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アレクサンドル・クロムウェル
誤解を解くならお早め / 家出・sideレン
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「終わりました。他に痛い処は無いですか?」
「ありがとうございます。もう大丈夫です」
昨日アレクさんに殴られたマークさんは、折角の綺麗なお顔が、左顎が腫れ上がって大変な事になっていました。
あちらの世界は医学は発達していましたが、治癒魔法の様に、怪我をあっという間に治せるお薬は無かったから、こうやって目の前で見る間に怪我が治っていくのを見ると、何度使っても魔法の神秘に感動します。
「それで、アレクは納得したの?」
「一応誤解は解けましたし、反省はしている様でしたよ?」
「ふ~ん。反省ねぇ」
ウィリアムさんは、胡乱気な目を空に向けています。
私を心配して、様子を見に来てくれたのは有り難いのですが、お仕事は大丈夫なのでしょうか?
ラノベでは、王様や皇帝はものすごく激務だって書いてあったし、あちらの世界で実際に至尊の座にいらっしゃる方々の御公務は、ハードスケジュールだと聞いています。
こんなにひょいひょいお仕事を抜け出していいのでしょうか?
「僕の周りは優秀な子ばかりだからね。問題ないよ。まぁ即位から数年は大変だったけど、途中で気付いたんだ、自分一人でできる事には限りがある、仕事を任せられる人材がいないなら、育てれば良いってね」
ウィリアムさんの考え方は、大企業の社長さんみたいです。
「幸いな事に、邪魔して来そうな連中は一掃されてたから、やり易くはあったね」
ギデオン帝とジルベールさんのことを考えると、そんな簡単なことでは無かったと思うのですが・・・・でも、ウィリアムさんが頑張って来た結果です。ここは素直に褒めてあげるべきでしょう。
「人材の大切さを理解している為政者は、なかなかいないらしいですよ?ウィリアムさんは立派ですね」
「分かってくれる?嬉しいなあ、グリーンヒルなんて、手が足り無いんだからもっと働けって煩くてさあ」
あれ?
優秀な人が沢山居るんじゃなかったの?
「話を戻すけど、僕今回のことは、結構怒ってるんだよね」
「そうなんですね?」
「レンちゃんもマークも、もっと怒って良いんだよ?」
そう言われてマークさんは少し困った顔になりました。
「立場も弁えず、私がレン様に甘えすぎたのが悪いのです。閣下だけの責任ではありません」としょんぼりしてしまいました。
なんて可愛らしいのでしょう。
マークさんはこんなに美人さんなのに、ほんと素直で良い子。
「私は、一人っ子なのですが、マークさんが頼ってくれて、いも・・弟ができたみたいで嬉しかったですよ?」
「レン様・・・私が弟など勿体無い」
手を取り合って感動している私達に、ウィリアムさんから、生ぬるい視線を感じるのは気のせいでしょうか。
「はいは~い。話し進めていいかな」
「あっはい、すみません」
「僕が見る限り、レンちゃんは完全にとばっちりだし、マークも悪くないよ?悪いのはアレクとロロシュだ」
ロロシュさんの名前が出て、マークさんがヒュッっと息を呑むのが聞こえました。
「陛下は・・・私とロロシュの・・・」
「ロロシュは僕の子飼いだからね、全てではないけど、ある程度は知ってるよ」
「・・そうでしたか」
「あの子も、色々あって拗らせちゃったところがあるから、あんまり強くは言え無いけどね。アレクもそうだよ?」
「アレクさんも?」
「僕たちが何をしたのかレンちゃんも知ってるよね?それに加えてアレクは見た目がああだから、自己評価が低過ぎるんだよね」
たしかにアレクさんは、自己肯定感が低いとは思いますが、この言い方には異議ありです。
「アレクさんはかっこいいです。そういう言い方はやめて下さい」
「・・・・本当にレンちゃんは、アレクの事かっこよく見えてるんだ」
「いけませんか?」
「いけなくないけど・・・ねぇ」
マークさんと二人で顔を見交わすのやめてくれないでしょうか。
「もう良いです。見た目関係なく、私の好みのタイプど真ん中だと思って下さい」
“変わってるよね”とか二人でコソコソ話すのも禁止ですよ。
「さっきから、話が進んで無い様ですが?」
私がブスッとして言うと二人は慌てた様だった。
「ごめんね、レンちゃんの眼が悪いのかなぁ?なんて思って無いから」
「そうです。レン様は独特な感性をお持ちなだけです」
何それ、煽ってるのかしら?
「で・す・か・らっ」
「そうでした。僕はね、番だからとか本能だとかって考えは、一旦脇に置いた方がいいと思うんだ」
「何故ですか?」
「僕は婚約者だったオルフィのことが最初苦手だった。僕は子供だったし人族だから、獣人の番に対する想いとかが理解できなくてね。そうしたら、オルフィに言われたんだ“私の魂があなたを求めてるんだ”って。それを聞いて僕はなんか納得したんだよね。“番だからこうしなきゃいけない”とかじゃなくて、普通に相手を好きかどうか、魂が求めてるって言えるほど、相手を想うことが出来るって、素敵だなぁって思ったんだ」
オルフェウスさんのことを話すウィリアムさんの瞳はとても優しくて、今でも彼のことを愛しているのが伝わってきて、切なくなります。
「だからアレク達二人は、そこの処を理解した方がいいと思う。それに求愛行動中の獣人は突飛なことを仕勝ちだけど、悪いことをしたらお仕置きが必要だよね?」
「ええ、まぁそうですよね?」
「そこでなんだけど、レンちゃんは討伐とか、浄化とかを抜きにして、何かやりたい事はない?」
やりたい事?・・・・。
「う~ん。皇宮の外の暮らしは見てみたいです。あと・・食材探しとか、アレクさんのお母様にもお会いしたいです」
「なるほど・・・いいね!それで行こう!」
それとはどれの事でしょう。
「レンちゃん。家出しよう!マークはレンちゃんの護衛ね」
「「はい?」」
「声の揃った返事って、仲良し兄弟みたいで良いね」
「いや、陛下そう言うことではなく」
「ウィリアムさん、家出って」
「家出って言うか、お出かけしたらレンちゃんのやりたい事、全部出来るんじゃない?」
「あっ、たしかに」
「でしょ?いいかい、アレクには内緒ってとこがポイントになるから、お出かけじゃなくて家出ってことにするんだ」
「それ、他の人に迷惑かけませんか?」
「大丈夫。そこは僕が上手くやるよ」
「はあ」
本当に大丈夫なのでしょうか?
「レンちゃんが急に居なくなったら、アレクがへこむのは確実だ。マークには休みを取って貰って、実際はレンちゃんの護衛をやって貰うんだけど。二人は旅行気分でリリーシュ様に会って来たらいいよ。その間にロロシュを煽る様な噂をチラッと流しておくからさ。噂を聞いたら、あの子も慌てて、考えを改めるんじゃないかな?」
「そんなに上手くいきますか?」
「レンちゃんは、もう僕の大事な家族だからね。心配しないで、お兄ちゃんに任せなさい」
家族でお兄ちゃん・・・。
どうしましょう。
普段から、お兄ちゃんアピールの圧が強かったですが、今はなんだかとっても嬉しいです。
「お兄ちゃん?」
「ッ?!もう一回!もう一回、お兄ちゃんって呼んでみて!!」
「エッ?」
ウィリアムさんが満面の笑みで、はやくはやく、と急かして来ます。
「おっお兄ちゃん?」
「クウーーーッ!!いい!すごく良い!!こんな可愛い弟ができるなんて!!いいかい。これからは僕のこと、絶対“お兄ちゃん”って呼ぶんだよ?わかった?」
両肩を掴まれて顔を覗き込むウィリアムさんの圧が物凄い事になってます。
なんか変なスイッチを押してしまったみたいで、ちょっと怖いです。
それに厳密には、弟じゃなくて妹なんですけどね?
結局ウィリアムさんの勢いに押し切られる形で、あれよあれよと言う間に手筈が整えられ、家出という名のお出かけに、私とマークさんの二人は出発することとなりました。
「ありがとうございます。もう大丈夫です」
昨日アレクさんに殴られたマークさんは、折角の綺麗なお顔が、左顎が腫れ上がって大変な事になっていました。
あちらの世界は医学は発達していましたが、治癒魔法の様に、怪我をあっという間に治せるお薬は無かったから、こうやって目の前で見る間に怪我が治っていくのを見ると、何度使っても魔法の神秘に感動します。
「それで、アレクは納得したの?」
「一応誤解は解けましたし、反省はしている様でしたよ?」
「ふ~ん。反省ねぇ」
ウィリアムさんは、胡乱気な目を空に向けています。
私を心配して、様子を見に来てくれたのは有り難いのですが、お仕事は大丈夫なのでしょうか?
ラノベでは、王様や皇帝はものすごく激務だって書いてあったし、あちらの世界で実際に至尊の座にいらっしゃる方々の御公務は、ハードスケジュールだと聞いています。
こんなにひょいひょいお仕事を抜け出していいのでしょうか?
「僕の周りは優秀な子ばかりだからね。問題ないよ。まぁ即位から数年は大変だったけど、途中で気付いたんだ、自分一人でできる事には限りがある、仕事を任せられる人材がいないなら、育てれば良いってね」
ウィリアムさんの考え方は、大企業の社長さんみたいです。
「幸いな事に、邪魔して来そうな連中は一掃されてたから、やり易くはあったね」
ギデオン帝とジルベールさんのことを考えると、そんな簡単なことでは無かったと思うのですが・・・・でも、ウィリアムさんが頑張って来た結果です。ここは素直に褒めてあげるべきでしょう。
「人材の大切さを理解している為政者は、なかなかいないらしいですよ?ウィリアムさんは立派ですね」
「分かってくれる?嬉しいなあ、グリーンヒルなんて、手が足り無いんだからもっと働けって煩くてさあ」
あれ?
優秀な人が沢山居るんじゃなかったの?
「話を戻すけど、僕今回のことは、結構怒ってるんだよね」
「そうなんですね?」
「レンちゃんもマークも、もっと怒って良いんだよ?」
そう言われてマークさんは少し困った顔になりました。
「立場も弁えず、私がレン様に甘えすぎたのが悪いのです。閣下だけの責任ではありません」としょんぼりしてしまいました。
なんて可愛らしいのでしょう。
マークさんはこんなに美人さんなのに、ほんと素直で良い子。
「私は、一人っ子なのですが、マークさんが頼ってくれて、いも・・弟ができたみたいで嬉しかったですよ?」
「レン様・・・私が弟など勿体無い」
手を取り合って感動している私達に、ウィリアムさんから、生ぬるい視線を感じるのは気のせいでしょうか。
「はいは~い。話し進めていいかな」
「あっはい、すみません」
「僕が見る限り、レンちゃんは完全にとばっちりだし、マークも悪くないよ?悪いのはアレクとロロシュだ」
ロロシュさんの名前が出て、マークさんがヒュッっと息を呑むのが聞こえました。
「陛下は・・・私とロロシュの・・・」
「ロロシュは僕の子飼いだからね、全てではないけど、ある程度は知ってるよ」
「・・そうでしたか」
「あの子も、色々あって拗らせちゃったところがあるから、あんまり強くは言え無いけどね。アレクもそうだよ?」
「アレクさんも?」
「僕たちが何をしたのかレンちゃんも知ってるよね?それに加えてアレクは見た目がああだから、自己評価が低過ぎるんだよね」
たしかにアレクさんは、自己肯定感が低いとは思いますが、この言い方には異議ありです。
「アレクさんはかっこいいです。そういう言い方はやめて下さい」
「・・・・本当にレンちゃんは、アレクの事かっこよく見えてるんだ」
「いけませんか?」
「いけなくないけど・・・ねぇ」
マークさんと二人で顔を見交わすのやめてくれないでしょうか。
「もう良いです。見た目関係なく、私の好みのタイプど真ん中だと思って下さい」
“変わってるよね”とか二人でコソコソ話すのも禁止ですよ。
「さっきから、話が進んで無い様ですが?」
私がブスッとして言うと二人は慌てた様だった。
「ごめんね、レンちゃんの眼が悪いのかなぁ?なんて思って無いから」
「そうです。レン様は独特な感性をお持ちなだけです」
何それ、煽ってるのかしら?
「で・す・か・らっ」
「そうでした。僕はね、番だからとか本能だとかって考えは、一旦脇に置いた方がいいと思うんだ」
「何故ですか?」
「僕は婚約者だったオルフィのことが最初苦手だった。僕は子供だったし人族だから、獣人の番に対する想いとかが理解できなくてね。そうしたら、オルフィに言われたんだ“私の魂があなたを求めてるんだ”って。それを聞いて僕はなんか納得したんだよね。“番だからこうしなきゃいけない”とかじゃなくて、普通に相手を好きかどうか、魂が求めてるって言えるほど、相手を想うことが出来るって、素敵だなぁって思ったんだ」
オルフェウスさんのことを話すウィリアムさんの瞳はとても優しくて、今でも彼のことを愛しているのが伝わってきて、切なくなります。
「だからアレク達二人は、そこの処を理解した方がいいと思う。それに求愛行動中の獣人は突飛なことを仕勝ちだけど、悪いことをしたらお仕置きが必要だよね?」
「ええ、まぁそうですよね?」
「そこでなんだけど、レンちゃんは討伐とか、浄化とかを抜きにして、何かやりたい事はない?」
やりたい事?・・・・。
「う~ん。皇宮の外の暮らしは見てみたいです。あと・・食材探しとか、アレクさんのお母様にもお会いしたいです」
「なるほど・・・いいね!それで行こう!」
それとはどれの事でしょう。
「レンちゃん。家出しよう!マークはレンちゃんの護衛ね」
「「はい?」」
「声の揃った返事って、仲良し兄弟みたいで良いね」
「いや、陛下そう言うことではなく」
「ウィリアムさん、家出って」
「家出って言うか、お出かけしたらレンちゃんのやりたい事、全部出来るんじゃない?」
「あっ、たしかに」
「でしょ?いいかい、アレクには内緒ってとこがポイントになるから、お出かけじゃなくて家出ってことにするんだ」
「それ、他の人に迷惑かけませんか?」
「大丈夫。そこは僕が上手くやるよ」
「はあ」
本当に大丈夫なのでしょうか?
「レンちゃんが急に居なくなったら、アレクがへこむのは確実だ。マークには休みを取って貰って、実際はレンちゃんの護衛をやって貰うんだけど。二人は旅行気分でリリーシュ様に会って来たらいいよ。その間にロロシュを煽る様な噂をチラッと流しておくからさ。噂を聞いたら、あの子も慌てて、考えを改めるんじゃないかな?」
「そんなに上手くいきますか?」
「レンちゃんは、もう僕の大事な家族だからね。心配しないで、お兄ちゃんに任せなさい」
家族でお兄ちゃん・・・。
どうしましょう。
普段から、お兄ちゃんアピールの圧が強かったですが、今はなんだかとっても嬉しいです。
「お兄ちゃん?」
「ッ?!もう一回!もう一回、お兄ちゃんって呼んでみて!!」
「エッ?」
ウィリアムさんが満面の笑みで、はやくはやく、と急かして来ます。
「おっお兄ちゃん?」
「クウーーーッ!!いい!すごく良い!!こんな可愛い弟ができるなんて!!いいかい。これからは僕のこと、絶対“お兄ちゃん”って呼ぶんだよ?わかった?」
両肩を掴まれて顔を覗き込むウィリアムさんの圧が物凄い事になってます。
なんか変なスイッチを押してしまったみたいで、ちょっと怖いです。
それに厳密には、弟じゃなくて妹なんですけどね?
結局ウィリアムさんの勢いに押し切られる形で、あれよあれよと言う間に手筈が整えられ、家出という名のお出かけに、私とマークさんの二人は出発することとなりました。
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