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カタリナの記憶
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「あの、セルビア? 何かあったの?」
ハルクさんが尋ねてくる。
私の様子がおかしいことに気づいたんだろう。
「えっと……多分、カタリナの霊がそこにいます」
「え? ……本当に?」
「本当です」
一応確認する。
「ニーグルさん、ちょっと私の顔を見ててもらえますか?」
「は、はあ」
ニーグルさんに目を合わせ、それから私は顔の力を抜く。
目は伏せて視線をやや落とす。口元は引き結び感情がうかがえないように。
普段の私なら浮かべないような表情だ。
するとニーグルさんは目を見開いた。
「カタリナさんそっくりじゃないですか!」
……やっぱり。
これで確定だろう。あそこにいるのはカタリナの霊だ。
美人なんて言うからどんな顔立ちなのかと思ったら、私と全然変わらなくて、何だかなあ……
「……セルビアって、そうしているとずいぶん印象が変わるんだね」
ハルクさんが驚いたように言う。
「ちなみにどんな感じに変わっていますか?」
「大人っぽく見えるよ。……うん、確かにこれは……」
私の顔をじっと見た後、ハルクさんは不意に視線を落とす。何か呟いていた気はするけど残念ながら聞き取れない。
「ハルクさん?」
「あ、いや、何でもないよ」
「そうですか?」
言葉を濁される。
気になる反応ではあるけど、それより私は聞きたいことが。
「……大人っぽく見えると印象が変わるということは、普段の私は――」
「大丈夫。普段のセルビアには普段のセルビアの良さがあるよ」
あれ? これはもしかしてフォローされていませんか?
この話を掘り下げると悲しくなりそうなのでもう触れないようにしよう。
さて、周囲を見回すけど、カタリナと一緒に暮らしていたウォードの方は……いないようだ。
意識を集中して探ってみるけど、近くにカタリナ以外の幽霊の気配もない。
となると少し不思議だ。
カタリナとウォードは同時に亡くなったはずだけど、なぜカタリナの魂だけここに残っているんだろうか。
『……!』
「わぁっ」
カタリナは私に近寄ってきて、じっと凝視してくる。
近い。すごく近い。
私が動揺していると、がばっ! と勢いよく抱きつかれた。
「わぷっ……」
『……! ……っ!』
胸に抱き寄せられる。しかも私の額にほおずりまでしてくる。
幽霊に重さはないので、苦しかったりすることはないけど、突然のことに驚いて反応に困る。
「せ、セルビア? 大丈夫かい……?」
「だ、大丈夫です。大丈夫ですけど」
『……♪』
満足したように私を解放するカタリナ。その顔は無表情ながらうっとりしているように見える。
「ええと……確認しますが、あなたはカタリナですよね」
『……(グッ)』
「私はセルビアです。あなたの娘……だと、思います」
『……(ギギギ)』
私と顔立ちが似ていることを証明するためか、無理やり口元を上に向けようとするカタリナ。しかし表情を変えるのに慣れていないようで、かなりぎこちない笑みになっている。
……
「ニーグルさん。カタリナはもしかして明るい人格でしたか?」
「? いえ、そんなことは。物静かで落ち着いた方でしたよ」
どのあたりが……?
今まで見た幽霊の中でトップクラスに感情表現が豊かな気がする。表情は変わらないし、話しかけてくるようなこともないけれど。
「ああ、でもウォードさんいわく、外見と性格にはギャップがあるとか」
「なるほど」
まあ、久しぶりの来客でテンションが上がっている可能性も……あるいは、娘の顔を久しぶりに見られて喜んでいるとか?
後者だとしたら、むずがゆいような、照れくさいような。
『……』
カタリナはハルクさんのほうにふよふよと向かい、至近距離から顔を見たり、ハルクさんの周りをぐるぐる回って凝視する。
「今ハルクさんの周りにカタリナがいます。特に何か悪いことをする気配はありませんが」
「そうなの? まったくわからないけど」
きょとんとした顔のハルクさんは、やっぱりカタリナが見えていないようだ。
やがて――カタリナはわずかに目を輝かせてハルクさんを指さし、次に私を指さした。
「ハルクさん、私が……? 何ですか?」
『……?』
私に向かって首を傾げながら、手をハート型にしてきた。
これは……ハルクさんと私が恋仲であるか、という質問にしか受け取れない……!
「ち、違います!」
『……』
「なぜ不満そうな顔をするんですか!? ハルクさんは理解者というか、パートナーというか、確かに特別な人ではありますけど……そういうのではありませんから」
『……ハァ』
「た、溜め息を吐かれた……!? 勝手に邪推したのはそっちなのに……!」
露骨につまらなさそうな顔になるカタリナ。この人、自由すぎる……!
とりあえず、カタリナがニーグルさんの印象とはかけ離れた人格であることはわかった。
「セルビア、どうかしたの?」
「な、何でもありませんから」
「そ、そう?」
今のやり取りがハルクさんに見られていなくて助かった。もし見られていたらさすがに気まずい。
「それより、気になったんだけど……幽霊っていうのは確か未練があるからこの世に残っているんだよね? ってことはカタリナさんも……」
「……あ」
ハルクさんの言う通りだ。
未練。
カタリナを現世にとどめている理由は何だろうか。
「普通に考えれば、魔物に襲われたのが苦しかったとか、成長したセルビアさんに会いたかったとかですかね?」
ニーグルさんが首を傾げる。
「どうでしょう。どちらもしっくりこないような……」
魔物に襲われた苦しさなら、同じ理由で亡くなったウォードもここにいそうな気がする。
成長した私に会いたかった、というなら今の時点でそれも解消されてしまっているし。
『……』
困ったようにカタリナは首を傾げる。
否定はしないけど、他にも理由がある……そんな風に言いたいように見える。
「何か別の理由があるんですか?」
『……、…………』
カタリナは少し迷うような素振りを見せた。
今までの様子とは明らかに違う。
「教えてください。私にできることなら、手伝います」
『……』
私が言うと。
カタリナは迷いを切り捨てたように私を見た。
ゆっくりと私に近づき、私の額に触れる。
すると、カタリナから何かのイメージが流れ込んできた。
感覚としては祈祷に近い。
精神に直接何かの影響を及ぼされるような感覚。
これは……カタリナの記憶?
真っ先に感じたのは恐怖だ。私ではなく、この記憶のカタリナが恐怖を感じている。
視界は暗く自分がどこにいるかもわからない。
がちゃがちゃという金属音が響き、自分が枷で捕らえられていることに気づく。
身動きが取れない。
やがて、激痛が襲ってくる。
「……ッッ」
痛い。痛い。痛い。祈祷に慣れている私でも声を上げそうになるほどの強い痛み。
それに加えて、体の中に何かが入り込んでくるような感覚があった。
全身の皮膚から泥が流し込まれるような。
体の中で生き物が暴れまわるような。
気持ち悪い。
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い――
そして、最後に。
パンッ、という、何かが破裂したような音がして。
それを最後に記憶は途切れた。
「……っ、はあっ、はあっ……」
「セルビア!?」
「だ、大丈夫です。ちょっと変なものを見ただけですから」
駆け寄ってくるハルクさんに心配いらないと声をかける。
かなり衝撃的というか、しんどい内容だった。
教会にいた頃の祈祷でもあんな妙な内容は見たことがない。
カタリナはあれを体験したということだろうか? 一体どういう状況だったのか。
『……』
申し訳なさそうにたたずんでいるカタリナに尋ねる。
「これを誰かに伝えたかったんですか?」
カタリナはこくりと頷く。
「あれはあなたの記憶ですか?」
また頷く。
「……あれは、何ですか?」
『……』
カタリナは困ったように眉根を寄せた。
今までのやり取りから想像はしていたけど、カタリナは喋ることができないようだ。
幽霊の中には喋れる人も普通にいるので、もともとカタリナは言葉を発せなかった、ということだろう。
けれど……なんとなくカタリナの言いたいことは伝わった。
「警告、ですよね」
『……』
こくり、とカタリナは首肯する。
さっきの映像と同時にカタリナの気持ちも伝わってきた。何かに気をつけろ、と言いたかったようだ。
……結局何に気を付ければいいのかわからないけど。
カタリナが喋ることができれば話は早かっただろうけど、できないのでは仕方ない。
それでも覚えておこう。
カタリナは何かを知っている。
そしてそれは、さっきの映像と関係していて、カタリナにとっては魂だけで現世に残るほどに重大なことだ。
「また来ます。その……お母さん」
『……!』
私が言うと、カタリナは少しだけ笑って頷いた。
家を出た後、ハルクさんが心配そうに私に話しかけてくる。
「セルビア、本当に体は平気?」
「はい。ちょっと変な夢を見たようなものですから。気にしないでください」
「変な夢っていうのは……」
「よくわからないんですよね。拷問、に近いような……」
言ってはみるけど、どうもしっくりこない。
「ごっ、ごごごご拷問……!? 何でそんなことが」
「大丈夫です。よくあります」
「ないですよ!?」
ニーグルさんが信じられない、という顔をする。
祈祷の時に受ける精神汚染の鉄板ネタなので、私も、おそらくカタリナも拷問くらいでは動じない。聖女候補にとっては、「ああ今日は拷問かぁ」くらいのものである。
まあ、カタリナの見せた記憶については今は考えようがない。
もともと私たちは聖大樹に交渉をするために来たのだ。
けど、色々あったし少し気持ちを切り替えたいなあ……
……
……よし。
「ニーグルさん、お願いがあるんですが」
「なんですか?」
「台所を貸してほしいんです」
「……はい?」
ハルクさんが尋ねてくる。
私の様子がおかしいことに気づいたんだろう。
「えっと……多分、カタリナの霊がそこにいます」
「え? ……本当に?」
「本当です」
一応確認する。
「ニーグルさん、ちょっと私の顔を見ててもらえますか?」
「は、はあ」
ニーグルさんに目を合わせ、それから私は顔の力を抜く。
目は伏せて視線をやや落とす。口元は引き結び感情がうかがえないように。
普段の私なら浮かべないような表情だ。
するとニーグルさんは目を見開いた。
「カタリナさんそっくりじゃないですか!」
……やっぱり。
これで確定だろう。あそこにいるのはカタリナの霊だ。
美人なんて言うからどんな顔立ちなのかと思ったら、私と全然変わらなくて、何だかなあ……
「……セルビアって、そうしているとずいぶん印象が変わるんだね」
ハルクさんが驚いたように言う。
「ちなみにどんな感じに変わっていますか?」
「大人っぽく見えるよ。……うん、確かにこれは……」
私の顔をじっと見た後、ハルクさんは不意に視線を落とす。何か呟いていた気はするけど残念ながら聞き取れない。
「ハルクさん?」
「あ、いや、何でもないよ」
「そうですか?」
言葉を濁される。
気になる反応ではあるけど、それより私は聞きたいことが。
「……大人っぽく見えると印象が変わるということは、普段の私は――」
「大丈夫。普段のセルビアには普段のセルビアの良さがあるよ」
あれ? これはもしかしてフォローされていませんか?
この話を掘り下げると悲しくなりそうなのでもう触れないようにしよう。
さて、周囲を見回すけど、カタリナと一緒に暮らしていたウォードの方は……いないようだ。
意識を集中して探ってみるけど、近くにカタリナ以外の幽霊の気配もない。
となると少し不思議だ。
カタリナとウォードは同時に亡くなったはずだけど、なぜカタリナの魂だけここに残っているんだろうか。
『……!』
「わぁっ」
カタリナは私に近寄ってきて、じっと凝視してくる。
近い。すごく近い。
私が動揺していると、がばっ! と勢いよく抱きつかれた。
「わぷっ……」
『……! ……っ!』
胸に抱き寄せられる。しかも私の額にほおずりまでしてくる。
幽霊に重さはないので、苦しかったりすることはないけど、突然のことに驚いて反応に困る。
「せ、セルビア? 大丈夫かい……?」
「だ、大丈夫です。大丈夫ですけど」
『……♪』
満足したように私を解放するカタリナ。その顔は無表情ながらうっとりしているように見える。
「ええと……確認しますが、あなたはカタリナですよね」
『……(グッ)』
「私はセルビアです。あなたの娘……だと、思います」
『……(ギギギ)』
私と顔立ちが似ていることを証明するためか、無理やり口元を上に向けようとするカタリナ。しかし表情を変えるのに慣れていないようで、かなりぎこちない笑みになっている。
……
「ニーグルさん。カタリナはもしかして明るい人格でしたか?」
「? いえ、そんなことは。物静かで落ち着いた方でしたよ」
どのあたりが……?
今まで見た幽霊の中でトップクラスに感情表現が豊かな気がする。表情は変わらないし、話しかけてくるようなこともないけれど。
「ああ、でもウォードさんいわく、外見と性格にはギャップがあるとか」
「なるほど」
まあ、久しぶりの来客でテンションが上がっている可能性も……あるいは、娘の顔を久しぶりに見られて喜んでいるとか?
後者だとしたら、むずがゆいような、照れくさいような。
『……』
カタリナはハルクさんのほうにふよふよと向かい、至近距離から顔を見たり、ハルクさんの周りをぐるぐる回って凝視する。
「今ハルクさんの周りにカタリナがいます。特に何か悪いことをする気配はありませんが」
「そうなの? まったくわからないけど」
きょとんとした顔のハルクさんは、やっぱりカタリナが見えていないようだ。
やがて――カタリナはわずかに目を輝かせてハルクさんを指さし、次に私を指さした。
「ハルクさん、私が……? 何ですか?」
『……?』
私に向かって首を傾げながら、手をハート型にしてきた。
これは……ハルクさんと私が恋仲であるか、という質問にしか受け取れない……!
「ち、違います!」
『……』
「なぜ不満そうな顔をするんですか!? ハルクさんは理解者というか、パートナーというか、確かに特別な人ではありますけど……そういうのではありませんから」
『……ハァ』
「た、溜め息を吐かれた……!? 勝手に邪推したのはそっちなのに……!」
露骨につまらなさそうな顔になるカタリナ。この人、自由すぎる……!
とりあえず、カタリナがニーグルさんの印象とはかけ離れた人格であることはわかった。
「セルビア、どうかしたの?」
「な、何でもありませんから」
「そ、そう?」
今のやり取りがハルクさんに見られていなくて助かった。もし見られていたらさすがに気まずい。
「それより、気になったんだけど……幽霊っていうのは確か未練があるからこの世に残っているんだよね? ってことはカタリナさんも……」
「……あ」
ハルクさんの言う通りだ。
未練。
カタリナを現世にとどめている理由は何だろうか。
「普通に考えれば、魔物に襲われたのが苦しかったとか、成長したセルビアさんに会いたかったとかですかね?」
ニーグルさんが首を傾げる。
「どうでしょう。どちらもしっくりこないような……」
魔物に襲われた苦しさなら、同じ理由で亡くなったウォードもここにいそうな気がする。
成長した私に会いたかった、というなら今の時点でそれも解消されてしまっているし。
『……』
困ったようにカタリナは首を傾げる。
否定はしないけど、他にも理由がある……そんな風に言いたいように見える。
「何か別の理由があるんですか?」
『……、…………』
カタリナは少し迷うような素振りを見せた。
今までの様子とは明らかに違う。
「教えてください。私にできることなら、手伝います」
『……』
私が言うと。
カタリナは迷いを切り捨てたように私を見た。
ゆっくりと私に近づき、私の額に触れる。
すると、カタリナから何かのイメージが流れ込んできた。
感覚としては祈祷に近い。
精神に直接何かの影響を及ぼされるような感覚。
これは……カタリナの記憶?
真っ先に感じたのは恐怖だ。私ではなく、この記憶のカタリナが恐怖を感じている。
視界は暗く自分がどこにいるかもわからない。
がちゃがちゃという金属音が響き、自分が枷で捕らえられていることに気づく。
身動きが取れない。
やがて、激痛が襲ってくる。
「……ッッ」
痛い。痛い。痛い。祈祷に慣れている私でも声を上げそうになるほどの強い痛み。
それに加えて、体の中に何かが入り込んでくるような感覚があった。
全身の皮膚から泥が流し込まれるような。
体の中で生き物が暴れまわるような。
気持ち悪い。
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い――
そして、最後に。
パンッ、という、何かが破裂したような音がして。
それを最後に記憶は途切れた。
「……っ、はあっ、はあっ……」
「セルビア!?」
「だ、大丈夫です。ちょっと変なものを見ただけですから」
駆け寄ってくるハルクさんに心配いらないと声をかける。
かなり衝撃的というか、しんどい内容だった。
教会にいた頃の祈祷でもあんな妙な内容は見たことがない。
カタリナはあれを体験したということだろうか? 一体どういう状況だったのか。
『……』
申し訳なさそうにたたずんでいるカタリナに尋ねる。
「これを誰かに伝えたかったんですか?」
カタリナはこくりと頷く。
「あれはあなたの記憶ですか?」
また頷く。
「……あれは、何ですか?」
『……』
カタリナは困ったように眉根を寄せた。
今までのやり取りから想像はしていたけど、カタリナは喋ることができないようだ。
幽霊の中には喋れる人も普通にいるので、もともとカタリナは言葉を発せなかった、ということだろう。
けれど……なんとなくカタリナの言いたいことは伝わった。
「警告、ですよね」
『……』
こくり、とカタリナは首肯する。
さっきの映像と同時にカタリナの気持ちも伝わってきた。何かに気をつけろ、と言いたかったようだ。
……結局何に気を付ければいいのかわからないけど。
カタリナが喋ることができれば話は早かっただろうけど、できないのでは仕方ない。
それでも覚えておこう。
カタリナは何かを知っている。
そしてそれは、さっきの映像と関係していて、カタリナにとっては魂だけで現世に残るほどに重大なことだ。
「また来ます。その……お母さん」
『……!』
私が言うと、カタリナは少しだけ笑って頷いた。
家を出た後、ハルクさんが心配そうに私に話しかけてくる。
「セルビア、本当に体は平気?」
「はい。ちょっと変な夢を見たようなものですから。気にしないでください」
「変な夢っていうのは……」
「よくわからないんですよね。拷問、に近いような……」
言ってはみるけど、どうもしっくりこない。
「ごっ、ごごごご拷問……!? 何でそんなことが」
「大丈夫です。よくあります」
「ないですよ!?」
ニーグルさんが信じられない、という顔をする。
祈祷の時に受ける精神汚染の鉄板ネタなので、私も、おそらくカタリナも拷問くらいでは動じない。聖女候補にとっては、「ああ今日は拷問かぁ」くらいのものである。
まあ、カタリナの見せた記憶については今は考えようがない。
もともと私たちは聖大樹に交渉をするために来たのだ。
けど、色々あったし少し気持ちを切り替えたいなあ……
……
……よし。
「ニーグルさん、お願いがあるんですが」
「なんですか?」
「台所を貸してほしいんです」
「……はい?」
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