べらぼう旅一座 ~道頓堀てんとうむし江戸下り~

【長編第9回歴史・時代小説大賞 笑えて泣ける人情噺賞受賞】

道頓堀生まれ、喜劇の旅一座が江戸にやって来た!

まだ『喜劇』というジャンルが日本に生まれていなかった時代、笑う芝居で庶民に元気を与える役者たちと、巻き込まれた不器用な浪人の人情噺。


【あらすじ】

本所の裏長屋に住む馬場寿三郎は万年浪人。

性格的に不器用な寿三郎は仕官先もみつからず、一日食べる分の仕事を探すのにも困る日々。

顔は怖いが気は優しい。
幸い勤勉なので仕事にありつければやってのけるだけの甲斐性はあるが、仏頂面で客商売ができないときた。

ある日、詐欺目当ての浪人に絡まれていた娘てんとうを助けた寿三郎。

道頓堀から下ってきた旅一座の一人であったてんとうは、助けてくれた寿三郎に礼がしたいと、一座の芝居を見る機会を与えてくれる。

まあ色々あってその一座に行くことになるわけだが、これがまた一座の奴らがむちゃくちゃ……べらんめぇな奴ばかりときた。

堺の笑いに容赦なくもみくちゃにされる江戸浪人を、生温かく見守る愛と笑いの人情噺。
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ニンスピの里

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