泣いて謝られても教会には戻りません! ~追放された元聖女候補ですが、同じく追放された『剣神』さまと意気投合したので第二の人生を始めてます~

※第2巻発売決定! 3月中旬に出荷予定です!
※『第13回ファンタジー小説大賞』にて【大賞】をいただきました。応援してくださった皆さま、ありがとうございます!



「この淫売め! お前との婚約など破棄してやる!」

 聖女候補のセルビアはある日いきなりあらぬ疑いをかけられ、王子との婚約を破棄されたうえ教会からも追放されてしまう。

 王子はセルビアの才能を妬んだ他の聖女候補たちに騙され、セルビアのことを男好きの悪女だと思い込んでしまったのだ。

 セルビアがいなくなれば魔神の封印が維持できない。
 無能な他の聖女候補たちはそんなことには気づいてすらいないのだった。


 居場所をなくしたセルビアは街をさまよい――そこで同じくSランクパーティを怪我によって追放された元最強の『剣神』ハルクと出会う。


 セルビアがハルクの怪我をあっさり治したことをきっかけに二人は意気投合。
 ふとハルクは提案してくる。

「どうせ戻る場所もないし、僕たち二人でパーティを組んでみない?」
「賛成です!」

 こうして追放された二人はノリでパーティを組むことに。

 この時の彼らはすっかり忘れていた。

 その場にいるのが、王国最強の攻撃力を持つ『剣神』と、王国最高の支援能力を持つ『聖女』であることに。

 理不尽に追放された二人は自由に旅をしながら、最強コンビとしてその名を大陸に轟かせていく。


 ――その一方、次期聖女のセルビアを追い出した教会と、剣神ハルクを追い出したSランクパーティはどんどん落ちぶれていくのだった。

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