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アレクサンドル・クロムウェル
帰還とお引越し / 休憩と相談2
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「タマス平原?」
「あまり刻が有りません。大丈夫なのですか?」
心配する2人に、俺が代わって説明する。
「モーガンとも相談したのだが、今は定期的に洞窟内の魔物を間引きしているそうだ。この分なら、まだ余裕があるな」
「でも危ないよ?」
「そこは、アウラ様の加護が有りますので、あまり心配はいらないと思います」
「でもねぇ」
ウィリアムとアーノルドは渋い顔だ。
「2人は知らないだろうが、レンは強いぞ」
「そうなの?」
「俺も驚いたんだが、魔法の習得も早いし、今第2でレンと対等に戦えるのは、俺とマークの2人だけだ」
「そうなの?!」
「・・・信じられない」
俺も初めて見た時は、腰を抜かすほど驚いた。
こんな華奢な体で、自分より大きな騎士達を、コロコロと転がしまくったのだからな。
あれだけの腕が有れば、俺が床に転がされるのも納得だ。
「明日にでも、練武場に観に来るといい」
「でも、明日は引っ越しでしょ?」
「俺たちが居るとかえって邪魔になるらしくてな。引っ越しが済むまで、どこかに行っていろ、と言われている」
「あはは、なるほど~」
「では、明日見学に行ってもいいですか?」
「どうぞ、午前中は練武場で、午後は魔法の練習場に居ますから、お好きな時にいらしてくださいね」
ニッコリするレンに、アーノルドも「そっかあ、レン様は強いのかぁ」とニコニコ顔だ。
「でも、私は護身術がメインなので、あまり期待しないでくださいね」
「それでも、凄いです」
と、なんともほのぼのとした会話だ。
「それはそれとして、実際の討伐とは違うでしょ?」
「まあな。だがレンが前戦に出る必要はないからな」
「う~ん。でもぶっつけ本番って訳には行かないよね?そこはどうするの?」
「それも考えてある。近場で討伐の済んだ現場に行って、二度ほど瘴気を消してもらった。次は難易度の低い討伐に参加することにして、段階を踏んで慣れさせる」
「あ~。最近アレクが馬車を守って出掛けてるって話は、レンちゃんを連れて行ってたんだね」
「そう言う事だ」
「でもさ、今まで瘴気を見た人なんていないじゃない?どうだったの?」
「それがな、何も無いと思っていた所でも、レンの目には瘴気が見えるそうでな。瘴気にレンが近づくと、黒い靄と言うか、渦の様なものが現れた。それをレンが浄化すると、靄が金色に輝きながら、空に登って行ってな。浄化が済むと、辺りの雰囲気が清浄になると言うか、明るくなるな」
「へえ~。凄いね。見てみたい」
お前ならそう言うだろうと思ったよ
好奇心で、眼がキラッキラだぞ?
「皇帝自ら魔物の討伐か?そうなったら国が滅びる寸前だ」
「あっ。確かに」
まったく、呑気なものだ。
だが、一度くらいは見せておかないと
勝手にタマスまで来そうだな。
「近場で簡単な討伐があったら声を掛ける、お前も一度くらいは、実際に確認したほうがいいだろう」
「ほんと!!やった!!」
「あっ!それなら僕も!」
ハイハイ!と手を挙げるアーノルドだが、お前は子供か!
「お前はダメだ」
「どうしてですか?陛下だけ狡いです」
「ウィリアムは討伐に慣れているが、お前は違うだろう?討伐について来るのは、ウィリアムに勝ってからだ」
「え~~?それ、一生無理じゃないですか~」
「拗ねても無駄だ。自分の立場を考えろ」
皇太子が、え~~?とか言うんじゃない。
なんで、こんな所ばかりウィリアムに似るんだ。
「あの~。仲良くご歓談のところ、申し訳ないのですが。その瘴気の件で、お聞きしたいことが有るのですけど」
それまでニコニコと俺たちの話しを聞いていたレンが、控えめに手をあげた。
「どうした?」
「あの、さっきの謁見の時に、大変ふくよかな司教さんが居たの、覚えていますか?」
「ふくよか?」
「ああ。アガスのことじゃない?」
あの脂肪の塊を、ふくよかとは
レンは優しいな。
「アガスがどうかしたか?」
「あの方は、最近魔物に襲われた事が有りますか?」
「襲われたかは知らんが、君を迎えると言って、ザンド村に来ていたな」
「えっ何それ、ちょっと怖い」
鳥肌が立ったと、レンは腕をさすっている。
「君を神殿に渡すつもりは、最初から無かったからな。あいつは勝手に後を追ってきただけだし。村に入った後も、うちの者達に足止めをさせて、ミーネの神殿には近寄らせなかった」
「そうなんですね?」
「アガスに指一本触れさせないから、安心して」
と三つ編みのひと束を掬い上げて唇を寄せると、レンの頬がポッと赤くなった。
「ねぇ~。僕達、何を見せられてるの~」
「兄上、気持ちは分かりますが、兄弟の前では流石に・・・」
「ん?お前達まだ居たのか?」
「居るよ!いるに決まってるでしょ!?ここ僕の執務室だよ!?」
「兄上、話の途中ですよ?気付いて!レン様が困っていますよ!」
言われてレンを見下ろすと、耳まで赤くしたレンが、両手で顔を隠していた。
う~ん。まだ人前は慣れないか。
まぁ。そこも可愛いのだが・・・
「レン?話の続きをいいか?」
「・・・はい」
両手を顔から離したレンは、その手でパタパタと顔を扇ぎながら話を続けた。
「そのアガスさんなのですが、一瞬だったので、見間違いかもしれないんですけど、体に瘴気が纏わり付い居る様に見えたんです」
「瘴気が?」
「はい、アレクさんも帰ってきた時は、右腕から、瘴気がユラユラしていましたよ?でもあの時は、私も瘴気を見たことが無かったし、アレクさんも焦げ焦げで、煙かと思ったんです。でも私が触ったら消えてしまったので気のせいだったのかな?って、あの時は思ったんです」
「・・・・うちの団員はどうだ?」
「何人かいらっしゃいました。でも討伐から時間が経っていたからなのか、ごく薄いものでしたよ?ただ瘴気が纏わり付いていた所には、魔獣につけられた傷が有りました」
「それで?」
「治癒魔法の練習をさせて欲しい、とお願いして、私が触れたら瘴気が消えたんです」
レンの話に、俺たちは互いに顔を見合わせた。
「魔獣や魔物から受けた傷の治りが遅のは、瘴気のせいなのかもしれんな」
「よく分かりませんが、そうかもしれないですね。瘴気は毒と一緒ですから」
「そうなの?」
「はい。前に瘴気のお話をしたの、覚えていますか?」
「ああ。覚えている」
「補足になりますが」とアーノルドに向き直っり、瘴気の説明をしてくれた。
「アウラ様によると、元々瘴気は自然界にある物だけれど、放っておいても霧散してしまう程稀薄なものでした。でも今は、瘴気自体が濃くなっています。魔物の生まれ方はニ種類あって、瘴気が濃くなり瘴気溜まりが出来て、そこから自然に産まれて来る場合。何らかの理由で、瘴気や瘴気溜まりに長く触れた事による穢れが、生き物を魔物に変える場合の二つです。瘴気による穢れは、生き物を魔物に変えてしまう程なので、人にとって毒と言えると思います。討伐に行くと穢れるって言うゼノンさんの考えは、強ち間違いでは無いのかもしれませんね」
「よく分かりました、ありがとうございます、レン様」
ペコっと頭を下げるアーノルドにレンも「いえいえと」頭を下げ返している。
どうもこの二人が話していると、調子が狂うな。
「それで、何が気になって居るんだ?」
レンは考えを纏めるように、少し考え込んでから口を開いた。
「騎士団の方に纏わり付いていた瘴気は、傷の周りだけだったし、アレクさんは右腕だけで怪我はしていなかったので、魔物を斬り伏せた時に、瘴気が移ったのかなって思うのですけど・・」
「けど?」
「私もよく分からなくて・・・アガスさんは、瘴気が全身に纏わり付いるように見えたのに、私と眼があったらそれが消えたと言うか、体に吸い込まれたと言うか・・・神官の方には瘴気、穢れに対する、何か特別な秘技などがあるのでしょうか?」
「あまり刻が有りません。大丈夫なのですか?」
心配する2人に、俺が代わって説明する。
「モーガンとも相談したのだが、今は定期的に洞窟内の魔物を間引きしているそうだ。この分なら、まだ余裕があるな」
「でも危ないよ?」
「そこは、アウラ様の加護が有りますので、あまり心配はいらないと思います」
「でもねぇ」
ウィリアムとアーノルドは渋い顔だ。
「2人は知らないだろうが、レンは強いぞ」
「そうなの?」
「俺も驚いたんだが、魔法の習得も早いし、今第2でレンと対等に戦えるのは、俺とマークの2人だけだ」
「そうなの?!」
「・・・信じられない」
俺も初めて見た時は、腰を抜かすほど驚いた。
こんな華奢な体で、自分より大きな騎士達を、コロコロと転がしまくったのだからな。
あれだけの腕が有れば、俺が床に転がされるのも納得だ。
「明日にでも、練武場に観に来るといい」
「でも、明日は引っ越しでしょ?」
「俺たちが居るとかえって邪魔になるらしくてな。引っ越しが済むまで、どこかに行っていろ、と言われている」
「あはは、なるほど~」
「では、明日見学に行ってもいいですか?」
「どうぞ、午前中は練武場で、午後は魔法の練習場に居ますから、お好きな時にいらしてくださいね」
ニッコリするレンに、アーノルドも「そっかあ、レン様は強いのかぁ」とニコニコ顔だ。
「でも、私は護身術がメインなので、あまり期待しないでくださいね」
「それでも、凄いです」
と、なんともほのぼのとした会話だ。
「それはそれとして、実際の討伐とは違うでしょ?」
「まあな。だがレンが前戦に出る必要はないからな」
「う~ん。でもぶっつけ本番って訳には行かないよね?そこはどうするの?」
「それも考えてある。近場で討伐の済んだ現場に行って、二度ほど瘴気を消してもらった。次は難易度の低い討伐に参加することにして、段階を踏んで慣れさせる」
「あ~。最近アレクが馬車を守って出掛けてるって話は、レンちゃんを連れて行ってたんだね」
「そう言う事だ」
「でもさ、今まで瘴気を見た人なんていないじゃない?どうだったの?」
「それがな、何も無いと思っていた所でも、レンの目には瘴気が見えるそうでな。瘴気にレンが近づくと、黒い靄と言うか、渦の様なものが現れた。それをレンが浄化すると、靄が金色に輝きながら、空に登って行ってな。浄化が済むと、辺りの雰囲気が清浄になると言うか、明るくなるな」
「へえ~。凄いね。見てみたい」
お前ならそう言うだろうと思ったよ
好奇心で、眼がキラッキラだぞ?
「皇帝自ら魔物の討伐か?そうなったら国が滅びる寸前だ」
「あっ。確かに」
まったく、呑気なものだ。
だが、一度くらいは見せておかないと
勝手にタマスまで来そうだな。
「近場で簡単な討伐があったら声を掛ける、お前も一度くらいは、実際に確認したほうがいいだろう」
「ほんと!!やった!!」
「あっ!それなら僕も!」
ハイハイ!と手を挙げるアーノルドだが、お前は子供か!
「お前はダメだ」
「どうしてですか?陛下だけ狡いです」
「ウィリアムは討伐に慣れているが、お前は違うだろう?討伐について来るのは、ウィリアムに勝ってからだ」
「え~~?それ、一生無理じゃないですか~」
「拗ねても無駄だ。自分の立場を考えろ」
皇太子が、え~~?とか言うんじゃない。
なんで、こんな所ばかりウィリアムに似るんだ。
「あの~。仲良くご歓談のところ、申し訳ないのですが。その瘴気の件で、お聞きしたいことが有るのですけど」
それまでニコニコと俺たちの話しを聞いていたレンが、控えめに手をあげた。
「どうした?」
「あの、さっきの謁見の時に、大変ふくよかな司教さんが居たの、覚えていますか?」
「ふくよか?」
「ああ。アガスのことじゃない?」
あの脂肪の塊を、ふくよかとは
レンは優しいな。
「アガスがどうかしたか?」
「あの方は、最近魔物に襲われた事が有りますか?」
「襲われたかは知らんが、君を迎えると言って、ザンド村に来ていたな」
「えっ何それ、ちょっと怖い」
鳥肌が立ったと、レンは腕をさすっている。
「君を神殿に渡すつもりは、最初から無かったからな。あいつは勝手に後を追ってきただけだし。村に入った後も、うちの者達に足止めをさせて、ミーネの神殿には近寄らせなかった」
「そうなんですね?」
「アガスに指一本触れさせないから、安心して」
と三つ編みのひと束を掬い上げて唇を寄せると、レンの頬がポッと赤くなった。
「ねぇ~。僕達、何を見せられてるの~」
「兄上、気持ちは分かりますが、兄弟の前では流石に・・・」
「ん?お前達まだ居たのか?」
「居るよ!いるに決まってるでしょ!?ここ僕の執務室だよ!?」
「兄上、話の途中ですよ?気付いて!レン様が困っていますよ!」
言われてレンを見下ろすと、耳まで赤くしたレンが、両手で顔を隠していた。
う~ん。まだ人前は慣れないか。
まぁ。そこも可愛いのだが・・・
「レン?話の続きをいいか?」
「・・・はい」
両手を顔から離したレンは、その手でパタパタと顔を扇ぎながら話を続けた。
「そのアガスさんなのですが、一瞬だったので、見間違いかもしれないんですけど、体に瘴気が纏わり付い居る様に見えたんです」
「瘴気が?」
「はい、アレクさんも帰ってきた時は、右腕から、瘴気がユラユラしていましたよ?でもあの時は、私も瘴気を見たことが無かったし、アレクさんも焦げ焦げで、煙かと思ったんです。でも私が触ったら消えてしまったので気のせいだったのかな?って、あの時は思ったんです」
「・・・・うちの団員はどうだ?」
「何人かいらっしゃいました。でも討伐から時間が経っていたからなのか、ごく薄いものでしたよ?ただ瘴気が纏わり付いていた所には、魔獣につけられた傷が有りました」
「それで?」
「治癒魔法の練習をさせて欲しい、とお願いして、私が触れたら瘴気が消えたんです」
レンの話に、俺たちは互いに顔を見合わせた。
「魔獣や魔物から受けた傷の治りが遅のは、瘴気のせいなのかもしれんな」
「よく分かりませんが、そうかもしれないですね。瘴気は毒と一緒ですから」
「そうなの?」
「はい。前に瘴気のお話をしたの、覚えていますか?」
「ああ。覚えている」
「補足になりますが」とアーノルドに向き直っり、瘴気の説明をしてくれた。
「アウラ様によると、元々瘴気は自然界にある物だけれど、放っておいても霧散してしまう程稀薄なものでした。でも今は、瘴気自体が濃くなっています。魔物の生まれ方はニ種類あって、瘴気が濃くなり瘴気溜まりが出来て、そこから自然に産まれて来る場合。何らかの理由で、瘴気や瘴気溜まりに長く触れた事による穢れが、生き物を魔物に変える場合の二つです。瘴気による穢れは、生き物を魔物に変えてしまう程なので、人にとって毒と言えると思います。討伐に行くと穢れるって言うゼノンさんの考えは、強ち間違いでは無いのかもしれませんね」
「よく分かりました、ありがとうございます、レン様」
ペコっと頭を下げるアーノルドにレンも「いえいえと」頭を下げ返している。
どうもこの二人が話していると、調子が狂うな。
「それで、何が気になって居るんだ?」
レンは考えを纏めるように、少し考え込んでから口を開いた。
「騎士団の方に纏わり付いていた瘴気は、傷の周りだけだったし、アレクさんは右腕だけで怪我はしていなかったので、魔物を斬り伏せた時に、瘴気が移ったのかなって思うのですけど・・」
「けど?」
「私もよく分からなくて・・・アガスさんは、瘴気が全身に纏わり付いるように見えたのに、私と眼があったらそれが消えたと言うか、体に吸い込まれたと言うか・・・神官の方には瘴気、穢れに対する、何か特別な秘技などがあるのでしょうか?」
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