44 / 82
第五章 悪魔騎士団襲来編
十一
しおりを挟む
リーンの街へ戻り、メリッサのところへ顔を出して、それから数日で僕たちはすぐに仕事を受けた。
とにかく、金がない。ここのところ、出費ばかりで収入が細すぎた。
適当なユニットに助っ人で参加し、衣食住を保証された状態で、黒の領域へ入り、一週間後、僕たちは薄汚れた格好でリーンに戻った。
探索行の間は特に何の問題もなかった。死者も出なかった。
ただ、想定より悪魔と遭遇しなかったので、見込んでいた収入に達することがなく、さらに助っ人という立場の僕たちは、ほとんど報酬を貰えなかった。
メリッサの店へ行くと、彼女は、しばらくここで働けばいい、と言い出して、さすがにそれは僕もシリュウも断った。シリュウは接客が向いているとは思えないし、僕もメリッサとずっと一緒にいるのは少し気が引けた。
結果、僕は学習塾で子供相手に勉強を教える仕事を受けた。
シリュウは一人でも探索士をやると言って、リュウという偽名の登録証を使って、仕事をしているようだった。
僕はシリュウと出会ってから、彼と長い間離れる、ということがなかった。
シリュウは現在の常識に疎いように見えたし、とにかく不器用に見えた。けどそれももう解消されつつあるのかもしれない。
彼は一人でやっていけるし、僕も、一人で生きていけるのだ。
そんな考えをメリッサに漏らすと、彼女は笑いながら、
「アルスが変な趣味を持ってなくてよかった」
と、言われた。もちろん、ジョークだ。
学習塾の仕事に慣れた頃、シリュウが帰ってきた。その日は僕は仕事を休んで、自分で料理を作ってシリュウを待ち構えた。
帰ってきたシリュウは、僕を見ると、少し驚いた様子で、しかしすぐに装備を外すと料理が並んだテーブルに近づいてきた。
「どうだった?」
「どうもこうもない。退屈だったな」
そんな返事だった。
食事をしていると、シリュウがこちらを真剣な目で見ている。
「何?」
「簒奪者が、子供相手に勉強を教えて、面白いとも思えない」
なんだ、その話か。
「確かに、面白くはない。誰にでもできる、楽な仕事だ。やりがいはあるかもしれないが、天職とも思えない」
「じゃあ、なんでそんなことをしている?」
「収入が安定する、危険がない、人が死なない」
鼻で笑ったシリュウが、酒の入ったグラスを煽った。
「日和った、ってことか」
僕は肩をすくめて、言葉を返さなかった。
日和ったのかもしれない。臆病になったかもしれない。
でも考え始めると、今の自分の生活が、やはりどこか違う気もする。
金に困ったり、怪我をしたり、人が死ぬ。
そんなの、まともじゃないし、落ち着きとか平穏とかからはかけ離れている。
それでも、そういうことに強く惹きつけられる自分もいる。
食事も食後のお茶も終わり、シリュウは外へ剣の稽古へ出て行った。僕は一人で、寝台に横になって、考えていた。
サザのことが頭をよぎった。
彼は、生きたいように生きる、そう宣言したようなものだ。
彼にできることが、僕にはできないのか。
同じ生き物ではない。同じ経験を積んでいるわけでもない。
同じ意識を持っているを持っているわけでも、ない。
それでも、僕に本当にできないのか?
翌日、僕はメリッサの店に行った。一人で。
トウコはメリッサの母と買出しに出ていて、店内をメリッサが掃除しているところだった。僕を見て驚いた顔をしたが、掃除を再開して「話したければ話して、聞くことはできる」と言った。僕は黙って、彼女を見ていた。
沈黙の中、モップが床を滑る音だけがする。
「何もないの?」
催促されても、すぐに言えなかった。
「深刻な話?」
「かもしれない」
メリッサがモップを止めて、僕の前に立つ。
「何かに悩んでいるようだけど、私に何を言って欲しいかは、わかるわよ」
「そうかな」
メリッサがこちらをまっすぐに見た。
「何も気にせず、好きなようにやりなさい。ね?」
僕は思わず足元を見た。別にそこに何かがあるわけじゃない。メリッサが続ける。
「自信を持っていいと思う。自分を信じないで何かがなせる人なんて、いないんだし」
「でも、メリッサには迷惑がかかると思う」
彼女が片方の眉を器用に持ち上げた。
「あなたと仲良くなってから、迷惑がかからなかった時なんて、ここ数週間くらいだよ」
それも、そうか。
「私を気にしているの? そんな必要、ありませんからね。やりたいようにやって」
結局、僕は彼女に背中を押して欲しかったのかもしれない。
僕は部屋に戻り、装備を点検した。ここ数週間で、何も変わっていない。
「なんだ、やっとやる気を出したか」
部屋にシリュウが戻ってきた。
「気力が萎える時だって、あるさ」
「女に背中を押してもらわないと立ち直れないほどにな」
僕はシリュウの背中を強く叩いた。
その数日後、僕は装備で身を固めて、シリュウと一緒に部屋を出た。
「俺もたまに、気力が萎える」
歩きながら、シリュウが話し出した。
「そういう時は、ひたすら走るか、ひたすら剣を振る。そうしていると何かが体から出ていくような気がする。気がするだけだけどな。でもそうなると、今度は、何も怖く無くなって、逆に怖い。難しいものだな、心というのは」
シリュウほどの使い手でも、そう思うのか。
僕にはそれが意外で、同時に、嬉しくもあった。
彼も僕と変わらないのだ。
リーンの街のはずれにある小さな傭兵団の屯所へ行った。すでに作戦に参加する傭兵や探索士が集まっている。知った顔も何人かいた。
全体的に穏やかな空気だけど、どこか荒々しく、殺気の気配も微かにある。
またここに戻ってきたんだな、と僕は思った。
平和な世界の外に踏み出し、戦うという仕事。
命をかけて、悪魔を倒す仕事。
危ないが、その見返りに極限状態の中で、興奮、激情、暴力を解き放てる。
自分が凶暴とか、残酷とか、非情とか、そういうことは考えなかった。
ただ、自分を試したい、というところからスタートしたはずだ。
今、それを改めて、考えることができた。
サザの姿がまた脳裏に浮かんだ。
彼は自分を貫いた。きっと今も、それを続けている。
その進む道は安全な道でも、簡単な道でもない。
きっとシリュウもそこを歩いている。
彼らを見て、僕は怖くなった。自分にはそんな道を進む力はないと思った。
でもそうじゃないかもしれない。
一番最初、一歩を踏み出した時は、はっきりと自分が無力だとわかっていた。それでも歩き出したのだ。そしてここまでは歩いてこられた。
だったら、今も、また新しい一歩を踏み出せるのではないか。
僕たちの前に、指揮官が現れ、台の上に乗った。僕たちを少し高い位置から眺める。
「命知らずが集まっているな」
場の空気に笑いが満ちる。僕も笑った。
命知らずか。その通りだ。
誰かが「さっさと死なせろ!」と怒鳴った。さらに笑いが起こる。
「死にたければ死ね!」司令官が笑顔で怒鳴った。「しかし、一人でな!」
その場の傭兵や探索士が声を上げる。指揮官はそれが収まるまで口を閉じた。
「これだけは約束しよう」
静かな声で響いた。
「君たちは、最高の体験をする。生きるという、体験だ」
また声が上がった。
僕も声をあげていた。
生きるという体験。
僕は、これから自分の生を実感しに行く。
メリッサがこの場にいれば、顔をしかめて不快感を示すか、泣き出すだろう。
それは申し訳ないと思うけど、こういう世界もある。
僕はもう一度、声を上げた。
僕は、生きているんだ。
今までも、これからも。
戦場で。
命の賭場で。
とにかく、金がない。ここのところ、出費ばかりで収入が細すぎた。
適当なユニットに助っ人で参加し、衣食住を保証された状態で、黒の領域へ入り、一週間後、僕たちは薄汚れた格好でリーンに戻った。
探索行の間は特に何の問題もなかった。死者も出なかった。
ただ、想定より悪魔と遭遇しなかったので、見込んでいた収入に達することがなく、さらに助っ人という立場の僕たちは、ほとんど報酬を貰えなかった。
メリッサの店へ行くと、彼女は、しばらくここで働けばいい、と言い出して、さすがにそれは僕もシリュウも断った。シリュウは接客が向いているとは思えないし、僕もメリッサとずっと一緒にいるのは少し気が引けた。
結果、僕は学習塾で子供相手に勉強を教える仕事を受けた。
シリュウは一人でも探索士をやると言って、リュウという偽名の登録証を使って、仕事をしているようだった。
僕はシリュウと出会ってから、彼と長い間離れる、ということがなかった。
シリュウは現在の常識に疎いように見えたし、とにかく不器用に見えた。けどそれももう解消されつつあるのかもしれない。
彼は一人でやっていけるし、僕も、一人で生きていけるのだ。
そんな考えをメリッサに漏らすと、彼女は笑いながら、
「アルスが変な趣味を持ってなくてよかった」
と、言われた。もちろん、ジョークだ。
学習塾の仕事に慣れた頃、シリュウが帰ってきた。その日は僕は仕事を休んで、自分で料理を作ってシリュウを待ち構えた。
帰ってきたシリュウは、僕を見ると、少し驚いた様子で、しかしすぐに装備を外すと料理が並んだテーブルに近づいてきた。
「どうだった?」
「どうもこうもない。退屈だったな」
そんな返事だった。
食事をしていると、シリュウがこちらを真剣な目で見ている。
「何?」
「簒奪者が、子供相手に勉強を教えて、面白いとも思えない」
なんだ、その話か。
「確かに、面白くはない。誰にでもできる、楽な仕事だ。やりがいはあるかもしれないが、天職とも思えない」
「じゃあ、なんでそんなことをしている?」
「収入が安定する、危険がない、人が死なない」
鼻で笑ったシリュウが、酒の入ったグラスを煽った。
「日和った、ってことか」
僕は肩をすくめて、言葉を返さなかった。
日和ったのかもしれない。臆病になったかもしれない。
でも考え始めると、今の自分の生活が、やはりどこか違う気もする。
金に困ったり、怪我をしたり、人が死ぬ。
そんなの、まともじゃないし、落ち着きとか平穏とかからはかけ離れている。
それでも、そういうことに強く惹きつけられる自分もいる。
食事も食後のお茶も終わり、シリュウは外へ剣の稽古へ出て行った。僕は一人で、寝台に横になって、考えていた。
サザのことが頭をよぎった。
彼は、生きたいように生きる、そう宣言したようなものだ。
彼にできることが、僕にはできないのか。
同じ生き物ではない。同じ経験を積んでいるわけでもない。
同じ意識を持っているを持っているわけでも、ない。
それでも、僕に本当にできないのか?
翌日、僕はメリッサの店に行った。一人で。
トウコはメリッサの母と買出しに出ていて、店内をメリッサが掃除しているところだった。僕を見て驚いた顔をしたが、掃除を再開して「話したければ話して、聞くことはできる」と言った。僕は黙って、彼女を見ていた。
沈黙の中、モップが床を滑る音だけがする。
「何もないの?」
催促されても、すぐに言えなかった。
「深刻な話?」
「かもしれない」
メリッサがモップを止めて、僕の前に立つ。
「何かに悩んでいるようだけど、私に何を言って欲しいかは、わかるわよ」
「そうかな」
メリッサがこちらをまっすぐに見た。
「何も気にせず、好きなようにやりなさい。ね?」
僕は思わず足元を見た。別にそこに何かがあるわけじゃない。メリッサが続ける。
「自信を持っていいと思う。自分を信じないで何かがなせる人なんて、いないんだし」
「でも、メリッサには迷惑がかかると思う」
彼女が片方の眉を器用に持ち上げた。
「あなたと仲良くなってから、迷惑がかからなかった時なんて、ここ数週間くらいだよ」
それも、そうか。
「私を気にしているの? そんな必要、ありませんからね。やりたいようにやって」
結局、僕は彼女に背中を押して欲しかったのかもしれない。
僕は部屋に戻り、装備を点検した。ここ数週間で、何も変わっていない。
「なんだ、やっとやる気を出したか」
部屋にシリュウが戻ってきた。
「気力が萎える時だって、あるさ」
「女に背中を押してもらわないと立ち直れないほどにな」
僕はシリュウの背中を強く叩いた。
その数日後、僕は装備で身を固めて、シリュウと一緒に部屋を出た。
「俺もたまに、気力が萎える」
歩きながら、シリュウが話し出した。
「そういう時は、ひたすら走るか、ひたすら剣を振る。そうしていると何かが体から出ていくような気がする。気がするだけだけどな。でもそうなると、今度は、何も怖く無くなって、逆に怖い。難しいものだな、心というのは」
シリュウほどの使い手でも、そう思うのか。
僕にはそれが意外で、同時に、嬉しくもあった。
彼も僕と変わらないのだ。
リーンの街のはずれにある小さな傭兵団の屯所へ行った。すでに作戦に参加する傭兵や探索士が集まっている。知った顔も何人かいた。
全体的に穏やかな空気だけど、どこか荒々しく、殺気の気配も微かにある。
またここに戻ってきたんだな、と僕は思った。
平和な世界の外に踏み出し、戦うという仕事。
命をかけて、悪魔を倒す仕事。
危ないが、その見返りに極限状態の中で、興奮、激情、暴力を解き放てる。
自分が凶暴とか、残酷とか、非情とか、そういうことは考えなかった。
ただ、自分を試したい、というところからスタートしたはずだ。
今、それを改めて、考えることができた。
サザの姿がまた脳裏に浮かんだ。
彼は自分を貫いた。きっと今も、それを続けている。
その進む道は安全な道でも、簡単な道でもない。
きっとシリュウもそこを歩いている。
彼らを見て、僕は怖くなった。自分にはそんな道を進む力はないと思った。
でもそうじゃないかもしれない。
一番最初、一歩を踏み出した時は、はっきりと自分が無力だとわかっていた。それでも歩き出したのだ。そしてここまでは歩いてこられた。
だったら、今も、また新しい一歩を踏み出せるのではないか。
僕たちの前に、指揮官が現れ、台の上に乗った。僕たちを少し高い位置から眺める。
「命知らずが集まっているな」
場の空気に笑いが満ちる。僕も笑った。
命知らずか。その通りだ。
誰かが「さっさと死なせろ!」と怒鳴った。さらに笑いが起こる。
「死にたければ死ね!」司令官が笑顔で怒鳴った。「しかし、一人でな!」
その場の傭兵や探索士が声を上げる。指揮官はそれが収まるまで口を閉じた。
「これだけは約束しよう」
静かな声で響いた。
「君たちは、最高の体験をする。生きるという、体験だ」
また声が上がった。
僕も声をあげていた。
生きるという体験。
僕は、これから自分の生を実感しに行く。
メリッサがこの場にいれば、顔をしかめて不快感を示すか、泣き出すだろう。
それは申し訳ないと思うけど、こういう世界もある。
僕はもう一度、声を上げた。
僕は、生きているんだ。
今までも、これからも。
戦場で。
命の賭場で。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
【短編版】神獣連れの契約妃※連載版は作品一覧をご覧ください※
宵
ファンタジー
*連載版を始めております。作品一覧をご覧ください。続きをと多くお声かけいただきありがとうございました。
神獣ヴァレンの守護を受けるロザリアは、幼い頃にその加護を期待され、王家に買い取られて王子の婚約者となった。しかし、やがて王子の従妹である公爵令嬢から嫌がらせが始まる。主の資質がないとメイドを取り上げられ、将来の王妃だからと仕事を押し付けられ、一方で公爵令嬢がまるで婚約者であるかのようにふるまう、そんな日々をヴァレンと共にたくましく耐え抜いてきた。
そんなロザリアに王子が告げたのは、「君との婚約では加護を感じなかったが、公爵令嬢が神獣の守護を受けると判明したので、彼女と結婚する」という無情な宣告だった。
転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます
藤なごみ
ファンタジー
※コミカライズスタートしました!
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
2023年9月21日に第一巻、2024年3月21日に第二巻が発売されました
2024年8月中旬第三巻刊行予定です
ある少年は、母親よりネグレクトを受けていた上に住んでいたアパートを追い出されてしまった。
高校進学も出来ずにいたとあるバイト帰りに、酔っ払いに駅のホームから突き飛ばされてしまい、電車にひかれて死んでしまった。
しかしながら再び目を覚ました少年は、見た事もない異世界で赤子として新たに生をうけていた。
だが、赤子ながらに周囲の話を聞く内に、この世界の自分も幼い内に追い出されてしまう事に気づいてしまった。
そんな中、突然見知らぬ金髪の幼女が連れてこられ、一緒に部屋で育てられる事に。
幼女の事を妹として接しながら、この子も一緒に追い出されてしまうことが分かった。
幼い二人で来たる追い出される日に備えます。
基本はお兄ちゃんと妹ちゃんを中心としたストーリーです
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しています
2023/08/30
題名を以下に変更しました
「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきたいと思います」→「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます」
書籍化が決定しました
2023/09/01
アルファポリス社様より9月中旬に刊行予定となります
2023/09/06
アルファポリス様より、9月19日に出荷されます
呱々唄七つ先生の素晴らしいイラストとなっております
2024/3/21
アルファポリス様より第二巻が発売されました
2024/4/24
コミカライズスタートしました
2024/8/12
アルファポリス様から第三巻が八月中旬に刊行予定です
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
異世界じゃスローライフはままならない~聖獣の主人は島育ち~
夏柿シン
ファンタジー
新作≪最弱な彼らに祝福を〜不遇職で導く精霊のリヴァイバル〜≫がwebにて連載開始
【小説第1〜5巻/コミックス第3巻発売中】
海外よりも遠いと言われる日本の小さな離島。
そんな島で愛犬と静かに暮らしていた青年は事故で命を落としてしまう。
死後に彼の前に現れた神様はこう告げた。
「ごめん! 手違いで地球に生まれちゃってた!」
彼は元々異世界で輪廻する魂だった。
異世界でもスローライフ満喫予定の彼の元に現れたのは聖獣になった愛犬。
彼の規格外の力を世界はほっといてくれなかった。
聖女の地位も婚約者も全て差し上げます〜LV∞の聖女は冒険者になるらしい〜
みおな
ファンタジー
ティアラ・クリムゾンは伯爵家の令嬢であり、シンクレア王国の筆頭聖女である。
そして、王太子殿下の婚約者でもあった。
だが王太子は公爵令嬢と浮気をした挙句、ティアラのことを偽聖女と冤罪を突きつけ、婚約破棄を宣言する。
「聖女の地位も婚約者も全て差し上げます。ごきげんよう」
父親にも蔑ろにされていたティアラは、そのまま王宮から飛び出して家にも帰らず冒険者を目指すことにする。
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
これで異世界なんて、どうかしてるっ!
ひむべーれ
ファンタジー
折窪 優弥は不遇な境遇を生きてきたが、将来を夢見る青年だ。
そんな青年が突如、異世界に呼び出されて、世界を救うべく、見慣れない世界で見たことがあるようなダンジョンの前で呟く。
「これで異世界なんて、どうかしてるっ……!」
* *
ユニーク魔法で異世界を救う、よくある異世界冒険譚。
派手にチートして、華々しく無双したりしません。
地味なチートで、主人公に自覚なく地味に無双します。主人公の仲間の方がよっぽどド派手なチート能力になっちゃった気が……。
あとハーレムもありません。今のところはどちらかというと、ガチムチ逆ハーレムになっちゃってるような……。
作者の性格と、裏設定のどろどろから、文章が暗めになりそうだけど、頑張って軽く読める作品にしたいなあとは思ってます。
区切りの良い所までにしようとしているので、一話辺り1,500~2,000字を目指しています。
一応、処女作になるので、お手柔らかに読んでいただけたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる