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第9話 アタシ、アレキ!
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週末は学屋がお休みだ。
まさかその休日を二週連続で街行きに消費するとは思いもしなかった。
アズを筆頭にハリとマリア=エリー=レラが街道を進んで三時間。視線の先にアックリポーリィの街の名物とも言える尖った屋根と無数の煙突が見えてきた。
スチームの煙が街全体に霞をかけ、黒い雲が青空を隠している様子は、十台半ばの心を萎えさせる。
街に入ると道具屋に直行。知った場所に逃げ込むように、三人は店の扉を開けて中に入った。
チリリンとドアの鈴が鳴り、カウンターの中にいる人物がこちらへ振り返る。
「いらっしゃーい」
突然の女子の声に三人は驚いた。そこにいたのはアブラアムではなく、奇妙な機械を洋服の至る場所に身につけた、自分たちと同じ年くらいの少女であったからだ。
その少女は三人を目にすると、慌ててカウンターに両手をついて身を乗り出した。今までいじっていた機械が膝の上から落下し、結構な音が店内に響く。
「何!? もしかしてジノヴィオス信者!? うわっ! マジ!? 初めて見た!! ちょー感動なんですけど!!」
その少女は星屑を瞳の中に散りばめ、興味津々でこちらを見てくる。
「ちょっと、何なのこの子……」
マリア=エリー=レラの怪訝な様子もお構いなし。
「アタシ!? アレキっていうの! よろしく!!」
突然カウンターの中から伸びた奇妙な機械がアズの目の前で開かれ、一同が一瞬身構える。よく見れば掌の形をしたおもちゃのようだ。
少女を見ればニッカリと笑顔を見せている。まあ、悪い子ではなさそうだ。
「あ、ああ……よろしく。私はアズ。こっちは友達のハリとマリア=エリー=レラ」
アズは自己紹介をしつつ、そのおもちゃの手と握手をしてやる。
「よろしくアズ! ハリに、マリー……」
「マリア=エリー=レラ!」
「すごい長い名前だね! それもジノヴィオス信仰の文化なの!?」
「違うわよ。これはパパとママが、女の子が欲しすぎてかたっぱしから全部つけたの」
「アーッ!! そっか! ジノヴィオス信者は、生まれた後に性別が決まるんだもんね……! いいなあー! アタシも自分で決めたかったーっ!」
どうやらアレキは男の子に生まれたかったらしい。話の流れ的に、オデッセフス信仰では母体の中にいる時期に性別が決まってしまうのだろう。
アズが話を止めた。
「あ……あの、アレキさん。店主のアブラアムさんはどこにいるの?」
「アレキでいいよおー!」
「ああ、じゃあ、アレ……キ。アブラアムさんは……」
「パパは仕入れに行ってて今いないの! だからアタシが店番任されてんだよね! メンドクサッ!」
「テンション高えー……」
ケラケラ笑うアレキはハリよりも陽気に見える。
「何アンタ、この店の子なの」
「そう! 次にこの店を継ぐのはアタシ! てことで、お客さん! 何か買っていくかい!?」
いきなりゲームのノンプレイヤーキャラのような口調になるアレキは、ニッカリと歯を見せて笑っている。
アズは困ったように店内を見回した。
「いや……欲しいものはこの前買ったから、何かを買いに来たわけじゃないんだけど……」
「ハッ! もしかして、アストロラーベ買ったのキミタチ!?」
「ああ、うん」
「あれアタシが作ったの!! キレイだったでしょ!? めっちゃ雑誌見てデザイン考えた力作なんだ!」
「えっ! 君が作ったの!?」
「気に入ってくれた!?」
作り手が前にいて、しかも陽気で憎めない女の子で、気さくに話しかけてくれて、ジノヴィオスに対しても悪い印象を持ってない人物だった。その子があのアストロラーベを作ったのだと思うと、金属が無機物ではなくなったようなそんな気持ちになり、アズは少し嬉しくなって口元に笑みをつけた。
「うん。今も持ってるよ」
「きゃん! 嬉しいーっ!」
子犬のような鳴き声で喜んだなと思ったが、他の二人も段々とこの勢いに慣れてきた。
アブラアムがいない、この少女一人だけとくれば緊張もほぐれてくる。ハリが店内の道具を物珍しそうに見始めた。
「オデッセフスの人たちが使う道具は変わってんなあー」
「そうかな? ウチにあるのは道具だから、大した物は置いてないよ! 機械扱ってる店の方が面白いんじゃないかな!」
マリア=エリー=レラはキラキラ輝く飾り物に興味が向いている。
「鉄でもキレイな物が作れるのね。煙を吐き出すだけのものかと思ってたわ」
「鉄だけじゃないよ! 真鍮とか、鋼とかもある! レーザーとかだと宝石も使うし!」
「キミも色々な物を作れるの? オデッセフス信仰の人たちは、知恵で物作りをするんでしょう?」
「うーん、勉強すれば作れるようになると思うけど、あれもこれもやってる人はいないよおー! そんなの大変だもん! 得意なことを極める方が効率いいし!」
「あら、意外にアタシたちと変わらないのね」
「元々同じ種族だからね! どっちもバブロニアンにかわりないじゃん!」
ハリが唸った。
「アレキ……おま、めっちゃいい奴だな!?」
「やった!」
「他のオデッセフス教徒も、アンタみたいなのだったらめんどくさくないのに」
「あー、ヤな奴いるよねえ! でもそいつら、普通にヤな奴だから!」
ハリが笑う。
「仲間内からも嫌われてる奴らなのか」
アレキが少し考えるように宙を見た。
「ウチはね、昔いたおじいちゃんがジノヴィオス信仰してたし、ずーっと昔から木工のアストロラーベを作ってたから、結構ユルいの! ガチな人たちはやっぱ異教徒って言い始めちゃう!」
それを聞くと、アズの胸中に複雑な思いが浮かんでくる。
アレキがそのアズに言った。
「でもさ! アタシ魔法に興味あるの! 機械を動かさなくても水が動いたり、風が流れたり、暗闇が光ったりするんでしょう!? それってすごいじゃん!?」
機嫌を良くしたのだろう、マリア=エリー=レラが腰に手を当てて胸を張っている。
「ふふん、アンタ分かってるわね。アタシの魔法見せてあげてもいいわよ?」
「マジ!?」
その声と同時にマリア=エリー=レラの姿が目の前から消え、アレキは息を呑んだ。
「消えた!!」
「いるわよ」
「声だけ聞こえる!!」
それを横で見ていたハリが笑って鼻を動かした。
「ニオイでどこにいるか分かるぞ」
アレキもそれを真似すると。
「あ、いい香り! ジャコウ?」
聞いたことのない名前が飛び出し、アズが問い返す。
「何それ?」
「鹿の分泌液! 調合すると香水になるやつ!」
一瞬間が空き、マリア=エリー=レラがアレキの目の前に姿を現した。
「あはは!! ビックリした!! すごいすごい!!」
「ねえちょっと……その話本当?」
「ん? 何が?」
「そのジャコウっていうやつ」
「本当って?」
「この街でも、調合して作ってるの?」
「ジャコウでしょう? 珍しい物じゃないよ! この店にも売ってるはず! 欲しい?」
アズとマリア=エリー=レラは察したようだ。
「私たち、今お金持ってないんだ。見せてもらうことはできるかな?」
「うん! 試供品あるから、それあげる!」
そう言ってアレキはカウンターの後ろの棚を眺めつつ、どこに置いてあったかを探している。
ハリがマリア=エリー=レラに問う。
「どったの、急に」
「魔法で作るものを、機械も作れるとしたら、どうなると思う?」
ハリが眉間に皺を寄せた。
「……どうなんの?」
「どうなるのかしら……」
「オイイーッ!」
アレキが小さな袋を持って戻ってきた。
「あったよー! これあげるー! 気に入ったら次来た時に買ってね!」
マリア=エリー=レラがその袋を開けると、自分のつけている香水に似た香りが溢れ出す。
「本当だわ……これ、パパの作ってる香水と同じ物使ってる」
「マジカ」
アズがアレキに向き直る。その真剣な眼差しに、思わず少女の胸がときめいたほどだ。
「何だろう……すごい胸騒ぎがしてる。どうしていいのか分からないのに、すごいことを発見しちゃったような……そんな気持ちになってる」
ハリとマリア=エリー=レラも同じ気持ちだった。
様子の変わった三人にアレキが戸惑っている。
「な、何が……? どうしたのみんな急に……!」
「アレキ、また日を改めて遊びに来るよ」
「う……うん。もう帰っちゃうの?」
「今ちょっと、混乱しちゃってて……ごめん。事情は今度来た時、話せたら話すから」
「……分かった! ばいばい、気をつけて帰ってね!」
気もそぞろな三人が退店するのを見送り、アレキは一人首を傾げていた。
まさかその休日を二週連続で街行きに消費するとは思いもしなかった。
アズを筆頭にハリとマリア=エリー=レラが街道を進んで三時間。視線の先にアックリポーリィの街の名物とも言える尖った屋根と無数の煙突が見えてきた。
スチームの煙が街全体に霞をかけ、黒い雲が青空を隠している様子は、十台半ばの心を萎えさせる。
街に入ると道具屋に直行。知った場所に逃げ込むように、三人は店の扉を開けて中に入った。
チリリンとドアの鈴が鳴り、カウンターの中にいる人物がこちらへ振り返る。
「いらっしゃーい」
突然の女子の声に三人は驚いた。そこにいたのはアブラアムではなく、奇妙な機械を洋服の至る場所に身につけた、自分たちと同じ年くらいの少女であったからだ。
その少女は三人を目にすると、慌ててカウンターに両手をついて身を乗り出した。今までいじっていた機械が膝の上から落下し、結構な音が店内に響く。
「何!? もしかしてジノヴィオス信者!? うわっ! マジ!? 初めて見た!! ちょー感動なんですけど!!」
その少女は星屑を瞳の中に散りばめ、興味津々でこちらを見てくる。
「ちょっと、何なのこの子……」
マリア=エリー=レラの怪訝な様子もお構いなし。
「アタシ!? アレキっていうの! よろしく!!」
突然カウンターの中から伸びた奇妙な機械がアズの目の前で開かれ、一同が一瞬身構える。よく見れば掌の形をしたおもちゃのようだ。
少女を見ればニッカリと笑顔を見せている。まあ、悪い子ではなさそうだ。
「あ、ああ……よろしく。私はアズ。こっちは友達のハリとマリア=エリー=レラ」
アズは自己紹介をしつつ、そのおもちゃの手と握手をしてやる。
「よろしくアズ! ハリに、マリー……」
「マリア=エリー=レラ!」
「すごい長い名前だね! それもジノヴィオス信仰の文化なの!?」
「違うわよ。これはパパとママが、女の子が欲しすぎてかたっぱしから全部つけたの」
「アーッ!! そっか! ジノヴィオス信者は、生まれた後に性別が決まるんだもんね……! いいなあー! アタシも自分で決めたかったーっ!」
どうやらアレキは男の子に生まれたかったらしい。話の流れ的に、オデッセフス信仰では母体の中にいる時期に性別が決まってしまうのだろう。
アズが話を止めた。
「あ……あの、アレキさん。店主のアブラアムさんはどこにいるの?」
「アレキでいいよおー!」
「ああ、じゃあ、アレ……キ。アブラアムさんは……」
「パパは仕入れに行ってて今いないの! だからアタシが店番任されてんだよね! メンドクサッ!」
「テンション高えー……」
ケラケラ笑うアレキはハリよりも陽気に見える。
「何アンタ、この店の子なの」
「そう! 次にこの店を継ぐのはアタシ! てことで、お客さん! 何か買っていくかい!?」
いきなりゲームのノンプレイヤーキャラのような口調になるアレキは、ニッカリと歯を見せて笑っている。
アズは困ったように店内を見回した。
「いや……欲しいものはこの前買ったから、何かを買いに来たわけじゃないんだけど……」
「ハッ! もしかして、アストロラーベ買ったのキミタチ!?」
「ああ、うん」
「あれアタシが作ったの!! キレイだったでしょ!? めっちゃ雑誌見てデザイン考えた力作なんだ!」
「えっ! 君が作ったの!?」
「気に入ってくれた!?」
作り手が前にいて、しかも陽気で憎めない女の子で、気さくに話しかけてくれて、ジノヴィオスに対しても悪い印象を持ってない人物だった。その子があのアストロラーベを作ったのだと思うと、金属が無機物ではなくなったようなそんな気持ちになり、アズは少し嬉しくなって口元に笑みをつけた。
「うん。今も持ってるよ」
「きゃん! 嬉しいーっ!」
子犬のような鳴き声で喜んだなと思ったが、他の二人も段々とこの勢いに慣れてきた。
アブラアムがいない、この少女一人だけとくれば緊張もほぐれてくる。ハリが店内の道具を物珍しそうに見始めた。
「オデッセフスの人たちが使う道具は変わってんなあー」
「そうかな? ウチにあるのは道具だから、大した物は置いてないよ! 機械扱ってる店の方が面白いんじゃないかな!」
マリア=エリー=レラはキラキラ輝く飾り物に興味が向いている。
「鉄でもキレイな物が作れるのね。煙を吐き出すだけのものかと思ってたわ」
「鉄だけじゃないよ! 真鍮とか、鋼とかもある! レーザーとかだと宝石も使うし!」
「キミも色々な物を作れるの? オデッセフス信仰の人たちは、知恵で物作りをするんでしょう?」
「うーん、勉強すれば作れるようになると思うけど、あれもこれもやってる人はいないよおー! そんなの大変だもん! 得意なことを極める方が効率いいし!」
「あら、意外にアタシたちと変わらないのね」
「元々同じ種族だからね! どっちもバブロニアンにかわりないじゃん!」
ハリが唸った。
「アレキ……おま、めっちゃいい奴だな!?」
「やった!」
「他のオデッセフス教徒も、アンタみたいなのだったらめんどくさくないのに」
「あー、ヤな奴いるよねえ! でもそいつら、普通にヤな奴だから!」
ハリが笑う。
「仲間内からも嫌われてる奴らなのか」
アレキが少し考えるように宙を見た。
「ウチはね、昔いたおじいちゃんがジノヴィオス信仰してたし、ずーっと昔から木工のアストロラーベを作ってたから、結構ユルいの! ガチな人たちはやっぱ異教徒って言い始めちゃう!」
それを聞くと、アズの胸中に複雑な思いが浮かんでくる。
アレキがそのアズに言った。
「でもさ! アタシ魔法に興味あるの! 機械を動かさなくても水が動いたり、風が流れたり、暗闇が光ったりするんでしょう!? それってすごいじゃん!?」
機嫌を良くしたのだろう、マリア=エリー=レラが腰に手を当てて胸を張っている。
「ふふん、アンタ分かってるわね。アタシの魔法見せてあげてもいいわよ?」
「マジ!?」
その声と同時にマリア=エリー=レラの姿が目の前から消え、アレキは息を呑んだ。
「消えた!!」
「いるわよ」
「声だけ聞こえる!!」
それを横で見ていたハリが笑って鼻を動かした。
「ニオイでどこにいるか分かるぞ」
アレキもそれを真似すると。
「あ、いい香り! ジャコウ?」
聞いたことのない名前が飛び出し、アズが問い返す。
「何それ?」
「鹿の分泌液! 調合すると香水になるやつ!」
一瞬間が空き、マリア=エリー=レラがアレキの目の前に姿を現した。
「あはは!! ビックリした!! すごいすごい!!」
「ねえちょっと……その話本当?」
「ん? 何が?」
「そのジャコウっていうやつ」
「本当って?」
「この街でも、調合して作ってるの?」
「ジャコウでしょう? 珍しい物じゃないよ! この店にも売ってるはず! 欲しい?」
アズとマリア=エリー=レラは察したようだ。
「私たち、今お金持ってないんだ。見せてもらうことはできるかな?」
「うん! 試供品あるから、それあげる!」
そう言ってアレキはカウンターの後ろの棚を眺めつつ、どこに置いてあったかを探している。
ハリがマリア=エリー=レラに問う。
「どったの、急に」
「魔法で作るものを、機械も作れるとしたら、どうなると思う?」
ハリが眉間に皺を寄せた。
「……どうなんの?」
「どうなるのかしら……」
「オイイーッ!」
アレキが小さな袋を持って戻ってきた。
「あったよー! これあげるー! 気に入ったら次来た時に買ってね!」
マリア=エリー=レラがその袋を開けると、自分のつけている香水に似た香りが溢れ出す。
「本当だわ……これ、パパの作ってる香水と同じ物使ってる」
「マジカ」
アズがアレキに向き直る。その真剣な眼差しに、思わず少女の胸がときめいたほどだ。
「何だろう……すごい胸騒ぎがしてる。どうしていいのか分からないのに、すごいことを発見しちゃったような……そんな気持ちになってる」
ハリとマリア=エリー=レラも同じ気持ちだった。
様子の変わった三人にアレキが戸惑っている。
「な、何が……? どうしたのみんな急に……!」
「アレキ、また日を改めて遊びに来るよ」
「う……うん。もう帰っちゃうの?」
「今ちょっと、混乱しちゃってて……ごめん。事情は今度来た時、話せたら話すから」
「……分かった! ばいばい、気をつけて帰ってね!」
気もそぞろな三人が退店するのを見送り、アレキは一人首を傾げていた。
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