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2巻
2-1
しおりを挟むプロローグ
帝都ファルシオンの一角には、重厚な雰囲気の広大な邸宅が存在する。
貴族の屋敷の中でも大きな敷地を誇るが、やや装飾には事欠ける。
どことなく邸宅の主が武人気質であることを感じさせる外観である。
その内部で、凄まじい雷鳴が轟いた。
「ぬうん!」
一度では収まらず、二度三度と雷撃は放たれ続ける。雷撃は目にもとまらぬ速さで空を駆け、岩でできた巨大な的をそれぞれ砕いた。まるで天災のような光景である。
その中心にいるのは一人の男性。外見年齢は四十代ほどだが、よく鍛えられた肉体に衰えはまったく見られない。
すると、ぱちぱちぱち、と気の抜けたような拍手が響いた。
「やー……いつ見てもすごいですね、クロムさん……さすがは〔雷帝〕の異名を取るだけのことはあります……」
雷撃を放ち続けていた男性――大魔導士のクロムは音のしたほうを見た。
「……なぜここにいるのであるか、〔死神〕」
「そんなに邪険にしなくていいじゃないですかー……数少ない同僚なんですから……あはは……」
間延びしたけだるそうな話し方をする男性の名前は、ヨル・クィス・シルヴェード。
元は美形と呼んでいい顔立ちだったのだろうが、目の下にはくまができ、頬は少しこけている。
全体的に不健康そうな見た目の人物だった。
ちなみにこの国に四人しかいない大魔導士であるクロムにとって、ヨルは数少ない同格の相手の一人だ。
「それに……どうせ後で同じ場所に行くんですから……声をかけに来るくらい、普通でしょう?」
クロムはヨルに呆れた視線を向けた。
「前々から思っていたが、貴様はもう少し覇気のある喋り方はできんのか? 気が抜けて仕方ないぞ」
「あははー……気合い、入ってますよ……これでも……」
そう言ってヨルはにっこりと笑う。
ただしそれはあくまで本人の認識であって、クロムには死相を浮かべた人間がニタァッ……と笑っているように見えてしまうのだが。
クロムはため息を吐いた。
「とにかく鍛錬の邪魔である。とっとと出ていけ」
「カリカリしてますねえ……理由を当ててあげましょうか……?」
「くだらんお喋りに付き合うつもりは――」
「ウィズ・オーリア」
ヨルの口から出た名前に、ぴたりとクロムの動きが止まる。
わかりやすく不機嫌になるクロムに構わずヨルは続けた。
「この国唯一の平民魔導士で……魔導学院を追放された身でありながら……彼は短期間で次々と功績を挙げました……指名手配されていた〔黒食み〕の捕縛……エイゲート家の令嬢に無詠唱の回復魔術を教え……おまけに〔剣聖〕門下の一級魔導士を差し置いて魔族の単独撃破……あははー、ちょっと信じられないですよねえ……」
「……」
「平民魔導士である彼は……多くの貴族――他の魔導士にとっては、蔑みの対象です……なのに、圧倒的な功績によって……五級……さらにこの前の臨時魔導会議で……四級に上がりました……貴族至上主義のクロムさんからしたら……面白くないでしょう……?」
「……」
バチィッ!
ヨルの真横で火花が爆ぜた。
クロムが苛立ち紛れに雷撃を放ったのだ。
ヨルは真横に凄まじい電撃を撃たれたにもかかわらず、表情一つ変えずに言った。
「図星じゃないですかー……」
「黙らんと次は貴様を黒焦げにするぞ」
「ええー……」
ヨルが不服そうな反応をすると、クロムは吐き捨てるように言った。
「……どれだけ功績を挙げようと平民は平民である。貴族としての教育を受けたわけでもない者に力を持たせれば、ろくな結果を招かんのは間違いない。なぜ〈賢者〉様はあのような下賤の者を取り立てるのか、まるで理解できん」
「まあ……言いたいことは……わかりますけどねえ……」
クロムの言葉を、同じ貴族であるヨルは否定しなかった。
ヨルにとって、いや、ほとんどの貴族にとって、ウィズ・オーリアの出世は愉快なことではない。
魔術とは貴族が扱う尊い技術。それを平民に我が物顔で使われるのは、綺麗な宝石を泥のついた手でべたべたと触られるのに等しい。
しかし、彼らが今さらどれだけ話したところで結果は変わらない。
ヨルは気を取り直すように、懐から小瓶を取り出しつつこんなことを言った。
「とりあえず……ストレスは……よくありません……そこでクロムさんにお土産です……」
「貴様からの土産と聞くとどうも嫌な予感しかしないのであるが」
「こっちがライゼル領から取り寄せたストレス緩和のハーブで……ああ、他にも海藻由来のものや高地にしか咲かないギルカの花から抽出したアロマも……」
手品師のように続々と小瓶を取り出すヨルに、クロムは呆れたような顔をする。
「どれもいらん。……というか前々から思っていたのだが、どうして貴様は〔死神〕などと呼ばれているくせにそうも健康志向なのだ」
「まあ……僕って長生き確定なので……ほら、生き続けるなら健康なほうがいいじゃないですか……」
うふふふふー、と不気味に笑うヨル。
魔素干渉力が高い人間は、後天的に特異体質を獲得することがある。この男が得た体質のことを考えると、確かに本人の言う通り〝長生き確定〟なのだが、付き合わされるほうはたまったものではない。
「個人の趣味なら好きにするがいい。だが儂までそんな胡散臭い健康法に巻き込むな」
「今ならなんと……全品半額です……さらに気に入らなければ返金保証も……」
「いらん譲歩を提示するな。余計に胡散臭さが増しているぞ」
「ちぇー……」
クロムが拒否すると、ヨルは不満そうに小瓶を懐に戻した。
「まあ……アロマはおいといて……そろそろ出発したほうがいいのでは……? 時間もありませんし……」
懐中時計を確認すると、ヨルの言う通り次の予定の時間が迫っている。
「……変人に付き合ったせいで鍛錬の時間を失ったのである」
「あははー……クロムさんにだけは……言われたくなかったり……」
そんなことを言い合いつつ、クロムとヨルは目的地へ向かうのだった。
クロムたちが向かったのは、帝都内にある魔導士協会の本部だ。
複数の会議場を含むそこは、日頃から多くの魔導士が出入りする。
その敷地内を移動し、二人はある一室の前までやってきた。
クロムは背筋を伸ばして部屋の扉をノックし、返事を待ってから扉を押し開けた。
「失礼します」
「やあ、早かったね。クロム、ヨル」
そこにいたのは二十代後半くらいに見える、整った顔立ちの銀髪の男性。
〈賢者〉だ。
入室した二人は揃って頭を下げ、クロムが代表して言う。
「クロム・ユーク・グラナート、ヨル・クィス・シルヴェード、ただいま参上いたしました。……それで、一体どのような用件なのです? 〝大魔導士のみで話し合いたいこと〟とは」
クロムとヨルの用事とは、〈賢者〉からの呼び出しだった。
立場上、大魔導士と〈賢者〉だけで話し合うことは少なくない。
しかしクロムは今回、普段よりも深刻な空気を感じ取っていた。
クロムの言葉に〈賢者〉は頷きを返す。
「あまり大っぴらに言ってしまうと混乱が起こりかねないからね。まずは君たちと共有しておこうと思って」
「混乱? 一体なんのことですか?」
〈賢者〉は一呼吸おいて、静かに言った。
「魔族の封印のうち、三つが破られた」
「……ッ! 三つも!?」
「ああ。しかも三つというのはジルダの封印を除いてだ。ジルダの襲撃事件以降、僕は部下に頼んで他の魔族の封印を確認してもらっていたんだけど……魔族三体ぶんの封印が破壊され、核石がなくなっていた」
魔族。
それは百年前にこの国に同時出現した七体の〝知恵ある魔獣〟のことを指す。
当時の魔導士たちは魔族と熾烈な戦いを繰り広げ、魔族たちの封印に成功している。
核石というのは魔族の心臓部だ。
核石を聖属性の魔術で封印しておかない限り、魔族は周囲から魔素を吸い上げて復活してしまう。
だからこそ七体の魔族は別々の場所で厳重に封じられていたのだが、どうやらそれが何者かによって奪い去られたようだ。
「すぐに捜索を始めます! 魔族が三体も復活すれば大変なことに――」
「そうしたいのは山々なんだけどね。こんな話、馬鹿正直に公開したらパニックになりかねないだろう?」
「……それはそうですが」
「そのあたりを踏まえて話し合おうと思って君たちを呼んだんだ。大魔導士の君たちなら口も堅いし、頼りになるしね」
飄々と笑う〈賢者〉に勧められ、クロムとヨルは椅子に座る。
ふとヨルがこんなことを尋ねた。
「そういえば……他の二人には、声をかけなかったんですか……?」
「〔剣聖〕と〔聖女〕かい? いちおう声はかけたんだけど……ガルドは外出が難しいし、ユグドラにはあっさり断られちゃったよ」
「二人とも相変わらずですねぇ……」
「……」
〈賢者〉とヨルがそんなやり取りをする横で、クロムはこう思わずにはいられなかった。
(〔剣聖〕は仕方ないとして……なぜ貴様はここにいない、ユグドラ。今こそ大魔導士の責任を果たすべき時だろう。この事態を前にして、貴様はどこで何をしているのであるか……!)
第一章 使い魔契約
帝都で魔導士協会のトップたちが深刻な会話を繰り広げていた頃、とある山奥ではこのようなやり取りが行われていた。
「あー……やはりウィズに頭を洗ってもらうのは格別じゃなあ……」
「別に俺は何も変わったことはしていませんよ師匠……って、ちゃんと座ってください! 椅子からずり落ちたらどうするんですか」
「仕方なかろう、気持ちいいんじゃから。ほれ、妾が転ばんように背中を支えてくれ。抱き締める感じだとなおよい」
「は、裸でそれをやるのはさすがに……」
大魔導士の一人、〔聖女〕ユグドラは広々とした風呂でこのうえなくリラックスしていた。
愛する弟子に髪を洗ってもらうというオプション付きで。
◇ ◇ ◇
「極楽じゃあ……」
「……ご満足いただけたなら何よりです」
ユグドラ師匠は湯船のへりにもたれて息を吐く。俺はその隣で湯に浸かりながら、どうにか師匠の裸から視線を逸らし続けている。
湯気があるとはいえ、師匠は裸だ。直視するわけにはいかない。
……多分本人は何も気にしないんだろうが。
「愛する弟子に髪と背中を洗ってもらい、さらには一緒に湯に浸かる。師匠冥利に尽きるのー」
こっちの気も知らずに、師匠が横から体重を預けてくる。
「師匠、俺は先に出ていますので」
「だーめじゃ。逃げるなウィズ。お主は妾の助言と引き換えに、一緒に風呂に入ると約束したじゃろ」
咄嗟に浴槽から出ようとした俺を押さえつけるため、師匠が抱き着いて止めてくる。
裸で。
へ、平静を保て……! いかに相手がエルフの美貌を持つとはいえ、外見年齢十二歳くらいの相手に緊張しているとバレたらいろいろまずいぞ……!
「……もう少しだけですよ」
「うむうむ。それでよい」
俺が浴槽に戻ると、師匠は実に嬉しそうに頷いた。
魔族ジルダの襲撃事件から一か月が経った。
襲撃されたリンドの街の復興は、もうほとんど終わっている。
魔導士協会が復興チームを派遣したことに加えて、隣の領主――要するにゴードンが積極的に援助をしたことで復興作業はかなりの勢いで進んでいった。
聞けば、ゴードンはこういった不測の事態に備えて税金の一部を貯めていたらしいのだ。
隣領とはいえ、それをよそに使うというのはなかなかできることじゃない。
正直ゴードンを少し見直した。男気あるではないか。
そんなわけで被害の大きかったレガリア魔導学院もすでに建て直しが完了しており、噂ではもうすぐ授業も再開するそうだ。
俺としては、魔族相手に醜態をさらした学院長どもの末路が気になるところだが。
そのあたりをゴードンに聞いておけばよかった。
やつに依頼していた、俺の昇級申請の結果にばかり気を取られて聞きそびれたのだ。
俺はというと、ここ最近はリンド領の復興に協力していた。
もちろん階級上げの功績作りのためだ。
それが一段落したので、以前交わした〝師匠と一緒に風呂〟の約束を果たすべく師匠の住居に来ているのだった。
「さあ、妾の腕によりをかけた手料理じゃ。たーんと食べるがよいぞ、ウィズ」
「ありがたくいただきます、師匠」
風呂の後には師匠の手料理が待っていた。
テーブルいっぱいに並べられた湯気の立つ皿には、野菜、果物、魚をふんだんに使った料理が盛られている。どれも美味そうだ。
美味そうなのはいいんだが……
「相変わらずすごい量ですね」
「うむ。ウィズは育ち盛りじゃろう? 足りんくなっては困るからの」
師匠はそう言ってにこにこと笑みを浮かべている。
師匠。育ち盛りとか以前にこの量は人間一人では食いきれません。
昔からなぜかこの師匠は俺にたくさん食べさせたがるのだ。若い男の胃袋は無限だと勘違いしている節がある。
「……美味いです」
「そうかそうか! おかわりもあるぞ、たっぷり食うといい!」
「ははははは」
賢者哲学その一、どんな相手でも正面からねじ伏せる。
せっかく作ってもらったものを残すわけにはいかない。
完食してみせようではないか!
残すと師匠は悲しそうな顔をするしな。
久しぶりの師匠の手料理を満喫しつつ、俺は言った。
「師匠、俺は食後に外出しますが構いませんか?」
「何か用事でもあるのか?」
「ええ。それはもうとびきり重大な用事が」
俺は腕に嵌まった魔導士階級章を師匠に見せる。
階級章は少し前の緑色とは異なり、現在は白色に変わっている。
白色の階級章は四級の証。そして四級に上がった魔導士には一つの権利が与えられる。
「時は満ちました。ついに俺も相棒となる〝使い魔〟を手に入れる時が来たのです!」
魔獣を使い魔として使役すること。
それこそが四級に上がった魔導士のみに許される特権だ。
ふーむ、と師匠が腕を組む。
「使い魔契約……というと、なんか魔獣を従えるアレじゃったか」
「そうです。魔獣を従えるアレです。というか師匠、何を今さら――ああ、そういえば師匠は使い魔を持っていないんでしたね」
「うむ。あれは人間の文化じゃからな」
エルフである師匠は、魔導士の慣例に縛られていない。
具体的に言うと、師匠は使い魔も魔導増幅具も持っていない。
師匠はかつての手柄によって一足飛びに特級になったため、そのあたりの手続きもすっ飛ばしているのである。
別に今からでも使い魔を得ることは可能だろうが、師匠は特に興味がないようだった。
「いちおう説明しますと、使い魔契約というのは四級になった魔導士が魔獣を隷属魔術で縛って従えることです。契約することで階級章に使い魔を格納したり、位置関係を把握したりすることができます。使い魔は基本的に使役者の言うことも聞きます」
俺の言葉に師匠は首を傾げる。
「む? 基本的に、ということは完全に操れるわけではないのか?」
「そのあたりは術者のさじ加減ですね。完全に操ることもできますが……」
「あー、それならゴーレムでも作っておればいい、となるのか」
「はい。多少の判断力は残したほうがプラスになるかと」
ゴーレムのように〝命令されたこと以外何もしない〟というのも便利ではあるが、せっかく魔獣には知性があるのだからその長所を活かすべきだろう。
「どんな魔獣を使い魔にするか決めておるのか?」
「? 邪竜以外に何があるんです?」
「お主本当に相変わらずじゃなあ……」
最悪の場合〝邪〟の部分は妥協するとしても、竜は確定だ。
狂暴でありながら荘厳、神秘性すら併せ持つ竜種こそ俺の使い魔にふさわしい。
「しかしそうなると見つけるのは大変じゃな。なかなかおらんじゃろ、邪竜なんて」
師匠の言葉に俺はにやりと笑った。
「それがあるんですよ、師匠。今回に限っては強力な魔獣の当てが」
「そうなのか?」
「ええ。魔獣特区クリード諸島――その第四島であれば、俺の使い魔にふさわしい魔獣がいるかもしれません」
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