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7 自称好意
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僕、条方結弦にはとある恋する人間が居た。数年前、大学2か3年の頃に出会った。その人間は僕の数個歳下で、当時高校生であった。互いに精神病を患っていた。
相手の詳細はよく知らないが、僕に関しては中学2年生になった辺りから砂利のようにポロポロと世界が崩れながら落ちて、風がただ無常に吹き飛ばして行く様な状態である。
人の目を気にして、大勢で何かをしたり人と関わる事が怖くなった。給食の時は「僕の食べる音がうるさくて嫌がられないだろうか」と、儀式の様に丁寧に、静かに口に運んだ。仲の良い友達以外のクラスメイトの前ではほぼ常時無口・無表情であり、吃音的な要素も持ち合わせていた。
「あ、条方が笑った!」
などと明るめの女子に言われることがあった始末である。それでも皆優しく、虐められることなどは無かった。
高校生になると親友と友達が一緒のクラスになってやりやすかった為、中学時からはだいぶマシになった。ほぼ表向きだが仲良く過ごせて、本当に"普通"だったと認識している。それなのに僕のコミュニケーション・生きる苦しさというのは変わらない所か悪化した。中学時はただ俯いて何のやる気も感情も湧かないタイプの症状だったが、高校時には頭を壁にぶつけたり、自分の体を殴ったりが出て、大音量の音楽を聴いて現実から離れ、四つん這いで枕に顔を当てて叫び泣いていた。
高校3年生になると酒をネットで買い始め、頼るようになった。そこからオーバードーズというものを知り「これを飲めば全部が大丈夫になる」と本気で思い込み、辛いと思う度に摘んで飲んだ。
ある頃、それをいつも通りなんとなくしていたらとある風邪薬を1瓶全て飲んでしまった。「まあいいや」と思いながら寝た数時間後、とんでもない吐き気で気づいたら身体がトイレに向かっていた。とにかく吐いた。吐いた。視点が定まらず、勝手に色んな所にふらついて壁にぶつかりまくり、トイレで転げ回りながら地獄を味わった。
朝方に音で親が気づき、介抱されベッドに寝かせてくれた。隠れて薬を飲んでいたことを告白した。もう生きているのが辛い事、周りの様に何も出来ず上手くやっていけないことが申し訳ない事を回らない頭で伝えた。
「そうだったんだね。辛かったんだね。気づけなくてごめんね」
母親は少し涙ぐんでいた。
当時は父親が帰ってきたらすぐに自室に引きこもりとにかく酒を飲んでいて、全くコミュニケーションを取らない家庭環境だった。そして兄が無断で大型犬を引き取ってきて、それが良く吠えるもので、音に敏感な僕はたまに発狂をしていた。犬が、大型犬が1番嫌いだった。
兄の彼女が家に居座る事も多く、僕達の部屋は1つの部屋を安っぽいプラスチックの板で仕分けただけなので1人の空間の感覚が持てない。テスト勉強をしている最中、兄と彼女が性行為を始めていた事もあった。イヤホンをして音楽でかき消した。僕の唯一逃げ道はずっと音楽だった。
大学入学前になって父親が自己破産してこの家を売るほどの借金があることが発覚し、離婚することになった。借金の理由は教えてくれなかった。
「こんな父親でごめんな」
父親の部屋で母と3人で話し合いをしている時に言われた。僕はどう捉えたらいいのか分からなかったけれど、何故か涙が出ていた。
引越しをして、大学生になってからは感染症の蔓延で講義が全てオンラインだった。だから部屋に引きこもって、適当に課題をやって、ゲームをして過ごす日々ばかりだった。辛さは相変わらずで、ある時高校時代のオーバードーズを思い出し、調べて「もう1回やろう」と決めて買った。
今度は快楽の為に数十錠飲んだ。世界が変わった。こんなにも幸せになれた事が嬉しかった。それから段々と飲む頻度が増え、手当り次第に市販薬の快楽物質を試した。そうしたら今度はもっとグレードの高い、処方箋に好奇心を持った。
僕の話はいい。恋する人の名前は優里。出会いのきっかけはSNS。恋したきっかけは僕が薬で狂い自殺しかけた時にずっと寄り添ってくれたから。自分ではそう認識しているが、実際彼女の好きな所を聞かれたら答えに迷う。具体的な理由は無いが、とにかく好きなんだ。彼女の排泄物なら喜んで食べるし、彼女の言いなりになっても良い。それくらいに恋、いや、愛していた。僕の優里に対する愛情は狂気的で情熱的で、自分で自分に引くぐらいだった。ああ、嘔吐したい。
そんな彼女はある時、あっさりと恋人ができていた。その相手はなんと共通のSNSで知り合った、友人Kであった。彼と僕と彼女で遊ぶことが多かった。
「……?」
それを聞かされた時、僕は文字通り、本当に頭が真っ白になった。意味が分からない。喜べばいいのか?嫉妬するのが正しいのか?距離を置くのが最適か?事実への答えが不明瞭である。その時僕は記憶が飛ぶタイプの眠剤をオーバードーズしていた為、感情を抑えられずひねくれた態度をとってしまった。
優里に「結弦、怖いよ」と言われた事は覚えている。僕は数年間ずっと沼のように彼女を愛していたのに、そうではない友人Kと結び合ったことが許せなかったのだと思う。
「2人は幸せになりな。俺はずっと不幸だけど」
みたいな事を言った記憶もある。なんてめんどくさい人間なのだろう。それから僕は元々外れていた頭のネジが、もっと遠くへ吹き飛ぶ勢いで薬を飲み続けた。全部がどうでも良くなった。
優里以外に異性との交流は無いに等しかったが、SNSで好意を自分に向けてくれた子を家に連れ込んだ。ピアノの不協和音のような、どんどん現実が崩れていく感覚が、嫌な程に伝わる。
「全員死ね。全員死ね。全員死ね」
そう脳内で頻繁に唱える日々だった。大学をやっとの思いで卒業してからは、障害者の支援をする福祉施設のフリーターになった。夜型人間なので夜勤専属にしたが、休憩含め16時間拘束される連続でも月給は20万にも満たなかった。精神障害者が3障害の寄せ集めの世話をしていたらどうなるか、誰でも想像が着くだろう。
職場で普通の人間のフリをして、それが終わったら彼らと同じ障害者に戻る。施設でのトイレ掃除の様に隅から隅まで確認しても明るい未来なんて無かった。時間の感覚が狂う。現実と空想が混同する。発射されてしまったミサイルの如く止めようにも止められなかった。友人Kと優里が愛撫し合う姿を想像して幸福を感じていた。
「辛いことを逆に幸せなことだと洗脳したら楽になれるんじゃないか」
そんな固定概念が築かれた。手首を切ったら痛いけど気持ちいい。優里に何があったとしても愛されないけど幸せ。オーバードーズをして過呼吸になりながら泣き笑う時が1番生の実感を得られた。例え母親が死のうが、誰がどうなってもどうでもいい所まで来た。僕なのか俺なのか、自分自身を見失っていく。もしかしたら、この現実だと思っている世界は夢なのかもしれない。それくらい眼から広がる景色には色も味も無かった。
「優里に飽きられて振られた」
付き合い始めて1.2ヶ月だか経った頃、友人Kが僕にそう言った。嬉しいのか悲しいのか分からない。僕は僕に興味が無くなって、僕に関わる人間にすら薄情になっていた。五感が薄まる薄まる。それを埋める様に薬を注ぎ込む。僕のエゴは薬によって作られる。システム通りに動く機械と同じだ。それでも優里を愛している感触だけは残っていて
「好き・愛してる・付き合って・結婚しよう」
だとか言っていた。当然彼女は友人Kと別れても、それを受け取れどこちらに渡すことは無かった。
LSDの模造品とオピオイドと覚せい剤の下位互換を食って目を瞑る。血の雨が映っている。地獄に落ちる景色が見える。真っ暗な中で虹色がやかましいくらいグルグルと回っている。アップテンポな音楽がひたすら脳の痒い所をつつく。
「クソみたいなラップを作っている」
そうだ、僕は創作意欲だけずっとあって最近は憎悪しか篭っていない曲とも言えない曲を作っていた。マイナーな音楽投稿アプリでアップロードしてプロモーションしたら外国人から賞賛のメッセージがまあまあな数来た。嬉しくなかった。不快で痛くて気持ち悪い、嘔吐物の様な楽曲だ。よく考えたら僕の人生そのものじゃないか。「可哀想」と同情され、「凄い」と承認されたい欲の塊。優里に向けている愛もきっと一方的で、実際の所自分都合だ。
「醜い狂う獣」
頭の中で優里が僕に向かって呟く。僕はそれから逃げるように、ひたすら続く螺旋の階段を上るつもりで下っている。深い闇の底へ。
ここは真っ赤な死の海だ。デッドプール?プールだと檻みたくなっていて底がない。死のプールか。
なんのはなしだっけ。これは現実か?フィクションか?今吸っているタバコは少し味がする。まだ生きている。けれどこの世界は要らない。新しい世界に転生しよう。夜しか無い世界へ。
相手の詳細はよく知らないが、僕に関しては中学2年生になった辺りから砂利のようにポロポロと世界が崩れながら落ちて、風がただ無常に吹き飛ばして行く様な状態である。
人の目を気にして、大勢で何かをしたり人と関わる事が怖くなった。給食の時は「僕の食べる音がうるさくて嫌がられないだろうか」と、儀式の様に丁寧に、静かに口に運んだ。仲の良い友達以外のクラスメイトの前ではほぼ常時無口・無表情であり、吃音的な要素も持ち合わせていた。
「あ、条方が笑った!」
などと明るめの女子に言われることがあった始末である。それでも皆優しく、虐められることなどは無かった。
高校生になると親友と友達が一緒のクラスになってやりやすかった為、中学時からはだいぶマシになった。ほぼ表向きだが仲良く過ごせて、本当に"普通"だったと認識している。それなのに僕のコミュニケーション・生きる苦しさというのは変わらない所か悪化した。中学時はただ俯いて何のやる気も感情も湧かないタイプの症状だったが、高校時には頭を壁にぶつけたり、自分の体を殴ったりが出て、大音量の音楽を聴いて現実から離れ、四つん這いで枕に顔を当てて叫び泣いていた。
高校3年生になると酒をネットで買い始め、頼るようになった。そこからオーバードーズというものを知り「これを飲めば全部が大丈夫になる」と本気で思い込み、辛いと思う度に摘んで飲んだ。
ある頃、それをいつも通りなんとなくしていたらとある風邪薬を1瓶全て飲んでしまった。「まあいいや」と思いながら寝た数時間後、とんでもない吐き気で気づいたら身体がトイレに向かっていた。とにかく吐いた。吐いた。視点が定まらず、勝手に色んな所にふらついて壁にぶつかりまくり、トイレで転げ回りながら地獄を味わった。
朝方に音で親が気づき、介抱されベッドに寝かせてくれた。隠れて薬を飲んでいたことを告白した。もう生きているのが辛い事、周りの様に何も出来ず上手くやっていけないことが申し訳ない事を回らない頭で伝えた。
「そうだったんだね。辛かったんだね。気づけなくてごめんね」
母親は少し涙ぐんでいた。
当時は父親が帰ってきたらすぐに自室に引きこもりとにかく酒を飲んでいて、全くコミュニケーションを取らない家庭環境だった。そして兄が無断で大型犬を引き取ってきて、それが良く吠えるもので、音に敏感な僕はたまに発狂をしていた。犬が、大型犬が1番嫌いだった。
兄の彼女が家に居座る事も多く、僕達の部屋は1つの部屋を安っぽいプラスチックの板で仕分けただけなので1人の空間の感覚が持てない。テスト勉強をしている最中、兄と彼女が性行為を始めていた事もあった。イヤホンをして音楽でかき消した。僕の唯一逃げ道はずっと音楽だった。
大学入学前になって父親が自己破産してこの家を売るほどの借金があることが発覚し、離婚することになった。借金の理由は教えてくれなかった。
「こんな父親でごめんな」
父親の部屋で母と3人で話し合いをしている時に言われた。僕はどう捉えたらいいのか分からなかったけれど、何故か涙が出ていた。
引越しをして、大学生になってからは感染症の蔓延で講義が全てオンラインだった。だから部屋に引きこもって、適当に課題をやって、ゲームをして過ごす日々ばかりだった。辛さは相変わらずで、ある時高校時代のオーバードーズを思い出し、調べて「もう1回やろう」と決めて買った。
今度は快楽の為に数十錠飲んだ。世界が変わった。こんなにも幸せになれた事が嬉しかった。それから段々と飲む頻度が増え、手当り次第に市販薬の快楽物質を試した。そうしたら今度はもっとグレードの高い、処方箋に好奇心を持った。
僕の話はいい。恋する人の名前は優里。出会いのきっかけはSNS。恋したきっかけは僕が薬で狂い自殺しかけた時にずっと寄り添ってくれたから。自分ではそう認識しているが、実際彼女の好きな所を聞かれたら答えに迷う。具体的な理由は無いが、とにかく好きなんだ。彼女の排泄物なら喜んで食べるし、彼女の言いなりになっても良い。それくらいに恋、いや、愛していた。僕の優里に対する愛情は狂気的で情熱的で、自分で自分に引くぐらいだった。ああ、嘔吐したい。
そんな彼女はある時、あっさりと恋人ができていた。その相手はなんと共通のSNSで知り合った、友人Kであった。彼と僕と彼女で遊ぶことが多かった。
「……?」
それを聞かされた時、僕は文字通り、本当に頭が真っ白になった。意味が分からない。喜べばいいのか?嫉妬するのが正しいのか?距離を置くのが最適か?事実への答えが不明瞭である。その時僕は記憶が飛ぶタイプの眠剤をオーバードーズしていた為、感情を抑えられずひねくれた態度をとってしまった。
優里に「結弦、怖いよ」と言われた事は覚えている。僕は数年間ずっと沼のように彼女を愛していたのに、そうではない友人Kと結び合ったことが許せなかったのだと思う。
「2人は幸せになりな。俺はずっと不幸だけど」
みたいな事を言った記憶もある。なんてめんどくさい人間なのだろう。それから僕は元々外れていた頭のネジが、もっと遠くへ吹き飛ぶ勢いで薬を飲み続けた。全部がどうでも良くなった。
優里以外に異性との交流は無いに等しかったが、SNSで好意を自分に向けてくれた子を家に連れ込んだ。ピアノの不協和音のような、どんどん現実が崩れていく感覚が、嫌な程に伝わる。
「全員死ね。全員死ね。全員死ね」
そう脳内で頻繁に唱える日々だった。大学をやっとの思いで卒業してからは、障害者の支援をする福祉施設のフリーターになった。夜型人間なので夜勤専属にしたが、休憩含め16時間拘束される連続でも月給は20万にも満たなかった。精神障害者が3障害の寄せ集めの世話をしていたらどうなるか、誰でも想像が着くだろう。
職場で普通の人間のフリをして、それが終わったら彼らと同じ障害者に戻る。施設でのトイレ掃除の様に隅から隅まで確認しても明るい未来なんて無かった。時間の感覚が狂う。現実と空想が混同する。発射されてしまったミサイルの如く止めようにも止められなかった。友人Kと優里が愛撫し合う姿を想像して幸福を感じていた。
「辛いことを逆に幸せなことだと洗脳したら楽になれるんじゃないか」
そんな固定概念が築かれた。手首を切ったら痛いけど気持ちいい。優里に何があったとしても愛されないけど幸せ。オーバードーズをして過呼吸になりながら泣き笑う時が1番生の実感を得られた。例え母親が死のうが、誰がどうなってもどうでもいい所まで来た。僕なのか俺なのか、自分自身を見失っていく。もしかしたら、この現実だと思っている世界は夢なのかもしれない。それくらい眼から広がる景色には色も味も無かった。
「優里に飽きられて振られた」
付き合い始めて1.2ヶ月だか経った頃、友人Kが僕にそう言った。嬉しいのか悲しいのか分からない。僕は僕に興味が無くなって、僕に関わる人間にすら薄情になっていた。五感が薄まる薄まる。それを埋める様に薬を注ぎ込む。僕のエゴは薬によって作られる。システム通りに動く機械と同じだ。それでも優里を愛している感触だけは残っていて
「好き・愛してる・付き合って・結婚しよう」
だとか言っていた。当然彼女は友人Kと別れても、それを受け取れどこちらに渡すことは無かった。
LSDの模造品とオピオイドと覚せい剤の下位互換を食って目を瞑る。血の雨が映っている。地獄に落ちる景色が見える。真っ暗な中で虹色がやかましいくらいグルグルと回っている。アップテンポな音楽がひたすら脳の痒い所をつつく。
「クソみたいなラップを作っている」
そうだ、僕は創作意欲だけずっとあって最近は憎悪しか篭っていない曲とも言えない曲を作っていた。マイナーな音楽投稿アプリでアップロードしてプロモーションしたら外国人から賞賛のメッセージがまあまあな数来た。嬉しくなかった。不快で痛くて気持ち悪い、嘔吐物の様な楽曲だ。よく考えたら僕の人生そのものじゃないか。「可哀想」と同情され、「凄い」と承認されたい欲の塊。優里に向けている愛もきっと一方的で、実際の所自分都合だ。
「醜い狂う獣」
頭の中で優里が僕に向かって呟く。僕はそれから逃げるように、ひたすら続く螺旋の階段を上るつもりで下っている。深い闇の底へ。
ここは真っ赤な死の海だ。デッドプール?プールだと檻みたくなっていて底がない。死のプールか。
なんのはなしだっけ。これは現実か?フィクションか?今吸っているタバコは少し味がする。まだ生きている。けれどこの世界は要らない。新しい世界に転生しよう。夜しか無い世界へ。
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