13 / 545
第一部 幼年期
第十三話 ベロチューはママの味
しおりを挟む
息子を守る!ーそんな決意の元歩き始めたミフィーの歩みは意外に早く止まっていた。
それも仕方がない。
怪我が原因の虚血はまだ解消されてなかったし、食べ物もなく歩き続けることには、やはり無理があったのだろう。
今、ミフィーは手頃な木に寄りかかり、しばし休憩中だ。
目を閉じ、かすかな寝息をたてている。
シュリは、再びレーダーを起動して、周囲の情報を探っていた。
現在、近くに黄色い点は見られない。
だが、緑の点もすぐにいけるような場所には無かった。
一番近い緑まででも、結構な距離を移動しなければならないだろう。
それには、ミフィーの体力を回復しないとどうにもならない。
シュリはうーん、と考え込む。
(母親とのディープキスはどうかと思うけど、ミフィーの体力を回復させるには体液をもう少し飲ませた方がいいのかな?)
そんな事を、真剣に悩んでみる。
まあ、昨夜さんざん口移しで色々飲ませたのだから、今更何をといった感はあるのだが。
出来れば食べ物を食べさせてあげたいと思うが、その食べ物を入手する手段が無い。
なんかちょうど良いスキルが手に入らないかな~、と思いはするものの、そう簡単なものでも無いようだ。
いっこうにいつものヤツはやってこない。
仕方がないので、レーダーを閉じて、ハイハイでミフィーの側に戻った。
だが、木に寄りかかって寝ているミフィーの顔が遠い。
一生懸命ミフィーの身体をよじ登り、ふぬーっと唇を近づけようとしても、無理なものな無理なのだ。
仕方なく、彼女を起こすことにした。
下に降り、まずは太股の辺りをパフパフと叩いて彼女を呼ぶ。
「みー、みー!!(ミフィー、ミフィー!!)」
「ん……んぅ、あえ?わたし、寝ちゃってた??」
ミフィーが寝ぼけ眼ながらも起きたことを確認し、今度は地面の自分の横をペンペンと叩いて、一緒に寝ようと誘いをかける。
ミフィーは寝ぼけたままその様子をみて、へらっと笑った。
少しアホっぽくて可愛いなと思う。母親だけど、可愛いものは可愛いのだ。だけど、ちょっとドキッとしたのは秘密だ。
「んふ~、シュリも一緒に寝たいの?仕方ないなぁ~」
言いながら、ミフィーはシュリの横にコテンと横になると、再び寝息を立て始める。
(よし、うまくいった!)
内心にやりと笑い、ミフィーの顔の側へ移動する。
昨日と違って、明るいから何だか照れくさかったが、思い切って唇を押し当てた。
柔らかな唇を割って、舌を差し入れてはみたものの、なんといってもまだ1歳児の持ち物だ。長さも大きさも圧倒的に足りない。
だが、何とか自分の舌でミフィーの唇に隙間をあけ、ぴとっとくっつけた唇から唾液を送り込む。
こくんこくんとミフィーの喉が動き、きちんと飲んだのを確認して、そろそろ終わりにしようかな~と思った時、ぱちっとミフィーの目が開いた。
「あふぇ?ひゅり?」
キスをしたまま、ミフィーがもごもごと言葉を発する。トロンとした目が、更にトロンと細められ、
「きひゅがひたひの?もう、おましぇしゃんにゃんだかりゃ~」
シュリの舌をくわえ込んだまま、にまーっとミフィーが淫らに笑った。
寝ぼけてるんだろうけど、なんかやばいーそう感じて離れようとしたときには遅かった。
ぐいっと更に唇をしっかりと密着させられて、ミフィーの舌が別の生き物の様に動き出す。
縮こまったシュリの舌を見つけだしてからめ取り、シュリの小さな口の中を器用に蹂躙していく。
「んちゅっ、ちゅぅぅっ、ちゅぷぅっ……はえ?なんかすごぉく甘い……んふ、もっとちょーらい。んんぅ、ちゅ、ちゅ、ちゅぅぅっ」
「んー!!」
舌を絡められ、強烈に吸引され、口の中にあった唾液を絞りとられる。
あまりの吸引のすごさに、何か色々吸い取られそうで危険だったが、搾り取るだけ搾り取った後は素直に唇が離れてくれたので助かった。
内蔵が吸い取られなくて良かったと、素直に思いながら、涙目で見ると、ミフィーは再び気持ちよさそうに眠っていた。
ほっぺたの血色が良くなっているから、それなりに体力も回復したことだろう。
良かったけど、色々危険だった。
ベロチューは本当に最後の手段にしないといけないかもと、さっきよりも真剣にそう考えるシュリなのだった。
それも仕方がない。
怪我が原因の虚血はまだ解消されてなかったし、食べ物もなく歩き続けることには、やはり無理があったのだろう。
今、ミフィーは手頃な木に寄りかかり、しばし休憩中だ。
目を閉じ、かすかな寝息をたてている。
シュリは、再びレーダーを起動して、周囲の情報を探っていた。
現在、近くに黄色い点は見られない。
だが、緑の点もすぐにいけるような場所には無かった。
一番近い緑まででも、結構な距離を移動しなければならないだろう。
それには、ミフィーの体力を回復しないとどうにもならない。
シュリはうーん、と考え込む。
(母親とのディープキスはどうかと思うけど、ミフィーの体力を回復させるには体液をもう少し飲ませた方がいいのかな?)
そんな事を、真剣に悩んでみる。
まあ、昨夜さんざん口移しで色々飲ませたのだから、今更何をといった感はあるのだが。
出来れば食べ物を食べさせてあげたいと思うが、その食べ物を入手する手段が無い。
なんかちょうど良いスキルが手に入らないかな~、と思いはするものの、そう簡単なものでも無いようだ。
いっこうにいつものヤツはやってこない。
仕方がないので、レーダーを閉じて、ハイハイでミフィーの側に戻った。
だが、木に寄りかかって寝ているミフィーの顔が遠い。
一生懸命ミフィーの身体をよじ登り、ふぬーっと唇を近づけようとしても、無理なものな無理なのだ。
仕方なく、彼女を起こすことにした。
下に降り、まずは太股の辺りをパフパフと叩いて彼女を呼ぶ。
「みー、みー!!(ミフィー、ミフィー!!)」
「ん……んぅ、あえ?わたし、寝ちゃってた??」
ミフィーが寝ぼけ眼ながらも起きたことを確認し、今度は地面の自分の横をペンペンと叩いて、一緒に寝ようと誘いをかける。
ミフィーは寝ぼけたままその様子をみて、へらっと笑った。
少しアホっぽくて可愛いなと思う。母親だけど、可愛いものは可愛いのだ。だけど、ちょっとドキッとしたのは秘密だ。
「んふ~、シュリも一緒に寝たいの?仕方ないなぁ~」
言いながら、ミフィーはシュリの横にコテンと横になると、再び寝息を立て始める。
(よし、うまくいった!)
内心にやりと笑い、ミフィーの顔の側へ移動する。
昨日と違って、明るいから何だか照れくさかったが、思い切って唇を押し当てた。
柔らかな唇を割って、舌を差し入れてはみたものの、なんといってもまだ1歳児の持ち物だ。長さも大きさも圧倒的に足りない。
だが、何とか自分の舌でミフィーの唇に隙間をあけ、ぴとっとくっつけた唇から唾液を送り込む。
こくんこくんとミフィーの喉が動き、きちんと飲んだのを確認して、そろそろ終わりにしようかな~と思った時、ぱちっとミフィーの目が開いた。
「あふぇ?ひゅり?」
キスをしたまま、ミフィーがもごもごと言葉を発する。トロンとした目が、更にトロンと細められ、
「きひゅがひたひの?もう、おましぇしゃんにゃんだかりゃ~」
シュリの舌をくわえ込んだまま、にまーっとミフィーが淫らに笑った。
寝ぼけてるんだろうけど、なんかやばいーそう感じて離れようとしたときには遅かった。
ぐいっと更に唇をしっかりと密着させられて、ミフィーの舌が別の生き物の様に動き出す。
縮こまったシュリの舌を見つけだしてからめ取り、シュリの小さな口の中を器用に蹂躙していく。
「んちゅっ、ちゅぅぅっ、ちゅぷぅっ……はえ?なんかすごぉく甘い……んふ、もっとちょーらい。んんぅ、ちゅ、ちゅ、ちゅぅぅっ」
「んー!!」
舌を絡められ、強烈に吸引され、口の中にあった唾液を絞りとられる。
あまりの吸引のすごさに、何か色々吸い取られそうで危険だったが、搾り取るだけ搾り取った後は素直に唇が離れてくれたので助かった。
内蔵が吸い取られなくて良かったと、素直に思いながら、涙目で見ると、ミフィーは再び気持ちよさそうに眠っていた。
ほっぺたの血色が良くなっているから、それなりに体力も回復したことだろう。
良かったけど、色々危険だった。
ベロチューは本当に最後の手段にしないといけないかもと、さっきよりも真剣にそう考えるシュリなのだった。
0
お気に入りに追加
2,134
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
俺、貞操逆転世界へイケメン転生
やまいし
ファンタジー
俺はモテなかった…。
勉強や運動は人並み以上に出来るのに…。じゃあ何故かって?――――顔が悪かったからだ。
――そんなのどうしようも無いだろう。そう思ってた。
――しかし俺は、男女比1:30の貞操が逆転した世界にイケメンとなって転生した。
これは、そんな俺が今度こそモテるために頑張る。そんな話。
########
この作品は「小説家になろう様 カクヨム様」にも掲載しています。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
クラスメイト達と共に異世界の樹海の中に転移しちまったが、どうやら俺はある事情によってハーレムを築かなければいけないらしい。
アスノミライ
ファンタジー
気が付くと、目の前には見知らぬ光景が広がっていた。
クラスメイト達と修学旅行に向かうバスの中で、急激な眠気に襲われ、目覚めたらその先に広がっていたのは……異世界だったっ!?
周囲は危険なモンスターが跋扈する樹海の真っ只中。
ゲームのような異世界で、自らに宿った職業の能力を駆使して生き残れっ!
※以前に「ノクターンノベルス」の方で連載していましたが、とある事情によって投稿できなくなってしまったのでこちらに転載しました。
※ノクターン仕様なので、半吸血鬼(デイウォーカー)などの変なルビ振り仕様になっています。
※また、作者のスタイルとして感想は受け付けません。ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる