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第四→五部 婚約した後の色々なお話
第482話 リアとルゥ①
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シュリが帰ってきたと聞いて、シュリに会うために部屋を訪れたリアは、母親であるマチルダがシュリに授乳をしている場面に遭遇して、思わず部屋のドアの隙間からじいぃぃぃっとその場面を凝視してしまった。
その様子をしばらく見守っていたリアは改めて確信する。
前々から思っていたが、シュリは大きいおっぱいが好きに違いない、と。
そして自分の胸部を見下ろす。まだ育つ気配のない、果てしなく平たいその場所を。
それから再びシュリの部屋の中をのぞく。
見るのはそこにいる母親の胸部だ。
ビックでダイナマイツなそこを見ながら思う。
あの母の子供なのだから、自分の胸もきっとああなるに違いない、そんな風に。
父親側の遺伝子が勝つ場合だってある、という事実からまるっと目をそらして。
自分の胸部問題は恐らく時間が解決してくれる事なんだろうけど、事は急を要する。
さっきもアリスやミリーがシュリの恋人になったと自慢していたし、今、この流れに乗って押すべきだと思うのだ。
そうでなければ、自分はずっとシュリの幼なじみという枠の中から抜け出せない気がした。
マチルダの爆乳を一心不乱に吸引(しているように見える)シュリを、扉の隙間からじっと見つめる。
母までとはいかずとも、少なくとももう少し胸を育てなければ、と。シュリの興味を引くくらいには。
そんなことを考えながら集中していたリアは、背後から近づいてくる気配に気づくことが出来なかった。
だから、
「ミフィーおばさまからシュリは部屋にいるって聞いたんだけど、リアがそうやって一生懸命のぞいているってことは、ちゃんと部屋にいるのかな?」
耳元で突然に響いた声に飛び上がるほど驚いた。
驚いた勢いで、扉をばたんとしめてしまい、その音に中にいる母があわてて身支度を整える様子が扉越しにも伝わってくる。
リアは、驚きすぎてどきどきしている胸をそっと抑えつつ、いつの間にか背後にいた先輩の顔を見上げた。
「ルーシェス先輩。なぜここへ」
「ん? シュー君がアズベルグに帰ってきてるって情報を掴んだから、あわてて身支度して駆けつけたんだよ」
にこり、と笑ってそう答えたのは、初等学校の上級生でシュリの幼友達でもある人だった。
入学当初は全く接点の無かった2人だが、シュリが王都に旅立ってから関わる事が多くなり、今ではそれなりに仲もいい。
とはいえ、仲がいいからといって、自分の母親とシュリのただれた関係がバレるのはさすがに気まずい。
そんな訳で、
「シュリにお客様」
そう声をかけながら、リアは改めて少し大きめのノックをした。
「は、はぁい。い、今開けるから待っててね」
中からは、ちょっと慌てたような母親の声。
胸が大きい人は、きっと身支度にも時間がかかるものなんだろう。
ぺったんこなリアとは装備品の数も違うに違いない。
そんなことを考えながら半眼で扉をにらんでいると、
「先客がいたなら申し訳ないな。用事が終わるまで待ってるよ?」
気をつかったルゥからそんな言葉を受けて、リアは首をかすかに横に振った。
「いえ、中にいるのは母なので」
「リアのお母さん? 確かシュー君の乳母だったよね?」
「はい。シュリが帰ってきたから挨拶にきてたみたいです」
「へえ。そうなんだね。乳母……乳母かぁ。乳母、いいよねぇ」
リアの言葉に、ルゥが顔を輝かせて乳母という単語を連発する。
そんな彼女の反応にリアは不思議そうに首を傾げた。
「ルーシェス先輩。つかぬことをおうかがいしますけど」
「ん? なに??」
「乳母、そんなにいいですか?」
母親が乳母ではあるが、だからといって乳母という職がそんなにいいとも思えない。
真顔で首を傾げるリアを、ルゥはにんまりして見やる。
まだまだ子供だなぁ、と。
「誰の乳母でもいいって訳じゃないよ? シュー君の乳母だからいいなぁ、って思うんだよ」
「シュリの乳母だからいい?」
「そ。シュー君の乳母なら、堂々とシュー君におっぱいを吸ってもらえるんだよ? こんなにうらやましい事ってないよ」
いいなぁ、乳母。ルゥは心底うらやましそうに、悩ましげなため息をもらす。
リアは、なるほど、と思いながらルゥの整った横顔を見上げた。
言われてみれば、乳母である母のおっぱいはシュリに吸われまくりだ。
娘であるリアにも吸われてはいるが。
最近だって、リアはもう吸わないが、シュリは時々吸っている節がある。
もう大きいのに恥ずかしい、と思う反面、そんな甘えん坊なシュリをちょっと可愛いと思ってしまう自分もいた。
リアだって、シュリに甘えてもらいたいと思うし、甘やかしたい気持ちもある。
ただいつも素直になれず、ついつい意地悪をしてしまう事ばかりなのだが。
母になった気持ちで想像してみる。シュリがおっぱいを吸いながら、上目遣いでこちらを見上げてくる光景を。
正直に言おう。
控えめに言っても、最高、である。
「ね、いいだろ? 乳母」
リアの口元にふよりと笑みが浮かんだのを見て、ルゥもにやりと笑う。
そしてそのまま言葉を続けた。
「でも、まあ、実際に乳母に立候補するつもりはないけど。リアのお母さんの仕事を奪うつもりはないから安心して」
「そう、なんですか?」
「だって、乳母って子供を産んでないと出来ない職業でしょ? 僕はシュー君の子供しか産むつもりはないしね。第一、シュー君が赤ちゃんの時はボクもそう大差ないくらいの幼児だったし、どう頑張ってもシュー君の乳母は現実的に難しいよ。ボクの母乳は、未来のボクとシュー君の子供のためにとっておくことにする」
「確かに、そうですね」
ルゥの言葉に、リアは納得して頷いた。
そして思う。いつか私もシュリの子供を、と。
その時はリアも、自分の母乳で子供を育てるのだ。
そう、母乳で。
思いながら、リアは自分の胸部を見下ろした。
なんの障害もなくすとーんと足下まで見下ろすことの出来る平らな胸部を。
それから見上げる。
傍らに立つちょっと年上なだけの少女の胸部に育ちつつある、2つの立派な膨らみを。
「……くっ」
妙な敗北感を覚え、リアが思わずうめいたその時、ようやく目の前の扉が開いた。
「お、お待たせしましたぁ。待たせてごめんなさいね?」
そんな言葉と共に目の前に現れた最高ランクの双球を、リアは半眼で見上げる。
そんな娘の表情に、待たせすぎてと怒らせたと思ったのか、
「リ、リアちゃん? そ、そんなに怒らないで? お、お母さんが悪かったわ」
おろおろしながら謝罪の言葉を重ねる。
そんな母の様子にはっとし、リアはゆるゆると首を横に振った。
「大丈夫。怒ってないから。これはただの醜い妬みの感情。だから気にしないで」
「醜い妬み……? よく分からないけど、怒ってはいないのね? 良かったわ。お母さん、てっきり」
ほっとしたように大きな胸をなで下ろす母の姿に、再び黒い感情が浮かび上がりそうになったが押さえ込み、
「お母さん」
「な、なぁに?」
「お客様。シュリと私の学校の先輩」
1歩下がったところから面白そうにこちらを見ているルゥの存在を母に教えた。
そんなルゥの存在にやっと気づいたマチルダは、瞬きをした後、
「あら、そうだったわね。お客様をお待たせしたままごめんなさいね?」
そう言って素直に頭を下げた。
「いえ、お気になさらず。ルーシェスです。シュー君とリアに、仲良くしていただいてます」
そんなマチルダに、ルゥは軽い自己紹介を返す。
シュリの家に来るのは初めてではなかったが、マチルダときちんと顔を合わせるのは今日が初めてだったから。
「ルーシェスちゃん、ね。いつもシュリ君とリアがお世話になってます。シュリ君は中にいるからどうぞ入って? まだちょっと寝ぼけてるかもしれないけど」
「寝ぼけてる??」
マチルダの言葉に、ルゥは首を傾げる。
「さっきまで、その、お昼寝してたものだから」
そんな娘の先輩に対して追加の説明をしながら、マチルダは誤魔化すように笑う。
さっきまでしてたことはお昼寝だけではないのだが、わざわざ言うことでもない。
とはいえ、若干後ろめたくもあり、それが激しくにじみ出ていた。
「そうなんですね。では、お邪魔します。リアも一緒にいこう?」
「いいんですか?」
「いいよ、もちろん。順番的に言えば君の方が先に来て待ってたんだし。あ、でも、もし1人で会いたいようなら」
「いえ、一緒で大丈夫です。ありがとうございます、先輩」
「気にしないで。じゃあ、いこうか」
「ごゆっくり。後でお茶を持ってこさせますねぇ」
娘とその先輩の仲の良さそうな様子に目を細め、マチルダは2人をシュリの部屋の中へと送り出す。
そして自身は、お茶の準備をお願いするため、シャイナを探して歩き出すのだった。
その様子をしばらく見守っていたリアは改めて確信する。
前々から思っていたが、シュリは大きいおっぱいが好きに違いない、と。
そして自分の胸部を見下ろす。まだ育つ気配のない、果てしなく平たいその場所を。
それから再びシュリの部屋の中をのぞく。
見るのはそこにいる母親の胸部だ。
ビックでダイナマイツなそこを見ながら思う。
あの母の子供なのだから、自分の胸もきっとああなるに違いない、そんな風に。
父親側の遺伝子が勝つ場合だってある、という事実からまるっと目をそらして。
自分の胸部問題は恐らく時間が解決してくれる事なんだろうけど、事は急を要する。
さっきもアリスやミリーがシュリの恋人になったと自慢していたし、今、この流れに乗って押すべきだと思うのだ。
そうでなければ、自分はずっとシュリの幼なじみという枠の中から抜け出せない気がした。
マチルダの爆乳を一心不乱に吸引(しているように見える)シュリを、扉の隙間からじっと見つめる。
母までとはいかずとも、少なくとももう少し胸を育てなければ、と。シュリの興味を引くくらいには。
そんなことを考えながら集中していたリアは、背後から近づいてくる気配に気づくことが出来なかった。
だから、
「ミフィーおばさまからシュリは部屋にいるって聞いたんだけど、リアがそうやって一生懸命のぞいているってことは、ちゃんと部屋にいるのかな?」
耳元で突然に響いた声に飛び上がるほど驚いた。
驚いた勢いで、扉をばたんとしめてしまい、その音に中にいる母があわてて身支度を整える様子が扉越しにも伝わってくる。
リアは、驚きすぎてどきどきしている胸をそっと抑えつつ、いつの間にか背後にいた先輩の顔を見上げた。
「ルーシェス先輩。なぜここへ」
「ん? シュー君がアズベルグに帰ってきてるって情報を掴んだから、あわてて身支度して駆けつけたんだよ」
にこり、と笑ってそう答えたのは、初等学校の上級生でシュリの幼友達でもある人だった。
入学当初は全く接点の無かった2人だが、シュリが王都に旅立ってから関わる事が多くなり、今ではそれなりに仲もいい。
とはいえ、仲がいいからといって、自分の母親とシュリのただれた関係がバレるのはさすがに気まずい。
そんな訳で、
「シュリにお客様」
そう声をかけながら、リアは改めて少し大きめのノックをした。
「は、はぁい。い、今開けるから待っててね」
中からは、ちょっと慌てたような母親の声。
胸が大きい人は、きっと身支度にも時間がかかるものなんだろう。
ぺったんこなリアとは装備品の数も違うに違いない。
そんなことを考えながら半眼で扉をにらんでいると、
「先客がいたなら申し訳ないな。用事が終わるまで待ってるよ?」
気をつかったルゥからそんな言葉を受けて、リアは首をかすかに横に振った。
「いえ、中にいるのは母なので」
「リアのお母さん? 確かシュー君の乳母だったよね?」
「はい。シュリが帰ってきたから挨拶にきてたみたいです」
「へえ。そうなんだね。乳母……乳母かぁ。乳母、いいよねぇ」
リアの言葉に、ルゥが顔を輝かせて乳母という単語を連発する。
そんな彼女の反応にリアは不思議そうに首を傾げた。
「ルーシェス先輩。つかぬことをおうかがいしますけど」
「ん? なに??」
「乳母、そんなにいいですか?」
母親が乳母ではあるが、だからといって乳母という職がそんなにいいとも思えない。
真顔で首を傾げるリアを、ルゥはにんまりして見やる。
まだまだ子供だなぁ、と。
「誰の乳母でもいいって訳じゃないよ? シュー君の乳母だからいいなぁ、って思うんだよ」
「シュリの乳母だからいい?」
「そ。シュー君の乳母なら、堂々とシュー君におっぱいを吸ってもらえるんだよ? こんなにうらやましい事ってないよ」
いいなぁ、乳母。ルゥは心底うらやましそうに、悩ましげなため息をもらす。
リアは、なるほど、と思いながらルゥの整った横顔を見上げた。
言われてみれば、乳母である母のおっぱいはシュリに吸われまくりだ。
娘であるリアにも吸われてはいるが。
最近だって、リアはもう吸わないが、シュリは時々吸っている節がある。
もう大きいのに恥ずかしい、と思う反面、そんな甘えん坊なシュリをちょっと可愛いと思ってしまう自分もいた。
リアだって、シュリに甘えてもらいたいと思うし、甘やかしたい気持ちもある。
ただいつも素直になれず、ついつい意地悪をしてしまう事ばかりなのだが。
母になった気持ちで想像してみる。シュリがおっぱいを吸いながら、上目遣いでこちらを見上げてくる光景を。
正直に言おう。
控えめに言っても、最高、である。
「ね、いいだろ? 乳母」
リアの口元にふよりと笑みが浮かんだのを見て、ルゥもにやりと笑う。
そしてそのまま言葉を続けた。
「でも、まあ、実際に乳母に立候補するつもりはないけど。リアのお母さんの仕事を奪うつもりはないから安心して」
「そう、なんですか?」
「だって、乳母って子供を産んでないと出来ない職業でしょ? 僕はシュー君の子供しか産むつもりはないしね。第一、シュー君が赤ちゃんの時はボクもそう大差ないくらいの幼児だったし、どう頑張ってもシュー君の乳母は現実的に難しいよ。ボクの母乳は、未来のボクとシュー君の子供のためにとっておくことにする」
「確かに、そうですね」
ルゥの言葉に、リアは納得して頷いた。
そして思う。いつか私もシュリの子供を、と。
その時はリアも、自分の母乳で子供を育てるのだ。
そう、母乳で。
思いながら、リアは自分の胸部を見下ろした。
なんの障害もなくすとーんと足下まで見下ろすことの出来る平らな胸部を。
それから見上げる。
傍らに立つちょっと年上なだけの少女の胸部に育ちつつある、2つの立派な膨らみを。
「……くっ」
妙な敗北感を覚え、リアが思わずうめいたその時、ようやく目の前の扉が開いた。
「お、お待たせしましたぁ。待たせてごめんなさいね?」
そんな言葉と共に目の前に現れた最高ランクの双球を、リアは半眼で見上げる。
そんな娘の表情に、待たせすぎてと怒らせたと思ったのか、
「リ、リアちゃん? そ、そんなに怒らないで? お、お母さんが悪かったわ」
おろおろしながら謝罪の言葉を重ねる。
そんな母の様子にはっとし、リアはゆるゆると首を横に振った。
「大丈夫。怒ってないから。これはただの醜い妬みの感情。だから気にしないで」
「醜い妬み……? よく分からないけど、怒ってはいないのね? 良かったわ。お母さん、てっきり」
ほっとしたように大きな胸をなで下ろす母の姿に、再び黒い感情が浮かび上がりそうになったが押さえ込み、
「お母さん」
「な、なぁに?」
「お客様。シュリと私の学校の先輩」
1歩下がったところから面白そうにこちらを見ているルゥの存在を母に教えた。
そんなルゥの存在にやっと気づいたマチルダは、瞬きをした後、
「あら、そうだったわね。お客様をお待たせしたままごめんなさいね?」
そう言って素直に頭を下げた。
「いえ、お気になさらず。ルーシェスです。シュー君とリアに、仲良くしていただいてます」
そんなマチルダに、ルゥは軽い自己紹介を返す。
シュリの家に来るのは初めてではなかったが、マチルダときちんと顔を合わせるのは今日が初めてだったから。
「ルーシェスちゃん、ね。いつもシュリ君とリアがお世話になってます。シュリ君は中にいるからどうぞ入って? まだちょっと寝ぼけてるかもしれないけど」
「寝ぼけてる??」
マチルダの言葉に、ルゥは首を傾げる。
「さっきまで、その、お昼寝してたものだから」
そんな娘の先輩に対して追加の説明をしながら、マチルダは誤魔化すように笑う。
さっきまでしてたことはお昼寝だけではないのだが、わざわざ言うことでもない。
とはいえ、若干後ろめたくもあり、それが激しくにじみ出ていた。
「そうなんですね。では、お邪魔します。リアも一緒にいこう?」
「いいんですか?」
「いいよ、もちろん。順番的に言えば君の方が先に来て待ってたんだし。あ、でも、もし1人で会いたいようなら」
「いえ、一緒で大丈夫です。ありがとうございます、先輩」
「気にしないで。じゃあ、いこうか」
「ごゆっくり。後でお茶を持ってこさせますねぇ」
娘とその先輩の仲の良さそうな様子に目を細め、マチルダは2人をシュリの部屋の中へと送り出す。
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