上 下
217 / 545
第三部 学校へ行こう

第百九十八話 入学式騒動記~まずは校長先生の挨拶から~

しおりを挟む
 時間になって。いよいよ入学式がはじまった。一応、厳かな感じで。
 だが、シュリには不安しかない。
 なんといっても、この入学式の会場には不安要素てんこもりな人材が山盛りなのだ。
 シュリに関する事となると、アリスやミリシアの事もいまいち信用しきれない。
 シュリはどことなく浮かない顔で、何事もなく入学式が終わるといいなぁと思いつつ、壇上を見つめるのだった。

 だが、どうやら入学式といっても結構シンプルな内容らしく、時間はそれほどかからなそう。
 前世での記憶を掘り起こして己の小学校の入学式を思い浮かべていたシュリは、思っていたより薄いその内容にほんの少し気持ちを落ち着けた。

 進行役の先生がざっと説明してくれた流れだと、学校長の挨拶、在校生代表の挨拶、新入生代表の挨拶が主な内容の様だ。
 無駄に長い来賓の挨拶とか、届いたお祝いの電報を読み上げるとか、新入生一人一人の名前を呼んで返事をさせるとか、そういう時間をとりそうなことは一切しない仕様らしい。
 細かい説明は入学式の後、クラス担当の先生から行われる様だ。


 (これだったら、おばー様やイルルが何かをやらかす前に終われるかも……)


 シュリはそんな期待に胸を膨らませつつ壇上を見守る。
 壇上では、学校長が新入生を迎える挨拶をするために中央へ設置された拡声の魔道具の元へ向かうところだった。

 王都にある上位の学校になると、学校の長もそれなりの功績を持ったずば抜けた能力の持ち主が指名される事も多いようだが、各地に設置される初等学校ともなると一般的には教員の中で経験を積んだ者が繰り上がりで校長になることがほとんどらしい。
 そんなわけで、シュリが見守る中、壇上を歩く校長先生は真っ白いお髭のおじいちゃん先生といった感じの人だった。
 彼は危なげないしっかりした足取りで壇上の中央に立ち、穏やかな眼差しで生徒達を見回してにっこり微笑んだ。
 そして、


 「え~、新入生の諸君。ようこそ我がアズベルグ初等学校へ。わしがこの学校の校長をつとめるオルゲンじゃ。校長とはいいつつも、わしも一応先生の端くれじゃから、皆の授業も担当する事になるじゃろう。担当は文学と一般教養じゃな。じゃが、校長先生であることも間違いないからの、困ったことがあったら遠慮なく校長室まで来てくれて構わんぞ?」


 そんなことをつらつらと話しながら、校長先生は何気なく新入生の顔を見回した。
 そう、本当に何気なく。
 彼にとって不幸だったのは、新入生の挨拶をするために、シュリが一番前の目立つ場所に陣取っていたことだろう。


 「それから……ほあっ!?」


 話を続けようとした校長が不意に奇声を上げる。
 そしてそのまま一点を見つめ、固まってしまった。
 その校長の異常な様子に、周囲がざわざわし始めるが、その理由をシュリだけは痛いくらいに察していた。
 いや、察せざるをえなかったと言うべきか。


 (……マスクとか、してくるべきだったかな~……)


 校長の視線にがっちりロックオンされながら、シュリはほんのり遠い目をする。
 だが、今となってはもう遅い。

 シュリがあきらめの心境で、誰か何とかしてくれないかな、と他力本願にちらりと教員席に目をやれば、校長のあり得ない醜態に愕然とする教員達の中からさっと動く人影があった。
 ひっつめ髪の、さっきヴィオラに説教をしていたあの先生である。
 彼女は事態に気づくな否や、問題児のヴィオラの隣の席から立ち上がり、ものすごい勢いで壇上を目指した。

 残されたヴィオラはというと、隣の先生の勢いにちょっと驚いた顔をしたものの、すぐににまにまと状況を楽しんでますとはっきり宣言するような笑顔を浮かべ、壇上を見上げている。
 ヴィオラのことだ。
 校長が何を見てああなったか、すぐに推測出来たに違いない。


 (くっそぅ~、本人以上に僕の入学式を楽しんでくれちゃいやがって)


 僕は気になることがありすぎて、楽しむどころじゃないのにと唇を尖らせ、シュリはただただ壇上を見上げる。
 まあ、ぶっちゃけそれしかできないと言うのが正しいが。
 壇上では、やっと校長の元へたどり着いたひっつめ先生の姿。
 二人はなにやら小声で言葉を交わしているようだった。


 「な、な、なんなのじゃ!?新入生最前列の超絶美少女はっ!?」

 「校長、落ち着いてください。いい年をして、幼い子供に発情するなんて恥ずかしいと思わないんですか?」

 「んなっ!?人聞きの悪いことをいわんでくれ!サシャ先生!!わしは人の限界を軽く超えたあの美貌に驚愕したというか、感心したというか……とっ、とにかく、あの美少女はどこの誰なんじゃ!?」

 「は~……全く。まあ、行動に移さない間は見ない振りをしてあげましょう。あ~、で、なんでしたっけ?新入生最前列の美少女、ですか?」

 「うむっ、うむっ。そうじゃ!!あまりの美少女っぷりに、わしゃ、ときめきで胸が張り裂けそうじゃ」

 「……いっそそのまま張り裂けてくれたら、私も色々楽になるんでしょうかね……」

 「ん?何か言ったかね?」

 「……いえ。どの子ですか?」

 「ほれっ、あそこじゃ、あそこ。銀色のキラキラした髪の……新入生のクラス担当のサシャ先生なら、新入生の事を把握しとるじゃろ?」

 「銀色の髪……?そんな特徴的な髪の子供は、今年の新入生に一人しか居ないはずですが?しかも、その子は男の子のはず……」

 「まさか!?あんなかわゆいのに男の子のはずなかろう?」

 「ちょっとお待ちください。今、自分の目で確認しますから」


 二人の会話は小さな声だったが、エルフの血を引くシュリの耳は、他の人よりもほんの少し精度が良かった。
 遮る物のない場所での会話を聞くのに、わざわざスキルを発動する必要がないくらいには。
 そんなわけで、シュリには壇上の二人のひそひそ話の内容はまる聞こえであり、


 (ふぅん。あの真面目そうな先生が、新入生の担当なのかぁ)


 などと現実逃避気味に思いつつ、ぼんやり壇上を見上げていると、サシャというその女教師の目が新入生の中から、あっと言う間にシュリを見つけだした。
 あ、目が合っちゃった……と思ったものの、慌てて目を反らすのも失礼かなぁとそのまま彼女を見つめていたら、サシャ先生は涼しげな目元を少し赤らめて、慌てたようにシュリから視線を外した。
 そして、コホンと咳払いをし、気を取り直したようにまた校長先生とのひそひそ話を再開する。


 「校長、よくごらんになってみて下さい。とても可愛らしい顔立ちをしていますが、あの子は男の子ですよ。きちんと男の子用の正装を身につけているでしょう?」

 「なっ、なぬぅ!?男じゃと!?それはまぢなのか!?」

 「マジ、に決まっているでしょう?ここで嘘をいって私に何のメリットがあると?」

 「う、うむ。確かにそうじゃな……そうか~、男なのか~、あんなにかわゆいのに付いておるのか~……」

 「つっ!?そ、そりゃあ、まあ、男の子ですからね……付いてはいるでしょうが……って、問題はそこですかっ!?」

 「ぬ?大事じゃぞ~?わしら男性職員にとっては、美少女が減って、美少年が増えるというのはかなりの一大事じゃ。そうか~……男の子なのか~……」


 それはそれは残念そうに、校長が視線をこっちに向けるのがわかった。
 シュリはそれからさりげなく目線を逸らしつつ、困ったおじーちゃんだな~と苦笑混じりに思う。
 すると、再び校長の声が聞こえてきた。


 「……男の子でも、いけるかもしれん」


 ぽつりとこぼれたのはそんな聞き捨てならないセリフ。


 (いやいやいや!だめでしょ!?それは!!)


 うっとりとした声音に、心の中で激しくつっこむ。
 だが、実際につっこみに飛び出すことは流石に出来ず、


 (お願いだから誰か、校長の目をさまさせてあげて!?プリーズ!!)


 と他力本願に思った瞬間、校長のほっぺたに鋭い右ストレートが叩き込まれた。
 誰がやったのか?そんなの決まってる。
 さっきまで校長先生とひそひそやっていたひっつめ髪のサシャ先生である。


 「戯言はそれくらいにして、そろそろ目をさまして下さいね、校長……って、あらあら。目を覚ますどころか本格的にお休みですね」


 ほっぺへの容赦のないパンチでノックアウトした校長を、とっても冷ややかな目で見下ろしたサシャ先生は、


 「仕方ありませんね……回収班、お願いします」


 そう言ってパチンと指を鳴らした。
 すると教員席の方から、数人の先生がさささっと壇上へ上がってきて、倒れたままぴくぴくしてる校長先生を素早く回収していった。
 なかなかの連携プレイである。
 ほへ~、と感心しながらその様子を見ていると、校長にかわって拡声の魔道具の前に立ったサシャ先生と再び目があった。

 サシャ先生は、シュリと目があったその一瞬、クールな仮面の一部が崩れ、再びほんのりと目元を染めるとちょっぴり恥ずかしそうな顔をした。
 だが、気を取り直すように咳払いをすると、再びクールで真面目な先生の仮面をかぶりなおして、壇上から生徒達を見回した。


 「え~……校長先生錯乱の為、学校長挨拶はここまでとします。私は、本年度の新入生の担当教員のサシャと言います。校長先生に代わりまして、私から一言だけ」


 そんな前置きをして、彼女は一呼吸置く。
 ってか、校長先生錯乱って言い切ったけど、それでいいのか?と盛大につっこみたいところではあったが。


 「入学式のはじまりとしては少々型破りな展開となってしまいましたが、私達は新入生のみなさんを心から歓迎します。ようこそ、アズベルグ初等学校へ。あなた達が無事に卒業するその日まで、一緒に頑張っていきましょうね」


 そう言ってサシャ先生は微笑む。
 そのときばかりは氷の仮面を一時外して、柔らかく優しい笑顔で。
 新入生はまだ知る由も無いことだが、美人だけれど真面目で厳しいことで有名のサシャ先生のそんな笑顔は本当に珍しく、そんなレアな現象を目の当たりにした在校生+職員達は、


 「うお~!!サシャ先生~~!!」


 だの、


 「サシャ先生、一生ついて行きます~~!!」


 だの、


 「サシャお姉さま、素敵すぎます~~!!」


 だの、野太い声やら黄色い声やらを思う存分に響かせた。
 当の新入生達も、おじーちゃんの言葉よりやはり美人の言葉の方が響いたらしく、幼い頬をほんのり赤らめたり、うっとりと壇上のサシャ先生を見つめたりと多種多様な反応を見せるのだった。

 とにかく、丁寧にお辞儀をして壇上を降りるサシャ先生は万雷の拍手で見送られた。
 途中で退場した校長先生の事など、すっかり忘れてしまったかのように。


 (ちょっとスケベでうかつなだけで、きっと善良なおじーちゃん先生だろうになぁ……かわいそーに)


 とひっそり心の中で、皆の記憶の彼方に葬られてしまった校長先生に手を合わせるシュリなのだった。
しおりを挟む
感想 221

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった

白藍まこと
恋愛
 主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。  クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。  明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。  しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。  そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。  三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。 ※他サイトでも掲載中です。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが…… アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。 そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。  実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。  剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。  アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

俺、貞操逆転世界へイケメン転生

やまいし
ファンタジー
俺はモテなかった…。 勉強や運動は人並み以上に出来るのに…。じゃあ何故かって?――――顔が悪かったからだ。 ――そんなのどうしようも無いだろう。そう思ってた。 ――しかし俺は、男女比1:30の貞操が逆転した世界にイケメンとなって転生した。 これは、そんな俺が今度こそモテるために頑張る。そんな話。 ######## この作品は「小説家になろう様 カクヨム様」にも掲載しています。

処理中です...