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馬車への道すがら2
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「話を戻すが、黒幕の目的についてはカリナ・ブラインを王妃に据えることで間違いないだろう。それで何が得られるかはまだ判然としないがな」
「……」
「いずれにせよ、お前は今後危険な立場になることが考えられる」
「……わかっています」
今夜のパーティーで、カリナは大勢の貴族を集めてまで私を排除しようとした。そのことから、私への排除にどれだけ本気かわかる。この先カリナや彼女を唆した黒幕が私に手を出してこないというのは……残念ながら、ないだろう。
「一番確実なのは、王都を離れることかと思うが」
「そうですね。今の私は、王城や教会本部のそばにいる理由もそこまでありませんし」
聖女だった頃は王都で頻繁に仕事があったため、常駐していたけど、今となってはそんな必要もない。アイリスの教育に関しても、侯爵領にアイリスを連れて行けば済む話だ。
私の後継者として聖女になったカリナは、王都周辺から離れられないだろう。
つまり、物理的に距離を取ってしまえば手を出される可能性は低くなる。
けれど、私はそうするつもりはなかった。
「私は王都に残ろうと思います」
「なぜだ? お前なら危険なのは理解しているだろう」
「カリナ様を放置すれば、今後さらに大きな危険が生まれるかもしれないからです」
それは原作においてのことだ。
カリナ・ブラインというキャラクターは存在しない。ただし一人だけそれらしき人物に心当たりがある。それが国王陛下の“前妻”だ。
原作において悪役聖女アイリスは、若くして政治分野でも大きな権力を持つ。その理由は、対立していた他の聖女との争いに勝ったからだとされている。十代半ばにして頭角を表していったアイリスは、とある聖女――つまり国王陛下の前妻に目を着けられる。前妻の様々な陰謀を切り抜けたアイリスは、その証拠をもって相手を摘発。
結果、国王陛下の前妻は幽閉されてしまう。
そして国王陛下の前妻の手勢を自らの傘下に加え、アイリスは一挙に勢力を拡大するのだ。
その前妻こそ、カリナなんじゃないだろうか。
なにせ原作の国王陛下ってフェリックスという名前だし。
原作の展開通りなら、カリナは今後成長したアイリスに危害を加えようとしてくる。それが侯爵領に引っ込んだ程度で回避できるかは、正直怪しい。
なら、逆に王都にとどまって、カリナの動向を見張った方がいいような気もする。
「……アイリスのためか」
「え? わたし、ですか?」
溜め息交じりのフォードの言葉にアイリスが反応する。
どうでもいいけど、アイリス、この話の間ずっと静かにしてくれているのよね。きっと自分が話し合いの邪魔をしないように気を遣っているんだろう。いじらしくてとても可愛い。
いや、そうじゃなくて。
「な、何のことですか?」
「お前が自分の危機に無頓着なのは、森蜘蛛の毒の一件で理解している。そんなお前があえて危険の元に残るとすれば、どうせ他人のために決まっている」
「う……」
「カリナ・ブラインの目的が自らの地位の確保なら、自らを超える聖女になりかねない存在は無視できない。つまりはアイリスだ。だからこそ、お前はカリナの行動を無視できない……そんなところではないのか?」
何なのこの人。エスパー?
「これを持っていろ」
「はい?」
そう言ってフォードから渡されたのは、獅子の紋章が描かれたペンダントだった。
「……あの、フォード様。これは?」
「レオニス家に代々伝わる首飾りだ。本来は婚約者に渡すものだが」
「ちょっ!?」
「早まるな。……お前にそれを預ける。王都に残るなら、身を守るすべが必要だろう。今後当家はお前とアイリスを守るために力を尽くす。その証明として、その首飾りを持っておけ。人に見せる必要はない。あくまでお守り程度に考えろ」
あー……なるほど。いざって時の牽制用ってことね。
普段から人に見せつけていたら私がフォードの婚約者だと勘違いされかねないから、基本的には隠して持っていろ、と。
「フォード様。色々と誤解されますよ、本当に」
「レオニス家の関係者だと一目でわかるような品は他にない。不服だろうが、持っておけ」
「いえ、別に不服とかはありませんが。……むしろ、すみません。ここまでさせてしまって」
フォードはとても義理堅い性格をしているようだ。騎士を森蜘蛛の毒から助けたことで、パーティーでは王家を敵に回す宣言をし、こうしてその証まで預けてくれる。
「私はフォード様にどうやって恩を返せばいいのか……」
「勘違いしているようだが、借りがあるのは俺の方だ」
「え? でも、森蜘蛛の件はすでに返してもらっていると思いますが」
「そちらもあるが、それだけではない。……お前には、俺の浅慮の尻ぬぐいをさせている」
そう言って、アイリスの髪をくしゃりと撫でるフォード。
もしかして……アイリスを教会に連れてきてしまったことを後悔しているのかしら?
「アイリスのことなら、私にとっては幸せにつながっていますよ。私、アイリスと一緒にいると毎日楽しいので!」
「せんせい、わたしもです」
「あ、アイリス……!」
「えへへ」
「……二人の世界に入っているところ悪いが、もう前庭に着く。御者たちから不要な注目を集めることになるぞ」
はっ、しまった! アイリスが可愛いことを言うから反射的に抱きしめてしまった。
そのままフォードは私たちの乗る馬車までエスコートしてくれる。
「ノクトール家の馬車は……あれだな」
「今さらですが、フォード様はやけに物知りですよね。カリナ様の家に出入りしている貴族のことを知っていたりとか、ニナが教会にいたころアイリスを虐めていたこととか」
ふと気になったことを尋ねると、フォードはやや苦い顔をする。
「……部下の一人が情報収集を趣味にしている。噂話や街の内情についてのな。職務には必要のないことなんだが」
「ですが、そのお陰で助かりました。今度その方にもお礼を言わねばなりませんね」
「機会があればな」
最後に、フォードはこう告げた。
「アイリスはしばらくお前の屋敷で預かった方がいいだろう。教会には俺から伝えておく。お前たちは今日はこのまま帰れ」
「確かにそのほうがいいかもしれませんね。お手数ですが、お願いしてもいいですか?」
「そう言っている。……今日は疲れただろう。ゆっくり休むといい」
「ふぉーどさま、おやすみなさい」
アイリスが言うと、
「――…………、ああ、おやすみ」
少し面食らったような顔をして、それから優しげな声音でフォードはそう告げた。
その表情は優しくて、穏やかで、“黒獅子”なんて呼ばれて敵国に恐れられているのが嘘のように感じてしまう。
原作では、フォードはミリーリアとアイリスの敵に回る人物。
けれど目の前にいるフォード・レオニスはそうではないのだと。
この時私は、そう感じたのだった。
「……」
「いずれにせよ、お前は今後危険な立場になることが考えられる」
「……わかっています」
今夜のパーティーで、カリナは大勢の貴族を集めてまで私を排除しようとした。そのことから、私への排除にどれだけ本気かわかる。この先カリナや彼女を唆した黒幕が私に手を出してこないというのは……残念ながら、ないだろう。
「一番確実なのは、王都を離れることかと思うが」
「そうですね。今の私は、王城や教会本部のそばにいる理由もそこまでありませんし」
聖女だった頃は王都で頻繁に仕事があったため、常駐していたけど、今となってはそんな必要もない。アイリスの教育に関しても、侯爵領にアイリスを連れて行けば済む話だ。
私の後継者として聖女になったカリナは、王都周辺から離れられないだろう。
つまり、物理的に距離を取ってしまえば手を出される可能性は低くなる。
けれど、私はそうするつもりはなかった。
「私は王都に残ろうと思います」
「なぜだ? お前なら危険なのは理解しているだろう」
「カリナ様を放置すれば、今後さらに大きな危険が生まれるかもしれないからです」
それは原作においてのことだ。
カリナ・ブラインというキャラクターは存在しない。ただし一人だけそれらしき人物に心当たりがある。それが国王陛下の“前妻”だ。
原作において悪役聖女アイリスは、若くして政治分野でも大きな権力を持つ。その理由は、対立していた他の聖女との争いに勝ったからだとされている。十代半ばにして頭角を表していったアイリスは、とある聖女――つまり国王陛下の前妻に目を着けられる。前妻の様々な陰謀を切り抜けたアイリスは、その証拠をもって相手を摘発。
結果、国王陛下の前妻は幽閉されてしまう。
そして国王陛下の前妻の手勢を自らの傘下に加え、アイリスは一挙に勢力を拡大するのだ。
その前妻こそ、カリナなんじゃないだろうか。
なにせ原作の国王陛下ってフェリックスという名前だし。
原作の展開通りなら、カリナは今後成長したアイリスに危害を加えようとしてくる。それが侯爵領に引っ込んだ程度で回避できるかは、正直怪しい。
なら、逆に王都にとどまって、カリナの動向を見張った方がいいような気もする。
「……アイリスのためか」
「え? わたし、ですか?」
溜め息交じりのフォードの言葉にアイリスが反応する。
どうでもいいけど、アイリス、この話の間ずっと静かにしてくれているのよね。きっと自分が話し合いの邪魔をしないように気を遣っているんだろう。いじらしくてとても可愛い。
いや、そうじゃなくて。
「な、何のことですか?」
「お前が自分の危機に無頓着なのは、森蜘蛛の毒の一件で理解している。そんなお前があえて危険の元に残るとすれば、どうせ他人のために決まっている」
「う……」
「カリナ・ブラインの目的が自らの地位の確保なら、自らを超える聖女になりかねない存在は無視できない。つまりはアイリスだ。だからこそ、お前はカリナの行動を無視できない……そんなところではないのか?」
何なのこの人。エスパー?
「これを持っていろ」
「はい?」
そう言ってフォードから渡されたのは、獅子の紋章が描かれたペンダントだった。
「……あの、フォード様。これは?」
「レオニス家に代々伝わる首飾りだ。本来は婚約者に渡すものだが」
「ちょっ!?」
「早まるな。……お前にそれを預ける。王都に残るなら、身を守るすべが必要だろう。今後当家はお前とアイリスを守るために力を尽くす。その証明として、その首飾りを持っておけ。人に見せる必要はない。あくまでお守り程度に考えろ」
あー……なるほど。いざって時の牽制用ってことね。
普段から人に見せつけていたら私がフォードの婚約者だと勘違いされかねないから、基本的には隠して持っていろ、と。
「フォード様。色々と誤解されますよ、本当に」
「レオニス家の関係者だと一目でわかるような品は他にない。不服だろうが、持っておけ」
「いえ、別に不服とかはありませんが。……むしろ、すみません。ここまでさせてしまって」
フォードはとても義理堅い性格をしているようだ。騎士を森蜘蛛の毒から助けたことで、パーティーでは王家を敵に回す宣言をし、こうしてその証まで預けてくれる。
「私はフォード様にどうやって恩を返せばいいのか……」
「勘違いしているようだが、借りがあるのは俺の方だ」
「え? でも、森蜘蛛の件はすでに返してもらっていると思いますが」
「そちらもあるが、それだけではない。……お前には、俺の浅慮の尻ぬぐいをさせている」
そう言って、アイリスの髪をくしゃりと撫でるフォード。
もしかして……アイリスを教会に連れてきてしまったことを後悔しているのかしら?
「アイリスのことなら、私にとっては幸せにつながっていますよ。私、アイリスと一緒にいると毎日楽しいので!」
「せんせい、わたしもです」
「あ、アイリス……!」
「えへへ」
「……二人の世界に入っているところ悪いが、もう前庭に着く。御者たちから不要な注目を集めることになるぞ」
はっ、しまった! アイリスが可愛いことを言うから反射的に抱きしめてしまった。
そのままフォードは私たちの乗る馬車までエスコートしてくれる。
「ノクトール家の馬車は……あれだな」
「今さらですが、フォード様はやけに物知りですよね。カリナ様の家に出入りしている貴族のことを知っていたりとか、ニナが教会にいたころアイリスを虐めていたこととか」
ふと気になったことを尋ねると、フォードはやや苦い顔をする。
「……部下の一人が情報収集を趣味にしている。噂話や街の内情についてのな。職務には必要のないことなんだが」
「ですが、そのお陰で助かりました。今度その方にもお礼を言わねばなりませんね」
「機会があればな」
最後に、フォードはこう告げた。
「アイリスはしばらくお前の屋敷で預かった方がいいだろう。教会には俺から伝えておく。お前たちは今日はこのまま帰れ」
「確かにそのほうがいいかもしれませんね。お手数ですが、お願いしてもいいですか?」
「そう言っている。……今日は疲れただろう。ゆっくり休むといい」
「ふぉーどさま、おやすみなさい」
アイリスが言うと、
「――…………、ああ、おやすみ」
少し面食らったような顔をして、それから優しげな声音でフォードはそう告げた。
その表情は優しくて、穏やかで、“黒獅子”なんて呼ばれて敵国に恐れられているのが嘘のように感じてしまう。
原作では、フォードはミリーリアとアイリスの敵に回る人物。
けれど目の前にいるフォード・レオニスはそうではないのだと。
この時私は、そう感じたのだった。
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