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1巻
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しおりを挟むプロローグ
「アリシア。お前はたった今からこの家の娘ではなくなった。さっさと我がプロミアス領から出て行け」
「……はい?」
唐突に告げられた父の言葉が私には理解できなかった。
出て行く? 私が? ……この領地から?
「ま、待ってください! 何のことだかわかりません」
時刻は夜。ついさっき晩餐を終え、私は自室に戻って趣味のポーション研究を始めようとしたところだった。
それをいきなり呼び戻されて何事かと思ったら、開口一番これだ。
状況がまったく理解できない。
「わからないのか? やはりお前はこの家にふさわしくない」
「ど、どういう意味でしょうか」
「そのままの意味だ。お前は自分の家名を飾りだとでも思っていたのか? 我がプロミアス領は数年前まで寂れた場所だったが、この数年で目覚ましい進歩を遂げ、今や王国でもっとも勢いのある土地となった」
それは事実だ。父が治めるこの領地は、数年前に大規模な街道整備が行われたことで、多くの行商や旅人がやってくるようになった。
人が集まればモノが集まり、モノが集まればさらに人を呼ぶ。
今やこのプロミアス領は、国内有数の大都市と呼べるほどに成長していた。
「それがどうして、私の勘当などという話になるのですか?」
「そんな素晴らしい土地を治める俺の娘として、お前はふさわしくないと言っているのだ。社交もせずに毎日部屋に閉じこもってばかり。恥さらしもいいところだ」
そのことについては否定できなかった。
私はろくに社交もしてない。身だしなみも最低限のみで、ドレスや香水の流行はまったくわからない。愛想笑いすらうまくできないので、パーティーに参加してももっぱら一人で過ごすことになる。
けれどその点については私にも言い分がなくはない。
「それは……ポーションの研究をしているからで……」
「そんな趣味が何の役に立つというのだ! 立場をわきまえろ!」
私の言葉を遮った父の一喝に、私は呆気に取られてしまう。
「立場……ですか?」
「そうだ。女の価値は名家に嫁げるかどうかで決まる。余計な知識など身につける必要はない」
当然だとばかりに父はそう言い切った。
古い貴族の中にはそんな前時代的な価値観を持つ人間も多いけれど、今どき女性の社会進出など珍しくない。けれど残念なことに、父はその「前時代的な価値観」をいまだに掲げているのだった。
父はなおも言葉を続ける。
「それなのにお前はその義務から目を逸らし、趣味に逃げてばかり。お前のような娘がいるせいで俺がどれだけ恥をかいてきたことか!」
またしても罵声を浴びせられ、私は愕然とした。
「……私は、そのように思われていたのですか」
たしかに私は変わり者かもしれない。他の貴族の娘のように着飾ったり、夜会に参加したりといったことはひどく苦手だ。それでも何とか外見に陰口を叩かれずに済んでいるのは、母譲りの白い肌やさらさらの髪型のおかげだろう。けれど、その代わりに私は領地発展の役に立とうと必死にポーションの研究を続けてきた。研究成果は馴染みの商会に協力してもらい、領地にきちんと行き渡るよう努めた。
家族であれば私の努力を理解してくれると思っていたのに、父はそんな私のことを「貴族の務めから逃げて趣味に走る軟弱者」と断じたのだ。
さすがに傷つく。実の娘に対してこの言い方はあんまりではないだろうか?
「……失礼します」
私が踵を返そうとすると、父に呼び止められた。
「どこへ行く?」
「研究室で少し気を落ち着かせようと思います」
この敷地内には私専用のポーション研究室がある。
ポーション開発には専用の機材や魔道具が必要なので、何年も前に父に懇願して建ててもらったのだ。もっとも、当時も父には渋い顔をされたけれど。
あの研究室には、私の命の次に大切な研究成果がすべて保管されている。
今は父とまともな会話なんてできない。私は安心できる研究室でゆっくり頭の中を整理したかった。
「研究室か……」
父はなぜかニヤニヤと笑っている。
「アリシア。お前はもう勘当されたのだぞ? 俺の娘でもないお前が、何を勝手に俺の所有する建物に入ろうとしているのだ?」
「で、ですが研究室には私の……」
「それに、もう遅い。お前を追放する以上、あんなゴミ溜めは必要ないからな」
どういう意味だろうか?
私は訝しんだが、すぐにその意味はわかった。
ドォン、という爆発音がすぐ近くから響いてきたのだ。
……嫌な予感がしてきた。
「中庭を見てみろ」
中庭。私の研究室がある場所だ。
慌てて窓から中庭を見下ろすと、そこには爆炎の名残である黒い煙と――瓦礫の山が残されていた。
「あ、ああ、あああ……!」
あの位置、爆発の規模、間違いない。私はあまりのことに卒倒しそうになった。
父は満足そうに言う。
「気付いたか、アリシア。あそこはお前の研究室だ。部下に命じて火の魔石を用い、粉々に爆破してやった。もうフラスコひとつ残っていないだろう」
火の魔石――つまり火属性の魔力を秘めた鉱石。少量の魔力を流すだけで爆発を起こすそれを使えば、たしかに建物ひとつを吹き飛ばすことも容易だろう。
「お父様、なぜ、こんなことを……」
「ふん。俺はもともとあの小屋が気に入らなかったんだ。中庭の景観が崩れるし、何より変な臭いがする。お前はもういなくなるんだから壊しても構わんだろう?」
そう告げる父の顔は嗜虐的に歪んでいた。
私はそれに言葉を返さず、慌てて中庭に向かった。
普段運動などしないせいで階段で転びかけたが、今はなりふり構っていられない。
中庭に着く。
私が何年も何年も使い続けた研究室は、やはり瓦礫の山に変わっていた。
「何か……何か、まだ使えそうなものは……」
私は両手で瓦礫をどかし、その下に眠るものを引っ張り出そうとした。けれど出てくるのは割れたビーカーや焼け焦げた資料の欠片ばかり。
屋敷の窓から父の声が降ってくる。
「何か使えそうなものがあれば餞別代わりに持っていっていいぞ! あるのならな! ははははははははっ!」
私は突き動かされるように瓦礫をどかし続けた。
だが、使えるものなど何も残っていなかった。すべて燃えてしまっていた。
「……出て、行きます」
私は絞り出すようにそう言った。
もう家には戻れない。こんなことをされて、二度とあの人を家族だなんて思えない。
「そうしろ。ああ、領内に隠れ住もうなどと思うなよ? 数日くらいは見逃してやるが、その後は見つけ次第領地の外に放り出してやるからな」
「……わかりました」
理不尽な言葉に反論する気力も湧いてこない。
父の――いいや、プロミアス伯爵のそんな言葉に押されて敷地を出て行く。
こうして私は領地を追放されたのだった。
第一章
「はぁあああああ!?」
私の話を聞き、目の前の金髪の少女が唖然としている。
「研究室を燃やされた挙句に追放された!? 何でそんなことになってるのよ!」
「……説明した通りです、エリカ。私は想像以上にお父様に疎まれていたようです」
「それにしたって無茶苦茶でしょ……」
金髪の少女――エリカ・スカーレルは呆れたようにソファの背もたれに体重をかけた。
わざわざ専用の道具で熱して巻いた髪型に、流行り派手なのドレス姿。全体的に「今どきの若者」らしいエリカだけれど、革張りのソファにもたれかかる姿は驚くほど様になっている。
「ま、納得したわ。それで行く当てもなくうちの商会に来たってわけね」
「急に押しかけてすみません……」
「別にいいわよ。どうせたいした商談もなかったし」
そう言ってエリカは肩をすくめた。
エリカ・スカーレル。
莫大な資産と人員を抱える大商会、「スカーレル商会」の商会長の娘だ。年齢は私と同じ十六歳だけれど、すでに優秀な商人として現場で腕を振るっている。
また、私のポーションを高値で買い取ってくれる商売相手でもある。
実家を追われた今、私が唯一頼れる人物と言っていいだろう。
家を追い出された私はスカーレル商会に足を運んでいた。今は商会の部屋の一室で、エリカに事情を話し終えたところである。
エリカは呆れたような表情で腕を組む。
「それにしても、プロミアス伯爵ももったいないことするわね。【調合】スキル持ちのあんたをあっさり手放すなんて」
スキルというのは、簡単に言えば魔力を用いて発動させる特殊な能力のことだ。
先天的に持っていることもあるし、後天的に習得することもある。
スキルは能力の習熟度によって六段階に分けられる。
Ⅰは初級者、Ⅱ~Ⅲは中級者、Ⅳは上級者、それ以上は達人クラスと言っていいだろう。
それで、私はエリカの言う通り【調合】スキルを持っているわけだけれど。
「自分で言うのもなんですが、【調合】は特に希少というわけでもありませんからね」
私が持つスキルはポーション作り専用の【調合】のみ。父からすれば、私なんてたいした人材ではないんだろう。
「あんたをただの調合師だと思っているから馬鹿だって言ってるんだけどね」
「……」
エリカの言葉に私は無言で苦笑した。その意見がお父様に理解される可能性は残念ながら皆無だ。
「それよりアリシア、あんたこれからどうするか決めてるの?」
「ひとまず隣のシアン領に行こうと思います。ここにはもういられませんから」
シアン領というのはプロミアス領に隣接する、現在地からもっとも近い領地である。
「伯爵の言うことを素直に聞くっての?」
「……お父様はやると言ったら徹底的にやります。今頃プロミアス領のあらゆる街に、私の顔つきの手配書が出回っていることでしょう」
父は私を領地から追放すると言った。言ったからには指名手配くらいはやるに違いない。何しろ以前、使用人の一人を追放した際にも同じことをしていたのだから。
私が領地に留まっていても、いずれ衛兵に見つかって領地の外に追い出されてしまうだろう。
「シアン領に行って何をするつもり?」
「ポーションを作って売ります」
「どんだけポーション好きなのよあんた……」
他にできることがないんだから仕方ないじゃないですか。
幸いシアン領とプロミアス領の境目には大きな森林がある。シアン領の端の街を拠点にすれば、ポーションの材料となる薬草には困らないはず。
「ですが問題があります」
私の言葉にエリカが首を傾げる。
「何よ、改まって」
「……お金がありません」
ポーションを作るにも隣領に移動するにもお金がかかる。しかし唐突に屋敷を追い出された私は一ユールたりとも持ち合わせがないのだった。
エリカは怪訝そうな顔をする。
「金がないって、そんなわけないでしょ。あんた、うちにあれだけポーション売ったんだから結構な額稼いでたはずよ」
「それはそうなんですが……」
私は事情を説明した。
私は収入を手元に置かず、貸金庫に預けて放置していた。ポーション研究のための費用もスカーレル商会が出してくれたため、自分のお金を使う機会がなかったのだ。
よって今朝、貸金庫に行ってお金を引き出そうとしたのだけれど中身は空になっていた。
「貸金庫が空って……金庫番から話は聞いたの?」
「聞きました。うちの執事の一人が定期的に引き出しに来ていたそうです。私の名前が書かれた委任状も持っていたと」
「そのことをあんたは――」
「まったく気付いていませんでした。ですが、何があったかはだいたいわかります。……メリダ姉様です」
私が書いた記憶のない委任状とやらを持参し、預金を引き出していった執事。その執事の人相を金庫番に尋ねると、姉のメリダの世話役をしている人物だった。
「メリダ・プロミアスね。あんたの前で言うのもなんだけど、あの女ならやりかねないわね」
エリカが嫌そうに呟く。
姉は私がポーションを売って稼いでいることを知っていた。証拠はないが、黒幕は十中八九あの人で間違いない。
ちなみに、父が犯人という可能性はない。なぜならあの人は私のポーションに価値があるとはまったく思っていないからだ。
「となると、金の回収はできそうにないわね」
「とぼけられるのが目に見えるようです……」
というか、そもそも姉は領地の中にいないので抗議のしようもない。
「同情するけど、残高の確認くらい定期的にしときなさいよあんた」
「うっ」
エリカの呆れたような視線が痛い。
たしかに私のお金に対する無関心さがこの事態を招いたのは事実だ。けれど、こんなこと予想しろというほうが難しいと思う。
私が落ち込んでいると、エリカがこんなことを言った。
「――よしわかった。アリシア、あんたうち専属のポーション職人になりなさい」
予想外の言葉に私は目を瞬かせる。
「専属ポーション職人?」
「そう。薬品部門の規模を広げようと思ってたから、ちょうどいいわね」
エリカはうんうん頷く。
専属ということは、スカーレル商会の注文通りにひたすらポーションを作って納品するということだろうか。
「あんたの技術は素晴らしいものよ。野垂れ死ぬなんて世界の損失と言ってもいいわ」
私は呆気に取られた。
「どうしたんですかエリカ、そんなに褒めて……普段はあんなに口が悪いのに」
「しばきまわすわよ一文無し。……ああ、もちろんあんたが研究するのに最適な環境も用意するわ。シアン領に最新鋭の工房を建てて、素材も魔力水も好きなだけ使い放題。世界中の論文だって取り寄せてあげる。どう?」
最新鋭の工房に素材使い放題、論文の読み放題……!? すごすぎる。私みたいな研究好きにとっては最高の環境だ。
それだけエリカは私の知識や技術を買ってくれているのだろう。
けれど。
「ありがとう、エリカ。とてもいい話ですが……遠慮しておきます」
「……理由を聞いてもいいかしら?」
「自分の力でどうにかしてみたいんです。エリカの力に頼るのではなくて」
言った瞬間、エリカが信じられないものを見るような目で見てきた。
「あ、あんた……自分がやろうとしてることわかってるの?」
「はい。もちろん簡単にはいかないでしょうが――」
「あんたはそりゃポーション作りは天才的だけど、常識ないし、運動不足だし、賢そうなのは見た目だけで中身ド天然なのよ? 一人で頑張っても野垂れ死ぬのがオチだわ」
「……エリカ、私だって傷つくことはあるんですよ?」
そこまで言わなくてもいいと思う。
「私だって、別に自信があるわけではありません。ですが、これからは誰かに頼ってばかりはいられないんです。誰かの力で作り上げたものは、他人にあっさり奪われてしまいます」
「……爆破された研究室のことね?」
私は無言で頷いた。
実家にあった研究室は、父によって建てられたものだ。だから父がその気になった途端簡単に取り上げられてしまった。
あんな思いは二度としたくない。大切なものは自分の力で築き上げなくては。
「そ。ならまあ、あんたの意思を尊重するわ」
「ありがとうございます、エリカ」
私は深々と頭を下げた。理解してくれてありがたい。
その後エリカはテーブルの上にあったベルを鳴らして職員を呼ぶと、いくつか指示を出した。一分も経たずに職員が戻ってくる。
戻ってきた職員は、大きな革袋を持っていた。
「はいこれ。受け取りなさい」
「これは何ですか?」
「旅の支度金。あんた金ないんでしょ」
革袋を受け取ると、ずっしり重い。中にはかなりの量の硬貨が詰まっていた。
……多すぎでは?
「エ、エリカ! さっきも言いましたが、エリカに頼るのは……」
「これは商人としてじゃなく、あんたの友人としての手助けよ。それすら断るつもりなら、あんたはあたしとの友情を否定することになるわけだけど」
「ありがたくいただきます」
じろりと睨まれて私は即座に首を縦に振った。さすがは大商会の跡取り候補。眼光の鋭さも並みじゃない。
革袋を受け取る私を見ながら、エリカが何事か呟く。
「……これはあたしもとっとと今の商談にケリをつけてあとを追う必要がありそうね」
「どうかしましたか? エリカ」
「無鉄砲な友人を持つと大変だって話よ」
それはもしかして私のことだろうか。……心外な。
私はソファから立ち上がった。
「それじゃあ、私は出発します。色々とありがとうございました」
「あー、待ちなさいアリシア」
「はい?」
視線を向けると、エリカが懐から何かを取り出して投げてくる。ブレスレットだ。加工の施された魔石が嵌められている。
エリカは自分が身に着けているブレスレットと似たデザインのチョーカーを指さしつつ、言葉を続けた。
「そのブレスレットを着けておけば自分の持つスキルを偽装できるわ。余計なトラブルに遭いたくなかったら着けておきなさい」
「【鑑定】対策ですか?」
「そういうこと」
【鑑定】持ちは相手のスキルや道具の性能を見抜くことができる。商人や冒険者ギルドの職員なんかが持っていることが多い。エリカもたしか持っていたはずだ。
このブレスレットを着けておけば所有スキルが偽装される――ということは、おそらくはスキルのレベルが本来より低く表示されるのだろう。
私はエリカから受け取った魔石付きブレスレットを眺めながら率直に言った。
「……大袈裟ではありませんか? たかがスキルくらいで」
「つべこべ言わずに着けなさい」
「は、はい」
有無を言わせぬ迫力でそう言われ、慌ててブレスレットを着ける。
「それでは、今度こそ私は行きます」
「ええ。困ったことがあったらすぐに連絡しなさい」
「はい。ありがとうございます」
「それと朝はきちんと起きて、毎日ご飯をちゃんと食べて、寝る前には歯を磨くのよ」
「子ども扱いではありませんか!」
どれだけ私は信用がないんだろう。
そんなやり取りのあと、私は商会の建物を出た。
さて、これからどうしよう。
……まずは乗合馬車の待合所を探すところからですね。
▽
アリシア・プロミアス――ではなく、ただのアリシアが商会を出て行ったあと。
「本当に危機感ないわね、あの子は……」
エリカはそう言って嘆息した。
アリシアを【鑑定】対策なしで放り出せば一瞬でトラブルに巻き込まれるだろう。
エリカも【鑑定】スキルを持っている。アリシアがブレスレットを着ける前に確認したが、やはりアリシアのスキルは知っていた通りだった。
【調合EX】。
国どころか大陸中探しても二人といないであろう超レアスキル。ことポーション作りに関して彼女の右に出る者はいない。
あんなヤバいスキルを持っていると世間にバレたらどうなるか、考えただけで恐ろしい。
「……」
室内にはエリカの他に、先ほどアリシアへの餞別を持ってきた職員がいる。
しばらく考えたあと、エリカはその職員に指示を出した。
「……撤退するわ」
「はい? エリカお嬢様、今なんと」
「プロミアス領から撤退するって言ったのよ。他の職員にも伝えておくこと。もろもろ片付いたら……そうね、シアン領のどっか適当な場所に支部を作って移動することになるかしら」
撤退。それはつまり、スカーレル商会がこの領地で行う商いのすべてを放棄するということだ。それを聞いた職員は当然のごとく仰天した。
「え、エリカお嬢様のご命令といえどそれは急すぎます! プロミアス領の生産者たちも急に取引を打ち切ると言えば反発するかと……!」
「もちろん一度に全部引き揚げるわけじゃないわ。既存の案件に限り、最低限の人員を残して取引は続ける。それを段階的に縮小していくことになるわね。不満があれば商品をいくらか割り増しして買い取ったり、移転先に納品させるなりして対応しましょう」
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