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アレクサンドル・クロムウェル
誤解を解くならお早め /手合わせ
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「ロロシュを選んだ理由を、聞いたら教えてくれるか?」
「ん~。今は内緒です」
マーク絡みなんだろうが、こうも秘密にされると余計に気になる。だが、これは普通に聞いても教えてくれなさそうだ。
まあいい。聞き出す方法はいくらでもあるからな。
「・・・本当に真剣でいいのか?」
「真剣じゃなきゃ、ダメなんです」
「そうか・・・」
木刀を手に背筋を伸ばして立つレンの姿は、穏やかではあるが、普段のフワッとした雰囲気から、凛として清廉なものに変わって見える。
レンが木刀を振ると、俺が剣を振るのとは違う、高い風切音が響くのは、剣の太さの違いと技の練度の高さ故だろう。
「兄上!レン様!」
弾むような足取りでやって来たのは、鍛錬に参加する気なのだろう、稽古着を身につけたアーノルドだ。
「ウィリアムはどうした?」
「陛下は、皆んなが緊張するといけないからと、あっちで見ています」
アーノルドの視線を辿ると、グリーンヒルを連れたウィリアムが、こちらに手を振っていた。
「アーノルドさん、おはようございます」
「おはようございます。レン様は稽古着も彼方の衣装なんですね。凄くお似合いです」
「へへへ。ありがとう」
「今は、素振りの途中ですか?」
「はい、一緒にやってみますか?」
是非。と言うアーノルドに、”剣筋が全く違うが良いのか“と聞くと、ウィリアムに勝てるように成るかもしれないからと、俄然やる気を出したようだ。
レン用に造らせた木刀を渡すと、アーノルドは、その細さと軽さに驚いていたが、いざレンを真似て木刀を振ってみると、如何にも腰の座りが悪い、フラフラと安定感の無い刀捌きになった。
一通りの型を振り終えたレンは、涼しい顔だが、アーノルドの方は、汗だくで息も上がっていた。
「レン・・様は。毎日これを?」
「その日の・・体調によります」
少し恥じらうレンの答えに、アーノルドは俺にジトっとした半眼を向けてきた。
俺は健康なオスだ。
番を可愛がって何が悪い。
それにな、風呂場で発散させているとはいえ、最後までいたさ無いのは、物凄く辛いんだぞ!
この後は如何するのかと聞かれ、手合わせだと答えると、アーノルドは自分もやりたいと言ってきた。
「どうする?」
「私は構いませんよ?でも一番目はロロシュさんでお願いします」
やけにロロシュに拘る処は気にはなるが、レンの好きにさせることにした。
ロロシュを呼んで、二人が手合わせの位置に着くと、他の団員達は手を止め二人に視線が集中した。
「レン様、本当に真剣で良いんですか?」
「構いません。それと、私はあなたに名を呼ぶことを許していませんので、蓮ではなく、紫藤と呼んでくださいね」
と和かに応えているが、レンの眼は笑っていない。わざわざ家名を呼ばせるとは、ロロシュは警戒対象と言うことか?
「はじめ!」
審判役のマークが声を上げると、場の空気が一気に張り詰め、緊張感で腕の産毛がチリチリしてきた。
抜いた剣を構えるロロシュに対し、レンの刀は鞘に収まったままだ。
「剣を抜かなくていいんですか?」
ロロシュの問いに、レンは口の端を少し引き上げただけだ。
この構えは見たことがないな。
何をする気だろう。
仕掛ける素振りもなく、静かに佇むレンに、痺れを切らしたロロシュが動いた。
「危ないっ!!」
大上段にから振り下ろされるロロシュの剣に、アーノルドが声を上げた。
キインッ!
金属の発する澄んだ音が響いた直後、レンの切先が、ロロシュの首の直前に迫りピタリと止まった。
「一本目」
「はあ?」
間抜けな声を出したロロシュの手首をレンが掴み、ロロシュは綺麗な弧を描いて、地面に投げ出された。
空を見上げるロロシュの顔の横に、レンに斬り飛ばされた剣がざくりと突き刺さり、顔を強ばらせたロロシュの眼は、地面に刺さった剣先に釘付けだ。
ゴツッ!
己の身に何が起こったか、理解できないロロシュの額を、レンが刀の柄で打った。
「2本目。ロロシュさん、あなた2回死にましたよ?」
「えっ・・・・」
「そこまで!レン様の勝利!!」
身を引いて、納刀したレンに歓声が上がった。
「兄上見ましたか?!レン様剣を斬りましたよ?!凄い!こんなの初めて見た!!」
とアーノルドは大興奮だ。
・・・・速い。
俺の眼でも全てを追いきれなかった。
起き上がって不貞腐れたように胡座をかくロロシュに、レンが何かを話しかけた。
周りの歓声が煩くて、何を言ったのか聞き取れなかったが、レンの言葉を聞いたロロシュはギクリと肩を跳ねさせ、レンを仰ぎ見たが、レンはツンっと顔を背けて斬り飛ばした剣を拾って、俺の元に戻って来た。
「レン様!凄いです。かっこいい!!」
「ふふふ。ありがとう」
「これは如何やったんだ?」
と斬り飛ばされた、剣を指差すとレンは照れた様に頬を掻いた。
「居合とか抜刀術と呼ばれるものです。昔の達人は、初激で相手の頭を真っ二つにしたそうですよ?でも、私はまだまだですね」
「えっ!剣を斬ったのに?」
「これを見て?分かりますか?」
アーノルドと俺、近くにいたマークも呼んで、斬り飛ばされた剣を改めたが、綺麗な切り口をしている事以外わからなかった。
「ほらここ、ここからは切れたんじゃなくて、折れてるんです。最後まで綺麗に切れて一人前だと、祖父が言っていました」
指差された箇所は、微妙に歪になっていたが、言われなければ分からない、些細な違いだった。
「厳しいな」
「ほんと~に厳しかったです」
鍛錬の日々を思い出し、ため息を吐くレンに、その祖父が只者で無い事は理解出来た。
その後は、レンが剣を斬った事に興奮したウィリアムもやって来て、アーノルドと順にレンに軽く投げ飛ばされ、大喜びをしていた。
投げ飛ばされて喜ぶとか
コイツら嗜虐趣味でもあるのか?
最後は俺との手合わせで、午前の鍛錬を終える事にした。
これは決して、ウィリアム達が楽しそうで羨ましかったとか、ヒソヒソ内緒話しをするマークに嫉妬したからではない。
単純にレンのと手合わせが面白いからだ。
レンは自分の体が小さく、腕力と膂力が弱いこと、自分の刀が打ち合いに向いていないことをしっかり理解している。
だからレンの刀捌きは、相手の剣を往なす事が基本だ
俺が人間相手に、本気で打ち合う事はまず無い。
それでも俺と手合わせをする相手は、大概俺の剣を真っ向から受けようとして、剣を取り落としたり、腕を痛めたりで、あっと言う間に手合わせが終わってしまう。
レンは相手の剣を極力刀で受けようとはしないし、刀で受けたとしても、こちらの力をうまく利用して往なして来るから、俺の手数も増え、純粋に手合わせが楽しくなる。
そして今も、打ち込んだ俺の木剣を木刀で受けたが、レンは刀身を木剣の側面に沿って滑らせてきた。
往なされたと、木剣を引こうとした瞬間、レンの木刀の切先が、俺の木剣に絡みつくように捻られて、あっと思った瞬間、俺の手から木剣が飛ばされてしまった。
「うわぁーー!!」
「レン様頑張ってーーー!!」
「団長をやっつけろーー!!」
何故、俺への声援が無いんだ。
俺の喉目掛けて飛んでくる突きを、横から左の拳で叩いた。
レンの木刀も飛んでいったが、レンは木刀に拳が当たる寸前に手を離し、腕へのダメージを回避している。
面白い!
普通ならここで、相手との距離を取ろうと後ろに下がるものだが、レンは逆に前へと踏み込んで来た。
左手で俺の手首を取り、右手で俺の肘を打って、左脚の膝裏にレンの右脚が絡むと、軽く体重を掛けられただけで、簡単に体勢を崩された。
俺は筋力に物を言わせ、側転の要領で無理やり体勢を立て直し、そのままレンの体を掬い上げた。
俺の腕に抱きつく形になったレンは、目をパチクリとして数秒固まった後、笑い出した。
「あはは・・・!何これ、コアラみたい!」
キャッキャと喜ぶレンの額にキスをして、今日の手合わせは終了だ。
「ん~。今は内緒です」
マーク絡みなんだろうが、こうも秘密にされると余計に気になる。だが、これは普通に聞いても教えてくれなさそうだ。
まあいい。聞き出す方法はいくらでもあるからな。
「・・・本当に真剣でいいのか?」
「真剣じゃなきゃ、ダメなんです」
「そうか・・・」
木刀を手に背筋を伸ばして立つレンの姿は、穏やかではあるが、普段のフワッとした雰囲気から、凛として清廉なものに変わって見える。
レンが木刀を振ると、俺が剣を振るのとは違う、高い風切音が響くのは、剣の太さの違いと技の練度の高さ故だろう。
「兄上!レン様!」
弾むような足取りでやって来たのは、鍛錬に参加する気なのだろう、稽古着を身につけたアーノルドだ。
「ウィリアムはどうした?」
「陛下は、皆んなが緊張するといけないからと、あっちで見ています」
アーノルドの視線を辿ると、グリーンヒルを連れたウィリアムが、こちらに手を振っていた。
「アーノルドさん、おはようございます」
「おはようございます。レン様は稽古着も彼方の衣装なんですね。凄くお似合いです」
「へへへ。ありがとう」
「今は、素振りの途中ですか?」
「はい、一緒にやってみますか?」
是非。と言うアーノルドに、”剣筋が全く違うが良いのか“と聞くと、ウィリアムに勝てるように成るかもしれないからと、俄然やる気を出したようだ。
レン用に造らせた木刀を渡すと、アーノルドは、その細さと軽さに驚いていたが、いざレンを真似て木刀を振ってみると、如何にも腰の座りが悪い、フラフラと安定感の無い刀捌きになった。
一通りの型を振り終えたレンは、涼しい顔だが、アーノルドの方は、汗だくで息も上がっていた。
「レン・・様は。毎日これを?」
「その日の・・体調によります」
少し恥じらうレンの答えに、アーノルドは俺にジトっとした半眼を向けてきた。
俺は健康なオスだ。
番を可愛がって何が悪い。
それにな、風呂場で発散させているとはいえ、最後までいたさ無いのは、物凄く辛いんだぞ!
この後は如何するのかと聞かれ、手合わせだと答えると、アーノルドは自分もやりたいと言ってきた。
「どうする?」
「私は構いませんよ?でも一番目はロロシュさんでお願いします」
やけにロロシュに拘る処は気にはなるが、レンの好きにさせることにした。
ロロシュを呼んで、二人が手合わせの位置に着くと、他の団員達は手を止め二人に視線が集中した。
「レン様、本当に真剣で良いんですか?」
「構いません。それと、私はあなたに名を呼ぶことを許していませんので、蓮ではなく、紫藤と呼んでくださいね」
と和かに応えているが、レンの眼は笑っていない。わざわざ家名を呼ばせるとは、ロロシュは警戒対象と言うことか?
「はじめ!」
審判役のマークが声を上げると、場の空気が一気に張り詰め、緊張感で腕の産毛がチリチリしてきた。
抜いた剣を構えるロロシュに対し、レンの刀は鞘に収まったままだ。
「剣を抜かなくていいんですか?」
ロロシュの問いに、レンは口の端を少し引き上げただけだ。
この構えは見たことがないな。
何をする気だろう。
仕掛ける素振りもなく、静かに佇むレンに、痺れを切らしたロロシュが動いた。
「危ないっ!!」
大上段にから振り下ろされるロロシュの剣に、アーノルドが声を上げた。
キインッ!
金属の発する澄んだ音が響いた直後、レンの切先が、ロロシュの首の直前に迫りピタリと止まった。
「一本目」
「はあ?」
間抜けな声を出したロロシュの手首をレンが掴み、ロロシュは綺麗な弧を描いて、地面に投げ出された。
空を見上げるロロシュの顔の横に、レンに斬り飛ばされた剣がざくりと突き刺さり、顔を強ばらせたロロシュの眼は、地面に刺さった剣先に釘付けだ。
ゴツッ!
己の身に何が起こったか、理解できないロロシュの額を、レンが刀の柄で打った。
「2本目。ロロシュさん、あなた2回死にましたよ?」
「えっ・・・・」
「そこまで!レン様の勝利!!」
身を引いて、納刀したレンに歓声が上がった。
「兄上見ましたか?!レン様剣を斬りましたよ?!凄い!こんなの初めて見た!!」
とアーノルドは大興奮だ。
・・・・速い。
俺の眼でも全てを追いきれなかった。
起き上がって不貞腐れたように胡座をかくロロシュに、レンが何かを話しかけた。
周りの歓声が煩くて、何を言ったのか聞き取れなかったが、レンの言葉を聞いたロロシュはギクリと肩を跳ねさせ、レンを仰ぎ見たが、レンはツンっと顔を背けて斬り飛ばした剣を拾って、俺の元に戻って来た。
「レン様!凄いです。かっこいい!!」
「ふふふ。ありがとう」
「これは如何やったんだ?」
と斬り飛ばされた、剣を指差すとレンは照れた様に頬を掻いた。
「居合とか抜刀術と呼ばれるものです。昔の達人は、初激で相手の頭を真っ二つにしたそうですよ?でも、私はまだまだですね」
「えっ!剣を斬ったのに?」
「これを見て?分かりますか?」
アーノルドと俺、近くにいたマークも呼んで、斬り飛ばされた剣を改めたが、綺麗な切り口をしている事以外わからなかった。
「ほらここ、ここからは切れたんじゃなくて、折れてるんです。最後まで綺麗に切れて一人前だと、祖父が言っていました」
指差された箇所は、微妙に歪になっていたが、言われなければ分からない、些細な違いだった。
「厳しいな」
「ほんと~に厳しかったです」
鍛錬の日々を思い出し、ため息を吐くレンに、その祖父が只者で無い事は理解出来た。
その後は、レンが剣を斬った事に興奮したウィリアムもやって来て、アーノルドと順にレンに軽く投げ飛ばされ、大喜びをしていた。
投げ飛ばされて喜ぶとか
コイツら嗜虐趣味でもあるのか?
最後は俺との手合わせで、午前の鍛錬を終える事にした。
これは決して、ウィリアム達が楽しそうで羨ましかったとか、ヒソヒソ内緒話しをするマークに嫉妬したからではない。
単純にレンのと手合わせが面白いからだ。
レンは自分の体が小さく、腕力と膂力が弱いこと、自分の刀が打ち合いに向いていないことをしっかり理解している。
だからレンの刀捌きは、相手の剣を往なす事が基本だ
俺が人間相手に、本気で打ち合う事はまず無い。
それでも俺と手合わせをする相手は、大概俺の剣を真っ向から受けようとして、剣を取り落としたり、腕を痛めたりで、あっと言う間に手合わせが終わってしまう。
レンは相手の剣を極力刀で受けようとはしないし、刀で受けたとしても、こちらの力をうまく利用して往なして来るから、俺の手数も増え、純粋に手合わせが楽しくなる。
そして今も、打ち込んだ俺の木剣を木刀で受けたが、レンは刀身を木剣の側面に沿って滑らせてきた。
往なされたと、木剣を引こうとした瞬間、レンの木刀の切先が、俺の木剣に絡みつくように捻られて、あっと思った瞬間、俺の手から木剣が飛ばされてしまった。
「うわぁーー!!」
「レン様頑張ってーーー!!」
「団長をやっつけろーー!!」
何故、俺への声援が無いんだ。
俺の喉目掛けて飛んでくる突きを、横から左の拳で叩いた。
レンの木刀も飛んでいったが、レンは木刀に拳が当たる寸前に手を離し、腕へのダメージを回避している。
面白い!
普通ならここで、相手との距離を取ろうと後ろに下がるものだが、レンは逆に前へと踏み込んで来た。
左手で俺の手首を取り、右手で俺の肘を打って、左脚の膝裏にレンの右脚が絡むと、軽く体重を掛けられただけで、簡単に体勢を崩された。
俺は筋力に物を言わせ、側転の要領で無理やり体勢を立て直し、そのままレンの体を掬い上げた。
俺の腕に抱きつく形になったレンは、目をパチクリとして数秒固まった後、笑い出した。
「あはは・・・!何これ、コアラみたい!」
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