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上位トレント
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山菜採りのために森の中を移動する。
……そろそろ山菜も減ってきたなあ。
気温も上がってきたし、そろそろ春も終わりそうだ。
『ピイッ』
スピカがはっとしたように顔を上げる。
「どうかしたか?」
俺が聞いたところで。
「――きゃああああああああっ!」
甲高い悲鳴が響いた。
……こんな場所に悲鳴?
場所も近そうだし、とりあえず行ってみるか。
悲鳴の聞こえた方角に向かうと、そこにはトレントの枝に巻き付かれている少女がいた。
近くには少女のものらしい、やたら大きな荷物が転がっている。
「は、放してっ……!」
『ォオオオオオオ……』
体を締め上げられ、苦しそうにする少女にトレントが歓喜の声を発する。
状況はよくわからんが、助けた方がよさそうだ。
『ピイッ!』
「いや、スピカがやると捕まってる方まで感電するだろ。俺がやるよ」
トレントの処理はもう慣れたものだ。
「【クリエイト・ゴーレム】、【ランドフォーム・アクス】」
ゴーレムを作りだし、石製斧を持たせて幹を叩き折る。
普段ならそれで終わるはずだ。
だが……
ガキンッ!
『――』
弾かれた?
『オオッ……』
トレントがイラついた様子でこちらを見る。
頑丈さが普通のトレントとは段違いだ。それによく見るとあのトレント、体の表面が赤みがかっている。
もしかしたら別種なんだろうか。
ひとまず上位トレント、と呼ぶことにしよう。
『ォオオオオオオオオオオ!』
上位トレントは俺という敵を認識して猛り狂う。
さて、どうするか。
普通の石製斧では歯が立たなさそうだ。
となると……あれで行くか。
「【クリエイト・ゴーレムアクス】」
新たな斧を作り出しゴーレムに持たせる。
行け!
『――』
ガギンッ!
さっきと同じように上位トレントにゴーレムが斧を打ち込むが、ほとんど傷をつけられない。上位トレントは余裕の雰囲気だが――ここからが違う。
『――』
ドガガガガガガガガガガッッ!
『ッ、ギッ、ギャアアアアアアアアアアアアアアア!?』
斧の刃部分から小さな棘が複数飛び出し、それが刃の上を滑るように高速回転。それにより上位トレントの幹が勢いよく削られていく。
【クリエイト・ゴーレムアクス】は他のゴーレムと同じように動きを付与できる武器だ。
あれを使えば武器の威力が跳ね上がる。
異常な速度で動くのこぎり、みたいなイメージだろうか。
動く方向が一定なので、厳密には少し違うんだが。
『ギャアアアアアアアアアアア……』
そんな感じで上位トレントの幹を削っていると、一分ほどで倒せた。
いやー硬かったな。
死体から魔石をサクッと回収。
これは普通のトレントよりいい魔石が取れるんじゃないか?
そんなことを考えていると。
「……クレイ様、ですか?」
「ん?」
声を発したのは上位トレントに捕まっていた少女だ。
信じられないような顔で俺を見ている。
んん?
この顔、どこかで……
「クレイ様! お会いしたかったです!」
「うおおお!?」
抱きつかれた。
少女の大きな胸が俺の胸板に当たってぎゅうっと押しつぶされる。
「少し前にカイン大森林に向かったと聞いて追いかけてきたんですが、全然見つからなくて……もうお会いできないかと」
トレントに襲われたことがよほど怖かったのか、さらに力を込めてくる少女。
それに合わせて、むにゅむにゅという幸せな感覚がよりはっきりと感じられる。
何だ? 何が起こっているんだ?
まさか上位トレントには幻覚を見せる能力でもあったのか?
くそっ! それなら倒さずに拠点に持って帰ればよかった!
「あ、す、すみません。色々と安心してしまって。離れますね」
俺から距離を取り、照れたような顔で笑う少女。
微妙に名残惜しいと思わなくもない。
改めて目の前の少女を観察する。
肩までのふわふわした栗色の髪。
あどけなさを残しつつも整った顔立ち。
全体的にすらりとしているのに、出るべきところはしっかり出ている体つき。
やっぱり見覚えがある。
……あ、思い出した。
「ミリルか? 宮廷でメイドをやってた……」
「はい。そのミリルです! 覚えていただいていて光栄です!」
茶髪の少女――もといミリルはぱっと笑みを浮かべた。
すげー笑顔。もし彼女に尻尾があったらブンブン左右に振られていそうだ。
メイドのミリル。
俺が勤めていたハルメッツ宮廷で働いていた少女だ。
抜群の容姿や人当たりの良さで、宮廷の奉公人たちの間で絶大な人気を誇っていた。噂では宮廷に勤めていた騎士や兵士が何人も彼女にアプローチをし、すべて爆死したとか。
……で、何でそのミリルがここに?
「こんなところで何をしてたんだ?」
「クレイ様を追ってきました」
「俺を? いや、メイドの仕事は?」
「やめました」
「やめた!?」
「ええと、どこから説明したらいいでしょうか……」
言葉に迷うようにミリルが視線をさまよわせる。
話が長くなる予感がする。
「……よくわからないが、ひとまず俺の拠点に来ないか? こんなところで立ち話していても危ないし」
俺が言うと、ミリルは「わかりました」と頷いた。
ゴーレムにミリルの荷物を持たせつつ、先導する。
ミリルは大人しくついてきた。
……それにしてもでかい荷物だな。中に何が入ってるんだろうか。
……そろそろ山菜も減ってきたなあ。
気温も上がってきたし、そろそろ春も終わりそうだ。
『ピイッ』
スピカがはっとしたように顔を上げる。
「どうかしたか?」
俺が聞いたところで。
「――きゃああああああああっ!」
甲高い悲鳴が響いた。
……こんな場所に悲鳴?
場所も近そうだし、とりあえず行ってみるか。
悲鳴の聞こえた方角に向かうと、そこにはトレントの枝に巻き付かれている少女がいた。
近くには少女のものらしい、やたら大きな荷物が転がっている。
「は、放してっ……!」
『ォオオオオオオ……』
体を締め上げられ、苦しそうにする少女にトレントが歓喜の声を発する。
状況はよくわからんが、助けた方がよさそうだ。
『ピイッ!』
「いや、スピカがやると捕まってる方まで感電するだろ。俺がやるよ」
トレントの処理はもう慣れたものだ。
「【クリエイト・ゴーレム】、【ランドフォーム・アクス】」
ゴーレムを作りだし、石製斧を持たせて幹を叩き折る。
普段ならそれで終わるはずだ。
だが……
ガキンッ!
『――』
弾かれた?
『オオッ……』
トレントがイラついた様子でこちらを見る。
頑丈さが普通のトレントとは段違いだ。それによく見るとあのトレント、体の表面が赤みがかっている。
もしかしたら別種なんだろうか。
ひとまず上位トレント、と呼ぶことにしよう。
『ォオオオオオオオオオオ!』
上位トレントは俺という敵を認識して猛り狂う。
さて、どうするか。
普通の石製斧では歯が立たなさそうだ。
となると……あれで行くか。
「【クリエイト・ゴーレムアクス】」
新たな斧を作り出しゴーレムに持たせる。
行け!
『――』
ガギンッ!
さっきと同じように上位トレントにゴーレムが斧を打ち込むが、ほとんど傷をつけられない。上位トレントは余裕の雰囲気だが――ここからが違う。
『――』
ドガガガガガガガガガガッッ!
『ッ、ギッ、ギャアアアアアアアアアアアアアアア!?』
斧の刃部分から小さな棘が複数飛び出し、それが刃の上を滑るように高速回転。それにより上位トレントの幹が勢いよく削られていく。
【クリエイト・ゴーレムアクス】は他のゴーレムと同じように動きを付与できる武器だ。
あれを使えば武器の威力が跳ね上がる。
異常な速度で動くのこぎり、みたいなイメージだろうか。
動く方向が一定なので、厳密には少し違うんだが。
『ギャアアアアアアアアアアア……』
そんな感じで上位トレントの幹を削っていると、一分ほどで倒せた。
いやー硬かったな。
死体から魔石をサクッと回収。
これは普通のトレントよりいい魔石が取れるんじゃないか?
そんなことを考えていると。
「……クレイ様、ですか?」
「ん?」
声を発したのは上位トレントに捕まっていた少女だ。
信じられないような顔で俺を見ている。
んん?
この顔、どこかで……
「クレイ様! お会いしたかったです!」
「うおおお!?」
抱きつかれた。
少女の大きな胸が俺の胸板に当たってぎゅうっと押しつぶされる。
「少し前にカイン大森林に向かったと聞いて追いかけてきたんですが、全然見つからなくて……もうお会いできないかと」
トレントに襲われたことがよほど怖かったのか、さらに力を込めてくる少女。
それに合わせて、むにゅむにゅという幸せな感覚がよりはっきりと感じられる。
何だ? 何が起こっているんだ?
まさか上位トレントには幻覚を見せる能力でもあったのか?
くそっ! それなら倒さずに拠点に持って帰ればよかった!
「あ、す、すみません。色々と安心してしまって。離れますね」
俺から距離を取り、照れたような顔で笑う少女。
微妙に名残惜しいと思わなくもない。
改めて目の前の少女を観察する。
肩までのふわふわした栗色の髪。
あどけなさを残しつつも整った顔立ち。
全体的にすらりとしているのに、出るべきところはしっかり出ている体つき。
やっぱり見覚えがある。
……あ、思い出した。
「ミリルか? 宮廷でメイドをやってた……」
「はい。そのミリルです! 覚えていただいていて光栄です!」
茶髪の少女――もといミリルはぱっと笑みを浮かべた。
すげー笑顔。もし彼女に尻尾があったらブンブン左右に振られていそうだ。
メイドのミリル。
俺が勤めていたハルメッツ宮廷で働いていた少女だ。
抜群の容姿や人当たりの良さで、宮廷の奉公人たちの間で絶大な人気を誇っていた。噂では宮廷に勤めていた騎士や兵士が何人も彼女にアプローチをし、すべて爆死したとか。
……で、何でそのミリルがここに?
「こんなところで何をしてたんだ?」
「クレイ様を追ってきました」
「俺を? いや、メイドの仕事は?」
「やめました」
「やめた!?」
「ええと、どこから説明したらいいでしょうか……」
言葉に迷うようにミリルが視線をさまよわせる。
話が長くなる予感がする。
「……よくわからないが、ひとまず俺の拠点に来ないか? こんなところで立ち話していても危ないし」
俺が言うと、ミリルは「わかりました」と頷いた。
ゴーレムにミリルの荷物を持たせつつ、先導する。
ミリルは大人しくついてきた。
……それにしてもでかい荷物だな。中に何が入ってるんだろうか。
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