向って剣が振り下ろされ ガンッ!! と音を立て金色の火花が散りました。
ビックリした~!
今、どういう状況?
「まだ結界は破れないのか」
「大願成就の為、ここで愛し子を生贄に捧げなければならない。何としてでも引き摺り出さなければ」
「アガス様、如何いたしましょう」
ここで相談でもしに行ったのか、声が聞き取れなくなってしまいました。
今の話しだと、アウラ様の結界はまだ効果がある様ですが、後どのくらい保つのでしょうか?
大願成就って言っていたけど、誰の?
なんの為?
結界が切れるまでにアレクさんが間に合わなかったら、どうしましょう。
私を生贄にするとか言っていましたが、簡単にやられるつもりは有りませんよ?
声の主は3人。
他に何人いるのでしょうか?
もう一度窓から外を覗き見ると、結界に包まれた馬車が金色に光って見えます。
少し離れた所に同じようなローブを着た誘拐犯が5・6・7・・・7人いる様です。
7人かぁ。ちょっと多いなぁ。
剣を持って居るのが・・・3人。
他の人は魔法が使えるのかなあ?
アガス・・・
また瘴気を使うだろうな・・・。
そんなことを考えていたら、誘拐犯の後ろで、ゴボッ と大きな音がして、黒い泥の様なものが数体立ち上がりました。
何あれ?瘴気溜まり?
瘴気溜まりから、何か出てくる!
瘴気溜まりから魔物が湧き出したというのに、ローブ姿の人達は全く気にした様子がありません。
どうなってるの?
息を詰めて観察していると、湧き出した魔物が瘴気溜まりの縁に向って移動して行きます。
するとそこに、転移陣が浮かび上がり、陣に触れた魔物をどこかに転移させてしまいました。
なんてこと?!
どこに転移させてるの?
魔物被害の原因はこれ?
ゴボリと音がして、また別の魔物が湧き出してきます。
今度はそこに大きな影がさして・・・。
「&%$##ーーッ!!!」
無理!ムリむりムリ無理ーーーー!!!
何あれ!!嘘でしょ!!絶対無理!!!
あれが、前にアレクさんが言っていたメイジアクネでしょうか?
糸を伝って上から降りてきた巨大蜘蛛が、湧き出した魔物を糸でぐるぐる巻きにして運んで行きます。
運ばれた先に蜘蛛の巣が張られ、あちこちから垂れ下がって居るのは、餌になった魔物の成れの果てでしょうか?!
絶対外に出たくない!!
やだもう~!
お家に帰りたい~!!
半べそ状態で、巨大蜘蛛を見上げていると、誘拐犯に気付かれてしまいました。
誘拐犯達は馬車に駆け寄ってくると「ここを開けろ!!」「今すぐ出てこい!!」などと口々に叫んでいます。
馬鹿なんですか?
怒鳴られたからって、安全な結界から出るわけないでしょう?
第一あんな巨大蜘蛛がいるのに、表になんか誰が出るか!!
剣を振り上げて怒鳴り散らす誘拐犯に、私は思いっきり あっかんべー としてやりました。
それに怒った誘拐犯の1人が、剣を振り上げたその時。
ドッカーン!! 轟音と共に爆風が吹き荒れ、誘拐犯が吹き飛ばされてしまいました。
結界に守られた馬車も激しく揺れています。
「レンッ!!」
夢に見る程聞きたかった声が、私を呼んでいます。
やっと。
大切な人にやっと会える!
79
お気に入りに追加
1,336
あなたにおすすめの小説
腹黒宰相との白い結婚
黎
恋愛
大嫌いな腹黒宰相ロイドと結婚する羽目になったランメリアは、条件をつきつけた――これは白い結婚であること。代わりに側妻を娶るも愛人を作るも好きにすればいい。そう決めたはずだったのだが、なぜか、周囲が全力で溝を埋めてくる。
嫌われ女騎士は塩対応だった堅物騎士様と蜜愛中! 愚者の花道
Canaan
恋愛
旧題:愚者の花道
周囲からの風当たりは強いが、逞しく生きている平民あがりの女騎士ヘザー。ある時、とんでもない痴態を高慢エリート男ヒューイに目撃されてしまう。しかも、新しい配属先には自分の上官としてそのヒューイがいた……。
女子力低い残念ヒロインが、超感じ悪い堅物男の調子をだんだん狂わせていくお話。
※シリーズ「愚者たちの物語 その2」※
婚約者の本性を暴こうとメイドになったら溺愛されました!
柿崎まつる
恋愛
世継ぎの王女アリスには完璧な婚約者がいる。侯爵家次男のグラシアンだ。容姿端麗・文武両道。名声を求めず、穏やかで他人に優しい。アリスにも紳士的に対応する。だが、完璧すぎる婚約者にかえって不信を覚えたアリスは、彼の本性を探るため侯爵家にメイドとして潜入する。2022eロマンスロイヤル大賞、コミック原作賞を受賞しました。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

悪役令嬢ですが、ヒロインが大好きなので助けてあげてたら、その兄に溺愛されてます!?
柊 来飛
恋愛
ある日現実世界で車に撥ねられ死んでしまった主人公。
しかし、目が覚めるとそこは好きなゲームの世界で!?
しかもその悪役令嬢になっちゃった!?
困惑する主人公だが、大好きなヒロインのために頑張っていたら、なぜかヒロインの兄に溺愛されちゃって!?
不定期です。趣味で描いてます。
あくまでも創作として、なんでも許せる方のみ、ご覧ください。

次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m

私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる