6 / 42
第6話 昨日の話
しおりを挟む
週初め、村の学屋でアズが大きなため息をついていたのをハリに見つけられた。
「よおアズ、昨日はどうだったよ。なんかこっぴどくやられた様子だけど」
「おはよー……いやさあ、それが……」
と、そこでマリア=エリー=レラが登校してきた。
「アズ! 昨日どうなったか教えなさいよ!」
「オーッス、今その話しようとしてたとこ」
「アストロラーベはまあ、案の定って感じ。見せたらおばあちゃん卒倒して倒れちゃって……」
「あちゃー……」
それを聞いた友人二人は渋い顔だ。
「家に帰ったら母さんが張り切ってごちそうまで作ってくれててさあ、父さんも犬みたいにはしゃぎまくってて。まあおじいちゃんはいつもの通りだったんだけど……」
「動じねえな、お前んトコの爺さん……」
ハリは少し楽しそうに笑った。
「何かそういうものも含めて全部台無しにしちゃって、がっかりしちゃったっていうか何ていうか……」
そのアズの発言に、マリア=エリー=レラが呆れたようにフンと鼻を鳴らす。
「バカねアンタ、どう考えてもアズのせいじゃないじゃない」
「だよなあ。時代の流れだもんな」
「そうなんだけどさあ……」
そこで学師がドアを開けて入ってきた。
「みんなおはようー」
アズは小声で二人に言う。
「他にもちょっと色々あったから、相談に乗ってもらいたいんだ。それは後で話すよ」
どうもアズの様子がおかしかったので、ハリとマリア=エリー=レラはお互い顔を見合わせたが、その場はそれで終わった。
村の子供は一つの場所に集められ、知識人とされる人物に二、三時間だけ学業を教えてもらうことができる。要するに学校があり、それは学屋と呼ばれていた。
先生の立場は学師。先輩後輩という境はあまりなく、一つの部屋でみんなが勉強をする。
ネライドコーリィに住む村人たちは天道説を信仰するので、主に学ぶことは魔法だ。
各々得意な魔法があり、それは生まれながらにジノヴィオスから贈られた特性となる。
なので、全員が全員同じ魔法を使えるわけではない。
例えばハリは跳躍の魔法を使える。
「何百メートルもジャンプできちゃうぜ!」
マリア=エリー=レラは透明。
「誰にも見つからないで国境を越えられるわよ」
そしてアズが占星術だ。
「運命を導くよ」
ご覧の通り、魔法と言ってもできないものの方が多い。個人個人、一つ以外できないのだから、お互いできることを補い、協力しあって生活をしていくのがジノヴィオス信仰の心得となっている。
こうして見ると占星術師だけ少し毛色が異なるのだが、だからこそ彼らは貴重で中々世界に現れない。
他の魔法は何度も使えるが、占星術に至っては危険と紙一重の魔法を使うため、一日に一度しか使うことができず、一度の星読みで莫大な力が必要なため、魔力を一日かけて渾天儀の中に貯めなければ使えないといった特殊な魔法なのだ。
魔法と言っても万能ではない。ジノヴィオスは人々が堕落するのを望んではおらず、持った才能を使って逞しく生き抜いていくのを天からそっと見守っているのだ。
授業が終わり、アズはハリとマリア=エリー=レラを連れてニュンペーのいた泉へとやって来た。
「昨日、家を飛び出した後、慌てていたものだから、躓いてこの泉に買ったアストロラーベを落としたんだ」
「さっすがぼんやりっ子」
「いきなりやらかしすぎでしょ! じゃあ今アレは泉の中?」
「いや、アストロラーベは手元にある」
二人の友人はスンと落ち着き、肩をすくめる。
「泉に落ちたアストロラーベを取るのを手伝ってくれっていう相談かと思った」
「それがさ……取ってもらったんだよ」
「あら、ラッキーだったわね。誰かいたの」
アズは少し戸惑い、周囲を見まわした。
「ニュンペーが……いて」
「何ですって?」
「ニュンペーがいた。ここの泉に。何人も」
それを聞いた二人の友は目を丸くしたが、そこはさすがジノヴィオス信仰の民、妖精については疑う様子もなく驚いただけのようだ。
「スッゲー! 妖精がいんのこの泉!? マジかー!! めっちゃすごいじゃんウチの村!」
「ぼんやりしててもさすが占星術師の卵ね……。見えたんだニュンペー」
寝ぼけたこと言うな、の一言でもあるかと身構えていたアズであったが、話の導入はクリアの様子。
ではその先に続こう。
「相談っていうのは、彼女たちが言ってたことについてなんだけど……」
「話せたのね。すごい」
「内容もすごいよ……さっぱり理解できなくてさ」
「何て言ってたんだ?」
アズは昨日の流れを一通り追って話し始める。
「彼女たちが言うには、地動説を信じている人たちが増えると、どんどん仲間たちが消えていってしまうらしいんだ。それで、私に助けを求めてきてさ」
「ああ……信仰が薄くなっていってしまうのね」
「どういうことだ?」
「世界から魔法の力がなくなっていくっていう意味よ。だから妖精や精霊なんかは、この世に存在を維持できなくなってしまうんだと思うの。学師も確かそんな話をしていた気がする」
「えーと、なんだっけそれ……」
「コズモロギア。宇宙法則」
「ああ。あったなあ、そんなの」
アズは続ける。
「彼女たち、こう言ってたんだ。『手遅れになる前に』『クレプシドラをひっくり返して』って……」
ハリが微妙な顔をして首を傾げる。
「世界をひっくり返せ?」
「水時計をひっくり返せ、かもよ?」
マリア=エリー=レラの言葉も当てはまり、三人は考え込む。
「うむ、全然分からん」
「でしょおおー? だから困っちゃっててさ……」
「シーマさんにその話はした?」
「してない。おばあちゃんは金属のアストロラーベを見て寝込んじゃったから、そんな話する余裕もなくってさ」
「タイミング悪っ」
「でも、ニュンペーたちが言うには、時が満ちたから、ジノヴィオスが私を呼んだらしいんだよ……」
「それって……」
「授かりの儀式のこと?」
「実は……ニュンペーたちが消えた後、渾天儀が開いたんだ」
「えっ!!」
「えーっ!! もう儀式を済ませちゃったの!? 楽しみにしてたのにぃぃ!!」
「よ、よく分からないんだよ! ニュンペーがジノヴィオスの声を聞けって言うから、聞こうとしたんだけど、聞こえなくて……。なのに、渾天儀が開いたんだ。でも、何も起きなかった」
「今どうなってるの?」
「平面球形に戻ってる……」
そう言い、アズはポケットから平たいアストロラーベを取り出して見せる。
「本当だ……昨日見たやつだな……」
一同が再び考え込む。
マリア=エリー=レラが泉に振り返った。
「今もきっと、ニュンペーたちはここでこの話をヤキモキして聞いてるのよね……?」
「多分ね。私たちのこと、子供の頃から知ってるみたいだったし」
「シーマさんが子供の頃から知ってるんだろうな。その前から、ずっとここにいて村を見守ってたんだろうと思うと……」
ハリはその先を口にしなかったが、他の二人も同じ気持ちだ。
何とかしてやりたい。
アズはアストロラーベをポケットにしまうと、二人に向き直る。
「とりあえず、おばあちゃんが回復したら、この話をしてみる」
「うん、そうね。それがいいと思う」
「ありがとう、聞いてもらってちょっと落ち着いた」
「確かに、この話は一人で抱え込むにはヘビーすぎる」
「今日はもう戻るよ。昨日の今日だし」
マリア=エリー=レラがアズの手にそっと自分の手を置く。
「何かあったら言いなさいよ。力になるから」
「宿題やってくれる?」
「あ、オレのも」
「それは自分でやんなさいよ! ていうかハリ、アンタ本当に関係ないじゃない! バカなの!?」
二人が笑い、彼女から逃げ出した。
ハリが避けて高く飛躍したのを目で追いながら、アズはふと、こんな笑い合いえる素敵な魔法も無くなってしまうのかと思い、それは嫌だなと思った。
絶対に、嫌だなと。
「よおアズ、昨日はどうだったよ。なんかこっぴどくやられた様子だけど」
「おはよー……いやさあ、それが……」
と、そこでマリア=エリー=レラが登校してきた。
「アズ! 昨日どうなったか教えなさいよ!」
「オーッス、今その話しようとしてたとこ」
「アストロラーベはまあ、案の定って感じ。見せたらおばあちゃん卒倒して倒れちゃって……」
「あちゃー……」
それを聞いた友人二人は渋い顔だ。
「家に帰ったら母さんが張り切ってごちそうまで作ってくれててさあ、父さんも犬みたいにはしゃぎまくってて。まあおじいちゃんはいつもの通りだったんだけど……」
「動じねえな、お前んトコの爺さん……」
ハリは少し楽しそうに笑った。
「何かそういうものも含めて全部台無しにしちゃって、がっかりしちゃったっていうか何ていうか……」
そのアズの発言に、マリア=エリー=レラが呆れたようにフンと鼻を鳴らす。
「バカねアンタ、どう考えてもアズのせいじゃないじゃない」
「だよなあ。時代の流れだもんな」
「そうなんだけどさあ……」
そこで学師がドアを開けて入ってきた。
「みんなおはようー」
アズは小声で二人に言う。
「他にもちょっと色々あったから、相談に乗ってもらいたいんだ。それは後で話すよ」
どうもアズの様子がおかしかったので、ハリとマリア=エリー=レラはお互い顔を見合わせたが、その場はそれで終わった。
村の子供は一つの場所に集められ、知識人とされる人物に二、三時間だけ学業を教えてもらうことができる。要するに学校があり、それは学屋と呼ばれていた。
先生の立場は学師。先輩後輩という境はあまりなく、一つの部屋でみんなが勉強をする。
ネライドコーリィに住む村人たちは天道説を信仰するので、主に学ぶことは魔法だ。
各々得意な魔法があり、それは生まれながらにジノヴィオスから贈られた特性となる。
なので、全員が全員同じ魔法を使えるわけではない。
例えばハリは跳躍の魔法を使える。
「何百メートルもジャンプできちゃうぜ!」
マリア=エリー=レラは透明。
「誰にも見つからないで国境を越えられるわよ」
そしてアズが占星術だ。
「運命を導くよ」
ご覧の通り、魔法と言ってもできないものの方が多い。個人個人、一つ以外できないのだから、お互いできることを補い、協力しあって生活をしていくのがジノヴィオス信仰の心得となっている。
こうして見ると占星術師だけ少し毛色が異なるのだが、だからこそ彼らは貴重で中々世界に現れない。
他の魔法は何度も使えるが、占星術に至っては危険と紙一重の魔法を使うため、一日に一度しか使うことができず、一度の星読みで莫大な力が必要なため、魔力を一日かけて渾天儀の中に貯めなければ使えないといった特殊な魔法なのだ。
魔法と言っても万能ではない。ジノヴィオスは人々が堕落するのを望んではおらず、持った才能を使って逞しく生き抜いていくのを天からそっと見守っているのだ。
授業が終わり、アズはハリとマリア=エリー=レラを連れてニュンペーのいた泉へとやって来た。
「昨日、家を飛び出した後、慌てていたものだから、躓いてこの泉に買ったアストロラーベを落としたんだ」
「さっすがぼんやりっ子」
「いきなりやらかしすぎでしょ! じゃあ今アレは泉の中?」
「いや、アストロラーベは手元にある」
二人の友人はスンと落ち着き、肩をすくめる。
「泉に落ちたアストロラーベを取るのを手伝ってくれっていう相談かと思った」
「それがさ……取ってもらったんだよ」
「あら、ラッキーだったわね。誰かいたの」
アズは少し戸惑い、周囲を見まわした。
「ニュンペーが……いて」
「何ですって?」
「ニュンペーがいた。ここの泉に。何人も」
それを聞いた二人の友は目を丸くしたが、そこはさすがジノヴィオス信仰の民、妖精については疑う様子もなく驚いただけのようだ。
「スッゲー! 妖精がいんのこの泉!? マジかー!! めっちゃすごいじゃんウチの村!」
「ぼんやりしててもさすが占星術師の卵ね……。見えたんだニュンペー」
寝ぼけたこと言うな、の一言でもあるかと身構えていたアズであったが、話の導入はクリアの様子。
ではその先に続こう。
「相談っていうのは、彼女たちが言ってたことについてなんだけど……」
「話せたのね。すごい」
「内容もすごいよ……さっぱり理解できなくてさ」
「何て言ってたんだ?」
アズは昨日の流れを一通り追って話し始める。
「彼女たちが言うには、地動説を信じている人たちが増えると、どんどん仲間たちが消えていってしまうらしいんだ。それで、私に助けを求めてきてさ」
「ああ……信仰が薄くなっていってしまうのね」
「どういうことだ?」
「世界から魔法の力がなくなっていくっていう意味よ。だから妖精や精霊なんかは、この世に存在を維持できなくなってしまうんだと思うの。学師も確かそんな話をしていた気がする」
「えーと、なんだっけそれ……」
「コズモロギア。宇宙法則」
「ああ。あったなあ、そんなの」
アズは続ける。
「彼女たち、こう言ってたんだ。『手遅れになる前に』『クレプシドラをひっくり返して』って……」
ハリが微妙な顔をして首を傾げる。
「世界をひっくり返せ?」
「水時計をひっくり返せ、かもよ?」
マリア=エリー=レラの言葉も当てはまり、三人は考え込む。
「うむ、全然分からん」
「でしょおおー? だから困っちゃっててさ……」
「シーマさんにその話はした?」
「してない。おばあちゃんは金属のアストロラーベを見て寝込んじゃったから、そんな話する余裕もなくってさ」
「タイミング悪っ」
「でも、ニュンペーたちが言うには、時が満ちたから、ジノヴィオスが私を呼んだらしいんだよ……」
「それって……」
「授かりの儀式のこと?」
「実は……ニュンペーたちが消えた後、渾天儀が開いたんだ」
「えっ!!」
「えーっ!! もう儀式を済ませちゃったの!? 楽しみにしてたのにぃぃ!!」
「よ、よく分からないんだよ! ニュンペーがジノヴィオスの声を聞けって言うから、聞こうとしたんだけど、聞こえなくて……。なのに、渾天儀が開いたんだ。でも、何も起きなかった」
「今どうなってるの?」
「平面球形に戻ってる……」
そう言い、アズはポケットから平たいアストロラーベを取り出して見せる。
「本当だ……昨日見たやつだな……」
一同が再び考え込む。
マリア=エリー=レラが泉に振り返った。
「今もきっと、ニュンペーたちはここでこの話をヤキモキして聞いてるのよね……?」
「多分ね。私たちのこと、子供の頃から知ってるみたいだったし」
「シーマさんが子供の頃から知ってるんだろうな。その前から、ずっとここにいて村を見守ってたんだろうと思うと……」
ハリはその先を口にしなかったが、他の二人も同じ気持ちだ。
何とかしてやりたい。
アズはアストロラーベをポケットにしまうと、二人に向き直る。
「とりあえず、おばあちゃんが回復したら、この話をしてみる」
「うん、そうね。それがいいと思う」
「ありがとう、聞いてもらってちょっと落ち着いた」
「確かに、この話は一人で抱え込むにはヘビーすぎる」
「今日はもう戻るよ。昨日の今日だし」
マリア=エリー=レラがアズの手にそっと自分の手を置く。
「何かあったら言いなさいよ。力になるから」
「宿題やってくれる?」
「あ、オレのも」
「それは自分でやんなさいよ! ていうかハリ、アンタ本当に関係ないじゃない! バカなの!?」
二人が笑い、彼女から逃げ出した。
ハリが避けて高く飛躍したのを目で追いながら、アズはふと、こんな笑い合いえる素敵な魔法も無くなってしまうのかと思い、それは嫌だなと思った。
絶対に、嫌だなと。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

ギルドを追放された俺、傭兵ギルドのエリートに拾われる〜元ギルドは崩壊したらしい〜
ネリムZ
ファンタジー
唐突にギルドマスターから宣言される言葉。
「今すぐにこのギルドから去れ。俺の前に二度と顔を出さないように国も出て行け」
理解出来ない言葉だったが有無を言わせぬマスターに従った。
様々な気力を失って森の中を彷徨うと、賞金首にカツアゲされてしまった。
そこに助けようとする傭兵ギルドのA級、自称エリートのフィリア。
モヤモヤとした気持ちに駆られ、賞金首を気絶させる。
行く場所が無い事を素直に伝えるとフィリアは自分のギルドに招待してくれた。
俺は仕事が必要だったのでありがたく、その提案を受けた。
そして後に知る、元所属ギルドが⋯⋯。
新たな目標、新たな仲間と環境。
信念を持って行動する、一人の男の物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話7話。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
隣国は魔法世界
各務みづほ
ファンタジー
【魔法なんてあり得ないーー理系女子ライサ、魔法世界へ行く】
隣接する二つの国、科学技術の発達した国と、魔法使いの住む国。
この相反する二つの世界は、古来より敵対し、戦争を繰り返し、そして領土を分断した後に現在休戦していた。
科学世界メルレーン王国の少女ライサは、人々の間で禁断とされているこの境界の壁を越え、隣国の魔法世界オスフォード王国に足を踏み入れる。
それは再び始まる戦乱の幕開けであった。
⚫︎恋愛要素ありの王国ファンタジーです。科学vs魔法。三部構成で、第一部は冒険編から始まります。
⚫︎異世界ですが転生、転移ではありません。
⚫︎挿絵のあるお話に◆をつけています。
⚫︎外伝「隣国は科学世界 ー隣国は魔法世界 another storyー」もよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる