凡人の俺による王国改革(ペレストロイカ)

第一章：愚王と凡人

【1話】：リアルメイドさん

「……おかえりなさいませ。ご主人様｣

「……っ！！｣

なんてことだ……自然に涙が！まさに1つ目の夢が叶った歴史的瞬間だ！こんな所で夢が叶うだなんてな……

さて、本来最初に取らないといけないリアクションを今とろう

「ここどこだよ！！  なんのドッキリだ！？｣

ほんとうに訳が分からん。昨晩1度目が覚めた時は確かに自室のベッドの上だった
だが、今はなんだ？この広いベッドや天井のシャングリラはいったいなんなんだよ！！

「国王様。ご気分が悪いのでしたらお休みになられてはいかがでしょうか？｣

うん。気分はいいんだよ。何せ夢が一つ叶ったし
俺が言いたいのはただ一つ。ここはどこだ？
昨晩の間に何があったんだ…
そして、疑問に思ったことがあった
それは窓から見える景色だ

「メイドさん。ここはどこですか？｣

「ここは国王様の自室でございます｣

いや、そういうことを聞きたいんじゃない
この国、いや"この世界"はなんなんだ？
明らかに日本ではない風景。かといって外国でもない。ここはもはや地球以外のどこかだ。

「この国の名前と場所を教えてもらえるかな？｣

「ここは王都ランキング15位の都市ラピスラズリでございます。場所は地図上で最も東に位置する国です｣

それで俺は確信した。ここは日本でも外国でもない別の世界のどこかだと。
それよりも気になる単語を聞いた

「王都ランキングとは？｣

「王都ランキングはですね……｣

メイドさんの説明を聞いた俺は絶句した。
俺はとんでもない所に来てしまったのかもしれない