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アレクサンドル・クロムウェル
皇宮入りと婚約と/ 腹が減ってはナンとやら
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「私のいた日本という国は、あちらの世界でもちょっと特殊な国でして、八百万信仰と言って、全てのものに神が宿る、という考え方なんです」
「全てのもの?」
「はい。ヤオヨロズというのは八百万と書くんですが、これは数えきれないほど沢山という意味で、国創りに関係している有名な神様以外にも、多くの神様が居られるので、あまり細かい事は、気にしない人が多かったですね」
「はっぴゃくまん?」
呆気に取られる俺に、レンはびっくりですよねと笑った。
「八百万というのは、あくまでも便宜上の数で、実際は、万物に神が宿るので、数えきれないんです」
にっこりと笑顔を浮かべた。
番の笑顔は幸せな気分になるな。
と考えていると“クウー”と音がして、レンの頬が見るみる赤くなった。
「ん?」
「あっあの・・・これは」
きゅるるる・・・。
今のは腹の音か?
恥ずかしいのか、首まで赤くなっている、番の姿が可愛らしい。
「恥ずかしがる事は無い。君は2日も何も口にしていないんだ」
「うう・・・そうなんですけどぉ」
俯いて両手で顔を隠すレンの肩に、用意されていたガウンを掛けて抱き上げた。
「えっ?あの・・アレクさん?」
「隣の部屋に、軽食がある」
「そうなんですね?や・・あの、そうじゃなくて、自分で歩けますよ?」
俺の腕から降りようとするレンに
「君は病み上がりだぞ」
そう言って笑いかけた。
「グッ・・・イケメンってずるい」
つと目を逸らしたレンは、よく分からない単語を呟いた。
まぁ、俺が狡いのは本当だから、気にしても仕方がないな。
左腕の上にレンを座らせる、縦抱きをして隣室に入ると、パフォスは静かに立ち上がり、ウィリアムは目を皿の様に見開いて、俺達を見ている。
「パフォス、待たせたな」
「愛し子様には、ご回復されたよし、ようございました」
ウィリアムから、レンが愛し子だと聞いたのだろう、先ほどより態度が丁寧だ。
「閣下。レン様を診させて頂いても宜しいですかな?」
「レンに食事をさせたい。手短に頼む」
「では、先にスープを用意させましょう」
パフォスが部屋の外で待機している侍従に声をかけている間に、俺はレンを抱いてソファーに腰を下ろした。
「アレクさん?」
「ん?」
「私自分で座れますよ?下ろしてください」
俺は今、レンを太腿の上に乗せているのだが、何故下さなければならない?
「体が冷えてしまうぞ?」
「えッ・・・あの、そういう事ではなくて」
何故ウィリアムを見るんだ?
コイツが居るから恥ずかしいのか?
唖然とした顔のウィリアムが、ハッとして口を開いた。
「アレクは、どうしちゃったのかなあ~?」
どうもこうも無い、うるさいぞ。
と目で黙らせる。
不満そうな顔をするレンを宥めようと、レンの腰に俺の尾を巻きつけ、尾の先で膝に置かれたレンの手を軽く叩いた。
するとレンは、尾の先をサワサワと撫でながら、俯いて「イケメンめ」とまた、よく分からないことを呟いた。
「魔力詰まりは、改善されております。ですが、一週間は安静になさってください」
パフォスは、レンの魔力値の検査をする事と、体力が回復したら、徐々に魔法を使い、魔力経路を育てる事。定期的に診察を受けて、経路の育ち具合を確認する事。
と注意を残して帰っていった
パフォスが部屋を辞するのと入れ替わりに、侍従がスープと、追加の軽食を持ってきたが、早々に部屋から追い出した。
「さあ、口を開けて」
スプーンで掬ったスープを差し出すと、レンは自分で食べると遠慮したが、番である俺に遠慮する必要は全くない。
それ以前に、番への給餌行動は、俺にとって褒美と同じだ。
レンは向かい側に座る、ウィリアムが気になるのか、チラチラと視線を向けている。
何故か分からないが、ウィリアムが溜息をつきながら首を横に振り「食べてあげて」と言うと、漸くスープを飲んでくれた。
「旨いか?」
「・・・・おいしいです」
と言ってはくれたが、やはり体調が優れないのか、半分も食べる事はできなかった。
他の軽食も一口食べただけで、あとは食べられなかった。
具合が悪いのか?と聞くと
「もう、お腹いっぱいです」と言う。
俺は職業柄、よく食べる方だから、比べられないだろうが、それでもこれは少な過ぎると、心配になる。
後になってわかった事だが、レンは本当に小食で、更にこちらの食べ物はレンの体質には合わなかったらしく、もっと食べろと言い続けた事を、後悔する事になった。
「あ~アレク?色々ツッコミどころは満載なんだけど。取り敢えず、そろそろ僕のこと、紹介してくれない?」
「なんだ、まだ居たのか?執務はどうした?」
「そりゃね、今の僕に愛し子への拝謁以上に、大事な仕事はないからね」
邪魔だから、どっかに行けと思っていたが、ウィリアムの言い分に、それもそうかと思い直した。
「レン。コイツはウィリアム・ネルソン・クレイオス。一応この国の皇帝だ」
「えっ?皇帝陛下?」
とレンは驚いている。
「あの、ちょっとアレクさん?はなして」
レンは俺の腕をポカポカ叩いているが、そんなことをしたら、手を傷めてしまうぞ?
「どうした?」
「どうした?・・っじゃなくて、こんな格好でご挨拶できないですよ?」
“どうした”のところで
俺の口調を真似したり
頬を赤くしてふくれたり
ほんと、かわいいな。
「レンちゃん。気にしないで。僕とアレクは 兄弟だからね、私的な場所では、堅苦しいのは抜きでいい」
「ご兄弟?」
と俺とウィリアムの顔を見比べて。
「確かに言われてみると、よく似てますね」
「そうかい?似てるなんて初めて言われたよ」
「そうなんですか?」
よく似てるけどなあ。とレンは首を傾げている。
俺の事を天使と言ったり、レンはものの見方が、俺達とは違うのかも知れない。
「全てのもの?」
「はい。ヤオヨロズというのは八百万と書くんですが、これは数えきれないほど沢山という意味で、国創りに関係している有名な神様以外にも、多くの神様が居られるので、あまり細かい事は、気にしない人が多かったですね」
「はっぴゃくまん?」
呆気に取られる俺に、レンはびっくりですよねと笑った。
「八百万というのは、あくまでも便宜上の数で、実際は、万物に神が宿るので、数えきれないんです」
にっこりと笑顔を浮かべた。
番の笑顔は幸せな気分になるな。
と考えていると“クウー”と音がして、レンの頬が見るみる赤くなった。
「ん?」
「あっあの・・・これは」
きゅるるる・・・。
今のは腹の音か?
恥ずかしいのか、首まで赤くなっている、番の姿が可愛らしい。
「恥ずかしがる事は無い。君は2日も何も口にしていないんだ」
「うう・・・そうなんですけどぉ」
俯いて両手で顔を隠すレンの肩に、用意されていたガウンを掛けて抱き上げた。
「えっ?あの・・アレクさん?」
「隣の部屋に、軽食がある」
「そうなんですね?や・・あの、そうじゃなくて、自分で歩けますよ?」
俺の腕から降りようとするレンに
「君は病み上がりだぞ」
そう言って笑いかけた。
「グッ・・・イケメンってずるい」
つと目を逸らしたレンは、よく分からない単語を呟いた。
まぁ、俺が狡いのは本当だから、気にしても仕方がないな。
左腕の上にレンを座らせる、縦抱きをして隣室に入ると、パフォスは静かに立ち上がり、ウィリアムは目を皿の様に見開いて、俺達を見ている。
「パフォス、待たせたな」
「愛し子様には、ご回復されたよし、ようございました」
ウィリアムから、レンが愛し子だと聞いたのだろう、先ほどより態度が丁寧だ。
「閣下。レン様を診させて頂いても宜しいですかな?」
「レンに食事をさせたい。手短に頼む」
「では、先にスープを用意させましょう」
パフォスが部屋の外で待機している侍従に声をかけている間に、俺はレンを抱いてソファーに腰を下ろした。
「アレクさん?」
「ん?」
「私自分で座れますよ?下ろしてください」
俺は今、レンを太腿の上に乗せているのだが、何故下さなければならない?
「体が冷えてしまうぞ?」
「えッ・・・あの、そういう事ではなくて」
何故ウィリアムを見るんだ?
コイツが居るから恥ずかしいのか?
唖然とした顔のウィリアムが、ハッとして口を開いた。
「アレクは、どうしちゃったのかなあ~?」
どうもこうも無い、うるさいぞ。
と目で黙らせる。
不満そうな顔をするレンを宥めようと、レンの腰に俺の尾を巻きつけ、尾の先で膝に置かれたレンの手を軽く叩いた。
するとレンは、尾の先をサワサワと撫でながら、俯いて「イケメンめ」とまた、よく分からないことを呟いた。
「魔力詰まりは、改善されております。ですが、一週間は安静になさってください」
パフォスは、レンの魔力値の検査をする事と、体力が回復したら、徐々に魔法を使い、魔力経路を育てる事。定期的に診察を受けて、経路の育ち具合を確認する事。
と注意を残して帰っていった
パフォスが部屋を辞するのと入れ替わりに、侍従がスープと、追加の軽食を持ってきたが、早々に部屋から追い出した。
「さあ、口を開けて」
スプーンで掬ったスープを差し出すと、レンは自分で食べると遠慮したが、番である俺に遠慮する必要は全くない。
それ以前に、番への給餌行動は、俺にとって褒美と同じだ。
レンは向かい側に座る、ウィリアムが気になるのか、チラチラと視線を向けている。
何故か分からないが、ウィリアムが溜息をつきながら首を横に振り「食べてあげて」と言うと、漸くスープを飲んでくれた。
「旨いか?」
「・・・・おいしいです」
と言ってはくれたが、やはり体調が優れないのか、半分も食べる事はできなかった。
他の軽食も一口食べただけで、あとは食べられなかった。
具合が悪いのか?と聞くと
「もう、お腹いっぱいです」と言う。
俺は職業柄、よく食べる方だから、比べられないだろうが、それでもこれは少な過ぎると、心配になる。
後になってわかった事だが、レンは本当に小食で、更にこちらの食べ物はレンの体質には合わなかったらしく、もっと食べろと言い続けた事を、後悔する事になった。
「あ~アレク?色々ツッコミどころは満載なんだけど。取り敢えず、そろそろ僕のこと、紹介してくれない?」
「なんだ、まだ居たのか?執務はどうした?」
「そりゃね、今の僕に愛し子への拝謁以上に、大事な仕事はないからね」
邪魔だから、どっかに行けと思っていたが、ウィリアムの言い分に、それもそうかと思い直した。
「レン。コイツはウィリアム・ネルソン・クレイオス。一応この国の皇帝だ」
「えっ?皇帝陛下?」
とレンは驚いている。
「あの、ちょっとアレクさん?はなして」
レンは俺の腕をポカポカ叩いているが、そんなことをしたら、手を傷めてしまうぞ?
「どうした?」
「どうした?・・っじゃなくて、こんな格好でご挨拶できないですよ?」
“どうした”のところで
俺の口調を真似したり
頬を赤くしてふくれたり
ほんと、かわいいな。
「レンちゃん。気にしないで。僕とアレクは 兄弟だからね、私的な場所では、堅苦しいのは抜きでいい」
「ご兄弟?」
と俺とウィリアムの顔を見比べて。
「確かに言われてみると、よく似てますね」
「そうかい?似てるなんて初めて言われたよ」
「そうなんですか?」
よく似てるけどなあ。とレンは首を傾げている。
俺の事を天使と言ったり、レンはものの見方が、俺達とは違うのかも知れない。
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