6 / 527
アレクサンドル・クロムウェル
3
しおりを挟む
暫し肩を震わせるアガスを、冷やかに見下ろした皇帝が口を開いた。
「アガス余が許す、直れ。アレクはいい加減威嚇を納めよ。
肩が凝って仕方がないわ」とわざとらしく肩を回した。「「御心のままに」」
顔を上げたアガスは、こめかみがひくついてはいるが表情は平然としており、肝が据わっているのか、厚顔無恥なのかは分からなかった。
こほっと小さく咳払いをしたアガスは「では改めてご説明申し上げます」と前置きをして話し始めた。
神託は愛し子の招来を意味していること。
白花月の月の出、恐らくは満月の夜に、ミーネの森に招来されると推察されること。
そして現在の国難、ひいては大陸全土の憂いを祓い、安寧をもたらしてくれること
語るほどにアガスの言葉は熱を帯びていく。
そして夢見るような瞳は狂信者のそれだった。
元々帰依する程なのだから、それなりの信仰心があるのだろうが、アガスのそれは、信仰の尊さとは別の、薄気味悪さを感じさせるものがある。
「それで?場所は森のどこだ?」
「…わかりません」
「白花月の満月まで10日もないではないか!!何処とも知れぬ場所を我等に探れというのか!?」
アガスの無責任な言葉に噛みついたミュラーを俺は手で制した。
「ミュラーの言い分は尤もだ。何度も言うが俺たちは暇じゃない。もっとマシな情報をよこせ」
ミュラーの剣幕に、怯んだ様子のアガスだったが、すぐに気を持ち直したようだった。
切り替えの速さには感心するが、図太すぎて好きにはなれない。
神託が下りた直後から、神官達は総出で神殿内の古文書を漁り、千年以上前に放棄された神殿が森の中にあるらしいと突き止めた。
早速森の近くに在るザンド村の村長と魔通信を交わした所。その神殿と思われる所で祭祀を行なっていた一族がいたが、魔獣に襲われて血脈が途絶え、詳しい位置はわからなくなってしまった。
しかし代々村から北東の森の立ち入りが禁じられているため、神殿があるならその辺りではないか。と話したらしい。
ここまでの話を聞いた俺は、うんざりとして、長い溜息を吐いた。
「おそらくだの推察だのと、不確かな情報で動かせるほど帝国騎士団は易くはないぞ。そんなに愛し子が大事なら、大司教自ら迎えに行けばよかろう?」
それは…と言葉を濁したアガスは、如何にも不本意そうに呟いた。
「わたくし達は、荒事に向いておりませんので」
「ハッ!愛し子は欲しいが魔物は怖いか⁉︎」
意外にもアガスは素直に頷いた。
「仰る通りでございます。しかし何事も適材適所と申しますし」
要するに、脳筋バカは剣だけ振り回してろってことか?
面白い。受けて立とうじゃないか。
常になく俺は好戦的な気分だった。
「確かに魔物も増えてはいる。俺たちはその討伐が仕事だ。司教殿に討伐は難しかろうが、信心深い司教殿なら神の加護もさぞ強かろう?我等の手を借りる必要は無いのでは?」
「いいえ。閣下でなくてはならないのです」
コイツに嫌味は効かないのか?
「何故だ」
するとアガス、はよくぞ聞いてくれたと身を乗り出した。
「御神託の樹界の王標となりて…の部分です」
意味が分からず首を傾げると「よろしいですか?」とアガスが続ける。
「閣下の御家門の始祖は白虎だと記憶致しております。グレートベアをも一撃で倒す白虎であれば世界最強!!まさに森の王と呼ぶに相応しい!!」
こんな奴に持ち上げられてもかけらも嬉しくない。逆に不快だ。
「であれば、樹界の王とは閣下に他なりません!!」
三文芝居を見ているようで、げっそりして黙り込むと、アガスが意地悪く唇を歪めた。
「それに閣下なら、位置など分からなくとも獣人特有のご自慢の鼻で、簡単に愛し子を見つけ出せるでしょう?」
安い挑発だったが、これには部下の2人が瞬時に反応した。
「閣下に対して無礼であろう。口を慎まれよ」
「黙って聞いておればペラペラと。その無駄に踊る舌を切り落としても良いのだぞ!!」
「田舎者の戯言でございますれば、お聞き流し頂きたく」
激昂するミュラーと静かに威圧するマーク。
どちらも怖ろし気だが、2人に詰め寄られたアガスはどこ吹く風だ。
しかも皇帝の言葉を引き合いに出すとは、何処までも面憎い。
人族の中には獣人を魔獣と同じケダモノと見下す差別主義者がいるのは事実であり、どうやらアガスもその1人のようだ。
この様子を皇帝はニヤニヤと見守るだけで、止める気はないようだ。
隣に立つグリーヒル宰相も眼鏡を押し上げ見て見ぬ振りを貫いている。
茶番だな
「2人とも陛下の御前だぞ。控えよ」
「しかし閣下!!」
いいからと手を振ると、2人は渋々引き下がったが、その顔は憤懣やる方ないと物語っていた。
躾の行き届いた部下は可愛いが、この生臭坊主はどう躾けてやるか
そう考えた所で、大人しくなったアガスを想像して首を振った。
どう躾けても、可愛くはならんな
「司教殿の本職は祈る事のみ。社交と相容れぬのも致し方なかろう」
余計な欲は出さず、大人しく祈ってろ
「では陛下、情報が少なく準備に手間取りそうですので、これにて」
「いえ!!まだお話しがあります!」
コイツ、学習能力がないのか?
「まだ何か?」自然と声が低くなった。
「わっわたくしも一緒に連れて行って頂きたい!!」
何を言っている?荒事は苦手と言ったばかりだろうが。
「アガス司教。何の訓練も受けていない貴方に、我々との行軍は無理だ」
「わたくしはエンラに乗れます!」
コイツはバカか?馬鹿なのか?軍用と荷引きのエンラの違いも分からんのか?!
無理だと突っぱねれば、愛し子は国と全ての民にとって、救いであり最も尊い存在だから、神に仕える自分が迎えるのが当然だと豪語する。
どの口が言うか!と呆れて黙り込むと
更に信仰とは何ぞやと、説教を捲し立てる始末だ。
面倒になって玉座に目を向けると、苦虫を噛み潰したような顔で肘掛けを指で叩く皇帝と、苛立ちを隠すように眼鏡のレンズを布で磨くグリーンヒルが見えた。
なるほど。これは政治だ
神の愛し子は、権力を握るための最高の旗印であり駒になり得る。
誰が愛し子を庇護するか。
皇家と神殿どちらも引くことはできない。
しかも第三、第四の勢力が関与して来る可能性もある。そうなると立場上、皇帝が神殿と表だって対立することは出来ない。
であればこそのゼノンやアガスの物言いなのだろう。
本当に面倒だ。
俺のいない所で勝手にやって欲しい
政治絡みの仕事は、10年前の一件でやり尽くしたと思いたかったが、まだ手を引けないのか?
俺は嘆息し,もういいと手を振ってアガスを制した。
「貴方が勝手について来るなら止めはしない。好きにするがいい」
アガスは喜色を浮かべたが、俺の思惑に気付いた皇帝は、口の端を意地悪く歪めて、皆に退出を命じるのだった。
「アガス余が許す、直れ。アレクはいい加減威嚇を納めよ。
肩が凝って仕方がないわ」とわざとらしく肩を回した。「「御心のままに」」
顔を上げたアガスは、こめかみがひくついてはいるが表情は平然としており、肝が据わっているのか、厚顔無恥なのかは分からなかった。
こほっと小さく咳払いをしたアガスは「では改めてご説明申し上げます」と前置きをして話し始めた。
神託は愛し子の招来を意味していること。
白花月の月の出、恐らくは満月の夜に、ミーネの森に招来されると推察されること。
そして現在の国難、ひいては大陸全土の憂いを祓い、安寧をもたらしてくれること
語るほどにアガスの言葉は熱を帯びていく。
そして夢見るような瞳は狂信者のそれだった。
元々帰依する程なのだから、それなりの信仰心があるのだろうが、アガスのそれは、信仰の尊さとは別の、薄気味悪さを感じさせるものがある。
「それで?場所は森のどこだ?」
「…わかりません」
「白花月の満月まで10日もないではないか!!何処とも知れぬ場所を我等に探れというのか!?」
アガスの無責任な言葉に噛みついたミュラーを俺は手で制した。
「ミュラーの言い分は尤もだ。何度も言うが俺たちは暇じゃない。もっとマシな情報をよこせ」
ミュラーの剣幕に、怯んだ様子のアガスだったが、すぐに気を持ち直したようだった。
切り替えの速さには感心するが、図太すぎて好きにはなれない。
神託が下りた直後から、神官達は総出で神殿内の古文書を漁り、千年以上前に放棄された神殿が森の中にあるらしいと突き止めた。
早速森の近くに在るザンド村の村長と魔通信を交わした所。その神殿と思われる所で祭祀を行なっていた一族がいたが、魔獣に襲われて血脈が途絶え、詳しい位置はわからなくなってしまった。
しかし代々村から北東の森の立ち入りが禁じられているため、神殿があるならその辺りではないか。と話したらしい。
ここまでの話を聞いた俺は、うんざりとして、長い溜息を吐いた。
「おそらくだの推察だのと、不確かな情報で動かせるほど帝国騎士団は易くはないぞ。そんなに愛し子が大事なら、大司教自ら迎えに行けばよかろう?」
それは…と言葉を濁したアガスは、如何にも不本意そうに呟いた。
「わたくし達は、荒事に向いておりませんので」
「ハッ!愛し子は欲しいが魔物は怖いか⁉︎」
意外にもアガスは素直に頷いた。
「仰る通りでございます。しかし何事も適材適所と申しますし」
要するに、脳筋バカは剣だけ振り回してろってことか?
面白い。受けて立とうじゃないか。
常になく俺は好戦的な気分だった。
「確かに魔物も増えてはいる。俺たちはその討伐が仕事だ。司教殿に討伐は難しかろうが、信心深い司教殿なら神の加護もさぞ強かろう?我等の手を借りる必要は無いのでは?」
「いいえ。閣下でなくてはならないのです」
コイツに嫌味は効かないのか?
「何故だ」
するとアガス、はよくぞ聞いてくれたと身を乗り出した。
「御神託の樹界の王標となりて…の部分です」
意味が分からず首を傾げると「よろしいですか?」とアガスが続ける。
「閣下の御家門の始祖は白虎だと記憶致しております。グレートベアをも一撃で倒す白虎であれば世界最強!!まさに森の王と呼ぶに相応しい!!」
こんな奴に持ち上げられてもかけらも嬉しくない。逆に不快だ。
「であれば、樹界の王とは閣下に他なりません!!」
三文芝居を見ているようで、げっそりして黙り込むと、アガスが意地悪く唇を歪めた。
「それに閣下なら、位置など分からなくとも獣人特有のご自慢の鼻で、簡単に愛し子を見つけ出せるでしょう?」
安い挑発だったが、これには部下の2人が瞬時に反応した。
「閣下に対して無礼であろう。口を慎まれよ」
「黙って聞いておればペラペラと。その無駄に踊る舌を切り落としても良いのだぞ!!」
「田舎者の戯言でございますれば、お聞き流し頂きたく」
激昂するミュラーと静かに威圧するマーク。
どちらも怖ろし気だが、2人に詰め寄られたアガスはどこ吹く風だ。
しかも皇帝の言葉を引き合いに出すとは、何処までも面憎い。
人族の中には獣人を魔獣と同じケダモノと見下す差別主義者がいるのは事実であり、どうやらアガスもその1人のようだ。
この様子を皇帝はニヤニヤと見守るだけで、止める気はないようだ。
隣に立つグリーヒル宰相も眼鏡を押し上げ見て見ぬ振りを貫いている。
茶番だな
「2人とも陛下の御前だぞ。控えよ」
「しかし閣下!!」
いいからと手を振ると、2人は渋々引き下がったが、その顔は憤懣やる方ないと物語っていた。
躾の行き届いた部下は可愛いが、この生臭坊主はどう躾けてやるか
そう考えた所で、大人しくなったアガスを想像して首を振った。
どう躾けても、可愛くはならんな
「司教殿の本職は祈る事のみ。社交と相容れぬのも致し方なかろう」
余計な欲は出さず、大人しく祈ってろ
「では陛下、情報が少なく準備に手間取りそうですので、これにて」
「いえ!!まだお話しがあります!」
コイツ、学習能力がないのか?
「まだ何か?」自然と声が低くなった。
「わっわたくしも一緒に連れて行って頂きたい!!」
何を言っている?荒事は苦手と言ったばかりだろうが。
「アガス司教。何の訓練も受けていない貴方に、我々との行軍は無理だ」
「わたくしはエンラに乗れます!」
コイツはバカか?馬鹿なのか?軍用と荷引きのエンラの違いも分からんのか?!
無理だと突っぱねれば、愛し子は国と全ての民にとって、救いであり最も尊い存在だから、神に仕える自分が迎えるのが当然だと豪語する。
どの口が言うか!と呆れて黙り込むと
更に信仰とは何ぞやと、説教を捲し立てる始末だ。
面倒になって玉座に目を向けると、苦虫を噛み潰したような顔で肘掛けを指で叩く皇帝と、苛立ちを隠すように眼鏡のレンズを布で磨くグリーンヒルが見えた。
なるほど。これは政治だ
神の愛し子は、権力を握るための最高の旗印であり駒になり得る。
誰が愛し子を庇護するか。
皇家と神殿どちらも引くことはできない。
しかも第三、第四の勢力が関与して来る可能性もある。そうなると立場上、皇帝が神殿と表だって対立することは出来ない。
であればこそのゼノンやアガスの物言いなのだろう。
本当に面倒だ。
俺のいない所で勝手にやって欲しい
政治絡みの仕事は、10年前の一件でやり尽くしたと思いたかったが、まだ手を引けないのか?
俺は嘆息し,もういいと手を振ってアガスを制した。
「貴方が勝手について来るなら止めはしない。好きにするがいい」
アガスは喜色を浮かべたが、俺の思惑に気付いた皇帝は、口の端を意地悪く歪めて、皆に退出を命じるのだった。
115
お気に入りに追加
1,318
あなたにおすすめの小説
獅子の最愛〜獣人団長の執着〜
水無月瑠璃
恋愛
獅子の獣人ライアンは領地の森で魔物に襲われそうになっている女を助ける。助けた女は気を失ってしまい、邸へと連れて帰ることに。
目を覚ました彼女…リリは人化した獣人の男を前にすると様子がおかしくなるも顔が獅子のライアンは平気なようで抱きついて来る。
女嫌いなライアンだが何故かリリには抱きつかれても平気。
素性を明かさないリリを保護することにしたライアン。
謎の多いリリと初めての感情に戸惑うライアン、2人の行く末は…
ヒーローはずっとライオンの姿で人化はしません。
地味女で喪女でもよく濡れる。~俺様海運王に開発されました~
あこや(亜胡夜カイ)
恋愛
新米学芸員の工藤貴奈(くどうあてな)は、自他ともに認める地味女で喪女だが、素敵な思い出がある。卒業旅行で訪れたギリシャで出会った美麗な男とのワンナイトラブだ。文字通り「ワンナイト」のつもりだったのに、なぜか貴奈に執着した男は日本へやってきた。貴奈が所属する博物館を含むグループ企業を丸ごと買収、CEOとして乗り込んできたのだ。「お前は俺が開発する」と宣言して、貴奈を学芸員兼秘書として側に置くという。彼氏いない歴=年齢、好きな相手は壁画の住人、「だったはず」の貴奈は、昼も夜も彼の執着に翻弄され、やがて体が応えるように……
【R18】人気AV嬢だった私は乙ゲーのヒロインに転生したので、攻略キャラを全員美味しくいただくことにしました♪
奏音 美都
恋愛
「レイラちゃん、おつかれさまぁ。今日もよかったよ」
「おつかれさまでーす。シャワー浴びますね」
AV女優の私は、仕事を終えてシャワーを浴びてたんだけど、石鹸に滑って転んで頭を打って失神し……なぜか、乙女ゲームの世界に転生してた。
そこで、可愛くて美味しそうなDKたちに出会うんだけど、この乙ゲーって全対象年齢なのよね。
でも、誘惑に抗えるわけないでしょっ!
全員美味しくいただいちゃいまーす。
抱かれたい騎士No.1と抱かれたく無い騎士No.1に溺愛されてます。どうすればいいでしょうか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ヴァンクリーフ騎士団には見目麗しい抱かれたい男No.1と、絶対零度の鋭い視線を持つ抱かれたく無い男No.1いる。
そんな騎士団の寮の厨房で働くジュリアは何故かその2人のお世話係に任命されてしまう。どうして!?
貧乏男爵令嬢ですが、家の借金返済の為に、頑張って働きますっ!
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。
待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる