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第4章 師弟関係と死霊術師
第49話 餓食竜
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――餓食竜 バグキオス
この世界にいる亜竜と呼ばれる恐竜の一種であり、巨大な体と硬い鱗をもつ。
分かりやすく言えば、二足歩行する中型の恐竜といった所だろうか?
大きさはクマよりは大きいが、20mを超える様な超大型の恐竜ほどではない。
もう少し言えば、少し前に戦った吸血鬼竜よりも小さく、空も飛べないといえば、その脅威度が分かりやすいだろうか?
――しかし、だからと言って、こいつが弱いわけでは決してない。
「っちぃ!くらえ、『悪霊弾』!!」
目の前に現れた、その亜竜に向けて懐から取り出した管に入った悪霊を呼び出し、それを魔力と共に、その恐竜に向けて発射する。
――ぐぎゃああぁあああ!!
しかし、残念ながら、自分の放ったその悪霊入りの魔力弾はその恐竜の鱗にあっさりと弾かれる。
そして、まるで何もなかったかのようにその弾幕を無視して、こちらに突っ込んでくる。
「ぐぅぅ、やっぱり効かない!
ならば、いでよグール共……んぅぅぅ!!!」
弾幕が利かないならば、肉盾を用意する。
そう思い、今度は自分の使役霊たちに魔力と土塊で体を与えようとするが、それもあまりうまくいかず。
そもそもこの辺の土には、陰の魔力だけではなく、その依り代となるのにふさわしい大型動物の死骸すら存在せず。
そのせいで、中身がスカスカのほぼ土塊に魔力と霊を混ぜただけの簡易のグールしか創造することができなかった。
――ぐるるるるる!!
そして、そんなグール共では、当然この巨大な暴力である恐竜相手にまともに対抗できるわけもなく。
体格と力の差からあっさりと丸のみにされ、次から次へと丸のみにされてしまった。
「物理がダメなら、せめて呪術で……
【操魂術・痛】!!」
それでも、そのグールたちはデコイ程度に役に立ってくれたため、その間にこの亜竜に有効な手段を探るべく。
今度は操魂術による魂の操作や肉体の痛みによる怯みを狙う。
「師匠!援護します!!!
【腐敗】」
そして、アリスも見ているだけではいけないと気が付いたのだろう。
かつて無数の盗賊どもを跳ね除けた、菌の成長促進の呪術を亜竜に向けて放ってくれた。
――ぐるぐぁぁああああ!!!
「……っん!これは、弾かれ……。
いや、痛みに気付いてない?まじか!?」
「んにゃぁ!!は、発動しているのに……。
全然効いている様子がありません師匠!」
『う、う~ん、一応ここから見るに、亜竜の口内に少しだけキノコが生えたり、鱗がくすんだりしているけど……。
あの巨体だと、ほぼ関係ないのだろうな、うん。』
が、残念ながらどちらも効果はないようだ。
アリスの腐敗に関しては、相手が巨体すぎる上に、その生命力の強さゆえ。
操魂術に関しては、そもそも距離が開いた相手に通じる術でもない上に、痛みを与える方の副次効果も、どうやら、亜竜とは痛みに鈍い生き物の様だ。
常人なら、微弱であっても暴れ回るような魂と肉体が乖離する痛みも、亜竜の間ではないのも同然の痛みらしい。
――ぐるるる?
「やっば、ならば……
【操魂術・色】!!」
ならばと毛色を変えて、痛みではなく快楽方向で目の前にいる亜竜を制御する術を発動する。
此方ももちろん本来なら、生きている生き物に発動する術ではないし、遠距離故に効果は薄いはずだが……。
――くるるるる……。
どうやら、こちらの方はまだ効果があったようだ。
目の前でグールの踊り食いを続けて、今なおこちらに突っ込まんとばかりしてたその亜竜は動きを止め、まるで恍惚したかのように動きを止めたのであった。
「よーしよーし、これなら多少は意味があるな。
というわけで、頼むぞ!トガちゃん!!」
『……っぎ!』
もちろん、そのようやく生まれた貴重な隙をついて、今自分の持っている使役霊の中でも、もっとも強力な霊であるトガちゃんを多大な魔力を込めて、呼び起こし、剣を持たせて、その動かない亜竜に向かって走らせる。
おそらくもしこれが、自分とこの亜竜のタイマンであるのならば、これで勝負をつけることができたであろう。
―――るおおおぉぉぉ!!!
しかし、相手は複数いたのだ。
「くっそ、もう追いついてきたのか!!
トガちゃん!」
『……ぎぃ!!』
動けなくなっている亜竜に、トドメを刺そうと突っ込んだドガちゃんに向けて、横から飛び出してきた別の亜竜がそれを阻止する。
むしろ、逆に仮初の体に詰められたトガちゃんを丸のみにせんと、彼女を追いかける始末だ。
そうして、そんなに時間をかけていると、他の群れの仲間も集まってくるわけで……。
――クルルル…。
――グルルルル……!!
3匹目と4匹目の亜竜までもが、この場に集まってきてしまった。
すでに、こちらはトガちゃんの制御に足止めのグールの増産、1匹目の亜竜の足止めのための操魂術で手いっぱいなのだ。
これ以上の術の同時使用は不可能である。
「し、師匠……」
このままでは絶体絶命。
アリスが不安そうな表情でこちらのローブの裾を握りしめてくる。
間近に迫る圧倒的な暴力と死の恐怖、久しぶりに血の気の引く思いがする。
「……安心しろ、アリス。
手段ならまだある」
「……。」
「それに、少なくともこれだけ相手していると、こいつらについて、わかったことがあるからな」
「……ほんとうですか!」
「ああ、もちろん……というわけで、戻れ!
トガちゃん!そして、グール共!!」
そのセリフと共に、足止め用のグールとトガちゃんを素早く管の中に戻す。
そして、そのままにもう一つの、今回の目的である霊を呼び起こす。
「というわけで、いけぇええ!!
クッコロ、フルパワーわぁああああ!!!!!」
『な、え、おおおおおおぉぉおお!!!!』
その言葉と共に、今回連れてきたもう一人の期待の新人である使役霊、クッコロを鎧霊として呼び起こす。
依り代は、土塊だけではなく、魔石や彼女の遺骨の一部を使った贅沢仕様!
さらには、肉や骨、魔力回路など細かい部分もイメージ。
『こ、この体は……もしや生前通り。
い、いやそれ以上の強さを感じるぞ!!』
かくして、目の前に現れたのは、かつての人だったときのクッコロの姿。
やや顔色は悪いが、それでも人としての肌や肉に骨、さらには武器すら持った人だったときの彼女に限りなく近い、クッコロの姿であった。
「冥府神の司祭にして、貴様の主である我が命じる。
亡霊クッコロ、その身が尽きるまで、あの亜竜どもを狩り続けよ」
『はっはっは!力が、感覚が、魔力が漲るぅぅ!!!
今の私ならだれにも負けないぞぉおお!!!!』
――ぎゃぁぎゃあ!
――ぐるるるる!!
膨大な魔力により蘇り、声を大にして叫ぶクッコロ。
彼女の異変やその身に秘められた膨大な魔力に気が付いた亜竜たち。
当然、亜竜の狙いはクッコロのほうへと変わり、彼女の方へと突進。
クッコロもその亜竜たちを迎え撃たんとばかりに、その亜竜の群れの中に突撃するのでしたとさ。
☆★☆★
なお、両者の決着はすぐであった。
――ぐるあ。
――ぐるるる。
『うぎゃああぁあああ!!!
亜竜つえええぇええ!!というか、人間一人で亜竜に勝てるわけがないだろ馬鹿野郎!
あ!やめ、腕を食べないるな!武器が握れなくなっちゃうだろ!」
なんと、そこには複数の亜竜から全身丸かじりにされるクッコロの姿が!
「えっと、あれはいいんですか?」
「うん、まぁ、所詮あれは足止めだし。
ほら、クッコロにつけた【無限再生】で時間が稼げている間に、さっさと逃げるよ」
かくして、クッコロに注ぎ込んだ膨大な魔力による無限生肉作戦により、その恐竜どもから、いったん逃げることについては成功したのでしたとさ。
『そっちはだめぇぇ!!というかおほぉ♡
なんで、痛いはずなのに気持ちいいのぉぉぉぉ♡♡』
「……師匠……」
「いや、流石に殿させるのに、痛いだけだと可哀そうかなって。
ちょっと痛みを快楽に変更しただけだから」
さもあらん。
この世界にいる亜竜と呼ばれる恐竜の一種であり、巨大な体と硬い鱗をもつ。
分かりやすく言えば、二足歩行する中型の恐竜といった所だろうか?
大きさはクマよりは大きいが、20mを超える様な超大型の恐竜ほどではない。
もう少し言えば、少し前に戦った吸血鬼竜よりも小さく、空も飛べないといえば、その脅威度が分かりやすいだろうか?
――しかし、だからと言って、こいつが弱いわけでは決してない。
「っちぃ!くらえ、『悪霊弾』!!」
目の前に現れた、その亜竜に向けて懐から取り出した管に入った悪霊を呼び出し、それを魔力と共に、その恐竜に向けて発射する。
――ぐぎゃああぁあああ!!
しかし、残念ながら、自分の放ったその悪霊入りの魔力弾はその恐竜の鱗にあっさりと弾かれる。
そして、まるで何もなかったかのようにその弾幕を無視して、こちらに突っ込んでくる。
「ぐぅぅ、やっぱり効かない!
ならば、いでよグール共……んぅぅぅ!!!」
弾幕が利かないならば、肉盾を用意する。
そう思い、今度は自分の使役霊たちに魔力と土塊で体を与えようとするが、それもあまりうまくいかず。
そもそもこの辺の土には、陰の魔力だけではなく、その依り代となるのにふさわしい大型動物の死骸すら存在せず。
そのせいで、中身がスカスカのほぼ土塊に魔力と霊を混ぜただけの簡易のグールしか創造することができなかった。
――ぐるるるるる!!
そして、そんなグール共では、当然この巨大な暴力である恐竜相手にまともに対抗できるわけもなく。
体格と力の差からあっさりと丸のみにされ、次から次へと丸のみにされてしまった。
「物理がダメなら、せめて呪術で……
【操魂術・痛】!!」
それでも、そのグールたちはデコイ程度に役に立ってくれたため、その間にこの亜竜に有効な手段を探るべく。
今度は操魂術による魂の操作や肉体の痛みによる怯みを狙う。
「師匠!援護します!!!
【腐敗】」
そして、アリスも見ているだけではいけないと気が付いたのだろう。
かつて無数の盗賊どもを跳ね除けた、菌の成長促進の呪術を亜竜に向けて放ってくれた。
――ぐるぐぁぁああああ!!!
「……っん!これは、弾かれ……。
いや、痛みに気付いてない?まじか!?」
「んにゃぁ!!は、発動しているのに……。
全然効いている様子がありません師匠!」
『う、う~ん、一応ここから見るに、亜竜の口内に少しだけキノコが生えたり、鱗がくすんだりしているけど……。
あの巨体だと、ほぼ関係ないのだろうな、うん。』
が、残念ながらどちらも効果はないようだ。
アリスの腐敗に関しては、相手が巨体すぎる上に、その生命力の強さゆえ。
操魂術に関しては、そもそも距離が開いた相手に通じる術でもない上に、痛みを与える方の副次効果も、どうやら、亜竜とは痛みに鈍い生き物の様だ。
常人なら、微弱であっても暴れ回るような魂と肉体が乖離する痛みも、亜竜の間ではないのも同然の痛みらしい。
――ぐるるる?
「やっば、ならば……
【操魂術・色】!!」
ならばと毛色を変えて、痛みではなく快楽方向で目の前にいる亜竜を制御する術を発動する。
此方ももちろん本来なら、生きている生き物に発動する術ではないし、遠距離故に効果は薄いはずだが……。
――くるるるる……。
どうやら、こちらの方はまだ効果があったようだ。
目の前でグールの踊り食いを続けて、今なおこちらに突っ込まんとばかりしてたその亜竜は動きを止め、まるで恍惚したかのように動きを止めたのであった。
「よーしよーし、これなら多少は意味があるな。
というわけで、頼むぞ!トガちゃん!!」
『……っぎ!』
もちろん、そのようやく生まれた貴重な隙をついて、今自分の持っている使役霊の中でも、もっとも強力な霊であるトガちゃんを多大な魔力を込めて、呼び起こし、剣を持たせて、その動かない亜竜に向かって走らせる。
おそらくもしこれが、自分とこの亜竜のタイマンであるのならば、これで勝負をつけることができたであろう。
―――るおおおぉぉぉ!!!
しかし、相手は複数いたのだ。
「くっそ、もう追いついてきたのか!!
トガちゃん!」
『……ぎぃ!!』
動けなくなっている亜竜に、トドメを刺そうと突っ込んだドガちゃんに向けて、横から飛び出してきた別の亜竜がそれを阻止する。
むしろ、逆に仮初の体に詰められたトガちゃんを丸のみにせんと、彼女を追いかける始末だ。
そうして、そんなに時間をかけていると、他の群れの仲間も集まってくるわけで……。
――クルルル…。
――グルルルル……!!
3匹目と4匹目の亜竜までもが、この場に集まってきてしまった。
すでに、こちらはトガちゃんの制御に足止めのグールの増産、1匹目の亜竜の足止めのための操魂術で手いっぱいなのだ。
これ以上の術の同時使用は不可能である。
「し、師匠……」
このままでは絶体絶命。
アリスが不安そうな表情でこちらのローブの裾を握りしめてくる。
間近に迫る圧倒的な暴力と死の恐怖、久しぶりに血の気の引く思いがする。
「……安心しろ、アリス。
手段ならまだある」
「……。」
「それに、少なくともこれだけ相手していると、こいつらについて、わかったことがあるからな」
「……ほんとうですか!」
「ああ、もちろん……というわけで、戻れ!
トガちゃん!そして、グール共!!」
そのセリフと共に、足止め用のグールとトガちゃんを素早く管の中に戻す。
そして、そのままにもう一つの、今回の目的である霊を呼び起こす。
「というわけで、いけぇええ!!
クッコロ、フルパワーわぁああああ!!!!!」
『な、え、おおおおおおぉぉおお!!!!』
その言葉と共に、今回連れてきたもう一人の期待の新人である使役霊、クッコロを鎧霊として呼び起こす。
依り代は、土塊だけではなく、魔石や彼女の遺骨の一部を使った贅沢仕様!
さらには、肉や骨、魔力回路など細かい部分もイメージ。
『こ、この体は……もしや生前通り。
い、いやそれ以上の強さを感じるぞ!!』
かくして、目の前に現れたのは、かつての人だったときのクッコロの姿。
やや顔色は悪いが、それでも人としての肌や肉に骨、さらには武器すら持った人だったときの彼女に限りなく近い、クッコロの姿であった。
「冥府神の司祭にして、貴様の主である我が命じる。
亡霊クッコロ、その身が尽きるまで、あの亜竜どもを狩り続けよ」
『はっはっは!力が、感覚が、魔力が漲るぅぅ!!!
今の私ならだれにも負けないぞぉおお!!!!』
――ぎゃぁぎゃあ!
――ぐるるるる!!
膨大な魔力により蘇り、声を大にして叫ぶクッコロ。
彼女の異変やその身に秘められた膨大な魔力に気が付いた亜竜たち。
当然、亜竜の狙いはクッコロのほうへと変わり、彼女の方へと突進。
クッコロもその亜竜たちを迎え撃たんとばかりに、その亜竜の群れの中に突撃するのでしたとさ。
☆★☆★
なお、両者の決着はすぐであった。
――ぐるあ。
――ぐるるる。
『うぎゃああぁあああ!!!
亜竜つえええぇええ!!というか、人間一人で亜竜に勝てるわけがないだろ馬鹿野郎!
あ!やめ、腕を食べないるな!武器が握れなくなっちゃうだろ!」
なんと、そこには複数の亜竜から全身丸かじりにされるクッコロの姿が!
「えっと、あれはいいんですか?」
「うん、まぁ、所詮あれは足止めだし。
ほら、クッコロにつけた【無限再生】で時間が稼げている間に、さっさと逃げるよ」
かくして、クッコロに注ぎ込んだ膨大な魔力による無限生肉作戦により、その恐竜どもから、いったん逃げることについては成功したのでしたとさ。
『そっちはだめぇぇ!!というかおほぉ♡
なんで、痛いはずなのに気持ちいいのぉぉぉぉ♡♡』
「……師匠……」
「いや、流石に殿させるのに、痛いだけだと可哀そうかなって。
ちょっと痛みを快楽に変更しただけだから」
さもあらん。
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