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アレクサンドル・クロムウェル
神託の愛し子 / 甘い朝
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本心で言えば、騎士団を辞め、一生レンの護衛をして生きていきたい。
番だけを護って生きて行けるなんて
最高じゃないか!?
ウィリアムにも、そう話したのだが。
現実的ではないと、釘を刺された。
「アレク。番と一緒に居たいって気持ちは、よ~~く分かるよ?でも団長の地位って、レンちゃんを護るのに、必要だと思わない?人手は必要だよ?分かるよね?」
と、まるで子供を相手にする様に、言い聞かされてしまった。
俺も伊達や酔狂で団長の席についた訳ではない。ウィリアムが言うことくらい理解している。
求愛を飛ばしての、婚約となったが、法で定められている以上、婚姻まで少なくとも1年は待たなければならない。
その間、婚姻前の番に、“他の雄を近づけたくない”と思う獣人の性が、理性を上回るのだから、仕方が無いだろ?
ウィリアムが手配した、不寝番の近衛2人を労い。近くの小部屋に待機させた侍従に、2人分の朝食を頼んで、はやる気持ちを抑えながら、愛しい番の元へと、足を運んだ。
早朝でもあり、レンはまだ眠っていた。
起こしてしまわないよう、出来るだけ静かに、番の隣へ身を横たえ、肘枕をついて、レンの寝顔を鑑賞する。
今日のレンもかわいいな。
暫くそうしていると、コロンと寝返りを打ったレンが、俺の胸に顔を埋めて、クスクスと笑っている。
目が醒めたのかと思ったが、どうやら寝言らしい。どんな良い夢を見ているのか、眠っていても楽しそうだ。
かわいい
愛しい
そんな言葉で、頭の中がいっぱいだ。
そう言えば、レンと一緒にいる時は、この言葉以外の語彙が無い気がする。
まぁ、それで不都合がある訳ではないし、本当に可愛いのだから、仕方が無いな。
そんなことを考えていると、黒いまつ毛が揺れて、レンが目を醒ました。
「おはよう」
パチパチと瞬きの音がする。
「うぇっ・・・アレクさん?・・お・・・はようござい・・んっ」
俺はレンの唇に、口付けを落とした。
朝の軽い挨拶のつもりが、その甘さに、自分でも驚くほど、簡単に箍が外れた。
歯列を割って、舌を捻じ込み。
逃げようとするレンの舌をを捕まえて、何度も絡ませ、擦り付けた。
・・・・甘い・・・。
レンの口内は、舌が痺れるほど
甘かった。
「ふぁあ・・・あ・・や」
息継ぎで漏れる吐息と、湿った水音に体がカッと熱くなった。
「あ・・・・あぁ」
唇の端から溢れた唾液を舐め上げ、舌を滑らせて、俺が刻んだ婚約紋に唇を寄せた。
模様の一本一本をなぞる様に舌を這わせ、唇を滑らせる。
「ひゃ!あっ・・・ヤメ・・・」
襟を寛げて、昨日付けた赤い印の反対側を強く吸い上げ、所有の花を咲かせた。
「んっ・・・・あ」
あぁ、かわいい
愛してる。
大好きだ。
細い肩から腰へ手を滑らせ、薄い腹をそっと撫でた。
たったそれだけで、ビクビクと体を震わせる、初心な反応が堪らない。
「レン? 胸をさわらせて?」
小さな貝殻の様な耳朶に、唇を寄せて囁い
た。
「へっ?・・・あの」
「ダメか?」
朱に染まった耳朶を喰み、舌先で強請る様にくすぐった。
「あぁ!やっ・・・くすぐったい!」
逃げようとする体を引き寄せて、耳の中に舌を入れて舐め回した。
「触ってもいい?」
拒絶の言葉を聞きたくなくて、レンの返事を待たずに、レンの口を唇で塞だ。
お願いだ
俺を拒まないで
腹の上に置いた手を、ゆっくり撫で上げ、驚かせないように、レンの胸を優しく包んだ。
嗚呼!
柔らかい!?
やわらかいぞっ!!
今迄触れたことの無い感触に、俺は夢中になった。
俺の手に、丁度良く収まるレンの胸は、程よい弾力があって、やわやわと揉むと、レンの濡れた唇から、艶っぽい湿った吐息が漏れてくる。
手の平で撫で回していると、胸の先が硬くなり尖を見せた。
その尖を爪で引っ掻き、親指と中指で挟んで捏ね上げる。
「クッ・・・んあ・・ああ」
もっと鳴かせたい。
もっと鳴いて。
可愛い声を聞かせて。
レンの背中が弓形に反って、感じてくれているのに感動して、下腹に集まった熱が、その量を増した。
見たい。
この柔らかい胸を直に見たい。
舌で舐めたら、どれだけ甘いんだ?
触りたい。
夢中になりすぎた俺は、夜着の裾を乱暴に掴んで、捲り上げようとした瞬間。
「えっ?!」
視界が回って、気づいたらベットの下に転がっていた。
はあっ?!
またか?
どうしてこうなった?
困惑した視線を彷徨わせると、乱れた襟元を手で掻き寄せ、涙目で頬を上気させたレンが見下ろしていた。
「めっ!!おあずけっ!!」
潤んだ瞳も
上気した肌も、物凄くかわいい
可愛いが
おあずけっ!!って
俺は犬か?
「私お風呂に入ってきます。アレクさんはそこで反省しててください」
「あっ、はい・・・・」
入浴を手伝うと言う間も無く、レンは足音を荒くして風呂に入ってしまった。
やってしまった。
また調子に乗りすぎた。
だが・・・・・。
おあずけ、だって?
かわいすぎるだろ!!
番だけを護って生きて行けるなんて
最高じゃないか!?
ウィリアムにも、そう話したのだが。
現実的ではないと、釘を刺された。
「アレク。番と一緒に居たいって気持ちは、よ~~く分かるよ?でも団長の地位って、レンちゃんを護るのに、必要だと思わない?人手は必要だよ?分かるよね?」
と、まるで子供を相手にする様に、言い聞かされてしまった。
俺も伊達や酔狂で団長の席についた訳ではない。ウィリアムが言うことくらい理解している。
求愛を飛ばしての、婚約となったが、法で定められている以上、婚姻まで少なくとも1年は待たなければならない。
その間、婚姻前の番に、“他の雄を近づけたくない”と思う獣人の性が、理性を上回るのだから、仕方が無いだろ?
ウィリアムが手配した、不寝番の近衛2人を労い。近くの小部屋に待機させた侍従に、2人分の朝食を頼んで、はやる気持ちを抑えながら、愛しい番の元へと、足を運んだ。
早朝でもあり、レンはまだ眠っていた。
起こしてしまわないよう、出来るだけ静かに、番の隣へ身を横たえ、肘枕をついて、レンの寝顔を鑑賞する。
今日のレンもかわいいな。
暫くそうしていると、コロンと寝返りを打ったレンが、俺の胸に顔を埋めて、クスクスと笑っている。
目が醒めたのかと思ったが、どうやら寝言らしい。どんな良い夢を見ているのか、眠っていても楽しそうだ。
かわいい
愛しい
そんな言葉で、頭の中がいっぱいだ。
そう言えば、レンと一緒にいる時は、この言葉以外の語彙が無い気がする。
まぁ、それで不都合がある訳ではないし、本当に可愛いのだから、仕方が無いな。
そんなことを考えていると、黒いまつ毛が揺れて、レンが目を醒ました。
「おはよう」
パチパチと瞬きの音がする。
「うぇっ・・・アレクさん?・・お・・・はようござい・・んっ」
俺はレンの唇に、口付けを落とした。
朝の軽い挨拶のつもりが、その甘さに、自分でも驚くほど、簡単に箍が外れた。
歯列を割って、舌を捻じ込み。
逃げようとするレンの舌をを捕まえて、何度も絡ませ、擦り付けた。
・・・・甘い・・・。
レンの口内は、舌が痺れるほど
甘かった。
「ふぁあ・・・あ・・や」
息継ぎで漏れる吐息と、湿った水音に体がカッと熱くなった。
「あ・・・・あぁ」
唇の端から溢れた唾液を舐め上げ、舌を滑らせて、俺が刻んだ婚約紋に唇を寄せた。
模様の一本一本をなぞる様に舌を這わせ、唇を滑らせる。
「ひゃ!あっ・・・ヤメ・・・」
襟を寛げて、昨日付けた赤い印の反対側を強く吸い上げ、所有の花を咲かせた。
「んっ・・・・あ」
あぁ、かわいい
愛してる。
大好きだ。
細い肩から腰へ手を滑らせ、薄い腹をそっと撫でた。
たったそれだけで、ビクビクと体を震わせる、初心な反応が堪らない。
「レン? 胸をさわらせて?」
小さな貝殻の様な耳朶に、唇を寄せて囁い
た。
「へっ?・・・あの」
「ダメか?」
朱に染まった耳朶を喰み、舌先で強請る様にくすぐった。
「あぁ!やっ・・・くすぐったい!」
逃げようとする体を引き寄せて、耳の中に舌を入れて舐め回した。
「触ってもいい?」
拒絶の言葉を聞きたくなくて、レンの返事を待たずに、レンの口を唇で塞だ。
お願いだ
俺を拒まないで
腹の上に置いた手を、ゆっくり撫で上げ、驚かせないように、レンの胸を優しく包んだ。
嗚呼!
柔らかい!?
やわらかいぞっ!!
今迄触れたことの無い感触に、俺は夢中になった。
俺の手に、丁度良く収まるレンの胸は、程よい弾力があって、やわやわと揉むと、レンの濡れた唇から、艶っぽい湿った吐息が漏れてくる。
手の平で撫で回していると、胸の先が硬くなり尖を見せた。
その尖を爪で引っ掻き、親指と中指で挟んで捏ね上げる。
「クッ・・・んあ・・ああ」
もっと鳴かせたい。
もっと鳴いて。
可愛い声を聞かせて。
レンの背中が弓形に反って、感じてくれているのに感動して、下腹に集まった熱が、その量を増した。
見たい。
この柔らかい胸を直に見たい。
舌で舐めたら、どれだけ甘いんだ?
触りたい。
夢中になりすぎた俺は、夜着の裾を乱暴に掴んで、捲り上げようとした瞬間。
「えっ?!」
視界が回って、気づいたらベットの下に転がっていた。
はあっ?!
またか?
どうしてこうなった?
困惑した視線を彷徨わせると、乱れた襟元を手で掻き寄せ、涙目で頬を上気させたレンが見下ろしていた。
「めっ!!おあずけっ!!」
潤んだ瞳も
上気した肌も、物凄くかわいい
可愛いが
おあずけっ!!って
俺は犬か?
「私お風呂に入ってきます。アレクさんはそこで反省しててください」
「あっ、はい・・・・」
入浴を手伝うと言う間も無く、レンは足音を荒くして風呂に入ってしまった。
やってしまった。
また調子に乗りすぎた。
だが・・・・・。
おあずけ、だって?
かわいすぎるだろ!!
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