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ドラゴンは敵じゃない
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「貴様……まだ、わしの邪魔をするのか……!」
「邪魔も何も、オレはこの国の王だ。国民を守るのが仕事だ。お前たちのやり方で国民が悲しんでいるなら、オレはお前たちのやり方を否定した上でその実力を示してやるよ」
「我の嫁であり、女王に楯突くか!ではキサマがドラゴンを討伐してみせろ!出来なければ、二度とこの国に関わるな!」
綱彦は激昂してヴォルフに食ってかかる。 ヴォルフはフンっと鼻で笑い綱彦を見下す。
「氷狼をナメるなよ?」
そう言って生贄の縄を解き、羊族の女性のところに行く。
大変痛ましい怪我で体力の回復を待とうにも、その前に餓死するだろうとヴォルフは見る。
「獅子頭のところに行って、この子を診てもらうといい。オレも死にかけた時、アイツがなんかしてくれたらしいし」
「……ありがとうっ……ごさいます!」
羊族の女性は走って広場から去っていった。 するとふくはヴォルフのマズルを掴んで睨む。
「キサマがこの国を破壊する気なら今すぐ殺してやるのじゃ」
「ほおほうあほほははへはいほ」
「きちんと喋らんかっ!」
ヴォルフはふくの手をひょいと摘み上げ髭を整える。
「そのようなことはさせないよって言ったんだよ。それに、来たようだし……いっちょぶちかましてやるか!」
ヴォルフはやる気満々で広場に降り立ったドラゴンに向かって歩き出す。
ふくと綱彦は離れたところでその様子を見る事にした。 もちろん、ヴォルフが負けてしまうことを予想しているため、新たな生贄も用意する手筈も整えておく事にした。
そして半刻も待たず、ドラゴンは広場に降り立つ。
両腕が翼となっており、鱗の密集体である堅殻を身に着けた茶色と黒色の竜族であった。
「ワイバーン種か。そりゃあ、ふくの魔法は効かないだろうな」
——貴様、俺をワイバーンと判るのか!最近のやつらはレックス、ワイバーン、シードラゴンをまとめてドラゴンと呼びおるからの……!ならばどうすればよいかわかるよの?クァックァックァッ!
「ああ、わかってるさ。『息の根を止めな』」
ヴォルフは気だるげに、それでも確実に息の根を止めるため、会話の中に詠唱を混ぜ、絶対零度の力でドラゴンの呼吸器官と火炎袋を凍結させ、機能を失わせる。
ドラゴンは呼吸ができず苦しそうにのたうち回り、ヴォルフを睨む。
——コイツは……狼族……。いや、氷狼か……!?この俺を一撃で、しかもたやすく魔力の壁を打ち破る実力を持っているのはヴォルフしかいない……。奴は死んだのではないのか……!?
「悪いな。死にかけたことはあるが、死んだことはないんだ。生まれてこの方五千年は生きているし……あれ?六千年だっけ?まあいいや」
ドラゴンはだんだんと意識が消えかけたが、最期の力を振り絞ってその大きなアギトをガパッと開いて跳びかかる。
しかし、その時がくることはなかった。
口を大きく開いた段階でドラゴンは全身氷漬けになっており、ヴォルフは歩いてドラゴンの額にデコピンを放ち、ガシャーンという音と共に粉々に崩れ去っていった。
粉砕してしまったため、骨や鱗、皮といった素材を回収できず、野狐族は落胆する。
ヴォルフは塵の中から拳大の石を拾い上げる。
赤く煌めくその石は炎の力を有している物だと認識し、回収する。
「待て!その石は置いていけ!」
綱彦が焦ったような表情を浮かべ置いていくように【命令】する。
魔法の痕跡が分かり、ニヤ~と笑みを浮かべる。
「ヤダね。倒した俺の物だし、これを使って国民の生活を豊かにするんだ。あ、今日これから国民を集めてオレが獅子頭から王位を継承したというから、見に来いよ。じゃなっ!」
そう言ってヴォルフは広場から消えた。
取り残された野狐族は呆然とし、一人怒りに燃え上がるものがいた。
綱彦は力任せに近くにいた野狐族の顔を殴りつけ、無惨にもゴロゴロと転がしていく。
怒りのあまり「フーッ!フーッ!」と息を切らす。
なにも文句を言うことをしない野狐族にもう一度殴りかかろうとすると、ふくが割って入る。
「止すのじゃ!お前さんは別になんも悪くなかろう?すべてはあの狼のせいじゃ。少しは落ち着いて……の?」
身を挺して守るふくに振り上げた拳を下ろし、大きく息を吐く。
安心したふくは綱彦に寄り添う。
次の瞬間、乾いた音と共にふくは地面に転がる。
その光景を目にしても野狐族の表情は変わらない。
ふくは左の頬を押さえ、叩かれたことを理解する。
「妻の分際で夫に意見しているんだ……!お前は俺に従っていればいいんだ……!」
「……はい」
それ以上何も言わなくなったふくを見下し、自宅へと戻っていった。
ふくはお腹を擦り、大事そうに抱えると、綱彦の後を追いかけるのであった。
ヴォルフは高台からすべてを見ており、悲しそうな顔をしてふくを見送った。
ヴォルフはレオンの元に帰ると、レオンとコリーが出迎える。
レオンにドラゴンから出た石を手渡し、狼の姿に戻る。
そして、二つの小さな石が目の前に落ちる。
「どうやったらふくとあいつを引き離せるかな……」
「ヴォルフ様、これはドラゴンを討伐されたということでしょうか?」
「ああ、あの程度のワイバーンなんて張り合いにもならない」
「ヴォルフ様、そろそろご準備の方をされた方が良いかと……。お時間が詰まっております……」
「もうそんな時間か。すぐに行こう」
ヴォルフは急いで獣人の姿となり、石を胸ポケットに再びしまうと外へ出る。
そして、大歓声を受けることとなったのだ。
「邪魔も何も、オレはこの国の王だ。国民を守るのが仕事だ。お前たちのやり方で国民が悲しんでいるなら、オレはお前たちのやり方を否定した上でその実力を示してやるよ」
「我の嫁であり、女王に楯突くか!ではキサマがドラゴンを討伐してみせろ!出来なければ、二度とこの国に関わるな!」
綱彦は激昂してヴォルフに食ってかかる。 ヴォルフはフンっと鼻で笑い綱彦を見下す。
「氷狼をナメるなよ?」
そう言って生贄の縄を解き、羊族の女性のところに行く。
大変痛ましい怪我で体力の回復を待とうにも、その前に餓死するだろうとヴォルフは見る。
「獅子頭のところに行って、この子を診てもらうといい。オレも死にかけた時、アイツがなんかしてくれたらしいし」
「……ありがとうっ……ごさいます!」
羊族の女性は走って広場から去っていった。 するとふくはヴォルフのマズルを掴んで睨む。
「キサマがこの国を破壊する気なら今すぐ殺してやるのじゃ」
「ほおほうあほほははへはいほ」
「きちんと喋らんかっ!」
ヴォルフはふくの手をひょいと摘み上げ髭を整える。
「そのようなことはさせないよって言ったんだよ。それに、来たようだし……いっちょぶちかましてやるか!」
ヴォルフはやる気満々で広場に降り立ったドラゴンに向かって歩き出す。
ふくと綱彦は離れたところでその様子を見る事にした。 もちろん、ヴォルフが負けてしまうことを予想しているため、新たな生贄も用意する手筈も整えておく事にした。
そして半刻も待たず、ドラゴンは広場に降り立つ。
両腕が翼となっており、鱗の密集体である堅殻を身に着けた茶色と黒色の竜族であった。
「ワイバーン種か。そりゃあ、ふくの魔法は効かないだろうな」
——貴様、俺をワイバーンと判るのか!最近のやつらはレックス、ワイバーン、シードラゴンをまとめてドラゴンと呼びおるからの……!ならばどうすればよいかわかるよの?クァックァックァッ!
「ああ、わかってるさ。『息の根を止めな』」
ヴォルフは気だるげに、それでも確実に息の根を止めるため、会話の中に詠唱を混ぜ、絶対零度の力でドラゴンの呼吸器官と火炎袋を凍結させ、機能を失わせる。
ドラゴンは呼吸ができず苦しそうにのたうち回り、ヴォルフを睨む。
——コイツは……狼族……。いや、氷狼か……!?この俺を一撃で、しかもたやすく魔力の壁を打ち破る実力を持っているのはヴォルフしかいない……。奴は死んだのではないのか……!?
「悪いな。死にかけたことはあるが、死んだことはないんだ。生まれてこの方五千年は生きているし……あれ?六千年だっけ?まあいいや」
ドラゴンはだんだんと意識が消えかけたが、最期の力を振り絞ってその大きなアギトをガパッと開いて跳びかかる。
しかし、その時がくることはなかった。
口を大きく開いた段階でドラゴンは全身氷漬けになっており、ヴォルフは歩いてドラゴンの額にデコピンを放ち、ガシャーンという音と共に粉々に崩れ去っていった。
粉砕してしまったため、骨や鱗、皮といった素材を回収できず、野狐族は落胆する。
ヴォルフは塵の中から拳大の石を拾い上げる。
赤く煌めくその石は炎の力を有している物だと認識し、回収する。
「待て!その石は置いていけ!」
綱彦が焦ったような表情を浮かべ置いていくように【命令】する。
魔法の痕跡が分かり、ニヤ~と笑みを浮かべる。
「ヤダね。倒した俺の物だし、これを使って国民の生活を豊かにするんだ。あ、今日これから国民を集めてオレが獅子頭から王位を継承したというから、見に来いよ。じゃなっ!」
そう言ってヴォルフは広場から消えた。
取り残された野狐族は呆然とし、一人怒りに燃え上がるものがいた。
綱彦は力任せに近くにいた野狐族の顔を殴りつけ、無惨にもゴロゴロと転がしていく。
怒りのあまり「フーッ!フーッ!」と息を切らす。
なにも文句を言うことをしない野狐族にもう一度殴りかかろうとすると、ふくが割って入る。
「止すのじゃ!お前さんは別になんも悪くなかろう?すべてはあの狼のせいじゃ。少しは落ち着いて……の?」
身を挺して守るふくに振り上げた拳を下ろし、大きく息を吐く。
安心したふくは綱彦に寄り添う。
次の瞬間、乾いた音と共にふくは地面に転がる。
その光景を目にしても野狐族の表情は変わらない。
ふくは左の頬を押さえ、叩かれたことを理解する。
「妻の分際で夫に意見しているんだ……!お前は俺に従っていればいいんだ……!」
「……はい」
それ以上何も言わなくなったふくを見下し、自宅へと戻っていった。
ふくはお腹を擦り、大事そうに抱えると、綱彦の後を追いかけるのであった。
ヴォルフは高台からすべてを見ており、悲しそうな顔をしてふくを見送った。
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レオンにドラゴンから出た石を手渡し、狼の姿に戻る。
そして、二つの小さな石が目の前に落ちる。
「どうやったらふくとあいつを引き離せるかな……」
「ヴォルフ様、これはドラゴンを討伐されたということでしょうか?」
「ああ、あの程度のワイバーンなんて張り合いにもならない」
「ヴォルフ様、そろそろご準備の方をされた方が良いかと……。お時間が詰まっております……」
「もうそんな時間か。すぐに行こう」
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