17 / 550
アレクサンドル・クロムウェル
神の庭にて2
しおりを挟む
「それでは、私はアウラ様の世界で何をすればいいのでしょうか?」
色々納得できたので、そろそろ本題に入ります。
「そうだね・・・今までは特に何もしなくてもよかったんだ。赤子からやり直すわけではないから、伝えられる技術があるなら、お願いしたいなあ、って程度だったんだけれど・・・」
「今回はそうじゃないと?」
「うん、あまり詳しく話すと、私が介入したことになってしまうから、詳しいことは話せないのだけれど、一番にやってもらいたいのは、魔物の殲滅かな?」
「殲滅・・・まさか剣と魔法で戦え!とか言います?」
「ううん。それは別にいいよ。適任な獣人が別にいるからね。心配しなくて大丈夫。君に頼みたいのは、魔物がこれ以上発生しない様に、根本的な原因への対処とその消滅かな?」
簡単に言ってくれますけど、剣と魔法と獣人有りの世界なんですよね?
それってかなり難易度高めなのでは?
「大丈夫。君ならできるよ」
ほんと良い笑顔でサラッと面倒なことを。
「それで、原因はなんなんでしょうか?」
ちょっと投げやりになってしまいましたが、仕方がないと思います。
「瘴気による穢れ。今までは自然に消えてしまう程薄かった瘴気が、突然濃くなってしまってね、それがどんどん溜まって瘴気溜まりができているんだよ」
「その原因は?」
「・・・・・」
ダンマリですか。
「分かっているけど、言えないと?」
「話が早くて助かるよ」
私の助けには全然ならないですけどね。
ただ魔物関連の事以外は、好きにしていて良いとの事なので、異世界ライフも満喫できるかもしれません。
「さっき、赤ちゃんからのやり直しじゃないって仰いましたが、体はどうするんですか?私、もとの世界で死んでますよね?」
「君・・・そういう事をサラッと受け入れられるの凄いね」
呆れたように言いますが、仕方がないと思いますよ?
「流石にあの状態で、助かるとは思えませんので」
成る程ね。とアウラ様は頷いています。
此処に来る前の最後の記憶は、私の身体から流れる血で、真っ赤に染まった光景でした。
あれは、人体が無くしていい血液の量を、遥かに超えていたと思うので、あれで助かったらまさに奇跡。
先立つことになってしまって、祖父母にはとても申し訳ないけれど、仲が悪いとはいえ、一応息子なのだから、後の事は父がなんとかするでしょう。
「体の事だけれど、君の世界と私の世界では、生物の在り方が違いすぎるんだ。だから新しい躰を用意してあげる」
生物の在り方が違うって、どう言う事でしょう。
「基本的には、そう違わないけれど」
「けれど?」
何故が神様なのに目が泳いでいます。
「なんか、誤魔化そうとしてませんか?」
すると、アウラ様は慌てた様子で、そんな事はないと、私の肩を掴んできました。
「不安にさせたなら、申し訳ない。でも心配はいらないよ」
これは、話したくないって事なんでしょうね。話したくないなら、深掘りしても仕方ないです。
どうせいけば分かるんですから。
「新しい体は、全くの別人って事ですか?」
「そうだね。君が望むなら傾国の美女でも筋骨隆々な男でも、可憐な美少年でも、マッチョな獣人でもいいし、お好みの躰を用意できるよ?」
流石神様。そんなこともできちゃうんだ。
でも・・・・。
「元のままで良いです」
「本当に、元の姿でいいの?」
やけに違う姿にしたがってる気がしますが、気のせいでしょうか?
でも、25年慣れ親しんだ姿を変えるのは、ちょと抵抗があります。
「あっ!流石にアウラ様の世界で、元の姿がとんでもなく醜いとかだと困りますが」
そんな心配はいらないと、アウラ様は声を
あげて笑いました。
「君を輪廻の輪から引き剥がして、私の勝手な願いを押し付けるのだから、君の世界で言う、チートってやつをフル装備で付けてあげる」
チート転生?
ラノベ好きな私にとっては願ってもないお話しです。ワクワクではあるのですが・・。
「チートも使い方が分からないと、宝の持ち腐れですよ?」
これには、アウラ様もレクチャーしている時間はないし。と頭を抱えてしまいました。
「それに私は、いたって平凡なOLですので、目新しい技術を伝導するには、知識が足りないと思うんです。スマホとかで、ネット検索でも出来れば、それなりに教えることが出来るかもしれませんけど」
スマホでネット検索ねえ。としばし考え込んだアウラ様がポンと手を打って「じゃあこうしよう」と提案して来ました。
「ステータス画面ですか?ゲームの?」
「そう!スマホとかタブレットみたいなものは、技術が高度すぎて、今の私の世界にはちょっとね。君の頭に直接刻み込む方法もあるけど、それだと容量の限界があるから」
脳みそちっちゃくてすみませんね。
それに、そちらの世界の文化水準がどの程度かは知りませんが、確かに剣と魔法の世界にスマホは似合いませんよね?
「その点ステータス画面なら他の人には見えないし、取説とか検索機能をつければ完璧じゃないかな?」
仰るとおりではあるのですが、神様なのに俗っぽいというか・・・・なんと言うか。
「だから君の世界は、憧れられてるって言ったでしょう?後学のために君の世界を観察しているのは、私だけでは無いんですよ?」
「なっなるほど?」
それって所謂モニタリングってやつなんで
しょうか?
「私は、君たちの世界のサブカルチャーが特に好きでね。そのお陰で君を見つけられたんだよ」
そう言いながら、アウラ様は「そうだ、ついでにチャット機能も付けておけば、一々神託を下さなくても良いのかも。最近の神官達は、私の言うことを素直に受け取らないし、良い考えじゃない?」
と神様らしからぬご様子で、ブツブツと呟いています。
そうこうする内に、チートやら加護やらを何故か楽しそうなアウラ様に、てんこ盛りで付与されました。
そして私は今「もう時間切れだ」と真面目な神様の顔に戻ったアウラ様の前に立っています。
「レン、私の愛し子よ。君の声はどこにいても私に届く。それを忘れないで」
その声は、寂しそうでもあり、心配そうでもあり。
「チャットで、お話もできますよ?」
しんみりするのが苦手な私が、茶化したように言うと、アウラ様もふふっと笑ってくれました。
「いつかまた会えますか?」
「ああ、いずれ」
アウラ様が手を振ると、何処かで鈴がリンと鳴りました。
私の体は暖かな光に包まれて、浮いているのか、沈んでいくのか、永遠とも刹那とも言える刻の中を、溶けて流れて揺蕩い続け。
ふと鈴の音が聞こえた気がしました。
その音に意識を向けると、鈴の音が聞こえた方へ、ゆっくりと引っ張られていくのがわかります。
ゆっくり、ゆっくり落ちていき、私を包む光も次第に弱く小さくなっていきます。
そして最後の光が点となって消えたとき、私の意識も暗闇の中で途絶えたのでした。
色々納得できたので、そろそろ本題に入ります。
「そうだね・・・今までは特に何もしなくてもよかったんだ。赤子からやり直すわけではないから、伝えられる技術があるなら、お願いしたいなあ、って程度だったんだけれど・・・」
「今回はそうじゃないと?」
「うん、あまり詳しく話すと、私が介入したことになってしまうから、詳しいことは話せないのだけれど、一番にやってもらいたいのは、魔物の殲滅かな?」
「殲滅・・・まさか剣と魔法で戦え!とか言います?」
「ううん。それは別にいいよ。適任な獣人が別にいるからね。心配しなくて大丈夫。君に頼みたいのは、魔物がこれ以上発生しない様に、根本的な原因への対処とその消滅かな?」
簡単に言ってくれますけど、剣と魔法と獣人有りの世界なんですよね?
それってかなり難易度高めなのでは?
「大丈夫。君ならできるよ」
ほんと良い笑顔でサラッと面倒なことを。
「それで、原因はなんなんでしょうか?」
ちょっと投げやりになってしまいましたが、仕方がないと思います。
「瘴気による穢れ。今までは自然に消えてしまう程薄かった瘴気が、突然濃くなってしまってね、それがどんどん溜まって瘴気溜まりができているんだよ」
「その原因は?」
「・・・・・」
ダンマリですか。
「分かっているけど、言えないと?」
「話が早くて助かるよ」
私の助けには全然ならないですけどね。
ただ魔物関連の事以外は、好きにしていて良いとの事なので、異世界ライフも満喫できるかもしれません。
「さっき、赤ちゃんからのやり直しじゃないって仰いましたが、体はどうするんですか?私、もとの世界で死んでますよね?」
「君・・・そういう事をサラッと受け入れられるの凄いね」
呆れたように言いますが、仕方がないと思いますよ?
「流石にあの状態で、助かるとは思えませんので」
成る程ね。とアウラ様は頷いています。
此処に来る前の最後の記憶は、私の身体から流れる血で、真っ赤に染まった光景でした。
あれは、人体が無くしていい血液の量を、遥かに超えていたと思うので、あれで助かったらまさに奇跡。
先立つことになってしまって、祖父母にはとても申し訳ないけれど、仲が悪いとはいえ、一応息子なのだから、後の事は父がなんとかするでしょう。
「体の事だけれど、君の世界と私の世界では、生物の在り方が違いすぎるんだ。だから新しい躰を用意してあげる」
生物の在り方が違うって、どう言う事でしょう。
「基本的には、そう違わないけれど」
「けれど?」
何故が神様なのに目が泳いでいます。
「なんか、誤魔化そうとしてませんか?」
すると、アウラ様は慌てた様子で、そんな事はないと、私の肩を掴んできました。
「不安にさせたなら、申し訳ない。でも心配はいらないよ」
これは、話したくないって事なんでしょうね。話したくないなら、深掘りしても仕方ないです。
どうせいけば分かるんですから。
「新しい体は、全くの別人って事ですか?」
「そうだね。君が望むなら傾国の美女でも筋骨隆々な男でも、可憐な美少年でも、マッチョな獣人でもいいし、お好みの躰を用意できるよ?」
流石神様。そんなこともできちゃうんだ。
でも・・・・。
「元のままで良いです」
「本当に、元の姿でいいの?」
やけに違う姿にしたがってる気がしますが、気のせいでしょうか?
でも、25年慣れ親しんだ姿を変えるのは、ちょと抵抗があります。
「あっ!流石にアウラ様の世界で、元の姿がとんでもなく醜いとかだと困りますが」
そんな心配はいらないと、アウラ様は声を
あげて笑いました。
「君を輪廻の輪から引き剥がして、私の勝手な願いを押し付けるのだから、君の世界で言う、チートってやつをフル装備で付けてあげる」
チート転生?
ラノベ好きな私にとっては願ってもないお話しです。ワクワクではあるのですが・・。
「チートも使い方が分からないと、宝の持ち腐れですよ?」
これには、アウラ様もレクチャーしている時間はないし。と頭を抱えてしまいました。
「それに私は、いたって平凡なOLですので、目新しい技術を伝導するには、知識が足りないと思うんです。スマホとかで、ネット検索でも出来れば、それなりに教えることが出来るかもしれませんけど」
スマホでネット検索ねえ。としばし考え込んだアウラ様がポンと手を打って「じゃあこうしよう」と提案して来ました。
「ステータス画面ですか?ゲームの?」
「そう!スマホとかタブレットみたいなものは、技術が高度すぎて、今の私の世界にはちょっとね。君の頭に直接刻み込む方法もあるけど、それだと容量の限界があるから」
脳みそちっちゃくてすみませんね。
それに、そちらの世界の文化水準がどの程度かは知りませんが、確かに剣と魔法の世界にスマホは似合いませんよね?
「その点ステータス画面なら他の人には見えないし、取説とか検索機能をつければ完璧じゃないかな?」
仰るとおりではあるのですが、神様なのに俗っぽいというか・・・・なんと言うか。
「だから君の世界は、憧れられてるって言ったでしょう?後学のために君の世界を観察しているのは、私だけでは無いんですよ?」
「なっなるほど?」
それって所謂モニタリングってやつなんで
しょうか?
「私は、君たちの世界のサブカルチャーが特に好きでね。そのお陰で君を見つけられたんだよ」
そう言いながら、アウラ様は「そうだ、ついでにチャット機能も付けておけば、一々神託を下さなくても良いのかも。最近の神官達は、私の言うことを素直に受け取らないし、良い考えじゃない?」
と神様らしからぬご様子で、ブツブツと呟いています。
そうこうする内に、チートやら加護やらを何故か楽しそうなアウラ様に、てんこ盛りで付与されました。
そして私は今「もう時間切れだ」と真面目な神様の顔に戻ったアウラ様の前に立っています。
「レン、私の愛し子よ。君の声はどこにいても私に届く。それを忘れないで」
その声は、寂しそうでもあり、心配そうでもあり。
「チャットで、お話もできますよ?」
しんみりするのが苦手な私が、茶化したように言うと、アウラ様もふふっと笑ってくれました。
「いつかまた会えますか?」
「ああ、いずれ」
アウラ様が手を振ると、何処かで鈴がリンと鳴りました。
私の体は暖かな光に包まれて、浮いているのか、沈んでいくのか、永遠とも刹那とも言える刻の中を、溶けて流れて揺蕩い続け。
ふと鈴の音が聞こえた気がしました。
その音に意識を向けると、鈴の音が聞こえた方へ、ゆっくりと引っ張られていくのがわかります。
ゆっくり、ゆっくり落ちていき、私を包む光も次第に弱く小さくなっていきます。
そして最後の光が点となって消えたとき、私の意識も暗闇の中で途絶えたのでした。
95
お気に入りに追加
1,320
あなたにおすすめの小説
義妹が私に毒を盛ったので、飲んだふりをして周りの反応を見て見る事にしました
新野乃花(大舟)
恋愛
義姉であるラナーと義妹であるレベッカは、ラナーの婚約者であるロッドを隔ててぎくしゃくとした関係にあった。というのも、義妹であるレベッカが一方的にラナーの事を敵対視し、関係を悪化させていたのだ。ある日、ラナーの事が気に入らないレベッカは、ラナーに渡すワインの中にちょっとした仕掛けを施した…。その結果、2人を巻き込む関係は思わぬ方向に進んでいくこととなるのだった…。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
抱かれたい騎士No.1と抱かれたく無い騎士No.1に溺愛されてます。どうすればいいでしょうか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ヴァンクリーフ騎士団には見目麗しい抱かれたい男No.1と、絶対零度の鋭い視線を持つ抱かれたく無い男No.1いる。
そんな騎士団の寮の厨房で働くジュリアは何故かその2人のお世話係に任命されてしまう。どうして!?
貧乏男爵令嬢ですが、家の借金返済の為に、頑張って働きますっ!
死にかけ令嬢の逆転
ぽんぽこ狸
恋愛
難しい顔をしたお医者様に今年も余命一年と宣告され、私はその言葉にも慣れてしまい何も思わずに、彼を見送る。
部屋に戻ってきた侍女には、昨年も、一昨年も余命一年と判断されて死にかけているのにどうしてまだ生きているのかと問われて返す言葉も見つからない。
しかしそれでも、私は必死に生きていて将来を誓っている婚約者のアレクシスもいるし、仕事もしている。
だからこそ生きられるだけ生きなければと気持ちを切り替えた。
けれどもそんな矢先、アレクシスから呼び出され、私の体を理由に婚約破棄を言い渡される。すでに新しい相手は決まっているらしく、それは美しく健康な王女リオノーラだった。
彼女に勝てる要素が一つもない私はそのまま追い出され、実家からも見捨てられ、どうしようもない状況に心が折れかけていると、見覚えのある男性が現れ「私を手助けしたい」と言ったのだった。
こちらの作品は第18回恋愛小説大賞にエントリーさせていただいております。よろしければ投票ボタンをぽちっと押していただけますと、大変うれしいです。
戦いに行ったはずの騎士様は、女騎士を連れて帰ってきました。
新野乃花(大舟)
恋愛
健気にカサルの帰りを待ち続けていた、彼の婚約者のルミア。しかし帰還の日にカサルの隣にいたのは、同じ騎士であるミーナだった。親し気な様子をアピールしてくるミーナに加え、カサルもまた満更でもないような様子を見せ、ついにカサルはルミアに婚約破棄を告げてしまう。これで騎士としての真実の愛を手にすることができたと豪語するカサルであったものの、彼はその後すぐにあるきっかけから今夜破棄を大きく後悔することとなり…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる