12 / 12
附録<後記>
しおりを挟む
星莱の社は、それから約三年の後、神呼・結迦の手によって再建。頭領として砂來の集落出身の隼斗が立ち、夫婦となった二人で再び慈源の祠を守る役割を担った。
魔術師ダリュスカインの遺した堅固な結界の噂は、ドラガーナ山脈の南、エディラドハルドの大陸の安寧を司る蒼空の竜の力=竜の加護を継承するイリユスの神殿長・啼義の耳にも届き、再建された星莱の社との新たな関係を築く架け橋となった。
これにより、星莱の社はドラガーナ山脈を境とした大陸の北東を守る拠点となり、以後、イリユスの神殿と共に足並みを揃えて、大陸全体の安全を双璧で守ることとなる。
ダリュスカインの息子・柊は、父を凌ぐほどの上級魔術師に成長。星莱の社が守る慈源の祠と、ドラガーナ山脈を隔てた南にある慈禊の祠の間に横たわる磁場と闇の魔気の融合を解き平定、一定以上の魔力を有する者に解放することに成功した。
この道は『竜の魔道』と呼ばれ、南北を結ぶ唯一の瞬間移動の通りとして、イリユスの神殿と星莱の社の管理のもとに守られている。
魔術師ダリュスカインの遺した堅固な結界の噂は、ドラガーナ山脈の南、エディラドハルドの大陸の安寧を司る蒼空の竜の力=竜の加護を継承するイリユスの神殿長・啼義の耳にも届き、再建された星莱の社との新たな関係を築く架け橋となった。
これにより、星莱の社はドラガーナ山脈を境とした大陸の北東を守る拠点となり、以後、イリユスの神殿と共に足並みを揃えて、大陸全体の安全を双璧で守ることとなる。
ダリュスカインの息子・柊は、父を凌ぐほどの上級魔術師に成長。星莱の社が守る慈源の祠と、ドラガーナ山脈を隔てた南にある慈禊の祠の間に横たわる磁場と闇の魔気の融合を解き平定、一定以上の魔力を有する者に解放することに成功した。
この道は『竜の魔道』と呼ばれ、南北を結ぶ唯一の瞬間移動の通りとして、イリユスの神殿と星莱の社の管理のもとに守られている。
1
お気に入りに追加
5
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

三度目の嘘つき
豆狸
恋愛
「……本当に良かったのかい、エカテリナ。こんな嘘をついて……」
「……いいのよ。私に新しい相手が出来れば、周囲も殿下と男爵令嬢の仲を認めずにはいられなくなるわ」
なろう様でも公開中ですが、少し構成が違います。内容は同じです。

【完結】私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~
紺青
恋愛
マルティナはスコールズ伯爵家の三姉妹の中でハズレの存在だ。才媛で美人な姉と愛嬌があり可愛い妹に挟まれた地味で不器用な次女として、家族の世話やフォローに振り回される生活を送っている。そんな自分を諦めて受け入れているマルティナの前に、マルティナの思い込みや常識を覆す存在が現れて―――家族にめぐまれなかったマルティナが、強引だけど優しいブラッドリーと出会って、少しずつ成長し、別離を経て、再生していく物語。
※三章まで上げて落とされる鬱展開続きます。
※因果応報はありますが、痛快爽快なざまぁはありません。
※なろうにも掲載しています。

五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。

【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる