163 / 545
第二部 少年期のはじまり
第百五十六話 さて、実力を見せよう
しおりを挟む
「んで?このちみっ子を冒険者にするって話は、本気なのか?」
強面のギルド長は、自分の机に乗せられてちょこんと座っているシュリをまじまじと見つめながら、ヴィオラに問いかけた。
本気かっていうよりも、正気かって聞くべきだったかもな、とそんな風に思いながら。
「え?うん。もちろん。じゃないと、依頼を受けられないでしょ??」
そんなギルド長の質問に、ヴィオラはなんの迷いもなく頷く。
「依頼を受けるにしても、いきなり今回の依頼は無理だろ?冒険者のランクが足りねぇ」
「まあ、そこは、ギルド長に骨を折ってもらうとして、ね?」
「結局、俺頼みかよ……」
「そういうそっちこそ、私頼みなんでしょ?でも、流石に今回の規模になると私だけで何とかするの、難しいと思うわよ?でも、シュリが一緒なら何とかなるわ。手分けも出来るし」
「このチビが一緒なら……って、まだ五歳のガキだろ??」
流石に無理じゃねぇのか、と言外に匂わせながら、ギルド長は不信感丸出しの眼差しをヴィオラとシュリへ向ける。
そんな彼の視線を受けて、ヴィオラは笑った。
「五歳だけど、私の孫よ?」
「お前の孫ったってなぁ……」
腕を組み、唸るギルド長を前に、ヴィオラもまた、この石頭めと呆れたような吐息を漏らす。
「そう言う反応は予想してたし?でも、シュリの実力を見てもまだ、そんなこと言ってられるのかしら?」
「チビ助の、実力?」
反射的につぶやきながら、ギルド長は本当に心底疑わしげな眼差しをシュリへと注いだ。
シュリは、まあ、その気持ちは分かるけどね?と肩をすくめ、そのシュリに向かってヴィオラが高らかに指示を出す。
「さ、シュリ。思う存分やっておしまいなさい!!」
(やっておしまいなさいって言われてもなぁ。本当にやっちゃう訳にもいかないし、とりあえずは……)
ヴィオラの無責任な指示を半ば聞き流しつつ、シュリは自分の能力のどれを見せればインパクトがあり、かつ、無駄な被害を出さずにすむかを考える。
魔法は……ダメだ。威力が読めなすぎる。
どんなことになってしまうか未知数すぎて使えない。
却下。
じゃあ、剣とか体術とか?……悪くはないがいまいちインパクトが薄い気がする。
ここで目の前の厳ついおじさんを倒したところで、すなわち亜竜に対処できる能力とは思ってもらえないだろう。
却下。
数ある変てこスキルを見せてみる?……ってか、どのスキルを見せたらいいのか、本気で悩むレベルだから、当然却下。
(初対面の人にステータス見せるのもイヤだしなぁ。そうなると、残るのは、アレ、かなぁ)
シュリは唇を尖らせて、うーんと唸り、だが最終的には一つ頷いて心を決めた。
総合的に考えて、これが一番の選択のはずだ、と。
「どうした?怖くなったなら、無理しないでいいんだぞ?お前のばーさんは規格外で非常識だからな。つき合う必要なんてないんだぞ~??」
目の前の鬼瓦が、猫なで声で話しかけてくる。
黙り込んだままのシュリを、気遣ってくれたらしい。見た目に似合わず、優しい人である。
だが、シュリはふるふるっと首を横に振って、ギルド長を見上げながらにっこり微笑んだ。
「ううん。大丈夫。えっと、じゃあ、僕の契約精霊を呼ぶね??」
「は??契約精霊??」
シュリの言葉に、理解が追いつかなかったのだろう。
盛大にはてなマークを飛ばして首を傾げるギルド長は放置して、
「アリア、イグニス、シェルファ、グラン。出ておいで?えっと、魔力はあげるから、みんなに見えるようにしてね」
シュリは何とも気軽に、自分の精霊達を呼び出した。
それを聞いた、ギルド長とミーナが何となく複雑な顔をしている。精霊の召喚ってそんななの!?とでも言いたげな感じで。
きっと、通常の召喚方法は違うやり方があるのだろう。
だが、シュリはそれを知らないので、自分の好きにするしかない。
人は人、自分は自分、だ。
シュリの声に応えるように、四肢に刻まれた刻印が光を放つ。
そして、瞬き一つの間に、シュリの前へ四人の女性が現れていた。
突然現れた四人を見たギルド長とミーナが目を見開く。
一見したところ、ちょっと派手な見た目の、ただの女性のように見えた。
だが出現の仕方からも、それぞれが放つ人とは桁違いの存在感からも、彼女達がただの人ではないことは明らかだった。
歴戦の冒険者だったギルド長はもちろん、ギルドの受付け職員にすぎないミーナですら、彼女達が放つ凄みが痛いくらいに感じられて、二人は思わずゴクリと唾を飲み込む。
そんな二人をちらりと見て、それから改めて自分の精霊を紹介しようとしたシュリは、問答無用で抱きしめられて唇を奪われた。
一番乗りはアリア、である。
アリアは冷静そうに見えて、意外とこらえ性がない。
そんなことを頭の隅で考えつつ、唇を通してアリアに魔力を与える。
本当は後でこっそりしようと思っていたのだが、こうなってしまえば後の祭りである。
(魔力、あげるとはいったけどさ……もうちょっと場の空気を読む事を教えないとなぁ)
苦笑混じりに考える。
視界の隅に、あんぐりと口を開けたギルド長とミーナの顔が映ったが、今はどうしようもないと、シュリは諦めて体の力を抜いた。
そこから後はもうなし崩しである。
二番目はイグニスで、三番目はシェルファ。最後はおずおずとグランが唇を求めてきた。
シュリはそのすべてにきちんと応え、しっかりと魔力を与えてから、改めてギルド長に向き直った。
「えっと、彼女達が僕の精霊です」
そして何事もなかったかのように胸を張ってそう告げると、なんだか妙になま暖かい視線を向けられた。
「あ~、そうか。うん……なんつーか、お前の身を心配して色々反対してたのがバカらしくなってきたな。おい、ミーナ」
「あ~、ですね……で、なんですか?」
「ちゃっちゃと坊主の冒険者登録して、冒険者証を発行してやれや。ランクはとりあえず、そうだなAからで良いだろ」
「Aって、いいんですか?」
「かまわねぇよ。流石に初心者のGランクを亜竜退治に送り出す訳にゃいかねぇしな。後始末は、まあ、俺がなんとかする」
「私は手伝いませんよ??」
「う……わぁってる。だから、さっさと用意してこい。下でやると騒ぎになるから、機材を持ってきてここでやりゃいいだろ」
「はぁい。了解しましたぁ」
ミーナはそれ以上突っ込まずに、ギルド長の部屋を足早に出て行った。
その背中を見送りながら、ギルド長は疲れたようなため息をもらす。
そして改めてシュリと、主を守るようにシュリを囲む四人の精霊を見た。
「かなり力を持つ精霊だな。しかも四人も。職業は、精霊術師ってとこか?」
「ん?僕の職業はビースト・テイマー、だけど??」
「はああ??精霊を四人も使役してんのに、職業はビースト・テイマーって、そりゃなんの冗談だ?ってか、もしかして、テイムした魔物も、どっかに隠してやがんのか!?」
シュリの意外な職業に驚きの声を上げたギルド長からの当然の疑問を受けたシュリは、気まずそうに目線をそらす。
そこにはふれないで欲しかったと、心底そう思いながら。
「えっと、テイム・モンスターはまだいないんだ……」
「いない?ビースト・テイマーなのにか??」
不思議そうに首を傾げたギルド長から顔を背けつつ、シュリは沈黙を守る。
シュリだって、テイム・モンスターはのどから手が出るほど欲しい。ふわふわでもふもふの、可愛いペットに癒されたい。
だが、その夢は永遠に叶わない。
なぜなら、シュリの手に入れたスキルが[獣っ娘テイム]だから……
シュリはしょんぼりと遠くを見つめる。
そんなシュリにいち早く気づいたグランが、シュリをぎゅっと抱きしめてきっと熊男を睨んだ。
「なぜだか知らんがシュリが悲しんでるだろうが。それ以上の変な質問は私が許さんぞ」
「変な質問って、俺は別に……」
「なんだ?地の底に埋まりたいのか?」
「いや。すまねぇ。気をつける……」
グランの視線に殺気が混じり、ギルド長はごくりと唾を飲み込んで素直に謝った。
今まで数々の死線を越えてきた彼だが、流石に生きたまま地面に埋められるのはごめんである。
「シュリ~?大丈夫??シュリだったら、すぐに私のランクまで追いつけるわよ。だから、ね?元気だして??」
なにを思ったのか、ヴィオラはちょっぴり見当違いの慰めの言葉をかけてくる。
シュリはなんとも微妙な表情でヴィオラを見上げた。
(いや、ね?別にAランクだから落ち込んでる訳じゃないんだけど……)
そう思いはするものの、シュリは基本的におばー様想いのいい子である。
だから、ヴィオラの好意を無にするのも躊躇われ、素直に慰められとくかと微笑んで、
「うん。早くおばー様に追いつけるように頑張るよ」
素直にそう答えた。
「そうだねぇ。頑張ろうね~。おばー様も、協力するからね!!」
シュリのそんな言葉を受けて、ヴィオラもにこにこと嬉しそうに笑う。
そんな二人を、精霊達は極めて微笑ましそうに見つめ、ギルド長だけが何とも微妙な眼差しを注いでいた。
その微妙な空気は、ミーナが戻ってくるまでしばらく続いたのだった。
強面のギルド長は、自分の机に乗せられてちょこんと座っているシュリをまじまじと見つめながら、ヴィオラに問いかけた。
本気かっていうよりも、正気かって聞くべきだったかもな、とそんな風に思いながら。
「え?うん。もちろん。じゃないと、依頼を受けられないでしょ??」
そんなギルド長の質問に、ヴィオラはなんの迷いもなく頷く。
「依頼を受けるにしても、いきなり今回の依頼は無理だろ?冒険者のランクが足りねぇ」
「まあ、そこは、ギルド長に骨を折ってもらうとして、ね?」
「結局、俺頼みかよ……」
「そういうそっちこそ、私頼みなんでしょ?でも、流石に今回の規模になると私だけで何とかするの、難しいと思うわよ?でも、シュリが一緒なら何とかなるわ。手分けも出来るし」
「このチビが一緒なら……って、まだ五歳のガキだろ??」
流石に無理じゃねぇのか、と言外に匂わせながら、ギルド長は不信感丸出しの眼差しをヴィオラとシュリへ向ける。
そんな彼の視線を受けて、ヴィオラは笑った。
「五歳だけど、私の孫よ?」
「お前の孫ったってなぁ……」
腕を組み、唸るギルド長を前に、ヴィオラもまた、この石頭めと呆れたような吐息を漏らす。
「そう言う反応は予想してたし?でも、シュリの実力を見てもまだ、そんなこと言ってられるのかしら?」
「チビ助の、実力?」
反射的につぶやきながら、ギルド長は本当に心底疑わしげな眼差しをシュリへと注いだ。
シュリは、まあ、その気持ちは分かるけどね?と肩をすくめ、そのシュリに向かってヴィオラが高らかに指示を出す。
「さ、シュリ。思う存分やっておしまいなさい!!」
(やっておしまいなさいって言われてもなぁ。本当にやっちゃう訳にもいかないし、とりあえずは……)
ヴィオラの無責任な指示を半ば聞き流しつつ、シュリは自分の能力のどれを見せればインパクトがあり、かつ、無駄な被害を出さずにすむかを考える。
魔法は……ダメだ。威力が読めなすぎる。
どんなことになってしまうか未知数すぎて使えない。
却下。
じゃあ、剣とか体術とか?……悪くはないがいまいちインパクトが薄い気がする。
ここで目の前の厳ついおじさんを倒したところで、すなわち亜竜に対処できる能力とは思ってもらえないだろう。
却下。
数ある変てこスキルを見せてみる?……ってか、どのスキルを見せたらいいのか、本気で悩むレベルだから、当然却下。
(初対面の人にステータス見せるのもイヤだしなぁ。そうなると、残るのは、アレ、かなぁ)
シュリは唇を尖らせて、うーんと唸り、だが最終的には一つ頷いて心を決めた。
総合的に考えて、これが一番の選択のはずだ、と。
「どうした?怖くなったなら、無理しないでいいんだぞ?お前のばーさんは規格外で非常識だからな。つき合う必要なんてないんだぞ~??」
目の前の鬼瓦が、猫なで声で話しかけてくる。
黙り込んだままのシュリを、気遣ってくれたらしい。見た目に似合わず、優しい人である。
だが、シュリはふるふるっと首を横に振って、ギルド長を見上げながらにっこり微笑んだ。
「ううん。大丈夫。えっと、じゃあ、僕の契約精霊を呼ぶね??」
「は??契約精霊??」
シュリの言葉に、理解が追いつかなかったのだろう。
盛大にはてなマークを飛ばして首を傾げるギルド長は放置して、
「アリア、イグニス、シェルファ、グラン。出ておいで?えっと、魔力はあげるから、みんなに見えるようにしてね」
シュリは何とも気軽に、自分の精霊達を呼び出した。
それを聞いた、ギルド長とミーナが何となく複雑な顔をしている。精霊の召喚ってそんななの!?とでも言いたげな感じで。
きっと、通常の召喚方法は違うやり方があるのだろう。
だが、シュリはそれを知らないので、自分の好きにするしかない。
人は人、自分は自分、だ。
シュリの声に応えるように、四肢に刻まれた刻印が光を放つ。
そして、瞬き一つの間に、シュリの前へ四人の女性が現れていた。
突然現れた四人を見たギルド長とミーナが目を見開く。
一見したところ、ちょっと派手な見た目の、ただの女性のように見えた。
だが出現の仕方からも、それぞれが放つ人とは桁違いの存在感からも、彼女達がただの人ではないことは明らかだった。
歴戦の冒険者だったギルド長はもちろん、ギルドの受付け職員にすぎないミーナですら、彼女達が放つ凄みが痛いくらいに感じられて、二人は思わずゴクリと唾を飲み込む。
そんな二人をちらりと見て、それから改めて自分の精霊を紹介しようとしたシュリは、問答無用で抱きしめられて唇を奪われた。
一番乗りはアリア、である。
アリアは冷静そうに見えて、意外とこらえ性がない。
そんなことを頭の隅で考えつつ、唇を通してアリアに魔力を与える。
本当は後でこっそりしようと思っていたのだが、こうなってしまえば後の祭りである。
(魔力、あげるとはいったけどさ……もうちょっと場の空気を読む事を教えないとなぁ)
苦笑混じりに考える。
視界の隅に、あんぐりと口を開けたギルド長とミーナの顔が映ったが、今はどうしようもないと、シュリは諦めて体の力を抜いた。
そこから後はもうなし崩しである。
二番目はイグニスで、三番目はシェルファ。最後はおずおずとグランが唇を求めてきた。
シュリはそのすべてにきちんと応え、しっかりと魔力を与えてから、改めてギルド長に向き直った。
「えっと、彼女達が僕の精霊です」
そして何事もなかったかのように胸を張ってそう告げると、なんだか妙になま暖かい視線を向けられた。
「あ~、そうか。うん……なんつーか、お前の身を心配して色々反対してたのがバカらしくなってきたな。おい、ミーナ」
「あ~、ですね……で、なんですか?」
「ちゃっちゃと坊主の冒険者登録して、冒険者証を発行してやれや。ランクはとりあえず、そうだなAからで良いだろ」
「Aって、いいんですか?」
「かまわねぇよ。流石に初心者のGランクを亜竜退治に送り出す訳にゃいかねぇしな。後始末は、まあ、俺がなんとかする」
「私は手伝いませんよ??」
「う……わぁってる。だから、さっさと用意してこい。下でやると騒ぎになるから、機材を持ってきてここでやりゃいいだろ」
「はぁい。了解しましたぁ」
ミーナはそれ以上突っ込まずに、ギルド長の部屋を足早に出て行った。
その背中を見送りながら、ギルド長は疲れたようなため息をもらす。
そして改めてシュリと、主を守るようにシュリを囲む四人の精霊を見た。
「かなり力を持つ精霊だな。しかも四人も。職業は、精霊術師ってとこか?」
「ん?僕の職業はビースト・テイマー、だけど??」
「はああ??精霊を四人も使役してんのに、職業はビースト・テイマーって、そりゃなんの冗談だ?ってか、もしかして、テイムした魔物も、どっかに隠してやがんのか!?」
シュリの意外な職業に驚きの声を上げたギルド長からの当然の疑問を受けたシュリは、気まずそうに目線をそらす。
そこにはふれないで欲しかったと、心底そう思いながら。
「えっと、テイム・モンスターはまだいないんだ……」
「いない?ビースト・テイマーなのにか??」
不思議そうに首を傾げたギルド長から顔を背けつつ、シュリは沈黙を守る。
シュリだって、テイム・モンスターはのどから手が出るほど欲しい。ふわふわでもふもふの、可愛いペットに癒されたい。
だが、その夢は永遠に叶わない。
なぜなら、シュリの手に入れたスキルが[獣っ娘テイム]だから……
シュリはしょんぼりと遠くを見つめる。
そんなシュリにいち早く気づいたグランが、シュリをぎゅっと抱きしめてきっと熊男を睨んだ。
「なぜだか知らんがシュリが悲しんでるだろうが。それ以上の変な質問は私が許さんぞ」
「変な質問って、俺は別に……」
「なんだ?地の底に埋まりたいのか?」
「いや。すまねぇ。気をつける……」
グランの視線に殺気が混じり、ギルド長はごくりと唾を飲み込んで素直に謝った。
今まで数々の死線を越えてきた彼だが、流石に生きたまま地面に埋められるのはごめんである。
「シュリ~?大丈夫??シュリだったら、すぐに私のランクまで追いつけるわよ。だから、ね?元気だして??」
なにを思ったのか、ヴィオラはちょっぴり見当違いの慰めの言葉をかけてくる。
シュリはなんとも微妙な表情でヴィオラを見上げた。
(いや、ね?別にAランクだから落ち込んでる訳じゃないんだけど……)
そう思いはするものの、シュリは基本的におばー様想いのいい子である。
だから、ヴィオラの好意を無にするのも躊躇われ、素直に慰められとくかと微笑んで、
「うん。早くおばー様に追いつけるように頑張るよ」
素直にそう答えた。
「そうだねぇ。頑張ろうね~。おばー様も、協力するからね!!」
シュリのそんな言葉を受けて、ヴィオラもにこにこと嬉しそうに笑う。
そんな二人を、精霊達は極めて微笑ましそうに見つめ、ギルド長だけが何とも微妙な眼差しを注いでいた。
その微妙な空気は、ミーナが戻ってくるまでしばらく続いたのだった。
10
お気に入りに追加
2,134
あなたにおすすめの小説
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる