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相談
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「美味しかったですね!カレー」
「うん、そうだね」
買い物から帰ったら日が暮れていて、2人でカレーを作って食べた。
「シーフードがいい感じだったね」
「ですね。……あの」
「ん?どうしたの?」
「なんか会社でありましたか?」
ひなたに言われて、はっとする。俺はそんなに顔に出るタイプだったのか。
「顔に出てた?」
「はい、いつもより暗いです……あの、良ければ聞きましょうか?」
一瞬躊躇ってしまう。
これを話したら、ひなたはどんな顔をするだろうか。
これをきっかけに、亀裂が入らないかとか、冷たくされたいしないだろうかとか、いくつも悪い考えが浮かぶ。
でもきっと隠したままにするのはもっと酷いことだと思ったから。
「うん……うん、じゃあおねがいしようかな」
「はい、じゃあ何があったんですか?」
ひなたと俺が後輩の社員に知られてそのときから避けられていること、泣かれたこと。全部ありのままに伝えた。
一通り話を聞き終わると、彼女は複雑そうな顔をしていて。
「そうですか……やっぱりあれですかね、大輔さんのことを、好きだったとか……」
「そうなのかな……」
話してから、やっぱりこれはひなたに話すべきじゃなかったと後悔しながら話を続けていた。
「いや、多分ないよ、なんか他に……」
「いや。多分好きですよ、その子」
無理やり遮って、強めに言うひなた。
「明日とか週末とかに、その人とちゃんと話した方がいいですよ!家に行くとか」
「ええ……そこまでするの?」
「当たり前です!向き合ってあげてください!」
ひなたの圧に押されて、無理やり首を縦に振る俺。
なぜ、彼女はここまで真正面から向き合ってくれるのだろうか。
「わかったよ……でもさ」
「なんですか?」
「複雑じゃないの?……その、その子が俺の事好きだとしたら」
「複雑ですけど……仕方がないです。その子と話せなくなるのは困りますよね?」
「うん……まぁね」
「だったら私には構わないで、行ってあげてください、それがその子のためでもあるし、大輔さんのためでもあるから」
圧を緩めて、にっこりと微笑むひなた
心の中で、あぁ、すごい人だと思う。
きっとひなたは心では否定して、きっと好きじゃないから話す必要は無いと言いたいだろうに。
彼女は俺の思ったよりも大人なのかもしれない。
「ありがとう、ひなた。明日から頑張って話しかけて見るよ」
「はい!頑張ってください」
榊原に向き合おうと、そう決めた。
その日は、俺の部屋に戻って寝た。
「なぁー、榊原ー」
「っ······なんですか、私急いでるんで」
睨まれて、俺の話を聞いてくれない状態を保たれたまま金曜まで来てしまった。
あれから毎日話しかけに行ったが、全てさっきみたいに無視されるか逃げるかされて、俺の心は折れかけていた。
「今日はどうでしたか?」
「ダメだった……やっぱり明日榊原の家まで行ってみようと思う」
「そうですよね……」
家に帰って報告する度に、ひなたは少しだけ不安そうな表情を見せて、すぐに明るい笑顔に切り替えて
「頑張ってくださいね」
「うん……頑張るよ」
ひなたが無理してくれているんだから、中途半端に終わらせる訳には行かなかった。
土曜日、電車に乗って、会社の最寄駅を通り過ぎ、30分ほどいった場所に、榊原の家はあった。
(以前タクシーに乗る時、部屋番号まで聞いていてよかった)
ロビーのインターホンで、榊原の部屋番号を入力して、呼び出しボタンを押してみる。
しばらくして
『なんで先輩がいるんですか』
不機嫌そうな声で、それでも前よりはトゲのない声音がスピーカー越しに聞こえてきた
「タクシーで送った時聞いたぞ……今日はお前と話がしたくて」
『なんですか!帰ってください!』
「頼む、話をしてくれ」
粘りに粘って、粘り負けした榊原は
『はぁ、わかりましたよ。ちょっとまっててください。着替えていきますんで』
私服に着替えて降りてきた榊原と2人で近所の公園に向かった。スーツ姿の彼女しか知らなかったから、少し新鮮な感じを覚える
「それで、なんです?話って」
ブランコにそれぞれ腰をかけ、榊原はブランコを前後に漕ぎながら聞いてくる。
「いや、なんでって、こっちが聞きたいよ」
「なにをですかー?」
「今週ずっと俺の事無視してきた理由とか」
「あー、でもあれは先輩が悪いんですよ」
「え、なんでだよ……」
だんだんと涙声になった榊原の声を聞いて、なんでとは言いつつも、理由を悟り始めていたときには、榊原は完全に泣き出していた。
次第に榊原のブランコは止まって
「……だって、私の事全然見ててくれなかったじゃないですか」
「うん……そうだな」
「そうだなじゃないですよ!もう……」
返す言葉が見つからずにしばらく沈黙した後、少し落ち着気を取り戻し、榊原は
「こんなこと、先輩に言ったってしょうがないですよね。」
「いや、まぁ、……うん、そうだな」
「でも、これだけは言わせてもらいますけど。」
おもむろにブランコから立ち上がった榊原は、俺の前まで来て、叫ぶ
「先輩のこと入社してからずっと好きでしたから!!!」
「そんな大学生より、私といた方がもっと楽しいし、先輩のこと色々知ってるし、他にも色々ありますっ!!!」
引いてきた涙をまた浮かべながら、榊原は宣言する。
「あと、これからも!先輩のこと好きですからね!!」
さすがに驚いて、聞き返してしまう
「え、これからも?」
「あたりまえじゃないですか!女子大生に振られた先輩を私が慰めてゲットです!」
「えー……」
「とにかく、明日から普通の私に戻りますから!だから明日からは普通の先輩でいてください!じゃあ帰ります!」
と、こちらの話を聞かないで走って行ってしまった。
榊原との話も終わり、月曜日
「おはようございます」
「あぁ!先輩来た!おはようございます!」
ちょこちょこと寄ってきて、付けただけの敬語で挨拶をしてくる。
「おう、おはよう」
「今日も仕事残すんで、先輩助けて下さいね!」
「それを一日の初めに言うなよ……」
一週間ぶりにいつものノリで話しかけてくれる榊原と話を済ませ、自分のデスクに向かう
「おはよう剛」
「よかったお前ら仲直りしたのか……」
挨拶をかけられた剛は、挨拶を返す前に安心したような仕草で俺を見る。
「俺があの時軽いノリでとんでもない事言っちゃったなって、ごめんな」
「あ、そう言えばお前のせいか」
「ほんとにごめん!なんか奢るから許せ!」
「あぁ、まぁ……」
「ほんとですよ、今日社食でチキン南蛮定食奢ってくださいよね!」
何を奢ってもらおうと考えていたら、どこから現れたか分かった榊原が、話題に入ってくる
「おい、俺が奢ってもらうんだぞ」
「いいじゃないですか!先輩は愛妻弁当があるし!」
「なっ……愛妻じゃないだろ」
「どーですかね!ほんとに、休日に家に来るとかストーカーですよね」
全く関係のない所で攻撃される。しかも地味に痛い。
「ご……ごめんな、そんなことして」
「あっ、えと、いえ、もう許してるんで」
「えー!大輔お前愛ちゃんの家行ったのかよ!」
冗談のつもりだったのか、お互いにどぎまぎしていると、さっきまでの弱気から完全に戻っていた剛が、また騒ぎ立てた。
「いや、家入ってないから!セーフだよな?」
「まぁその事は水に流しますよ、終わったことだし」
今日は少しだけお互いに気を使いながら、それでもいつもと同じ心地よい時間が流れる。
昼は結局榊原が何故かチキン南蛮定食を奢ってもらっていた。
定時になって、一週間ぶりに自分の椅子座っている榊原に声をかける。
「おい、今日は終わったよな?」
「まぁ……ほら、終わりませんよね」
「よねじゃないよ!先週どうやってやったんだよ!」
「それは……秘密です!」
てへぺろと言わんばかりに下を出して煽ってくる榊原に流石に苛立ち
「じゃあ俺今日上がりまーす」
「あぁ!冗談ですごめんなさい先輩お願いしますぅ!」
ひなたには、今日も残業してくるとだけメッセージを送り、2人で会社に残った。
「先輩ー!終わりましたー!」
「こっちも。おつかれさん」
今日は少し早めに終わって8時半を指す時計。榊原の成長に少し感動を覚えていたら
「じゃあ帰りますね」
「今日は誘わないんだな」
「えぇ、……まぁ、作戦があるので」
にししと、怪しげに笑った榊原は、俺に軽く挨拶をして走って帰って行ってしまった。
今から帰るねとメッセージをひなたに送り、帰路に着いた
「うん、そうだね」
買い物から帰ったら日が暮れていて、2人でカレーを作って食べた。
「シーフードがいい感じだったね」
「ですね。……あの」
「ん?どうしたの?」
「なんか会社でありましたか?」
ひなたに言われて、はっとする。俺はそんなに顔に出るタイプだったのか。
「顔に出てた?」
「はい、いつもより暗いです……あの、良ければ聞きましょうか?」
一瞬躊躇ってしまう。
これを話したら、ひなたはどんな顔をするだろうか。
これをきっかけに、亀裂が入らないかとか、冷たくされたいしないだろうかとか、いくつも悪い考えが浮かぶ。
でもきっと隠したままにするのはもっと酷いことだと思ったから。
「うん……うん、じゃあおねがいしようかな」
「はい、じゃあ何があったんですか?」
ひなたと俺が後輩の社員に知られてそのときから避けられていること、泣かれたこと。全部ありのままに伝えた。
一通り話を聞き終わると、彼女は複雑そうな顔をしていて。
「そうですか……やっぱりあれですかね、大輔さんのことを、好きだったとか……」
「そうなのかな……」
話してから、やっぱりこれはひなたに話すべきじゃなかったと後悔しながら話を続けていた。
「いや、多分ないよ、なんか他に……」
「いや。多分好きですよ、その子」
無理やり遮って、強めに言うひなた。
「明日とか週末とかに、その人とちゃんと話した方がいいですよ!家に行くとか」
「ええ……そこまでするの?」
「当たり前です!向き合ってあげてください!」
ひなたの圧に押されて、無理やり首を縦に振る俺。
なぜ、彼女はここまで真正面から向き合ってくれるのだろうか。
「わかったよ……でもさ」
「なんですか?」
「複雑じゃないの?……その、その子が俺の事好きだとしたら」
「複雑ですけど……仕方がないです。その子と話せなくなるのは困りますよね?」
「うん……まぁね」
「だったら私には構わないで、行ってあげてください、それがその子のためでもあるし、大輔さんのためでもあるから」
圧を緩めて、にっこりと微笑むひなた
心の中で、あぁ、すごい人だと思う。
きっとひなたは心では否定して、きっと好きじゃないから話す必要は無いと言いたいだろうに。
彼女は俺の思ったよりも大人なのかもしれない。
「ありがとう、ひなた。明日から頑張って話しかけて見るよ」
「はい!頑張ってください」
榊原に向き合おうと、そう決めた。
その日は、俺の部屋に戻って寝た。
「なぁー、榊原ー」
「っ······なんですか、私急いでるんで」
睨まれて、俺の話を聞いてくれない状態を保たれたまま金曜まで来てしまった。
あれから毎日話しかけに行ったが、全てさっきみたいに無視されるか逃げるかされて、俺の心は折れかけていた。
「今日はどうでしたか?」
「ダメだった……やっぱり明日榊原の家まで行ってみようと思う」
「そうですよね……」
家に帰って報告する度に、ひなたは少しだけ不安そうな表情を見せて、すぐに明るい笑顔に切り替えて
「頑張ってくださいね」
「うん……頑張るよ」
ひなたが無理してくれているんだから、中途半端に終わらせる訳には行かなかった。
土曜日、電車に乗って、会社の最寄駅を通り過ぎ、30分ほどいった場所に、榊原の家はあった。
(以前タクシーに乗る時、部屋番号まで聞いていてよかった)
ロビーのインターホンで、榊原の部屋番号を入力して、呼び出しボタンを押してみる。
しばらくして
『なんで先輩がいるんですか』
不機嫌そうな声で、それでも前よりはトゲのない声音がスピーカー越しに聞こえてきた
「タクシーで送った時聞いたぞ……今日はお前と話がしたくて」
『なんですか!帰ってください!』
「頼む、話をしてくれ」
粘りに粘って、粘り負けした榊原は
『はぁ、わかりましたよ。ちょっとまっててください。着替えていきますんで』
私服に着替えて降りてきた榊原と2人で近所の公園に向かった。スーツ姿の彼女しか知らなかったから、少し新鮮な感じを覚える
「それで、なんです?話って」
ブランコにそれぞれ腰をかけ、榊原はブランコを前後に漕ぎながら聞いてくる。
「いや、なんでって、こっちが聞きたいよ」
「なにをですかー?」
「今週ずっと俺の事無視してきた理由とか」
「あー、でもあれは先輩が悪いんですよ」
「え、なんでだよ……」
だんだんと涙声になった榊原の声を聞いて、なんでとは言いつつも、理由を悟り始めていたときには、榊原は完全に泣き出していた。
次第に榊原のブランコは止まって
「……だって、私の事全然見ててくれなかったじゃないですか」
「うん……そうだな」
「そうだなじゃないですよ!もう……」
返す言葉が見つからずにしばらく沈黙した後、少し落ち着気を取り戻し、榊原は
「こんなこと、先輩に言ったってしょうがないですよね。」
「いや、まぁ、……うん、そうだな」
「でも、これだけは言わせてもらいますけど。」
おもむろにブランコから立ち上がった榊原は、俺の前まで来て、叫ぶ
「先輩のこと入社してからずっと好きでしたから!!!」
「そんな大学生より、私といた方がもっと楽しいし、先輩のこと色々知ってるし、他にも色々ありますっ!!!」
引いてきた涙をまた浮かべながら、榊原は宣言する。
「あと、これからも!先輩のこと好きですからね!!」
さすがに驚いて、聞き返してしまう
「え、これからも?」
「あたりまえじゃないですか!女子大生に振られた先輩を私が慰めてゲットです!」
「えー……」
「とにかく、明日から普通の私に戻りますから!だから明日からは普通の先輩でいてください!じゃあ帰ります!」
と、こちらの話を聞かないで走って行ってしまった。
榊原との話も終わり、月曜日
「おはようございます」
「あぁ!先輩来た!おはようございます!」
ちょこちょこと寄ってきて、付けただけの敬語で挨拶をしてくる。
「おう、おはよう」
「今日も仕事残すんで、先輩助けて下さいね!」
「それを一日の初めに言うなよ……」
一週間ぶりにいつものノリで話しかけてくれる榊原と話を済ませ、自分のデスクに向かう
「おはよう剛」
「よかったお前ら仲直りしたのか……」
挨拶をかけられた剛は、挨拶を返す前に安心したような仕草で俺を見る。
「俺があの時軽いノリでとんでもない事言っちゃったなって、ごめんな」
「あ、そう言えばお前のせいか」
「ほんとにごめん!なんか奢るから許せ!」
「あぁ、まぁ……」
「ほんとですよ、今日社食でチキン南蛮定食奢ってくださいよね!」
何を奢ってもらおうと考えていたら、どこから現れたか分かった榊原が、話題に入ってくる
「おい、俺が奢ってもらうんだぞ」
「いいじゃないですか!先輩は愛妻弁当があるし!」
「なっ……愛妻じゃないだろ」
「どーですかね!ほんとに、休日に家に来るとかストーカーですよね」
全く関係のない所で攻撃される。しかも地味に痛い。
「ご……ごめんな、そんなことして」
「あっ、えと、いえ、もう許してるんで」
「えー!大輔お前愛ちゃんの家行ったのかよ!」
冗談のつもりだったのか、お互いにどぎまぎしていると、さっきまでの弱気から完全に戻っていた剛が、また騒ぎ立てた。
「いや、家入ってないから!セーフだよな?」
「まぁその事は水に流しますよ、終わったことだし」
今日は少しだけお互いに気を使いながら、それでもいつもと同じ心地よい時間が流れる。
昼は結局榊原が何故かチキン南蛮定食を奢ってもらっていた。
定時になって、一週間ぶりに自分の椅子座っている榊原に声をかける。
「おい、今日は終わったよな?」
「まぁ……ほら、終わりませんよね」
「よねじゃないよ!先週どうやってやったんだよ!」
「それは……秘密です!」
てへぺろと言わんばかりに下を出して煽ってくる榊原に流石に苛立ち
「じゃあ俺今日上がりまーす」
「あぁ!冗談ですごめんなさい先輩お願いしますぅ!」
ひなたには、今日も残業してくるとだけメッセージを送り、2人で会社に残った。
「先輩ー!終わりましたー!」
「こっちも。おつかれさん」
今日は少し早めに終わって8時半を指す時計。榊原の成長に少し感動を覚えていたら
「じゃあ帰りますね」
「今日は誘わないんだな」
「えぇ、……まぁ、作戦があるので」
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