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第37話 川を上る
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コメツィエラアンボスを出発し、北西に進路を取る。いよいよアクシス大陸を右から左へ横断するわけだが、街道が必ずしも安全な訳では無い。
ゴーサホルツハマーには城があり、騎士団が警備を固めている。その周辺は安全。
コメツィエラアンボスは商業の町で多額のお金がやり取りされるだけあり、警備はしっかりしている。ここも比較的安全。
問題は町と町の中間、中央が一番厄介だ。商業の町から城へ行商に歩く商人も多く、賊がそれを狙って集まってくる。この街道では傭兵を雇って行き来するのが定番となっており、お一人様で旅をするのはよほどの腕自慢以外まずいない。
「金がないんだ、オレたちだけで行くしかねぇだろ」
「ですよね……」
イライジャも懐の寂しさにイーサンの口を封じることができない。
「あとお金はどのくらいありますの?」
ミアが尋ねると、イライジャが胸元を押さえる。
「ビョルゴルグルがことの重大さに真摯に向き合ってくれたお陰で、城までの食料を買う余裕はできましたが、現時点で帰りの路銀がない状態です……」
大体予想はついていたので、大したことがないと言った様子でイーサンは言う。
「普通はそこらの目ぼしい物を採取したり、野生動物狩ったりして進むんだがな、今回は急いでたせいもあって、魚くらいしか穫れてねぇ。当然そうなんだろ」
「行きが何とかなれば、帰りはゆっくりで構いませんから。早く王にお目通りすることだけを考えて進みましょう……」
「昔の馴染みで、王様に帰りの船代を出させりゃいいだけだ」
ミアが呆れた。
「またそういう図々しいことを! わたくしたちはもう一般人。それに、わたくしたちの知ってる王様はアダムでしょう? 今はジェームズ様。2代も後の王様なのよ、他人もいいところですわ。そんな話、恥ずかしくて言い出せませんことよ」
「そういうお前ぇは、昨日おしゃれ装備買ったんだろが!?」
「バカ言わないで頂戴! こんなカツカツ生活してるのに、そんなことさすがにできませんわよ! 買ったのは魔力をセーブするための呪いの腰帯でしてよ!」
それを聞いたアメリアがドン引いた。
「ゲッ!? 呪いグッズなんて買う人いるんだ……!?」
ルーカスが笑った。
「僕も昨日、買い物に付き合ってて驚いた。ポイントオブソードでニッチな店の前を通る時、いつも呪い装備って何に使うんだろうと思ってたけど、こういう使い方があったんだって目から鱗出たよ」
「え……つけてて何ともないのミア?」
「普通にしてる分には何でもなくてよ。魔力を放出させようとすると、いきなりこう……ギュゥゥゥ……ム! って魔力の元を絞られる感じがいたしますけどね。でもこの杖でしたら、そのくらいで丁度よいくらいよ。むしろもう何本か呪いグッズを装備したいくらいですわ」
「ほえー……」
さすがかつての大戦、世界を救った勇者の一人である。膨大な魔力を押さえ込むのに呪いグッズが複数必要であれば、今までどれだけ力をセーブして魔法を唱えていたのだろう。
「いざとなれば最強僧侶がすぐそばにいますし、呪いアイテムをたくさん装備しても全然怖くありませんわ」
「……そういう危ない行為はできるだけ慎んで頂けると……」
良心の塊であるイライジャがトホホという顔をしている。
「まあ、ミアもこれでヤキモキしないで戦えることだし、戦力は上がったな。行くぞ」
魔力を下げたのに戦力が上がったとは、このパーティー……本当に分からない。
大足で北上しはじめると、常に横に川がついてきた。コメツィエラアンボスに続く川は、ずっと北西に向かって緩やかに伸びているのが見える。
「この川、海に向かってなかったら便利だったのに」
アメリアのつぶやきにイライジャが答える。
「この川は、城からの下りに使う一歩通行ですね。主に城で扱った中古品を東の町に流すために使われる、運搬用の川です」
「人を運ぶこともあるけど、細くて曲がりくねった川じゃ勝手が悪いからね。ソード大陸に移動したい人たちは、ポイントオブソード経由の方が早くて便利だから、あっちを使うの」
ミアの説明に残念がり、大足のペダルを漕ぎ続ける。
イーサンは腰のポーチから取り出した、今にも崩れそうな古地図を広げ、コメツィエラアンボスを人差し指で押す。
「今いるトコがココ。湖の近くに町がある」
指をずっと左に移動し、城とコメツィエラアンボスの中間付近にある湖で止まる。
「確か……木こりの町でしたよね」
「ああ。ここで伐採した木材を城で売って暮らしてる。この辺りには他にも点々と町があったはず。中間地点として人を泊める場所もあるとは思うが……何せ100年前の地図だからなこれ」
「何にせよ、まずはそこに向かう感じね」
外でひたすら2輪を漕ぐ若者二人に、ミアが内側から声をかける。
「アメリア、ルーカス、川沿いに進んでちょうだい。町が見えてくるまではひたすら川を目印に進めばいいから、迷うことはないわ」
その言葉にルーカスが笑う。
「よかった。頭空っぽで漕いでて平気だって」
「脳筋にはありがたいわ」
「周囲を警戒しながら漕ぐって、何気に結構ストレスだからね」
「そうなの。後ろが気になっちゃうんだよぉー」
「まあ、後ろはほら、最強の勇者様たちがおりますから」
「ふふっ」
知らぬうち、この二人もかなりの体力がついてきたようだ。ついこの前まではひいひい言いながら呼吸するので精一杯、こんな軽口叩く余裕もなかったのだから。
「何げにさ、エルヴァルドコラレ探しに行った道中、楽しかったんだよね」
ルーカスの発言にアメリアは深く同意する。
「分かる。2輪漕ぐのは大変なんだけど、それすらも楽しいっていうか」
「そうそう」
「まだなんかピンと来てないんだろうね、私たち……」
「はじめての冒険だしね。世界の危機とか、魔王が復活とか言われても、何がどう危険なのか、実際のところ分かってないもん」
「うん。それよりも、島から出て初めて見る景色の方が心の中の大半を占めちゃってる」
「僕も同じ。ポイントオブソードで見慣れてるはずの観光客や冒険者たちも、他の場所に移ってから見ると全然違って見える」
「今まで自分の周囲1メートルくらいしか距離がなかった感覚だったのに、何だか今は3軒先の家の壁の隙間が気になって仕方がない。人とすれ違っても不思議なことを考える」
「アメリアはもう少し警戒心を持った方がいいから、それくらいで丁度いいと思うよ」
アメリアはそんなもんなのかなと思いつつ、色々な思いを馳せる。
「すごく自分の周囲が広がった。視界が1メートルくらいだったら大して人なんて私の心に触れてこないけど、50メートルぐらいあるとどんどん入り込んでくるもん。でも今まで見た場所よりもっともっと世界は広いんでしょう? そこにいる人たちが右往左往行き交って入り混じってるんだって思ったら、何か想像できなくなっちゃって……」
「分かる!!」
ルーカスは漕いでいたペダルから足を上げ、器用にその場で足を組んだ。
「あっ、ちょっとルーカス! ちゃんと漕いでよ、重いーっ!!」
「ああーっ! 僕は何てラッキーなんだ!」
「ちょっと!!」
「そんな大勢行き交う中で、君たちに出会えたんだよ……そんなこと考えたら、震えちゃうよ……」
ルーカスの言葉にアメリアは心を動かされたが、反して大足の速度がどんどん遅くなる。深い声でゆっくりと唸るように言った。
「いいから、早く、ペダルに足を戻して」
「はい」
脳筋娘に怒られるのは怖い。溢れ出た感動を素早く胸に納め、ルーカスは2輪を漕ぎ始める。
「おいおい……アメリア、そりゃないよ」
「何よ」
「仕返し? ちゃんと漕いでよ」
「漕いでるわよ」
「嘘だ」
「本当だって、ほら」
その場で立ち上がろうとした時、ペダルの重さに驚いた。
「あれ? ルーカス冗談やめて、ちゃんと漕いで」
「え? マジ? もしかして壊れた?」
背後を振り返った時、2人はそこに広がる光景に目を見開く。そこには西瓜程度の大きさの赤茶色の物体が無数に蠢き、ワゴンの車輪を飲み込もうとしていた。
ゴーサホルツハマーには城があり、騎士団が警備を固めている。その周辺は安全。
コメツィエラアンボスは商業の町で多額のお金がやり取りされるだけあり、警備はしっかりしている。ここも比較的安全。
問題は町と町の中間、中央が一番厄介だ。商業の町から城へ行商に歩く商人も多く、賊がそれを狙って集まってくる。この街道では傭兵を雇って行き来するのが定番となっており、お一人様で旅をするのはよほどの腕自慢以外まずいない。
「金がないんだ、オレたちだけで行くしかねぇだろ」
「ですよね……」
イライジャも懐の寂しさにイーサンの口を封じることができない。
「あとお金はどのくらいありますの?」
ミアが尋ねると、イライジャが胸元を押さえる。
「ビョルゴルグルがことの重大さに真摯に向き合ってくれたお陰で、城までの食料を買う余裕はできましたが、現時点で帰りの路銀がない状態です……」
大体予想はついていたので、大したことがないと言った様子でイーサンは言う。
「普通はそこらの目ぼしい物を採取したり、野生動物狩ったりして進むんだがな、今回は急いでたせいもあって、魚くらいしか穫れてねぇ。当然そうなんだろ」
「行きが何とかなれば、帰りはゆっくりで構いませんから。早く王にお目通りすることだけを考えて進みましょう……」
「昔の馴染みで、王様に帰りの船代を出させりゃいいだけだ」
ミアが呆れた。
「またそういう図々しいことを! わたくしたちはもう一般人。それに、わたくしたちの知ってる王様はアダムでしょう? 今はジェームズ様。2代も後の王様なのよ、他人もいいところですわ。そんな話、恥ずかしくて言い出せませんことよ」
「そういうお前ぇは、昨日おしゃれ装備買ったんだろが!?」
「バカ言わないで頂戴! こんなカツカツ生活してるのに、そんなことさすがにできませんわよ! 買ったのは魔力をセーブするための呪いの腰帯でしてよ!」
それを聞いたアメリアがドン引いた。
「ゲッ!? 呪いグッズなんて買う人いるんだ……!?」
ルーカスが笑った。
「僕も昨日、買い物に付き合ってて驚いた。ポイントオブソードでニッチな店の前を通る時、いつも呪い装備って何に使うんだろうと思ってたけど、こういう使い方があったんだって目から鱗出たよ」
「え……つけてて何ともないのミア?」
「普通にしてる分には何でもなくてよ。魔力を放出させようとすると、いきなりこう……ギュゥゥゥ……ム! って魔力の元を絞られる感じがいたしますけどね。でもこの杖でしたら、そのくらいで丁度よいくらいよ。むしろもう何本か呪いグッズを装備したいくらいですわ」
「ほえー……」
さすがかつての大戦、世界を救った勇者の一人である。膨大な魔力を押さえ込むのに呪いグッズが複数必要であれば、今までどれだけ力をセーブして魔法を唱えていたのだろう。
「いざとなれば最強僧侶がすぐそばにいますし、呪いアイテムをたくさん装備しても全然怖くありませんわ」
「……そういう危ない行為はできるだけ慎んで頂けると……」
良心の塊であるイライジャがトホホという顔をしている。
「まあ、ミアもこれでヤキモキしないで戦えることだし、戦力は上がったな。行くぞ」
魔力を下げたのに戦力が上がったとは、このパーティー……本当に分からない。
大足で北上しはじめると、常に横に川がついてきた。コメツィエラアンボスに続く川は、ずっと北西に向かって緩やかに伸びているのが見える。
「この川、海に向かってなかったら便利だったのに」
アメリアのつぶやきにイライジャが答える。
「この川は、城からの下りに使う一歩通行ですね。主に城で扱った中古品を東の町に流すために使われる、運搬用の川です」
「人を運ぶこともあるけど、細くて曲がりくねった川じゃ勝手が悪いからね。ソード大陸に移動したい人たちは、ポイントオブソード経由の方が早くて便利だから、あっちを使うの」
ミアの説明に残念がり、大足のペダルを漕ぎ続ける。
イーサンは腰のポーチから取り出した、今にも崩れそうな古地図を広げ、コメツィエラアンボスを人差し指で押す。
「今いるトコがココ。湖の近くに町がある」
指をずっと左に移動し、城とコメツィエラアンボスの中間付近にある湖で止まる。
「確か……木こりの町でしたよね」
「ああ。ここで伐採した木材を城で売って暮らしてる。この辺りには他にも点々と町があったはず。中間地点として人を泊める場所もあるとは思うが……何せ100年前の地図だからなこれ」
「何にせよ、まずはそこに向かう感じね」
外でひたすら2輪を漕ぐ若者二人に、ミアが内側から声をかける。
「アメリア、ルーカス、川沿いに進んでちょうだい。町が見えてくるまではひたすら川を目印に進めばいいから、迷うことはないわ」
その言葉にルーカスが笑う。
「よかった。頭空っぽで漕いでて平気だって」
「脳筋にはありがたいわ」
「周囲を警戒しながら漕ぐって、何気に結構ストレスだからね」
「そうなの。後ろが気になっちゃうんだよぉー」
「まあ、後ろはほら、最強の勇者様たちがおりますから」
「ふふっ」
知らぬうち、この二人もかなりの体力がついてきたようだ。ついこの前まではひいひい言いながら呼吸するので精一杯、こんな軽口叩く余裕もなかったのだから。
「何げにさ、エルヴァルドコラレ探しに行った道中、楽しかったんだよね」
ルーカスの発言にアメリアは深く同意する。
「分かる。2輪漕ぐのは大変なんだけど、それすらも楽しいっていうか」
「そうそう」
「まだなんかピンと来てないんだろうね、私たち……」
「はじめての冒険だしね。世界の危機とか、魔王が復活とか言われても、何がどう危険なのか、実際のところ分かってないもん」
「うん。それよりも、島から出て初めて見る景色の方が心の中の大半を占めちゃってる」
「僕も同じ。ポイントオブソードで見慣れてるはずの観光客や冒険者たちも、他の場所に移ってから見ると全然違って見える」
「今まで自分の周囲1メートルくらいしか距離がなかった感覚だったのに、何だか今は3軒先の家の壁の隙間が気になって仕方がない。人とすれ違っても不思議なことを考える」
「アメリアはもう少し警戒心を持った方がいいから、それくらいで丁度いいと思うよ」
アメリアはそんなもんなのかなと思いつつ、色々な思いを馳せる。
「すごく自分の周囲が広がった。視界が1メートルくらいだったら大して人なんて私の心に触れてこないけど、50メートルぐらいあるとどんどん入り込んでくるもん。でも今まで見た場所よりもっともっと世界は広いんでしょう? そこにいる人たちが右往左往行き交って入り混じってるんだって思ったら、何か想像できなくなっちゃって……」
「分かる!!」
ルーカスは漕いでいたペダルから足を上げ、器用にその場で足を組んだ。
「あっ、ちょっとルーカス! ちゃんと漕いでよ、重いーっ!!」
「ああーっ! 僕は何てラッキーなんだ!」
「ちょっと!!」
「そんな大勢行き交う中で、君たちに出会えたんだよ……そんなこと考えたら、震えちゃうよ……」
ルーカスの言葉にアメリアは心を動かされたが、反して大足の速度がどんどん遅くなる。深い声でゆっくりと唸るように言った。
「いいから、早く、ペダルに足を戻して」
「はい」
脳筋娘に怒られるのは怖い。溢れ出た感動を素早く胸に納め、ルーカスは2輪を漕ぎ始める。
「おいおい……アメリア、そりゃないよ」
「何よ」
「仕返し? ちゃんと漕いでよ」
「漕いでるわよ」
「嘘だ」
「本当だって、ほら」
その場で立ち上がろうとした時、ペダルの重さに驚いた。
「あれ? ルーカス冗談やめて、ちゃんと漕いで」
「え? マジ? もしかして壊れた?」
背後を振り返った時、2人はそこに広がる光景に目を見開く。そこには西瓜程度の大きさの赤茶色の物体が無数に蠢き、ワゴンの車輪を飲み込もうとしていた。
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