15 / 42
第15話 再び街へ
しおりを挟む
翌日。
学屋を休んで早朝から出発した三人は、結構な荷物を持って街に出かけた。
もちろん、傘とコートを持って。
「ゾイスの家にお礼を言いに行かなくちゃね。車代も出してもらっちゃってるから、パパから多めにお小遣いもらってきたわよ。それで返しましょ」
「ははーっ! マリア=エリー=レラ様ー! ありがとうございますーっ!」
ハリが頭を垂れるが、これはいつものパターン。マリア=エリー=レラの家は雑貨屋を営んでいるので、村一番のお金持ちなのだ。彼女は子供の頃から何かとこの二人の財布となっている。
アズが森の奥を見ると、鹿がこちらを見ているのと目が合った。
「おじいちゃんついてきてる」
「まあそれが条件だからね」
「馬で乗せて行ってくれれば良いのに」
「三人は無理だよ」
鹿が物音で逃げ去ると、リスが木を渡った。
「今度はリスみたい」
「街に動物いるのかなあ……?」
「ネズミはいそうじゃない?」
マリア=エリー=レラの言葉に二人は『ああ』と納得した。
「まあ、カロロスさんなら拗れそうなこと言い出す感じもないし、大丈夫だよな」
「うん。おじいちゃんは基本、動物みたいな人だから……」
「可愛いのよね、カロロスさん」
「わかる」
街での行動は見られているが、支障ないようだ。
ひたすら歩き続け、三時間後。
灰色の空の下、アックリポーリィの目標が見えてくる。
スチームが立ちこめる中、とんがり屋根と無数の煙突を眺めつつ、石畳の道路に足を踏み入れた。
「先にどっち行こう」
「アレキの方ね。用事を済ませてから彼女に宿を聞いて、そこに行けばいいわ」
三回目なのでもう道は知っている。それが時短となったおかげで一時間かからずに到着した。
扉を開けると、いつものように鈴が鳴る。
「いらっしゃい。おや? 君たちは……」
カウンターの向こうにいたのはアブラアムだ。
「アズです」
「おお、アズくん。そうだった。今日は何の買い物かな?」
「くんもお預けにしておいて下さい」
「ああっ、そうか……! そうだったな。ごめんね。じゃあ、アズさん」
「そんな! アズでいいです」
マリア=エリー=レラが横から顔を出す。
「ちゃんになるかもしれないしね」
「ちょっとマリア=エリー=レラ……!」
咳払いで気を取り直し。
「今日お伺いしたのは、娘さんに用がありまして。彼女は今ご在宅ですか?」
「アレキに?」
「購入したアストロラーベについて聞きたいことがあります」
「まっ、まさか、商品クレーム!?」
「いやいやいや」
この店主、少々早とちりが過ぎる。
「占星術の必要なことで躓いてしまって。それで構造をお聞きしたくて来たのです」
「う、うむ? 技術のことは商売人の私には分からないからな……あの子に聞くしかない。娘は今の時間、学校に行ってるんだ。もうすぐ戻ってくると思うが……」
「学校?」
「みんな集まって勉強する施設のことだよ」
「ああ、学屋か」
すると窓の外で、店内を覗き込んでから大急ぎで扉を開けて飛び込んできた人物がいた。
「アズにゃんんんん!!」
「うぶっ!?」
鈴の音と共に突然背後から抱きつかれ、アズはその勢いでカウンターまで押しやられる。
折れるほど抱きしめてくるその人物を見て、アズは悲鳴のように名を呼んだ。
「アレキ……! く、くるひい……!」
父親のアブラアムは、唐突な行動に出た我が娘に対して目を丸くしている。
「コラァ! 不純異性交遊はパパ許さないよ!? 離れなさい!!」
「イヤー! アタシ初恋してるのー!」
それを聞いたマリア=エリー=レラとハリが雄叫びをあげた。
「何ですってえええ!! ちょっとアレキ、それ本当!?」
「気のせいとかじゃなく!?」
アレキはようやく後ろの二人に気がついたらしい。
「あ! ヤッホー! マエレとハリー! 今日はみんなでどうしたのお? もしかしてアレキに会いに来てくれた!? キヒッ! だったら嬉しすぎる!」
「アタシの名前短くしないでよ」
「愛称だよ! あった方が仲良しな感じするじゃんー!」
アブラアムはカウンターから出てくると娘をアズから引き剥がす。
「アズに失礼だろ! やめなさい!」
「えーん!」
「いくら好きでも、いきなりそういうことはしちゃダメ! 距離感! 距離が大事だぞ! それに、アズはまだ自分が男の子か女の子か分からない時期なんだ、言うなればとてもセンシティブな時期だ! 刺激するんじゃない!」
父親として我が子に威厳ある教えを施したが、外野から見れば単にアズにヤキモチを妬いただけにしか見えない。
アレキはアズの初耳情報に目を丸くする。
「アズはまだ中性だったの!? アタシいきなり初恋で大ピンチじゃん!!」
アズは息を切らせて跳ねる鼓動を整え、両手を前に出しながらアレキを制止するように言った。
「や、やあアレキ……今日も元気そうだね……」
「アズにゃん! 今日は何のご用件で来たの!」
側で見ててもハートが溢れ出している。マリア=エリー=レラが首を傾げた。
「アズのどこに惚れたのかしら……」
アズの前にさりげなくアブラアムが割り込んだ。
「アズはお前が作ったアストロラーベについて話があるそうだ」
「え! なんかおかしいとこでもあった?」
アブラアムの横から少し顔を出し、アズが答える。
「いや、そういう構造なのかどうかも分からないし、ちょっと話が長くなりそうだから、場所を変えて落ち着いて話したいんだけど……」
「賛成! じゃあカフェレスいこ!」
「ちょちょちょ!」
アズの手を取り外に出て行こうとする、やたら勢いのある娘を止めてアブラアムはドアの前に立つ。
「なにパパ、どいて!」
「くっ……!」
止める理由が見当たらず、父は唇を噛む。
「いいか! アズに触っちゃダメ! パパと約束しないと外出禁止!」
「えーっ! なにそれ!」
ハリが呟いた。
「面白くなってきた」
「もうパパジャマしないで! アズは職人のアタシに用があって来てるんだから! 仕事の延長でしょ! 店の主人としてどうなのその態度!」
「くう……! お前を学校に行かせてるのは口達者にさせるためじゃないんですからねっ!」
マリア=エリー=レラが呆れている。
「何かウチのパパに似てて、アタシの番の時が不安になってきた」
「その性格だからしばらく大丈夫だろ」
「何ですって!?」
ハリが笑って言った失言にマリア=エリー=レラがキレ始めた。
店内が大騒ぎになり、アズが困った様子でアブラアムに頭を下げる。
「すみません、お仕事中なのにこんな話持ち込んでしまって……! アレキは長く拘束しませんから、少しの時間私たちに貸してください!」
「くうっ! アズが良い子なのは分かってるんだ……! 問題は、ウチの子!」
そうなのだが、この父親も大概である。
埒が明かないのを悟ったか、ここはアレキが引いた。
「分かった! アズを困らせたくないし! 抱きついたりしなきゃいいんでしょー!」
「約束!」
「分かったよもお! いこアズ!」
「あーっ!! 手! 手ぇ放しなさい!!」
「手くらいいいじゃん!」
早くこの場を離れたいアズであった。
学屋を休んで早朝から出発した三人は、結構な荷物を持って街に出かけた。
もちろん、傘とコートを持って。
「ゾイスの家にお礼を言いに行かなくちゃね。車代も出してもらっちゃってるから、パパから多めにお小遣いもらってきたわよ。それで返しましょ」
「ははーっ! マリア=エリー=レラ様ー! ありがとうございますーっ!」
ハリが頭を垂れるが、これはいつものパターン。マリア=エリー=レラの家は雑貨屋を営んでいるので、村一番のお金持ちなのだ。彼女は子供の頃から何かとこの二人の財布となっている。
アズが森の奥を見ると、鹿がこちらを見ているのと目が合った。
「おじいちゃんついてきてる」
「まあそれが条件だからね」
「馬で乗せて行ってくれれば良いのに」
「三人は無理だよ」
鹿が物音で逃げ去ると、リスが木を渡った。
「今度はリスみたい」
「街に動物いるのかなあ……?」
「ネズミはいそうじゃない?」
マリア=エリー=レラの言葉に二人は『ああ』と納得した。
「まあ、カロロスさんなら拗れそうなこと言い出す感じもないし、大丈夫だよな」
「うん。おじいちゃんは基本、動物みたいな人だから……」
「可愛いのよね、カロロスさん」
「わかる」
街での行動は見られているが、支障ないようだ。
ひたすら歩き続け、三時間後。
灰色の空の下、アックリポーリィの目標が見えてくる。
スチームが立ちこめる中、とんがり屋根と無数の煙突を眺めつつ、石畳の道路に足を踏み入れた。
「先にどっち行こう」
「アレキの方ね。用事を済ませてから彼女に宿を聞いて、そこに行けばいいわ」
三回目なのでもう道は知っている。それが時短となったおかげで一時間かからずに到着した。
扉を開けると、いつものように鈴が鳴る。
「いらっしゃい。おや? 君たちは……」
カウンターの向こうにいたのはアブラアムだ。
「アズです」
「おお、アズくん。そうだった。今日は何の買い物かな?」
「くんもお預けにしておいて下さい」
「ああっ、そうか……! そうだったな。ごめんね。じゃあ、アズさん」
「そんな! アズでいいです」
マリア=エリー=レラが横から顔を出す。
「ちゃんになるかもしれないしね」
「ちょっとマリア=エリー=レラ……!」
咳払いで気を取り直し。
「今日お伺いしたのは、娘さんに用がありまして。彼女は今ご在宅ですか?」
「アレキに?」
「購入したアストロラーベについて聞きたいことがあります」
「まっ、まさか、商品クレーム!?」
「いやいやいや」
この店主、少々早とちりが過ぎる。
「占星術の必要なことで躓いてしまって。それで構造をお聞きしたくて来たのです」
「う、うむ? 技術のことは商売人の私には分からないからな……あの子に聞くしかない。娘は今の時間、学校に行ってるんだ。もうすぐ戻ってくると思うが……」
「学校?」
「みんな集まって勉強する施設のことだよ」
「ああ、学屋か」
すると窓の外で、店内を覗き込んでから大急ぎで扉を開けて飛び込んできた人物がいた。
「アズにゃんんんん!!」
「うぶっ!?」
鈴の音と共に突然背後から抱きつかれ、アズはその勢いでカウンターまで押しやられる。
折れるほど抱きしめてくるその人物を見て、アズは悲鳴のように名を呼んだ。
「アレキ……! く、くるひい……!」
父親のアブラアムは、唐突な行動に出た我が娘に対して目を丸くしている。
「コラァ! 不純異性交遊はパパ許さないよ!? 離れなさい!!」
「イヤー! アタシ初恋してるのー!」
それを聞いたマリア=エリー=レラとハリが雄叫びをあげた。
「何ですってえええ!! ちょっとアレキ、それ本当!?」
「気のせいとかじゃなく!?」
アレキはようやく後ろの二人に気がついたらしい。
「あ! ヤッホー! マエレとハリー! 今日はみんなでどうしたのお? もしかしてアレキに会いに来てくれた!? キヒッ! だったら嬉しすぎる!」
「アタシの名前短くしないでよ」
「愛称だよ! あった方が仲良しな感じするじゃんー!」
アブラアムはカウンターから出てくると娘をアズから引き剥がす。
「アズに失礼だろ! やめなさい!」
「えーん!」
「いくら好きでも、いきなりそういうことはしちゃダメ! 距離感! 距離が大事だぞ! それに、アズはまだ自分が男の子か女の子か分からない時期なんだ、言うなればとてもセンシティブな時期だ! 刺激するんじゃない!」
父親として我が子に威厳ある教えを施したが、外野から見れば単にアズにヤキモチを妬いただけにしか見えない。
アレキはアズの初耳情報に目を丸くする。
「アズはまだ中性だったの!? アタシいきなり初恋で大ピンチじゃん!!」
アズは息を切らせて跳ねる鼓動を整え、両手を前に出しながらアレキを制止するように言った。
「や、やあアレキ……今日も元気そうだね……」
「アズにゃん! 今日は何のご用件で来たの!」
側で見ててもハートが溢れ出している。マリア=エリー=レラが首を傾げた。
「アズのどこに惚れたのかしら……」
アズの前にさりげなくアブラアムが割り込んだ。
「アズはお前が作ったアストロラーベについて話があるそうだ」
「え! なんかおかしいとこでもあった?」
アブラアムの横から少し顔を出し、アズが答える。
「いや、そういう構造なのかどうかも分からないし、ちょっと話が長くなりそうだから、場所を変えて落ち着いて話したいんだけど……」
「賛成! じゃあカフェレスいこ!」
「ちょちょちょ!」
アズの手を取り外に出て行こうとする、やたら勢いのある娘を止めてアブラアムはドアの前に立つ。
「なにパパ、どいて!」
「くっ……!」
止める理由が見当たらず、父は唇を噛む。
「いいか! アズに触っちゃダメ! パパと約束しないと外出禁止!」
「えーっ! なにそれ!」
ハリが呟いた。
「面白くなってきた」
「もうパパジャマしないで! アズは職人のアタシに用があって来てるんだから! 仕事の延長でしょ! 店の主人としてどうなのその態度!」
「くう……! お前を学校に行かせてるのは口達者にさせるためじゃないんですからねっ!」
マリア=エリー=レラが呆れている。
「何かウチのパパに似てて、アタシの番の時が不安になってきた」
「その性格だからしばらく大丈夫だろ」
「何ですって!?」
ハリが笑って言った失言にマリア=エリー=レラがキレ始めた。
店内が大騒ぎになり、アズが困った様子でアブラアムに頭を下げる。
「すみません、お仕事中なのにこんな話持ち込んでしまって……! アレキは長く拘束しませんから、少しの時間私たちに貸してください!」
「くうっ! アズが良い子なのは分かってるんだ……! 問題は、ウチの子!」
そうなのだが、この父親も大概である。
埒が明かないのを悟ったか、ここはアレキが引いた。
「分かった! アズを困らせたくないし! 抱きついたりしなきゃいいんでしょー!」
「約束!」
「分かったよもお! いこアズ!」
「あーっ!! 手! 手ぇ放しなさい!!」
「手くらいいいじゃん!」
早くこの場を離れたいアズであった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
解体の勇者の成り上がり冒険譚
無謀突撃娘
ファンタジー
旧題:異世界から呼ばれた勇者はパーティから追放される
とあるところに勇者6人のパーティがいました
剛剣の勇者
静寂の勇者
城砦の勇者
火炎の勇者
御門の勇者
解体の勇者
最後の解体の勇者は訳の分からない神様に呼ばれてこの世界へと来た者であり取り立てて特徴らしき特徴などありません。ただひたすら倒したモンスターを解体するだけしかしません。料理などをするのも彼だけです。
ある日パーティ全員からパーティへの永久追放を受けてしまい勇者の称号も失い一人ギルドに戻り最初からの出直しをします
本人はまったく気づいていませんでしたが他の勇者などちょっとばかり煽てられている頭馬鹿なだけの非常に残念な類なだけでした
そして彼を追い出したことがいかに愚かであるのかを後になって気が付くことになります
そしてユウキと呼ばれるこの人物はまったく自覚がありませんが様々な方面の超重要人物が自らが頭を下げてまでも、いくら大金を支払っても、いくらでも高待遇を約束してまでも傍におきたいと断言するほどの人物なのです。
そうして彼は自分の力で前を歩きだす。
祝!書籍化!
感無量です。今後とも応援よろしくお願いします。
ぼくは悪のもふもふ、略して悪もふ!! 〜今日もみんなを怖がらせちゃうぞ!!〜
ありぽん
ファンタジー
恐ろしい魔獣達が住む森の中。
その森に住むブラックタイガー(黒い虎のような魔獣)の家族に、新しい家族が加わった。
名前はノエル。
彼は他のブラックタイガーの子供達よりも小さく、
家族はハラハラしながら子育てをしていたが。
家族の心配をよそに、家族に守られ愛され育ったノエルは、
小さいものの、元気に成長し3歳に。
そんなノエルが今頑張っていることは?
強く恐ろしいと人間達が恐れる、お父さんお母さんそして兄のような、
かっこいいブラックタイガーになること。
かっこいいブラックタイガーになるため、今日もノエルは修行に励む?
『どうだ!! こわいだろう!! ぼくはあくなんだぞ!! あくのもふもふ、あくもふなんだぞ!!』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる