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第一部・巻き戻りのやり直し
一人ブレスト。
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俺は昔はよく方針転換してたが、いつの頃からか、ある程度決めて行動するようになった。あの頃の行動が元になってるかもな。
○◇○◇○◇
二週間目に入り、周りや自分の状況がだいぶわかりはじめたわ。
俺は外に出る時は周囲に気を配っている……歯を綺麗に保つ為に。まるでゴ○ゴ13のように、事故が起こることを避ける為、気をつけて行動しているんだ。
曲がり角では一旦ストップし、左見て右見て左見て右見ながら一歩踏み出す徹底ぶりな俺……気分はVIPで、少しノリノリなのは内緒だ。
そんな毎日を送っている俺なのだが、起こらないかもしれない事故を注視しすぎて停滞するのは嫌であり、これからの事を考えていった方がはるかに積極的だと思うんだ。だから俺は「考えるな、感じろ」とブルース・リー先生がいうように、感じるままに行動を始めた。頭でっかちになりたくないしね。
休日に徒歩圏内にある図書館に向かった。この図書館、結構蔵書があって便利なの。俺の情報収集にいつも活躍してくれるベストスポットだ。今日は情報収集ではなくある目的で図書館に行った。別にいかがわしい事じゃないよ。
俺はここで一人ブレストを行おうと思うんだ。ブレストとは略称で正式名称はブレインストーミングという。参加者が自由に意見を出し合い、新たなアイデアや解決策を生み出す手法で、TRPG好きなボクには非常に馴染みやすいものだ。
それを一人でやるから、一人ブレストとボクは言っている。ホントにある言葉じゃないと思うわ。あったら逆にビビるよ。
大事なことはばんばん意見を出す事なんだ。もう手当たり次第ばんばんと。
肯定的とか否定的とか問わないんだよ。ひたすら今後の方針につながる事を箇条書きしていって……結論をすぐに出すことをやめて、全てをいったん吐き出すことを念頭におくって事に気をつける訳。
それからアイデアを取りまとめるの。
まずボクは問題点を抽出する事にした。そして大きく分類してみる。
①肉体面。体力がない。運動の習慣がない。他の人と比べると明らかに劣っているのにそれで良いと思っていた。
②金銭面。明らかに少ない。買えるものが少ない。なにか買うでも何か諦める必要があるだろう。でも厚い本欲しいな。
③勉学面。知識チートでとりあえず今は簡単だが、それに甘んじるといけない。同じ高校に行きたい。それには学力の調整が必要……高くても低くてもダメだから。
④人間関係。前の時間軸では広く浅く人と付き合っていた為、親友と呼べる人が出来なかった。恋愛では付き合う事はできるのだが、それより深い関係になる事がなかった。
⑤知識チート。知識は有用な武器だが、使いすぎると目立つ。どこまで時代が変わるかわからない。どれだけ影響力があるのか読めない。基本的に勉強のみとした方が良いのか悪いのかわからない。
分類してみるとこのような問題点が浮き彫りになってきたんだ。あとはニンジンが苦手になってきたとか、靴がださいとか、給食の牛乳が意味わかんないとかそんなのはどうでも良いって感じの問題点は除外したわ。
①②③④⑤と問題点が出てきたが、今のところ致命的な問題はなくてひとまず安心する。まあ、出たら出たでその時考えれば良いかと思えたからいいや。
さて、どうしてくれようか。
俺は今度はアイデアを事細かく書いていく。蟻の入る隙間はめちゃくちゃあるが、今出来て、考えられる全てを書いていった。これでもか、位にね。
具体的な行動方針ができるように、今度の人生が満足いくように、願いを込めてアイデアを思う存分出した。
と同時に前世の欠点も浮き彫りになったわ。思えば前世の俺ってさ、色々な事をそつなく器用にこなすのよ。けどそれ以上深く何かしようとすると逃げたり、諦めたりしちゃった人生だったなあと思うのよ。
もちろん、危険やホントに嫌な事からは逃げ出して良い。それは当然だからね。でもそれ以外の実際何かに立ち向かう時に逃げたり、諦めたりする事が増えると、俺って逃げ癖だったり、諦め癖がついて「どうせ俺なんか」って思っちゃう。それ、今世でやめようと思うわ。もう、自分で自分に嘘は付きたくないんだよ。
やがてアイデアが揃い出した。
さて、ここからまとめをしていこう。どんな風になるかが楽しみだ。
………………………………………
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○◇○◇○◇
二週間目に入り、周りや自分の状況がだいぶわかりはじめたわ。
俺は外に出る時は周囲に気を配っている……歯を綺麗に保つ為に。まるでゴ○ゴ13のように、事故が起こることを避ける為、気をつけて行動しているんだ。
曲がり角では一旦ストップし、左見て右見て左見て右見ながら一歩踏み出す徹底ぶりな俺……気分はVIPで、少しノリノリなのは内緒だ。
そんな毎日を送っている俺なのだが、起こらないかもしれない事故を注視しすぎて停滞するのは嫌であり、これからの事を考えていった方がはるかに積極的だと思うんだ。だから俺は「考えるな、感じろ」とブルース・リー先生がいうように、感じるままに行動を始めた。頭でっかちになりたくないしね。
休日に徒歩圏内にある図書館に向かった。この図書館、結構蔵書があって便利なの。俺の情報収集にいつも活躍してくれるベストスポットだ。今日は情報収集ではなくある目的で図書館に行った。別にいかがわしい事じゃないよ。
俺はここで一人ブレストを行おうと思うんだ。ブレストとは略称で正式名称はブレインストーミングという。参加者が自由に意見を出し合い、新たなアイデアや解決策を生み出す手法で、TRPG好きなボクには非常に馴染みやすいものだ。
それを一人でやるから、一人ブレストとボクは言っている。ホントにある言葉じゃないと思うわ。あったら逆にビビるよ。
大事なことはばんばん意見を出す事なんだ。もう手当たり次第ばんばんと。
肯定的とか否定的とか問わないんだよ。ひたすら今後の方針につながる事を箇条書きしていって……結論をすぐに出すことをやめて、全てをいったん吐き出すことを念頭におくって事に気をつける訳。
それからアイデアを取りまとめるの。
まずボクは問題点を抽出する事にした。そして大きく分類してみる。
①肉体面。体力がない。運動の習慣がない。他の人と比べると明らかに劣っているのにそれで良いと思っていた。
②金銭面。明らかに少ない。買えるものが少ない。なにか買うでも何か諦める必要があるだろう。でも厚い本欲しいな。
③勉学面。知識チートでとりあえず今は簡単だが、それに甘んじるといけない。同じ高校に行きたい。それには学力の調整が必要……高くても低くてもダメだから。
④人間関係。前の時間軸では広く浅く人と付き合っていた為、親友と呼べる人が出来なかった。恋愛では付き合う事はできるのだが、それより深い関係になる事がなかった。
⑤知識チート。知識は有用な武器だが、使いすぎると目立つ。どこまで時代が変わるかわからない。どれだけ影響力があるのか読めない。基本的に勉強のみとした方が良いのか悪いのかわからない。
分類してみるとこのような問題点が浮き彫りになってきたんだ。あとはニンジンが苦手になってきたとか、靴がださいとか、給食の牛乳が意味わかんないとかそんなのはどうでも良いって感じの問題点は除外したわ。
①②③④⑤と問題点が出てきたが、今のところ致命的な問題はなくてひとまず安心する。まあ、出たら出たでその時考えれば良いかと思えたからいいや。
さて、どうしてくれようか。
俺は今度はアイデアを事細かく書いていく。蟻の入る隙間はめちゃくちゃあるが、今出来て、考えられる全てを書いていった。これでもか、位にね。
具体的な行動方針ができるように、今度の人生が満足いくように、願いを込めてアイデアを思う存分出した。
と同時に前世の欠点も浮き彫りになったわ。思えば前世の俺ってさ、色々な事をそつなく器用にこなすのよ。けどそれ以上深く何かしようとすると逃げたり、諦めたりしちゃった人生だったなあと思うのよ。
もちろん、危険やホントに嫌な事からは逃げ出して良い。それは当然だからね。でもそれ以外の実際何かに立ち向かう時に逃げたり、諦めたりする事が増えると、俺って逃げ癖だったり、諦め癖がついて「どうせ俺なんか」って思っちゃう。それ、今世でやめようと思うわ。もう、自分で自分に嘘は付きたくないんだよ。
やがてアイデアが揃い出した。
さて、ここからまとめをしていこう。どんな風になるかが楽しみだ。
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