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2章
自分を犠牲に
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それでも、この世界をもとに戻す方法も、時を動かす方法も私には分からない。
「時よ、動け」
青空に手を差し伸べてそう嘆いても、何も起こることはなかった。
「…なんで、私だけなんだろう…。」
悲しさと怒りの両方が混ざり合った感情は湧き上がってきた。
私も、動かなくなっちゃえば良いのに。
いつ世界が戻るかも分からない状態でずっとひとりぼっちで、そんな未来を考えるだけで嫌だった。いや、未来じゃ無くて今なのかな。時が止まっているし。
とにかく、これ以上は耐えきれない気がした。
私は、高いビルを目指してとにかく歩き続けた。
気づけば、私は、高いビルの屋上に居て、私は囲まれたフェンスの外に出た。私は、私が死ねばこの世界はまた動くと考えた。もしかしたら、この世界が動いた時私は生きていないかもしれない。というか、その可能性が高い。でも、私はもう決心がついた。これは昔の戦争での「体当たり攻撃」みたいな感じだ。自分の国の為に自らの命を落とす。私も同じ感じだ。ただ、歴史が繰り返されただけ。うん、。ちなみに、小説で知った。
「今まで、ありがとう…。親や友達、今まで関わってくれた人達。」
正直決心はついてても、怖いものは怖かった。
…自分の息遣いが荒くなっていく。心臓からドクドクと感じて、鼓動も早くなっていく。足が震えて、前に踏み出せない。下をちらりと見ると、結構な高さがある事が分かる。
「う…」
私はこれほど無いくらい目をギュッと瞑る。
そして私は、前へ足を踏み出した。
「時よ、動け」
青空に手を差し伸べてそう嘆いても、何も起こることはなかった。
「…なんで、私だけなんだろう…。」
悲しさと怒りの両方が混ざり合った感情は湧き上がってきた。
私も、動かなくなっちゃえば良いのに。
いつ世界が戻るかも分からない状態でずっとひとりぼっちで、そんな未来を考えるだけで嫌だった。いや、未来じゃ無くて今なのかな。時が止まっているし。
とにかく、これ以上は耐えきれない気がした。
私は、高いビルを目指してとにかく歩き続けた。
気づけば、私は、高いビルの屋上に居て、私は囲まれたフェンスの外に出た。私は、私が死ねばこの世界はまた動くと考えた。もしかしたら、この世界が動いた時私は生きていないかもしれない。というか、その可能性が高い。でも、私はもう決心がついた。これは昔の戦争での「体当たり攻撃」みたいな感じだ。自分の国の為に自らの命を落とす。私も同じ感じだ。ただ、歴史が繰り返されただけ。うん、。ちなみに、小説で知った。
「今まで、ありがとう…。親や友達、今まで関わってくれた人達。」
正直決心はついてても、怖いものは怖かった。
…自分の息遣いが荒くなっていく。心臓からドクドクと感じて、鼓動も早くなっていく。足が震えて、前に踏み出せない。下をちらりと見ると、結構な高さがある事が分かる。
「う…」
私はこれほど無いくらい目をギュッと瞑る。
そして私は、前へ足を踏み出した。
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