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第一章「異世界転移編」
第2話「試走と烈火龍」
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『改造完了ドミネーター』
ヘッドライトが青白く光る。
「さぁ。試運転だ」
烈火龍は赤黒い羽根を大きくはためかせ、咆哮をあげる。
「グォォォォォォ!!」
その咆哮はレンガにヒビを入れガラスを割る。地面に亀裂が入り込む。
なんか思ったよりデカいなぁ。お台場にいる機械戦士の立像を横にしたくらいの大きさかな。13メートルくらいか。
てか私の基礎スペックってどんな感じだろう。バッタみたいにジャンプできるかな?
その場で少し飛び跳ねてみる。
足が軽い。普通に5メートルくらい跳べるな。チカラを溜めればもっといけるはず。
烈火龍は息を深く吸い、チカラを溜める。竜といえばバイクと合体するイメージなんだけど......なんて考えてる暇ないよなぁ。
烈火龍は口元がじんわりと赤く光る。やっぱ烈火龍っていうだけあって火吹くよね。
烈火龍は火の塊を吐く。某テーマパークの地球儀くらいの大きさかな?直径7メートルくらい。
やべー。ベルトの機能全然わからん。こういうのお約束で最初からわかるもんじゃないの? 武器は? 専用武器ないの?
『ごめん。あるにはあるけど。普通の剣がいる』
なるほど。古代の戦士みたいに剣状の物を触ったら専用武器になるやつね。
「とりあえず避けるか。いや……ここは正面から迎え撃つ」
足に魔力を巡らせ火球目掛けて跳ぶ。
「数多のベルトで遊んだからわかる。必殺技の撃ち方!!」
ベルトのキーを戻し、回す。マフラーが唸り蒼炎を上げる。
『ドミネーターストライク』
右手に魔力が流れるのを感じる。右腕を思いっきり振りかぶり、拳を振るう。
その青白く光る拳は火球を貫き、激しい轟音を轟かせながら烈火龍の顎を粉砕する。
烈火龍はその反動で後ろへ吹き飛ぶ。
私は手をグーパーグーパーさせながら
「ストライクの威力じゃないだろこれ。絶対。核弾頭並みだと思う」
人に向かって撃ったらどうなるかは想像がつく。肉片一つも残らないだろう。
「まぁ。正義の味方はそんな酷いことしないけど」
必殺技の使いすぎはエネルギーの枯渇に繋がるから使うタイミングはしっかりと考えないと。
地面に拳を突き立て、着地をする。ヒーロー着地。我ながら200点。
龍が怯んでる隙に剣を取りに行こう。
「どこだ武器屋」
街を恐ろしいスピードで駆け回る。足はやっ。
「あった。あった。武器屋。お邪魔しまーす」
木でできた扉をそうっと開く。
中は結構広いな。剣、弓、メイスなどなど品揃えは十分だ。どれ貰おうかな。
「誰だお前!? 魔物か!?」
武器屋の店主が剣を構える。その手は震えている。
手を振りながら
「違う違う。味方。味方」
「じゃ、じゃあその異様な姿はなんだ!?」
あ。ここ大切な場面だ。名乗り考えてないな。即興でやるか。
「私はドミネーター、魔導戦士ドミネーターと名乗らせてもらおう」
よし。決まった。ほぼパクリだけど。
……
場に沈黙が訪れる
「いや。なんか言えよ」
「い、いや変わった名前だなと思って。で? 何しきにた。もしかして空き巣か!?」
あ~半分あってる~。じゃなくて
「剣が欲しい。烈火龍を切り裂く」
店主は即答する。
「烈火龍は魔剣じゃないと切り裂けない。並の剣じゃ傷ひとつつけられないぞ」
えー無駄足? うそーん。ステゴロ確定ルートじゃん。
「まぁいいか。じゃあ素手で倒すからいいよ。絶対外に出るんじゃないぞ」
「お、おう。わかってるよ」
店主は若干引いている。
「では」
私は手を振る。店主は苦笑いをしながら振り返す。
「ドミ? 蹴りの必殺技ある?」
『あるよ。かなりの魔力を消耗するけど』
「どうやって魔力は回復させれる?」
『ボクがご飯を食べるか寝る』
「割と単純だなぁ……さぁ行くか」
店を出ると烈火龍が出待ちしてた。
「なんだこいつ。空気読めるのか?」
烈火龍の顎はいつのまにか治っている。
「グォォォォォ!!」
「グォォォォォ?」
もしかして何かうったえかけようとしてる?
『先の戦いは久々に楽しかった。貴様の仲間になろうって言ってる』
「翻訳機能搭載かこのベルト」
「仲間になるって言ってもどうするんだ。デカすぎて宿屋に入らん」
烈火龍は獄炎に包まれる。徐々に形が変わっていくのがわかる。
「コレならいいかしら?」
烈火龍は肩に乗るくらいのサイズになった。しかもデフォルメされてて可愛い。
パサパサと翼を動かしながら宙に浮かんでいる。
「よし解決だな」
ベルトに刺さってるキーを捻り、抜く。エンジンの停止音と共に装甲が粒子になって消える。
『エンジンクールダウン』
ベルトは光を放ちながら人の姿に戻る。
ドミは背伸びをしながら
「あー!!疲れた」
お腹が鳴る音が場に響く。
「ねぇ。アルス。あの冒険者どう思う? ラウンズかな?」
鎧を身に纏い、腰に剣をさした白髪の女性はスチームパンクなゴーグルをした少年に問いかける。
アルスと呼ばれた少年は答える。
「ラウンズだったら国を守らないと思うなぁ。あんな冒険者初めて見た」
白髪の女性は目を凝らしながら
「城壁の上だったからあんまり見えなかったけど漆黒の鎧に身を包んだ冒険者だったよ。剣聖の私でも勝てるかどうか」
アルスは拳を握り
「ラウンズだったら潰すしかないよね。シャロン」
シャロンと呼ばれた白髪の女性はこくりと頷く。
ヘッドライトが青白く光る。
「さぁ。試運転だ」
烈火龍は赤黒い羽根を大きくはためかせ、咆哮をあげる。
「グォォォォォォ!!」
その咆哮はレンガにヒビを入れガラスを割る。地面に亀裂が入り込む。
なんか思ったよりデカいなぁ。お台場にいる機械戦士の立像を横にしたくらいの大きさかな。13メートルくらいか。
てか私の基礎スペックってどんな感じだろう。バッタみたいにジャンプできるかな?
その場で少し飛び跳ねてみる。
足が軽い。普通に5メートルくらい跳べるな。チカラを溜めればもっといけるはず。
烈火龍は息を深く吸い、チカラを溜める。竜といえばバイクと合体するイメージなんだけど......なんて考えてる暇ないよなぁ。
烈火龍は口元がじんわりと赤く光る。やっぱ烈火龍っていうだけあって火吹くよね。
烈火龍は火の塊を吐く。某テーマパークの地球儀くらいの大きさかな?直径7メートルくらい。
やべー。ベルトの機能全然わからん。こういうのお約束で最初からわかるもんじゃないの? 武器は? 専用武器ないの?
『ごめん。あるにはあるけど。普通の剣がいる』
なるほど。古代の戦士みたいに剣状の物を触ったら専用武器になるやつね。
「とりあえず避けるか。いや……ここは正面から迎え撃つ」
足に魔力を巡らせ火球目掛けて跳ぶ。
「数多のベルトで遊んだからわかる。必殺技の撃ち方!!」
ベルトのキーを戻し、回す。マフラーが唸り蒼炎を上げる。
『ドミネーターストライク』
右手に魔力が流れるのを感じる。右腕を思いっきり振りかぶり、拳を振るう。
その青白く光る拳は火球を貫き、激しい轟音を轟かせながら烈火龍の顎を粉砕する。
烈火龍はその反動で後ろへ吹き飛ぶ。
私は手をグーパーグーパーさせながら
「ストライクの威力じゃないだろこれ。絶対。核弾頭並みだと思う」
人に向かって撃ったらどうなるかは想像がつく。肉片一つも残らないだろう。
「まぁ。正義の味方はそんな酷いことしないけど」
必殺技の使いすぎはエネルギーの枯渇に繋がるから使うタイミングはしっかりと考えないと。
地面に拳を突き立て、着地をする。ヒーロー着地。我ながら200点。
龍が怯んでる隙に剣を取りに行こう。
「どこだ武器屋」
街を恐ろしいスピードで駆け回る。足はやっ。
「あった。あった。武器屋。お邪魔しまーす」
木でできた扉をそうっと開く。
中は結構広いな。剣、弓、メイスなどなど品揃えは十分だ。どれ貰おうかな。
「誰だお前!? 魔物か!?」
武器屋の店主が剣を構える。その手は震えている。
手を振りながら
「違う違う。味方。味方」
「じゃ、じゃあその異様な姿はなんだ!?」
あ。ここ大切な場面だ。名乗り考えてないな。即興でやるか。
「私はドミネーター、魔導戦士ドミネーターと名乗らせてもらおう」
よし。決まった。ほぼパクリだけど。
……
場に沈黙が訪れる
「いや。なんか言えよ」
「い、いや変わった名前だなと思って。で? 何しきにた。もしかして空き巣か!?」
あ~半分あってる~。じゃなくて
「剣が欲しい。烈火龍を切り裂く」
店主は即答する。
「烈火龍は魔剣じゃないと切り裂けない。並の剣じゃ傷ひとつつけられないぞ」
えー無駄足? うそーん。ステゴロ確定ルートじゃん。
「まぁいいか。じゃあ素手で倒すからいいよ。絶対外に出るんじゃないぞ」
「お、おう。わかってるよ」
店主は若干引いている。
「では」
私は手を振る。店主は苦笑いをしながら振り返す。
「ドミ? 蹴りの必殺技ある?」
『あるよ。かなりの魔力を消耗するけど』
「どうやって魔力は回復させれる?」
『ボクがご飯を食べるか寝る』
「割と単純だなぁ……さぁ行くか」
店を出ると烈火龍が出待ちしてた。
「なんだこいつ。空気読めるのか?」
烈火龍の顎はいつのまにか治っている。
「グォォォォォ!!」
「グォォォォォ?」
もしかして何かうったえかけようとしてる?
『先の戦いは久々に楽しかった。貴様の仲間になろうって言ってる』
「翻訳機能搭載かこのベルト」
「仲間になるって言ってもどうするんだ。デカすぎて宿屋に入らん」
烈火龍は獄炎に包まれる。徐々に形が変わっていくのがわかる。
「コレならいいかしら?」
烈火龍は肩に乗るくらいのサイズになった。しかもデフォルメされてて可愛い。
パサパサと翼を動かしながら宙に浮かんでいる。
「よし解決だな」
ベルトに刺さってるキーを捻り、抜く。エンジンの停止音と共に装甲が粒子になって消える。
『エンジンクールダウン』
ベルトは光を放ちながら人の姿に戻る。
ドミは背伸びをしながら
「あー!!疲れた」
お腹が鳴る音が場に響く。
「ねぇ。アルス。あの冒険者どう思う? ラウンズかな?」
鎧を身に纏い、腰に剣をさした白髪の女性はスチームパンクなゴーグルをした少年に問いかける。
アルスと呼ばれた少年は答える。
「ラウンズだったら国を守らないと思うなぁ。あんな冒険者初めて見た」
白髪の女性は目を凝らしながら
「城壁の上だったからあんまり見えなかったけど漆黒の鎧に身を包んだ冒険者だったよ。剣聖の私でも勝てるかどうか」
アルスは拳を握り
「ラウンズだったら潰すしかないよね。シャロン」
シャロンと呼ばれた白髪の女性はこくりと頷く。
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