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第四→五部 婚約した後の色々なお話

第485話 わんこって可愛いよね

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 シュリがアズベルグに帰還した次の日。
 どこから噂が漏れたのか、シュリが恋人を募集している、というちょっとねじれた情報に変換された噂に踊らされた人達がアズベルグのルバーノ屋敷の前に列をなした。


 「ずっとシュリ君が好きだったの。シュリ君にならなにをされてもいいわ。好きにしてっ!!」

 「体には自身があるんだ。シュリ君のこと、きっと満足させてみせるよ」

 「先生、ずーっとシュリ君を狙っ……いえ、想っていたの」

 「わしゃ、そんじょそこいらの若造より経験が豊富じゃからのぉ。シュリ君をメロメロにする自信はあるぞい」


 老若男女、多種多様な人達を、シュリは朝から切って切って切り捨てた。
 切り捨てた、といっても1人1人丁寧にお断りしただけではあるが。
 その作業に午前中一杯を費やし、心が疲れ果てたシュリは、タペストリーハウスからモフモフを召還した。
 わんこなポチとお狐さまなタマのモフモフに埋もれて、シュリは幸せな吐息とともに心の疲れを吐き出す。

 今回呼び出したのは2人だけ。
 イルルとシャナには内緒で来てもらっている。
 なぜなら、今のシュリが求めているのはモフモフ毛皮であり、は虫類な鱗ではないからだ。
 しっとりひんやりした鱗も場合によっては気持ちいいし重宝するのだが、今欲しいのは毛皮。

 そんな訳で、バレたら文句言われる事必須だが、それでも今は柔らかな毛皮にだけ包まれていたかった。
 フェンリルの極上白銀の毛皮と、九尾の狐のさらふか金色の毛皮は最高だ。
 でも、とシュリは思う。


 (ここににゃんこがいたら文句なし、なんだけどなぁ)


 と。
 ポチとタマの毛皮に包まれて、膝乗り猫の毛皮をもふる。
 考えただけでよだれが出そうである。
 前世のシュリは、犬もウサギも好きだったが、それに負けないくらい猫も好きだった。 


 (にゃんこ……にゃんこかぁ)


 今の自分の周囲ににゃんこはいない。
 こちらの世界に愛玩動物的なにゃんこがいるかも微妙だ。
 どうしても猫を愛でたいのであれば、猫型の魔物を見つけてテイムするしかないのだろう。


 (猫……ねこ。あ、そう言えばナーザは猫獣人だよなぁ)


 確かに獣人、というくくりであれば、猫はいる。
 しかも猫獣人は、獣人の中でも数は多い方、である。
 シュリの知り合いの中の猫獣人はナーザしかいないが、王都ではちょいちょい見かけるし、このまえ獣王国に潜入したときも結構な頻度で見かけた。
 とはいえ、シュリの知り合いの猫獣人はナーザ1人。
 猫をもふりたいシュリではあるが、ナーザの耳やしっぽをもふるのはためらわれた。
 なぜなら。


 (ナーザはなぁ。頼めば喜んで触らせてくれるだろうけど、絶対エッチなことを要求されるよなぁ)


 それはちょっと危険すぎる。
 シュリはぷるぷると首を振って、にゃんこをもふりたい、という欲求を諦めた。


 (いいんだ。僕にはポチとタマがいるし)


 2匹の毛皮に埋まったままシュリは思う。
 ただちょっともふもふな生き物をブラッシングしたくなったシュリは、ポチとタマに交代で小さくなってくれるようにお願いした。

 最初にシュリのお膝におさまったのはタマだ。
 キュートな子ぎつねちゃんになったタマはシュリの膝の上でくるりん、と丸くなった。

 シュリはタマ専用のブラシを取り出し、ほくほくしながらブラッシングを開始する。
 背中からお腹からしっぽの先まで、さらつやに仕上げ。
 うとうとと舟をこぎ始めたタマをそっと脇にねかしつけ、今度はポチを膝に招いた。
 子犬、ならぬ、子フェンリル状態になったポチは、しっぽをふぁさふぁさ振りながらシュリが取り出した自分専用のブラシを見上げる。


 「さ、今度はポチの番だね。待たせてごめんね」


 にっこり笑ってシュリがブラシを構え、ポチがお行儀良く主の膝におさまり。
 さあ、いよいよブラッシングを始めようとしたその時、シュリの部屋のドアがノックされた。


 「シュリ様、よろしいでしょうか?」


 ドアの向こうから聞こえてきたのはジュディスの声。


 「大丈夫だよ、どうしたの?」

 「エリザベス様がいらっしゃいましたが、お通ししても?」

 「エリザベスが? うん、構わないけど」

 「ではすぐにお連れしますね。少しお待ち下さい」


 シュリが了承の意を伝えると、ドアの向こうのジュディスはそう言ってドアから離れていった。
 それからしばらくして。


 「久しいですわね、シュリナスカ・ルバーノ!!」


 くるくるの縦巻きロールヘアに愛らしい顔立ちの、ツンデレわんこ令嬢が、ふんぞり返って偉そうに胸を張って登場したのだった。

◆◇◆

 「エリザベス、久しぶり。元気そうだね」


 相変わらずだなぁ、と変わらぬエリザベスの様子にほっこりしつつ出迎える。
 といっても小さくなったタマを傍らに、ポチを膝の上に侍らせていた為、ソファーに座ったままの挨拶となってしまったが。


 「王都に行ってどれだけ変わったかと思ってましたけど、大して変わりはなさそうですわね? 身長も、前と変わらないみたいですし」

 「そ、そうかな? 背は伸びたんじゃないかなぁ。ほら、ちょっとくらいは、さ」

 「そうですの?」


 シュリの主張に、エリザベスがまじまじとシュリを眺める。
 彼女の判定を、シュリはどきどきしながら待った。


 「……やっぱり変わってませんわね」


 が、シュリの期待とは裏腹に、エリザベスの答えはさらりと素っ気なく。
 そんなぁ、とシュリはがっくり肩を落とした。


 「身長なんかより、ブラッシングの腕前はどうなんですの? まさか落としたりしてませんわよね?」


 シュリのショックなどお構いなしにそう言うと、エリザベスはいそいそとシュリに近づいてきて、シュリに背中を向けて座った。
 その背中を、シュリはきょとんと見つめる。


 「さ、どうぞ、ですわ」

 「えっと??」

 「ブラッシングの技術が低下していないか、わたくしが確かめて差し上げてもよろしくってよ、ですわ」

 「ああ~……なるほど」


 エリザベスの言葉に、ようやく合点がいったシュリは苦笑を浮かべつつ、手持ちのブラシの中からエリザベスが1番好きだったブラシを取り出した。
 そうだった。エリザベスはこういう子だった、と短くも濃密に共に過ごした日々を思い出しながら。

 今日は元々シュリにブラッシングをしてもらうつもりだったんだろう。
 綺麗な縦巻きロールにされてはいるが、整髪料を使った形跡はなく、それを自分の手で確かめたシュリは、口元に笑みを浮かべつつそっとブラシを彼女の髪に当てた。


 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~。これ。これですわぁ」


 シュリに丁寧にブラッシングされながら、貴族令嬢が決して出してはいけないような声を出すエリザベスに、もっとして、とお腹を出して甘えてくるわんこを目の前にしたような幸福感を感じる。
 貴族のお嬢様に抱く感情として間違っている、と思わないでもないのだが、シュリの中のエリザベスの立ち位置は、昔も今も、とっても可愛らしい愛玩動物、なのである。


 「エリザベスはここが好きだったよね~?」

 「はあぁぁぁん。そこは反則ですわぁ」

 「あ、こっちも好きだよね?」

 「ひぃぃぃぃん。たまりませんわぁ」

 「あとは、ほら、ここも……」

 「こ、こらぁ!! 2人でなにやってるの!? シュリとエリザベスちゃんにはまだ早いわ!! お母さん、許しま……って、あれ??」


 ドアの外で声だけを聞いていて何かよからぬ誤解をしたのだろう。
 ティーセットのワゴンと共に乱入してきたミフィーが、いたって健全な光景を見て目を丸くする。


 「えっと、母様?」

 「あら、ミフィーおば様。お邪魔してますわ」

 「あ、い、いらっしゃい。エリザベスちゃん」

 「今、シュリにブラッシングしてもらってましたのよ。ミフィーおば様もしてもらってます?」

 「え? あ? ぶ、ぶらっしんぐ? 私はしてもらったことないわね~。えへへ」

 「してもらったことないんですの? じゃあ、今度してもらった方がいいですわ! 正直に褒めるのはしゃくですけれど、シュリのブラッシング術は神の域ですわ」

 「あ、そうなのね。そうなんだ。私ったら、てっきり」

 「てっきり??」

 「あ、なんでもないの。なんでも」


 なにも気づいていないエリザベスの無邪気さに、追いつめられていくミフィーが可哀想だったので、


 「お茶持ってきてくれたんだね。母様、ありがとう」


 にっこり笑ってなにも気づかない振りをして助け船を出す。


 「あ、そう! そうなの!! お茶、持ってきたのよ。シャイナが入れてくれたからおいしいわよ? じゃ、じゃあ、エリザベスちゃん、ゆっくりしていってね?」


 シュリの助け船にすがりつき、ミフィーはそそくさとシュリの部屋を後にした。
 自分の勘違いが、相当気まずかったに違いない。


 「えっと、せっかくお茶が来たし、そろそろ終わりにする?」

 「そう、ですわね~。お茶は温かいうちに頂きたいですけれど、もう少しだけ」


 名残惜しそうなエリザベスにシュリは思わず笑う。


 「お茶飲んだらまた続きをしてあげるから大丈夫だよ?」

 「そう、ですの? なら、折角ですし、まずはお茶をいただきますわ」


 ほっとしたようにそう言ったエリザベスの前に、シュリはお茶を注いだティーカップと一緒に用意されていたおやつを置いてあげる。
 自分の前にもカップを置き、しばし2人で並んでお茶を楽しんだ。

 そしてそのティータイムが終わりに近づいた頃、機を伺っていたのか、何ともいえずベストなタイミングで自分のブラシをくわえたポチがシュリの膝に滑り込んだ。
 そう言えば、ポチのブラッシングをしようとしたところでエリザベスがきたんだった、と思いポチのブラシを手に取る。
 その光景に、エリザベスがくわっと目を見開いたことなど、気づきもせずに。


 「ごめんね、ポチ。ポチのブラッシングがまだだったね」


 話しかけながらブラシを滑らせる。
 気持ちよさそうにきゅんきゅん鳴くポチが、何ともいえずに可愛くて、ついついメロメロになってしまう。
 ちなみに先にブラッシングを終えていたタマは、絶賛お昼寝中だ。
 なにをしても起きないくらいには、深い眠りの中にいるのだろう。
 ポチの甘え声にも全く無反応でピクリともしない。


 「シュリ? 私も、その、お願いしますわ」

 「あ、そうだね。お茶が終わったらまたって約束したもんね?」


 エリザベスがブラシをシュリに渡そうと差しだし、シュリも受け取ろうとした。
 しかし。


 「きゅぅぅん。きゅん、くぅぅぅん」


 まだ足りぬと言わんばかりにポチが鳴く。
 そしてお腹を上にしてきゅるん、とシュリを見上げた。
 もっとブラシして、と。

 そのあまりの可愛らしさに、シュリの顔面が崩壊する。
 一瞬で顔面をでれでれ甘々の表情で支配されたシュリは、吸い寄せられるようにポチのお腹に顔をうずめた。
 そのまましばらく顔でもふみを味わいながらすーはーし、若干の獣臭さを味わう。


 「くっ! 負けましたわ」


 すぐ傍らからそんな悔しそうな声が聞こえるが、もふもふを味わう事に夢中なシュリは気づかない。


 「こ、こうなったらわたくしだって……」


 決意のこもった声に続き、なにやら人が動く気配がし、そして。


 「く、くぅ~ん、ですわ」


 聞こえてきた犬の鳴き声をまねたエリザベスの声に、シュリはようやくポチのお腹から顔を上げた。
 その視界に飛び込んできたのは、ポチに対抗するようにお腹を上にして寝そべるエリザベスの姿。
 なにしてんの、と喉元まで出てきた言葉を飲み込んで、シュリは生温かくエリザベスを見つめる。


 「きゅぅ~ん、ですわ」

 「……」


 エリザベスに、引く気はないようだ。
 しかし、どうしろというのか。
 ポチのお腹に顔をうずめたくなるのは、あの何ともいえないモフモフがあるからであって。
 正直、ドレス姿のもふみのかけらもないエリザベスのお腹に顔をつっこんでなにが楽しい、と言いたい。

 しかし。

 エリザベスに引く気が無い以上、シュリが大人になって彼女のお腹に顔を埋めるしか、この微妙な時間を終わらせる方法はない。
 そう察したシュリは、己の顔をエリザベスのお腹にそっとダイブさせた。

 ぱふっとエリザベスのドレスに顔が埋まる。
 しかし、ポチのお腹に顔を突っ込んだときのような多幸感は、当然の事ながら何一つ無い。
 だが、一応の礼儀として、ポチにしたように顔をぐりぐりと彼女のお腹にすり付けた。
 それがくすぐったかったのだろう。


 「ひゃんっ」


 エリザベスの口から悲鳴のような声がこぼれ、


 「あ、ごめん、くすぐったかった?」

 「だ、大丈夫ですわ。お続けになって」

 「あ、うん」


 思わず顔を上げかけたが、続けてくれと言われて、大人しくエリザベスのお腹に顔を乗せる。
 そのまましばらく、何ともいえない時間を過ごし。
 義務を果たしたシュリはのそのそと体を起こした。 


 「も、もういいんですの?」

 「うん、大丈夫」

 「遠慮なさらず、もっと……」

 「わふっ!!」


 2人の会話に割り込んできたポチの声。
 反射的にそちらを見ると、いつも一緒に遊ぶボールを口にくわえてぶんぶんとしっぽをふるポチの姿があった。


 「ん? ボール遊び、したいの?」

 「わふっ、きゅんっ」


 シュリの手にボールを押しつけ、おねだりするようにじっとシュリを見上げたまましっぽをふるポチの姿は文句なしで可愛い。
 その姿に、エリザベスのお腹もふ攻撃に若干ダメージを受けていたシュリのくちびるに笑みが浮かんだ。


 「仕方ないなぁ。お客様もいるし、ちょっとだけだよ?」


 言いながら、シュリはボールを受け取った。
 そしてすっかり熟睡モードになったタマを部屋に置き去りに、エリザベスを誘って場所を庭に移した。

◆◇◆

 「ほーら、とっておいで~」


 シュリの言葉と共に、ボールが放物線を描いて飛んでいく。
 それを追いかけてポチが弾丸のように飛び出して行くのを、エリザベスはシュリと並んで眺めた。


 (さっきのお腹出し勝負は、正直わたくしの負けでしたわね)


 などと思いながら。
 今ボールを追いかけている頭の悪そうな駄犬の時と自分の時では明らかにシュリのテンションが違った。


 (わたくしのお腹のどこか、あの駄犬に劣っていたというのかしら)


 むむっと思いながら、無邪気にボールを追いかけるポチを目で追う。
 ふわもふの毛皮が無い時点で、圧倒的大差での負け試合だったのだが、エリザベスがその事実に気づくことはなく。
 自分のお腹を撫でつつ首を傾げ、ボール遊びを心底楽しむシュリとポチを眺める。次こそは、と心の中で拳を握りながら。


 (次こそはわたくしが勝利してみせますわ。わたくしが1番だという事実を叩きつけて、そうすれば優先的なブラッシング権はわたくしのもの……)


 めくるめくシュリのブラッシングを妄想して、エリザベスは1人むふふと笑う。
 そして。


 「ほーら、とっておいで~」


 そんなかけ声と共に投げられたシュリのボールをゲットするために、地面を蹴って走り出したのだった。
 しかし。
 ただの人でしかないエリザベスが、ちっちゃなわんこの体に神獣のポテンシャルを詰め込んだポチに勝てるはずもなく。
 結果。


 「ぜー、ぜー……な、なんで、1度もボールがとれませんの」


 芝生に大の字になって横たわる残念な子が爆誕した。


 「えーっと、エリザベス? そんなにボール遊びがしたかったの?」

 「ぼーる、あそび。わ、わたくしはただ、ブラッシングをしてもらう権利が欲しかった、だけ、ですわ」

 「ぶらっしんぐ……あ、そうか。後でまたねって言って、まだしてなかったね。待たせてごめん。走り回って大分髪ももつれちゃってるから、帰る前に綺麗にしよっか」


 さ、おいで、と芝生に座り込んだまま、シュリがエリザベスを招く。
 が、しかし、限界を超えて走ったエリザベスは立つことすらままならず。そのままはいつくばるようにしてシュリの元を目指した。

 そして。

 シュリの膝にたどり着いたエリザベスは、シュリの太股に顔を半ばめり込ませたまま力つき。
 ちょっときわどいところに顔を突っ込んだエリザベスの髪を、シュリは丁寧にブラッシングして綺麗に仕上げ。
 仕上げが終わっても起きる気配のない彼女を抱き上げて馬車まで運んで、従者の人に非常に恐縮された。
 彼女の乗った馬車を笑顔で見送り、


 (いっぱいもふもふ出来たし、ポチとボール遊びも出来たし、エリザベスのグルーミングもしっかりしてあげられたし、今日はいい1日だったな~)


 なぁんて思いながら幸せな気分で自室へ向かうシュリは知らない。
 さっき、シュリのこか……いや、太股に顔をつっこむエリザベスを見て、ポチが非常に羨ましそうに見ていたことを。

 この日からしばらく、シュリの太股に顔を突っ込んでブラッシングしてもらうのが、ペット達の間で密かなブームとなり。
 そのブームは愛の奴隷達にも飛び火して、最終的には恋人達にも広がっていくこととなり。
 結果シュリは大変な目に遭うことになるのだが、それはもう少し先のお話である。

********************

お読みいただいてありがとうございました。
この話でシュリの恋人云々の話は終わって新しい章へ移っていく予定ですが、抜けてる恋人候補とかいないかなぁ、と不安が残るところです(笑)
もしお気づきのことがあればお気軽にコメントください。
重要な忘れ物があれば追加の話を書く必要もあるかもしれないので。
でも、たぶん、抜けはないはず……たぶん。
問題なければ新たな章へ突入するまで、少しだけお時間を下さい。
頑張って書きますので!!
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