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「おお、やっと目覚めたか」
目覚めと共に耳朶を打った声に、重たい瞼を押し上げた。そこにいたのは優しげな風貌をした初老の男性だ。彼は俺の顔を見ると、心の底から安堵したとばかりに柔らかく笑んだ。
「森で倒れていたもんだから驚いたよ。……身体の調子はどうだ?」
「……もり?」
ぼんやりとした意識が、男の声によって目覚めていく。記憶が曖昧で上手く思い出せないが、確か学校行事でキャンプに来ていたはずだ。集団からはぐれたつもりも迷子になった覚えもないが、こうしてここにいる以上、気づかないうちに一人になっていたのだろう。大事になる前に早く帰らないと。そう思って身体を起こすけれど、刺すような痛みが襲ってきて、またベッドに沈んでしまう。
「無理をしてはいかんよ」
「俺の傍に、人は居ませんでしたか?」
気遣いと共に伸ばされた手を掴み、痛みを堪えて男性を見上げる。彼は此方を哀れむような目を向けて、ゆるゆると首を振った。
「仲間がいたのかい。悪いね、あんた以外は見ていないよ」
「そう、ですか……」
何時はぐれてしまったのだろうか。そもそも、ここはどこだ。
丸太を重ねたような壁に、天井には小さなランタンが引っ掛かっている。二階はなく、ベッドから身を起こせば、殆んど見渡せてしまいそうな程こじんまりとしたログハウスだ。
「……え?」
ごわごわとした決して手触りが良いとはいえない毛布を掴み、小さく呟く。そうして、彼のベッドを占領していたことを遅れて理解した。
「す、すみません。助けて頂いたのに、お礼も言わず……!」
「そんなこと気にしなくていいから、いきなり起きてはいかんよ」
ベッドから慌てて飛び出そうとしたが、後頭部に痛みが走り、直ぐさま踞る羽目になった。
「ほら、言わんこっちゃない。大人しくしてなさい。婆さんが飯つくってくれてるからな」
「いえ、そこまで面倒になるわけには行きません。連絡さえ取ることが出来れば……」
みんなと何時はぐれたか分からないが、学校に連絡さえ取ることが出来れば迎えに来てくれるだろう。あまり気は進まないものの、元々自分で蒔いた種だ。しっかりと謝罪した上で、このようなことを二度と起こさないように努めるしかない。
助けてくれた彼らにも改めてお礼をしないとな、と考えながら制服のポケットに手を伸ばす。しかし、連絡を取ろうにも、圏外の文字が右端に浮いていた。
キャンプ地では使えたのに、と疑問が浮かぶものの、いくら睨んでも圏外の文字が消えるわけではない。仕方なくスマホを閉じ、彼に目を向けた。
「このようなことを頼むのは気が引けるのですが、何処か電波が通っている場所はありませんか? ここでは携帯が使えないみたいで」
「でんぱ?」
「え、ええ、近くにあると嬉しいのですが」
男性は「うぅん」と考え込むように唸ってしまった。
「悪いが、あんたの言っとることが分からん。電波なんてもんは持っとらんぞ」
「いえ、持つものではなくて……連絡を取るために必要なものです。そう、ですね。なんと言ったら良いのか」
「連絡なんて、伝書鳩を飛ばせば簡単だぞ」
「…………はい?」
男性が右手を持ち上げると、そこに青い光が集まっていく。信じられない気持ちで見つめている間に、光は白い鳩の姿を象った。
「ほれ、誰に連絡したいんだ。言ってみ、わしがしたるからの」
「……す、少し待ってください」
脳が、目前で起きた事象を拒んでいる。思わず俯くと、彼は心配そうに顔を覗き込んできた。しかし、その視線も気にならないほど混乱している。
手品かと思いもしたが、それにしては男性は得意気な顔をしていない。寧ろ憂慮の眼差しで俺を見ている。ふと魔法という言葉が浮かんできて、笑い飛ばしたくなった。けれど、結局それも出来ない。目の前で起きた光景が全てだと、俺とて分かっている。聞きたいことを呑み込み、優先事項だけを口にした。
「……因みに、どうすれば連絡を飛ばせるんですか?」
「家さえ分かれば、王都にある魔術塔が繋げてくれるんだ。だから、ほれ、言ってみ」
男性は、にこにこしながら俺に言う。王都という言葉から、嫌な予感が徐々に現実味を帯びていく。一応、学校の住所を伝えてはみたが、やはり伝書鳩は首を傾げるばかりで飛び立つ気配はなかった。
「……ふむ、見慣れない服装だから何となく思っとったが旅人か。それは、仲間とはぐれたら心細いだろうな」
子どもを見るような優しい眼差しを向けられて戸惑ってしまう。
「お前さんさえ良かったら」
その言葉を言い切る前に、男性の背から女性のものと思われる声が聞こえてきた。
「飯が出来たみたいだな。どうだ、立てそうか?」
「はい、ですが今は手持ちがなくて」
「子どもがなにを言っとる。ほら来なさい。たんと食べたらいい」
「そういうわけにも」
声がした方から、シチューのような匂いが漂ってくる。そのせいか急激に空腹を自覚した。今にも鳴りそうな腹を宥めるように撫でて、気を落ち着かせるために薄く息を吐き出す。
腹が減っているのは確かだ。しかし、父には人に頼らず、何でも自分でしなさいと強く言われてきた。だから、なにも差し出すものがない状況で、好意に甘えてしまうのは気が引ける。どうしようか。その迷いを察したのか、彼は柔らかく笑ってくれた。
「そうだな。なら、片付けを手伝ってくれ。それと、明日は薪割りを頼もうかね。いい加減、わしも腰が痛くてな」
気遣ってくれていることは直ぐに分かった。目を丸くすると、彼は眉を下げて笑う。
ここまでしてもらって断るのは却って失礼だろう。俺は深く頭を下げたあと、ぐっと拳を握った。
「ありがとうございます。精一杯頑張ります」
「……お前さんは、硬いなあ」
いい子だなあ、と軽めに頭を叩かれて、衝撃で固まる。頭なんて記憶に有る限り、撫でられたことはない。カチンと固まったままの俺に気づくことなく、男性は先に行ってしまう。俺は遅れて我に帰り、慌てて彼の背に続いた。
机には、既に三人分の皿が並べられていた。シチューの鍋を混ぜていた女性が此方に気付くなり、目元の皺を濃くする。くしゃっと笑いかけられて、ぎこちない笑みを返した。
「起きたんだねぇ。良かった良かった」
「あ、ありがとうございます。助けて頂いて、本当に感謝して」
「堅苦しいことはいいのよ。ほら座りなさいな」
ほれほれと勧められるままに腰かけると、二人はにんまりと本当に嬉しそうに笑ってくれる。何故こうも良くしてくれるのだろうと疑問に思うが、目の前に置かれたもので一気に吹っ飛んで行った。
どんっ、と効果音が聞こえてきそうなほど大盛りの皿が、目前に鎮座する。思わず冷や汗が出てくるが、にこにこと笑う二人の顔を前にしたら断わることは出来なかった。「い、いただきます……」と震える声で言ってから、スプーンを手に取る。そうして二人の視線を感じつつ口をつけると、ふんわりとした優しい甘味が舌に沁み込んでいった。
「……おいしいです」
思わず、そう溢すと女性のほうが嬉しそうに手を叩いた。
「そうかい! もっとお食べ」
「いや、あの、これ以上は……ああ……」
まだ一口しか食べていないのに、それの上をいくほどの量を追加されて目が遠くなる。気持ちはとても有難いのだが、このままだと腹が破裂して死にそうだ。これ以上は追加されないように皿を抱えるようにして黙々とスプーンを口に運ぶ。
食事の最中も、二人は俺に話題を振ってくれた。何処から来たのか、何が好きか、家はわかるか。矢継ぎ早に質問を飛ばされて返しているうちに、家が分からないことを溢してしまい、二人はそれならと俺を置いてくれることになった。
そうして老夫婦の世話になっていると、近所の方と話す機会も増えていった。若者は王都に出稼ぎにいってしまうらしく、村の人たちはやたらと俺を可愛がってくれた。そのかわり、力仕事に駆り出されることも多い。けれど、立場上これほど気安く接して貰う機会も少なかったため楽しかった。
「うちのも生きてたらお前さんくらいの歳だな」
俺を見て、ダンは言った。二人には息子がいたらしいが、随分と前に魔族に襲われて亡くなってしまったようだ。だからこそ、俺を見つけたとき、彼らはあれほど親身になってくれたのか。何となく府に落ちたような気がした。
それでも帰らなければ、と義務のような気持ちで思う。老夫婦は何時までも居てくれて構わないと言ってくれているが、そろそろ甘える期間も終わりにしなければならない。いつまでも此処にいては両親にも迷惑をかけてしまう。
その為に、夕食に使う魔物を村人と共に狩りつつ自分の力を高めていた。いくら居心地が良かろうと、ずっと此処に要るわけにはいかない。森を一人でも歩けるようになったら、村を出て帰り道を探しに行くつもりだった。けれど、村を出る前に、あいつが来てしまったのだ。
目覚めと共に耳朶を打った声に、重たい瞼を押し上げた。そこにいたのは優しげな風貌をした初老の男性だ。彼は俺の顔を見ると、心の底から安堵したとばかりに柔らかく笑んだ。
「森で倒れていたもんだから驚いたよ。……身体の調子はどうだ?」
「……もり?」
ぼんやりとした意識が、男の声によって目覚めていく。記憶が曖昧で上手く思い出せないが、確か学校行事でキャンプに来ていたはずだ。集団からはぐれたつもりも迷子になった覚えもないが、こうしてここにいる以上、気づかないうちに一人になっていたのだろう。大事になる前に早く帰らないと。そう思って身体を起こすけれど、刺すような痛みが襲ってきて、またベッドに沈んでしまう。
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「俺の傍に、人は居ませんでしたか?」
気遣いと共に伸ばされた手を掴み、痛みを堪えて男性を見上げる。彼は此方を哀れむような目を向けて、ゆるゆると首を振った。
「仲間がいたのかい。悪いね、あんた以外は見ていないよ」
「そう、ですか……」
何時はぐれてしまったのだろうか。そもそも、ここはどこだ。
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「……え?」
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「す、すみません。助けて頂いたのに、お礼も言わず……!」
「そんなこと気にしなくていいから、いきなり起きてはいかんよ」
ベッドから慌てて飛び出そうとしたが、後頭部に痛みが走り、直ぐさま踞る羽目になった。
「ほら、言わんこっちゃない。大人しくしてなさい。婆さんが飯つくってくれてるからな」
「いえ、そこまで面倒になるわけには行きません。連絡さえ取ることが出来れば……」
みんなと何時はぐれたか分からないが、学校に連絡さえ取ることが出来れば迎えに来てくれるだろう。あまり気は進まないものの、元々自分で蒔いた種だ。しっかりと謝罪した上で、このようなことを二度と起こさないように努めるしかない。
助けてくれた彼らにも改めてお礼をしないとな、と考えながら制服のポケットに手を伸ばす。しかし、連絡を取ろうにも、圏外の文字が右端に浮いていた。
キャンプ地では使えたのに、と疑問が浮かぶものの、いくら睨んでも圏外の文字が消えるわけではない。仕方なくスマホを閉じ、彼に目を向けた。
「このようなことを頼むのは気が引けるのですが、何処か電波が通っている場所はありませんか? ここでは携帯が使えないみたいで」
「でんぱ?」
「え、ええ、近くにあると嬉しいのですが」
男性は「うぅん」と考え込むように唸ってしまった。
「悪いが、あんたの言っとることが分からん。電波なんてもんは持っとらんぞ」
「いえ、持つものではなくて……連絡を取るために必要なものです。そう、ですね。なんと言ったら良いのか」
「連絡なんて、伝書鳩を飛ばせば簡単だぞ」
「…………はい?」
男性が右手を持ち上げると、そこに青い光が集まっていく。信じられない気持ちで見つめている間に、光は白い鳩の姿を象った。
「ほれ、誰に連絡したいんだ。言ってみ、わしがしたるからの」
「……す、少し待ってください」
脳が、目前で起きた事象を拒んでいる。思わず俯くと、彼は心配そうに顔を覗き込んできた。しかし、その視線も気にならないほど混乱している。
手品かと思いもしたが、それにしては男性は得意気な顔をしていない。寧ろ憂慮の眼差しで俺を見ている。ふと魔法という言葉が浮かんできて、笑い飛ばしたくなった。けれど、結局それも出来ない。目の前で起きた光景が全てだと、俺とて分かっている。聞きたいことを呑み込み、優先事項だけを口にした。
「……因みに、どうすれば連絡を飛ばせるんですか?」
「家さえ分かれば、王都にある魔術塔が繋げてくれるんだ。だから、ほれ、言ってみ」
男性は、にこにこしながら俺に言う。王都という言葉から、嫌な予感が徐々に現実味を帯びていく。一応、学校の住所を伝えてはみたが、やはり伝書鳩は首を傾げるばかりで飛び立つ気配はなかった。
「……ふむ、見慣れない服装だから何となく思っとったが旅人か。それは、仲間とはぐれたら心細いだろうな」
子どもを見るような優しい眼差しを向けられて戸惑ってしまう。
「お前さんさえ良かったら」
その言葉を言い切る前に、男性の背から女性のものと思われる声が聞こえてきた。
「飯が出来たみたいだな。どうだ、立てそうか?」
「はい、ですが今は手持ちがなくて」
「子どもがなにを言っとる。ほら来なさい。たんと食べたらいい」
「そういうわけにも」
声がした方から、シチューのような匂いが漂ってくる。そのせいか急激に空腹を自覚した。今にも鳴りそうな腹を宥めるように撫でて、気を落ち着かせるために薄く息を吐き出す。
腹が減っているのは確かだ。しかし、父には人に頼らず、何でも自分でしなさいと強く言われてきた。だから、なにも差し出すものがない状況で、好意に甘えてしまうのは気が引ける。どうしようか。その迷いを察したのか、彼は柔らかく笑ってくれた。
「そうだな。なら、片付けを手伝ってくれ。それと、明日は薪割りを頼もうかね。いい加減、わしも腰が痛くてな」
気遣ってくれていることは直ぐに分かった。目を丸くすると、彼は眉を下げて笑う。
ここまでしてもらって断るのは却って失礼だろう。俺は深く頭を下げたあと、ぐっと拳を握った。
「ありがとうございます。精一杯頑張ります」
「……お前さんは、硬いなあ」
いい子だなあ、と軽めに頭を叩かれて、衝撃で固まる。頭なんて記憶に有る限り、撫でられたことはない。カチンと固まったままの俺に気づくことなく、男性は先に行ってしまう。俺は遅れて我に帰り、慌てて彼の背に続いた。
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「起きたんだねぇ。良かった良かった」
「あ、ありがとうございます。助けて頂いて、本当に感謝して」
「堅苦しいことはいいのよ。ほら座りなさいな」
ほれほれと勧められるままに腰かけると、二人はにんまりと本当に嬉しそうに笑ってくれる。何故こうも良くしてくれるのだろうと疑問に思うが、目の前に置かれたもので一気に吹っ飛んで行った。
どんっ、と効果音が聞こえてきそうなほど大盛りの皿が、目前に鎮座する。思わず冷や汗が出てくるが、にこにこと笑う二人の顔を前にしたら断わることは出来なかった。「い、いただきます……」と震える声で言ってから、スプーンを手に取る。そうして二人の視線を感じつつ口をつけると、ふんわりとした優しい甘味が舌に沁み込んでいった。
「……おいしいです」
思わず、そう溢すと女性のほうが嬉しそうに手を叩いた。
「そうかい! もっとお食べ」
「いや、あの、これ以上は……ああ……」
まだ一口しか食べていないのに、それの上をいくほどの量を追加されて目が遠くなる。気持ちはとても有難いのだが、このままだと腹が破裂して死にそうだ。これ以上は追加されないように皿を抱えるようにして黙々とスプーンを口に運ぶ。
食事の最中も、二人は俺に話題を振ってくれた。何処から来たのか、何が好きか、家はわかるか。矢継ぎ早に質問を飛ばされて返しているうちに、家が分からないことを溢してしまい、二人はそれならと俺を置いてくれることになった。
そうして老夫婦の世話になっていると、近所の方と話す機会も増えていった。若者は王都に出稼ぎにいってしまうらしく、村の人たちはやたらと俺を可愛がってくれた。そのかわり、力仕事に駆り出されることも多い。けれど、立場上これほど気安く接して貰う機会も少なかったため楽しかった。
「うちのも生きてたらお前さんくらいの歳だな」
俺を見て、ダンは言った。二人には息子がいたらしいが、随分と前に魔族に襲われて亡くなってしまったようだ。だからこそ、俺を見つけたとき、彼らはあれほど親身になってくれたのか。何となく府に落ちたような気がした。
それでも帰らなければ、と義務のような気持ちで思う。老夫婦は何時までも居てくれて構わないと言ってくれているが、そろそろ甘える期間も終わりにしなければならない。いつまでも此処にいては両親にも迷惑をかけてしまう。
その為に、夕食に使う魔物を村人と共に狩りつつ自分の力を高めていた。いくら居心地が良かろうと、ずっと此処に要るわけにはいかない。森を一人でも歩けるようになったら、村を出て帰り道を探しに行くつもりだった。けれど、村を出る前に、あいつが来てしまったのだ。
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