102 / 508
アレクサンドル・クロムウェル
誤解を解くならお早め / 家出
しおりを挟む
「お帰りなさいませ」
もしかしたら、"レンが出迎えてくれるかも"という淡い期待は裏切られ、宮で俺を出迎えたのはセルジュだった。
「ローガンはどうした」
「レン様のお世話中です」
「セルジュ、お前にも怖い思いをさせた。すまなかったな」
硬い声を出すセルジュを見下ろして謝罪すると、セルジュは深く腰を折って顔が見えなくなった。
「僕・・私とローガンさんはレン様の専属侍従として当然の事をしただけです」
「そうか。・・レンはどうしてる?食事は取ったのか?」
「レン様は、家出なさいました」
「・・・あ”?」
いえで?
今、家出と言ったのか?
「よく聞こえなかった、もう一度言ってくれ」
「レン様は、家出なさいました」
レンが家出?
「ローガンが・・・世話をしていると言わなかったか?」
「はい。レン様はこちらの事情をご存じないので、ローガンさんが道中のご案内を」
嘘だ!!
レンが家出?
そんな筈ない!!
セルジュの話を最後まで聞かず、俺は階段を駆け上がり、蹴破る勢いでレンの部屋の扉を開け放った。
そこに愛しい人の姿はなく、仄かに花の香りがするだけだった。
レン!どこだ?
何処にいる?!
俺の部屋との間にある、二人の寝室にもレンの姿はなく。
レンの刀も無くなっていた。
俺から逃げたのか?
もう許してくれないのか?
「・・セルジュ・・・レンは何処だ?」
「存じ上げません」
「知らないで済むかっ!!レンは愛し子だ!ローガン一人で護れると思っているのか!!」
「護衛の心配は要りません。アーチャー卿と近衛騎士が同行致しております」
「マークと近衛だと?!」
どう言う事だ?
マークの謝罪はこの為か?
マークは知っていて、俺を騙したのか?
近衛が同行?、
母上の指示か?
いや。母上はまだ上皇の元だ。
ウィリアム。
彼奴が企んだのか?!
彼奴が俺から番を奪うのか?!
俺は地下へと駆け降りて、ワインセラーの壁を動かし、真っ暗な秘密通路へ潜り込んだ。
皇宮内全ての秘密通路の地図は、頭の中に入っている。
剣の魔晶石に魔力を流して光源として、俺は後宮のウィリアムの部屋へ走った。
「ウィリアム!どういう事だ!!」
「煩いよ。声を落として」
「レンが居なくなった!!お前の仕業だろ!!」
「だったら何?」
「ふざけるなっ!」
レンが居なくなり、混乱し怒り狂う俺に、ウィリアムは皇帝の時の様な、冷たい視線を向けて来た。
「取り敢えず座って。そんなんじゃ話も出来ない。冷めたお茶しか無いけど、今のアレクには丁度良いよね?」
手ずから茶を入れる、ウィリアムの向かいに座ると、冷たい視線が突き刺さって来た。
「アレクが言った通り、護衛の手配をしたのは僕だよ」
「何故そんな勝手な事を?!」
「静かにしなよ」
ウィリアムは、さも煩いと言いた気に、両耳に指で栓をしてみせた。
「何故かって?レンちゃんがお外にお出かけしたいって言ったからだよ」
「レンは愛し子だぞ。どんな危険があるか」
俺の言葉は、ウィリアムに遮られた。
「そう?レンちゃんは僕より強いよ?アレクだって自慢してたじゃない」
「それは・・・」
言葉に詰まる俺に、ウィリアムは小馬鹿にした様に鼻を鳴らした。
「昨日の事もそうだけど、騎士団を預かる者としてどうなのさ。求愛行動中の獣人がピリピリするのは仕方ないと思うよ。でもちょっとやりすぎじゃない?」
「あれは・・・反省している」
「そう?今のアレクを見ていると、反省している様には見えないよ?このままじゃ、レンちゃんが可哀想だ」
「レンが、可哀想?俺はレンを大事にしてるだろ!」
「昨日のアレで?レンちゃん泣いてたじゃない。言っとくけど、僕はめちゃくちゃ怒ってるんだからね」
「うっ・・・」
「いくらアレクが大事にしてるって言い張ったって、結局独り占めしたいだけじゃないか。分からないの?たった一人で異界から渡ってきたレンちゃんは、自分の世界を一から作り直さなきゃならないんだよ?」
「それは、そうだが」
「そうだが、じゃないよ。いくら心配だからって、自分の檻で囲って閉じ込める気?討伐以外、皇宮の外は何も見せないつもりなの?レンちゃんは、アレクや僕達、この国のことを受け入れて、理解してくれようとしてるじゃないか。だから、レンちゃんが皇宮の外の世界を知りたいと言うなら、僕は邪魔しないし、助けてあげたいと思う」
「・・・・」
「またダンマリなの?いい加減にしなよ。子供じゃあるまいし」
「だが・・」
「だが、だの何だの、言い訳じみた話はもう沢山だ。番だとか愛だとか言ったって、アレクのやってる事は、自分の欲を押し付けてるだけだ。そんなのは愛とは言わないよ。レンちゃんはこの世界で唯一の愛し子で、たった一人の“女”なんだ。そんなレンちゃんの孤独を、アレク一人で全部埋められるとか、本気で思ってる訳?友達を作るのも許さないなんて、どうかしてるよ。傲慢すぎじゃない?」
「そんなつもりは・・・」
「昨日の今日で無いって言える?僕は愛し子を助けてあげたいと言ったよね?アレクが、レンちゃんには瘴気だけを消させて、その他は何も知らないまま、自分の側に繋いで置きたい。自分以外の人間を排除して、この世界から締め出す事になっても構わない。なんて馬鹿なことを考えてるなら、もう話すことはないよ。頭を冷やして出直しておいで。僕も疲れてるんだ、今すぐ出て行って」
ウィリアムに追い出された俺は、来た道をすごすごと帰るしかなかった。
重い足を引き摺り宮へ戻ると、通路の入り口でセルジュが待っていた。
「何故、引き留めなかった」
「私の仕事は、主人であるレン様の望みを叶えて差し上げる事です」
「俺の帰りを待つべきだっただろう」
「閣下は必ず反対なさるからと、陛下のご判断です」
ウィリアムの奴・・・・。
「俺がお前達を解雇する、とは思わなかったのか?」
「如何様な処分も覚悟の上です」
「・・・そうか。本当にレンが何処に行ったか知らないのか?」
「はい。ただレン様からのご伝言をお預かり致しております」
「レンから?」
別れの言葉か?
聞きたくないな。
「レン様は“気持ちの整理が出来たら戻ります”と仰せでした」
「他には」
「承っておりません」
「・・・・下がっていいぞ」
「私の処分は如何様に」
「レンが戻った時、お前がいなかったら、悲しむだろう?」
「・・・失礼致します」
セルジュは最後まで、俺と目を合わせないまま下がって行った。
気持ちの整理が出来たら戻るか・・・。
少なくとも今はまだ、戻る気があるんだな。
今はな・・・。
◇◇◇
レンのいない日々は、只々空虚だった。
眠れぬ夜に、愛しい番の衣に顔をうずめ、その残り香に慰めを求めても、瞼の裏に浮かぶ、レンの笑顔は、泣き顔に塗り変えられ。笑い声は、鳴き声にすり替わった。
忸怩たる想いに責め苛まれようと、赦しを乞う相手は手の届かないとろにいる。
ウィリアムの言うことは正しい。
俺が守りたい。俺が世話したい。
俺が一緒にいたい。俺だけを見て欲しい。
俺がああしたい、俺がこうしたい、我欲ばかりだ。
レンが何を望んでいるのかなんて、全く気にかけていなかった。
世界一幸せにしてやる?
巫山戯るな。
お前が幸せにして貰っていただけじゃないか。
君は今、何処にいる?
誰に会い、何を見て、何を思う?
君は笑ってくれているだろうか。
本当に戻って来てくれるだろうか。
その時は、俺を許してくれるか?
許してくれなくてもいい。
ただ君が側に居てくれさえしたら
それだけでいい。
レン。
君に会いたい。
もしかしたら、"レンが出迎えてくれるかも"という淡い期待は裏切られ、宮で俺を出迎えたのはセルジュだった。
「ローガンはどうした」
「レン様のお世話中です」
「セルジュ、お前にも怖い思いをさせた。すまなかったな」
硬い声を出すセルジュを見下ろして謝罪すると、セルジュは深く腰を折って顔が見えなくなった。
「僕・・私とローガンさんはレン様の専属侍従として当然の事をしただけです」
「そうか。・・レンはどうしてる?食事は取ったのか?」
「レン様は、家出なさいました」
「・・・あ”?」
いえで?
今、家出と言ったのか?
「よく聞こえなかった、もう一度言ってくれ」
「レン様は、家出なさいました」
レンが家出?
「ローガンが・・・世話をしていると言わなかったか?」
「はい。レン様はこちらの事情をご存じないので、ローガンさんが道中のご案内を」
嘘だ!!
レンが家出?
そんな筈ない!!
セルジュの話を最後まで聞かず、俺は階段を駆け上がり、蹴破る勢いでレンの部屋の扉を開け放った。
そこに愛しい人の姿はなく、仄かに花の香りがするだけだった。
レン!どこだ?
何処にいる?!
俺の部屋との間にある、二人の寝室にもレンの姿はなく。
レンの刀も無くなっていた。
俺から逃げたのか?
もう許してくれないのか?
「・・セルジュ・・・レンは何処だ?」
「存じ上げません」
「知らないで済むかっ!!レンは愛し子だ!ローガン一人で護れると思っているのか!!」
「護衛の心配は要りません。アーチャー卿と近衛騎士が同行致しております」
「マークと近衛だと?!」
どう言う事だ?
マークの謝罪はこの為か?
マークは知っていて、俺を騙したのか?
近衛が同行?、
母上の指示か?
いや。母上はまだ上皇の元だ。
ウィリアム。
彼奴が企んだのか?!
彼奴が俺から番を奪うのか?!
俺は地下へと駆け降りて、ワインセラーの壁を動かし、真っ暗な秘密通路へ潜り込んだ。
皇宮内全ての秘密通路の地図は、頭の中に入っている。
剣の魔晶石に魔力を流して光源として、俺は後宮のウィリアムの部屋へ走った。
「ウィリアム!どういう事だ!!」
「煩いよ。声を落として」
「レンが居なくなった!!お前の仕業だろ!!」
「だったら何?」
「ふざけるなっ!」
レンが居なくなり、混乱し怒り狂う俺に、ウィリアムは皇帝の時の様な、冷たい視線を向けて来た。
「取り敢えず座って。そんなんじゃ話も出来ない。冷めたお茶しか無いけど、今のアレクには丁度良いよね?」
手ずから茶を入れる、ウィリアムの向かいに座ると、冷たい視線が突き刺さって来た。
「アレクが言った通り、護衛の手配をしたのは僕だよ」
「何故そんな勝手な事を?!」
「静かにしなよ」
ウィリアムは、さも煩いと言いた気に、両耳に指で栓をしてみせた。
「何故かって?レンちゃんがお外にお出かけしたいって言ったからだよ」
「レンは愛し子だぞ。どんな危険があるか」
俺の言葉は、ウィリアムに遮られた。
「そう?レンちゃんは僕より強いよ?アレクだって自慢してたじゃない」
「それは・・・」
言葉に詰まる俺に、ウィリアムは小馬鹿にした様に鼻を鳴らした。
「昨日の事もそうだけど、騎士団を預かる者としてどうなのさ。求愛行動中の獣人がピリピリするのは仕方ないと思うよ。でもちょっとやりすぎじゃない?」
「あれは・・・反省している」
「そう?今のアレクを見ていると、反省している様には見えないよ?このままじゃ、レンちゃんが可哀想だ」
「レンが、可哀想?俺はレンを大事にしてるだろ!」
「昨日のアレで?レンちゃん泣いてたじゃない。言っとくけど、僕はめちゃくちゃ怒ってるんだからね」
「うっ・・・」
「いくらアレクが大事にしてるって言い張ったって、結局独り占めしたいだけじゃないか。分からないの?たった一人で異界から渡ってきたレンちゃんは、自分の世界を一から作り直さなきゃならないんだよ?」
「それは、そうだが」
「そうだが、じゃないよ。いくら心配だからって、自分の檻で囲って閉じ込める気?討伐以外、皇宮の外は何も見せないつもりなの?レンちゃんは、アレクや僕達、この国のことを受け入れて、理解してくれようとしてるじゃないか。だから、レンちゃんが皇宮の外の世界を知りたいと言うなら、僕は邪魔しないし、助けてあげたいと思う」
「・・・・」
「またダンマリなの?いい加減にしなよ。子供じゃあるまいし」
「だが・・」
「だが、だの何だの、言い訳じみた話はもう沢山だ。番だとか愛だとか言ったって、アレクのやってる事は、自分の欲を押し付けてるだけだ。そんなのは愛とは言わないよ。レンちゃんはこの世界で唯一の愛し子で、たった一人の“女”なんだ。そんなレンちゃんの孤独を、アレク一人で全部埋められるとか、本気で思ってる訳?友達を作るのも許さないなんて、どうかしてるよ。傲慢すぎじゃない?」
「そんなつもりは・・・」
「昨日の今日で無いって言える?僕は愛し子を助けてあげたいと言ったよね?アレクが、レンちゃんには瘴気だけを消させて、その他は何も知らないまま、自分の側に繋いで置きたい。自分以外の人間を排除して、この世界から締め出す事になっても構わない。なんて馬鹿なことを考えてるなら、もう話すことはないよ。頭を冷やして出直しておいで。僕も疲れてるんだ、今すぐ出て行って」
ウィリアムに追い出された俺は、来た道をすごすごと帰るしかなかった。
重い足を引き摺り宮へ戻ると、通路の入り口でセルジュが待っていた。
「何故、引き留めなかった」
「私の仕事は、主人であるレン様の望みを叶えて差し上げる事です」
「俺の帰りを待つべきだっただろう」
「閣下は必ず反対なさるからと、陛下のご判断です」
ウィリアムの奴・・・・。
「俺がお前達を解雇する、とは思わなかったのか?」
「如何様な処分も覚悟の上です」
「・・・そうか。本当にレンが何処に行ったか知らないのか?」
「はい。ただレン様からのご伝言をお預かり致しております」
「レンから?」
別れの言葉か?
聞きたくないな。
「レン様は“気持ちの整理が出来たら戻ります”と仰せでした」
「他には」
「承っておりません」
「・・・・下がっていいぞ」
「私の処分は如何様に」
「レンが戻った時、お前がいなかったら、悲しむだろう?」
「・・・失礼致します」
セルジュは最後まで、俺と目を合わせないまま下がって行った。
気持ちの整理が出来たら戻るか・・・。
少なくとも今はまだ、戻る気があるんだな。
今はな・・・。
◇◇◇
レンのいない日々は、只々空虚だった。
眠れぬ夜に、愛しい番の衣に顔をうずめ、その残り香に慰めを求めても、瞼の裏に浮かぶ、レンの笑顔は、泣き顔に塗り変えられ。笑い声は、鳴き声にすり替わった。
忸怩たる想いに責め苛まれようと、赦しを乞う相手は手の届かないとろにいる。
ウィリアムの言うことは正しい。
俺が守りたい。俺が世話したい。
俺が一緒にいたい。俺だけを見て欲しい。
俺がああしたい、俺がこうしたい、我欲ばかりだ。
レンが何を望んでいるのかなんて、全く気にかけていなかった。
世界一幸せにしてやる?
巫山戯るな。
お前が幸せにして貰っていただけじゃないか。
君は今、何処にいる?
誰に会い、何を見て、何を思う?
君は笑ってくれているだろうか。
本当に戻って来てくれるだろうか。
その時は、俺を許してくれるか?
許してくれなくてもいい。
ただ君が側に居てくれさえしたら
それだけでいい。
レン。
君に会いたい。
74
お気に入りに追加
1,296
あなたにおすすめの小説
私の愛する夫たちへ
エトカ
恋愛
日高真希(ひだかまき)は、両親の墓参りの帰りに見知らぬ世界に迷い込んでしまう。そこは女児ばかりが命を落とす病が蔓延する世界だった。そのため男女の比率は崩壊し、生き残った女性たちは複数の夫を持たねばならなかった。真希は一妻多夫制度に戸惑いを隠せない。そんな彼女が男たちに愛され、幸せになっていく物語。
*Rシーンは予告なく入ります。
よろしくお願いします!
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
召喚されたのに、スルーされた私
ブラックベリィ
恋愛
6人の皇子様の花嫁候補として、召喚されたようなんですけど………。
地味で影が薄い私はスルーされてしまいました。
ちなみに、召喚されたのは3人。
2人は美少女な女子高生。1人は、はい、地味な私です。
ちなみに、2人は1つ上で、私はこの春に女子高生になる予定………。
春休みは、残念異世界への入り口でした。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる