53 / 73
第53話 鷲獅子の羽根
しおりを挟む
一通り流れを決めて行動開始となる。
町外れの本部で、一時待機となるイライジャとミアが皆を見送った。
「ルーカス、2人を頼みましたよ。無茶しないようにストッパーをかけて下さいね」
「うえぇ……? ぜ、善処します……」
「何で私も入ってるの!?」
不服そうなアメリアを横に置き、ルーカスが苦笑いをして返す。
ミアが胸で手を組み、一人一人に視線を投げて言った。
「お気をつけて」
郊外から大門まで歩いて40分程度。鍛えている人間ならば駆け足で10分の距離だ。
大門の前まで来て二手に分かれる。
城下町に入ると、ケヴィンとマレン、サムエレが王宮へ向かった。
ここで更に二手に分かれる。
ルチアとアメリア、イーサンとルーカスが城下町の主要道路に向かう。
ルーカスがいささか心配してイーサンに言った。
「ちゃんと城下町の中、覚えてる?」
「100年前と景色が変わりすぎててサッパリだ」
「うああー……」
嘆くルーカスをイーサンは肘で小突く。
「でかい通りは何となく分かんだ、オレたちは何かあった時の保険だから、そうカチカチになんじゃねぇよ」
反対側の路地に進んだルチアとアメリアは、中央にある城を仰ぎ見ながら左手の大通りに進んで行く。
城外の雑多な賑やかさとは別に、塀の中にある城下町はいかにもな王都で、都会に初めて来たアメリアは口を開けてそれを見ていた。
黒光りする石畳、大理石の像に大きな広場の噴水、黄金色の葉をつけた木々に、城までゆるやかに続く大階段。店や住宅街に陽気さはないが、厳格な中にも落ち着いた良さが存在する。
「何て綺麗な町……こんなことがなければ、きっと愉しかったのに……」
前を先導していたルチアの視線が少し揺れる。
「昔は今より遙かに優雅で美しかった。その頃に戻るかは分かりませんが……全てが落ち着いた暁月には、皆様と共に滞在していって頂きたく思います」
田舎育ちのアメリアからして見れば、今でも十分に美しい。
「これ以上綺麗だったんだ……想像できないや」
その純朴で素直な言葉が、荒れてしまった城下を憂いていたルチアの心に小さな灯火を焚いてくれた。
一方、王宮に到着したケヴィンとマレン、サムエレは、いつも通り正門から中へ入った。
ここでケヴィンとマレンがサムエレと別れ、サムエレは一人別の場所を確認することに。
別れたケヴィンとマレンはサマナールームへ向かい、そのまま両端の階段を上がって、上の階にある鷲獅子の飼育部屋へやって来た。
入り口には受付があり、係の者が二人を見て頭を下げる。
「これはケヴィン様とマレン様。グライフをご利用ですか?」
ケヴィンが頷き、マレンがその後ろで周囲を確認している。
「賢人をお迎えに行く用事ができました。すぐ近くまでいらしているようなので、さほど時間はかからないかと思いますが、勝手がいいので空から行こうかと思いまして」
「はあ……近場なのですか」
「召喚研究の方々で、お年を召した方なのですよ」
「ああ! なるほど。すぐ下ですもんね、王宮は広いから、その方がいい」
受付がカウンターの上にある小さな槌をコンコンと叩くと、横の扉が開いて中から鷲獅子の飼育人が顔を出した。
「やあケヴィン様、マレン様。どの子にしますか? みんな元気ですよ」
「乗り合いがおります。大きい子にして下さい」
「ラジャー」
扉の中に案内されて進めば、周囲は高台にある馬宿のような空間が広がっていた。天井はあるが側面の壁は抜けていて、外から風がダイレクトに入ってくる。そこに細かい木々や藁が硬く敷き詰められている巨大な桶が複数置いてあり、上に鷲の顔と羽根をつけたライオンのような生き物が座っていた。これが鷲獅子である。
「この子とこの子を借りていきます」
身体の大きい雄を2頭選び、ケヴィンとマレンはそれに跨がった。手綱で合図を送れば、よく訓練された鷲獅子は羽根を広げて羽ばたき、側面の間から外へ飛び出していく。
空を見上げていた他の仲間達はその影を見て、まずは第一段階がうまくいったことを悟る。
鷲獅子2頭は郊外まで数分で到着し、そこで待機していた騎士たちの前に舞い降りる。上に乗っているケヴィンとマレンはすぐ様イライジャとミアの手を引き、後ろに跨がらせてから命綱を繋いでかけ声をかけた。
「しっかりつかまって!」
「行きますよ!」
何メートルもある羽根が巻き起こす風圧が周辺にいた騎士達をよろめかせたが、彼らが次に目を開けた時はもう、鷲獅子は遙か上空に飛び去っていた。
ものの10分足らずで往復して戻ってきた鷲獅子を迎え入れ、飼育人が数人がかりで手綱を取る。
「風が強いのでお気をつけてー」
ケヴィンとマレンはイライジャとミアの身体を支え、ゆっくりと床の上へ下ろしてやった。ケープが風ではためいて身体を持って行かれそうになるので、そのまま騎士たちに支えられて受付の扉を開けて中に入った。
「お帰りなさいませ。お早いおつきで」
受付の者が会釈し、紙とペンを取り出す。
「お名前を教えて頂けますでしょうか。利用者は書き記すのが習わしなので」
イライジャとミアは一瞬固まったが、ミアが前に出た。
「わたくしはアメリア、こちらの殿方がルーカスです」
本人達が聞いたらどう思うだろう。
「ありがとうございます。お帰りの際にまた確認させて頂きますので、受付にお申し出下さい」
城内への進入はすんなり行きそうだ。4人は階下のサマナーズルームへと下りて行く。
町外れの本部で、一時待機となるイライジャとミアが皆を見送った。
「ルーカス、2人を頼みましたよ。無茶しないようにストッパーをかけて下さいね」
「うえぇ……? ぜ、善処します……」
「何で私も入ってるの!?」
不服そうなアメリアを横に置き、ルーカスが苦笑いをして返す。
ミアが胸で手を組み、一人一人に視線を投げて言った。
「お気をつけて」
郊外から大門まで歩いて40分程度。鍛えている人間ならば駆け足で10分の距離だ。
大門の前まで来て二手に分かれる。
城下町に入ると、ケヴィンとマレン、サムエレが王宮へ向かった。
ここで更に二手に分かれる。
ルチアとアメリア、イーサンとルーカスが城下町の主要道路に向かう。
ルーカスがいささか心配してイーサンに言った。
「ちゃんと城下町の中、覚えてる?」
「100年前と景色が変わりすぎててサッパリだ」
「うああー……」
嘆くルーカスをイーサンは肘で小突く。
「でかい通りは何となく分かんだ、オレたちは何かあった時の保険だから、そうカチカチになんじゃねぇよ」
反対側の路地に進んだルチアとアメリアは、中央にある城を仰ぎ見ながら左手の大通りに進んで行く。
城外の雑多な賑やかさとは別に、塀の中にある城下町はいかにもな王都で、都会に初めて来たアメリアは口を開けてそれを見ていた。
黒光りする石畳、大理石の像に大きな広場の噴水、黄金色の葉をつけた木々に、城までゆるやかに続く大階段。店や住宅街に陽気さはないが、厳格な中にも落ち着いた良さが存在する。
「何て綺麗な町……こんなことがなければ、きっと愉しかったのに……」
前を先導していたルチアの視線が少し揺れる。
「昔は今より遙かに優雅で美しかった。その頃に戻るかは分かりませんが……全てが落ち着いた暁月には、皆様と共に滞在していって頂きたく思います」
田舎育ちのアメリアからして見れば、今でも十分に美しい。
「これ以上綺麗だったんだ……想像できないや」
その純朴で素直な言葉が、荒れてしまった城下を憂いていたルチアの心に小さな灯火を焚いてくれた。
一方、王宮に到着したケヴィンとマレン、サムエレは、いつも通り正門から中へ入った。
ここでケヴィンとマレンがサムエレと別れ、サムエレは一人別の場所を確認することに。
別れたケヴィンとマレンはサマナールームへ向かい、そのまま両端の階段を上がって、上の階にある鷲獅子の飼育部屋へやって来た。
入り口には受付があり、係の者が二人を見て頭を下げる。
「これはケヴィン様とマレン様。グライフをご利用ですか?」
ケヴィンが頷き、マレンがその後ろで周囲を確認している。
「賢人をお迎えに行く用事ができました。すぐ近くまでいらしているようなので、さほど時間はかからないかと思いますが、勝手がいいので空から行こうかと思いまして」
「はあ……近場なのですか」
「召喚研究の方々で、お年を召した方なのですよ」
「ああ! なるほど。すぐ下ですもんね、王宮は広いから、その方がいい」
受付がカウンターの上にある小さな槌をコンコンと叩くと、横の扉が開いて中から鷲獅子の飼育人が顔を出した。
「やあケヴィン様、マレン様。どの子にしますか? みんな元気ですよ」
「乗り合いがおります。大きい子にして下さい」
「ラジャー」
扉の中に案内されて進めば、周囲は高台にある馬宿のような空間が広がっていた。天井はあるが側面の壁は抜けていて、外から風がダイレクトに入ってくる。そこに細かい木々や藁が硬く敷き詰められている巨大な桶が複数置いてあり、上に鷲の顔と羽根をつけたライオンのような生き物が座っていた。これが鷲獅子である。
「この子とこの子を借りていきます」
身体の大きい雄を2頭選び、ケヴィンとマレンはそれに跨がった。手綱で合図を送れば、よく訓練された鷲獅子は羽根を広げて羽ばたき、側面の間から外へ飛び出していく。
空を見上げていた他の仲間達はその影を見て、まずは第一段階がうまくいったことを悟る。
鷲獅子2頭は郊外まで数分で到着し、そこで待機していた騎士たちの前に舞い降りる。上に乗っているケヴィンとマレンはすぐ様イライジャとミアの手を引き、後ろに跨がらせてから命綱を繋いでかけ声をかけた。
「しっかりつかまって!」
「行きますよ!」
何メートルもある羽根が巻き起こす風圧が周辺にいた騎士達をよろめかせたが、彼らが次に目を開けた時はもう、鷲獅子は遙か上空に飛び去っていた。
ものの10分足らずで往復して戻ってきた鷲獅子を迎え入れ、飼育人が数人がかりで手綱を取る。
「風が強いのでお気をつけてー」
ケヴィンとマレンはイライジャとミアの身体を支え、ゆっくりと床の上へ下ろしてやった。ケープが風ではためいて身体を持って行かれそうになるので、そのまま騎士たちに支えられて受付の扉を開けて中に入った。
「お帰りなさいませ。お早いおつきで」
受付の者が会釈し、紙とペンを取り出す。
「お名前を教えて頂けますでしょうか。利用者は書き記すのが習わしなので」
イライジャとミアは一瞬固まったが、ミアが前に出た。
「わたくしはアメリア、こちらの殿方がルーカスです」
本人達が聞いたらどう思うだろう。
「ありがとうございます。お帰りの際にまた確認させて頂きますので、受付にお申し出下さい」
城内への進入はすんなり行きそうだ。4人は階下のサマナーズルームへと下りて行く。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
COLOR CONTACT 〜『堕天使』と呼ばれた最強の悪魔の血を引く女子高生は、平凡な日常を取り戻したい〜【1巻】
平木明日香
ファンタジー
年に一度の筆記試験に失敗した『見習い天使』勅使河原サユリは、下界への修行を言い渡される。
下界での修行先と住まいは、夏木りんという先輩天使の家だった。
りんは彼女に天使としての役目と仕事を指導する。
魔族との戦い。
魔法の扱い方。
天使の持つ「属性」について。
下界に転送され、修行を重ねていく最中、街に出現した魔族が暴走している場面に遭遇する。
平和だったはずの烏森町で暗躍する影。
人間の魂を喰らう魔族、「悪魔」と呼ばれる怪物が彼女の目の前に飛来してきた時、彼女の中に眠る能力が顕現する。
——痛快バトルファンタジー小説
ここに開幕!!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
新・俺と蛙さんの異世界放浪記
くずもち
ファンタジー
旧題:俺と蛙さんの異世界放浪記~外伝ってことらしい~
俺と蛙さんの異世界放浪記~八百万ってたくさんって意味らしい~の外伝です。
太郎と愉快な仲間達が時に楽しく時にシリアスにドタバタするファンタジー作品です。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる