384 / 545
第四部 王都の新たな日々
第336話 タペストリーハウス
しおりを挟む
その洋館の玄関ホールは、豪華ではあるが飾りすぎておらず、程良く上品だった。
さっきまで森のただ中にいたはずの3人は、目をぱちくりして自分が立つその場所を見回した。
「……え~っと。森にいたわよね? 私達」
「……そうだな。森にいたな」
フェンリーとジェスが呆然と呟く中、
「すっごいわね、これ。どうなってるのかしら?? どうやったら再現できるかしらね?」
アガサはいち早く立ち直って、あちこちを見て回り始めた。
あっちの置物を眺め、こっちの置物をなで回したり持ち上げたり。
アガサはせわしなく動き回りながら、
「シュリ。こういう置物も付属物なの? それとも持ち込んだ?? どうやればこんなアイテム作れるわけ??」
そんな質問をぶつけた。
質問を受けたシュリは苦笑しつつ、
「スキルの産物だから、作り方は知らないよ」
シンプルな答えを返す。
そんなシュリにアガサは食い下がった。
「まあ、そうよねぇ。ね、このアイテム、しばらくの間貸し出してくれない? 徹底的に調べてみたいんだけど」
「イルル達の家だからダメ。持ち出し禁止」
「今回持ち出してるわけだし、移動させられない訳じゃないんでしょ? いいじゃない。ちょっとだけだから! ね?」
「だぁめ。持ち出したのは僕が一緒だからだよ。僕の目の届かない場所で、僕以外の誰かにこの家を預けるわけにはいかないよ。大事なものなんだから」
「そうよねぇ~……。そう簡単に人に預けられる物じゃ無いわよね。仕方ないわね。このアイテムを持ち出すことは諦める」
「そう? よかっ……」
「その代わり、シュリの家に通って研究する事にするわ!」
「へ?」
「持ち出せない状態で研究するなら、そうするしかないでしょう? そうすれば研究も出来るし、シュリにも会えるし。よく考えたら、持ち出せない方がメリット大きいわね」
「えーっと。アガサ??」
「大丈夫よ、シュリ。ヴィオラにもお屋敷の人にも、ちゃんと話は通すから。あ、もちろん、アズベルグのお屋敷の許可も得ておくつもりよ。シュリが守りたい秘密はちゃんと守るから、どのあたりを隠してどんな建前を用意するか、後でちゃんと話し合いましょうね」
「う、うん」
いい笑顔のアガサに、ずっと居座られると邪魔だから来ないで欲しいとも言えず、シュリは押し切られたように頷いた。
そんなシュリの微妙な表情になにを思ったのか、その目を色っぽく細め甘く微笑み、そしてシュリの耳元に唇を寄せた。秘密の話をするように。
「研究の為に行くのは間違いないけど、シュリといちゃいちゃする時間もたっぷり用意するから安心して?」
耳に吹き込まれたそんな言葉に、
(え~っと。いちゃいちゃする時間が欲しい、なんて一言も言ってないんだけどなぁ……)
なんでそうなった!? 、とシュリがあんぐり口を開けてアガサを見上げると、内心の文句を言葉にする前にアガサの唇に口をふさがれた。
存分に味わわれ、それでも文句を言ってやろうと唇を尖らせたら、横から突き刺さる物欲しそうな視線に出鼻をくじかれた。
「シュリ……」
「シュリぃ……」
ジェスとフェンリーが仲良く並んでこちらを見ている。
アガサとシュリのキスにすっかり当てられてしまったらしい。
シュリはそんな2人を半眼で見上げる。
ジェスはまだいい。
だが、フェンリーはどうなってるんだ、とシュリはむむっとさらに唇を尖らせた。
フェンリーは別にシュリに惚れてるわけじゃない。
一応、自重を知らない[年上キラー]の影響を受けてはいるようだが、彼女が好きなのはあくまでジェスのはず。
なのにどうして発情した顔をシュリに向けてくるのかが分からない。
発情する先は隣のジェスでしょ!?
発情する先がおかしいよ!?
僕に発情するくらいなら、隣で発情してるジェスの唇を有無を言わせず奪っちゃえばいいのに!?
……と、ジェスが聞いたらちょっと泣いちゃいそうな疑問が心の中で渦巻くが、それで2人の発情状態がどうなる訳でもなく。
だが、彼女達はシュリの愛の奴隷ではないから、お答えする義務など無いわけで。
彼女達の要望をお断りするべく、ぷいっと顔を逸らしたら、ジェスはわかりやすくショックを受け、その場に崩れ落ちた。
その見覚えのある姿に、彼女のキスをお断りするのは2回目だという事に気づき、ちょっとだけ可愛そうになる。
基本、シュリにキスという行為へのハードルは限りなく低く、時と場合さえ選んで貰えればあまり断る事はない。
更に言うなら、押しに弱いので、今はちょっとどうだろうか、という時でさえ、断りきれる事はほぼ無かった。
だが、前回も今回も、キスを求めるジェスの間は微妙で、有無を言わせぬ強引さもなく。
彼女のキスは、断られるべくして断られた、と言わざるを得ない。
シュリ自身は、別にジェスを嫌ってもいないし、キスをいやがっているわけでもないのだが。
「なぜだぁ。前も断られたしシュリは私の事が嫌いなのか……。そ、そうだよな。私なんか色気も無いし。私なんか……わたし、なんかぁ」
うぐぐっと呻き、今にも泣き出しちゃいそうなジェスに、シュリはうっかり、そんなことないよ、と慰めつつキスをしちゃいそうになったが、その前にジェスに特攻する人がいた。
「そんなにキスしたいなら私としましょ? 私の唇だってシュリに負けないくらい柔らかいと思うし、テクニックも抜群だし。ね?」
発情した表情もそのままに、いそいそとフェンリーがジェスににじり寄る。
そのままジェスの頬に手を伸ばし、速攻で唇を奪おうとしたフェンリーだが、ジェスはそう甘くは無かった。
肩をぷるぷる震わせていたジェスは、涙目できっとフェンリーをにらみ、
「私の欲しいキスは、お前のじゃない! シュリのキスだけだぁっ!!」
叫んだジェスは、そのまま色ぼけしたフェンリーの頬に右の拳を叩き込んだ。
全く情け容赦ない打撃に、フェンリーは見事なまでに吹っ飛ぶ。
それで色々吹っ切れたのか勇気がでたのか、ジェスは飛んでったフェンリーをするっと放置し、熱のこもった眼差しでシュリを見つめた。
そして床に崩れ落ちていた姿勢のまま、そう遠くない場所にいたシュリににじり寄ると、手を伸ばしシュリの頬に指を這わせた。
己の行為が拒否されない事を確かめ、少しだけほっとした表情を見せたジェスは、生真面目な性格そのままの真剣な色をまとった瞳でシュリを見つめ、
「私がキスしたいのはシュリだけ、なんだ」
そんな己の欲望を素直に伝える。
有無を言わせずに唇を奪われる事の多いシュリは、そんなジェスの生真面目さに思わず微笑む。
その生真面目さを、好ましく思いながら。
「キスしても、いいか?」
恐る恐ると言うのがふさわしい口調でジェスが尋ねる。
シュリは黙って笑みを深め、それからそっと目を閉じた。
ジェスの問いかけに答えるように。
唇に触れる、ためらうような息づかい。
だが、それもほんの少しの間のこと。
覚悟を決めたように触れてきた唇は、緊張の為か、少しだけ冷たかった。
ついばむように触れてすぐに離れていく唇を、シュリの小さな唇が追いかける。
ジェスの頬を両手で挟み込み、しっかりロックオンしたシュリは、狙いを外すことなくジェスの唇を己のそれで捕らえた。
攻勢に転じた少年の熱に怯えたように、反射的に身を引きそうになったジェスが逃げられないように、深く唇をつなぎ合わせる。
そしてそのまま、甘く情熱的に彼女の唇を味わった。
「シュリからのキス……いいわね。私も我慢してたら、あんなキスをして貰えるのかしら?? でも受け身のシュリも可愛いのよね。どっちがいいか、悩ましいところだわ」
アガサは、シュリからすればどうでもいいような事で真剣に悩み、
「くっ、うらやましいくらい情熱的なキスね。でも、私ってばどっちに焼き餅焼いてるのかしら。ジェスにキスしてるシュリをうらやましいって気持ちもあるし、シュリにキスされてるジェスがうらやましいとも思うし。ふ、複雑だわ……」
フェンリーは己の気持ちに振り回され、混乱しているようだ。
そのせいか、シュリとジェスのキスを止めようとする様子はまったく見られず、これを幸いとシュリは存分にジェスとのキスを楽しんだ。
色々許容範囲を越えたジェスがくったりし、なかなか来ない主とその客人を心配したポチが玄関に迎えに来るその瞬間まで。
さっきまで森のただ中にいたはずの3人は、目をぱちくりして自分が立つその場所を見回した。
「……え~っと。森にいたわよね? 私達」
「……そうだな。森にいたな」
フェンリーとジェスが呆然と呟く中、
「すっごいわね、これ。どうなってるのかしら?? どうやったら再現できるかしらね?」
アガサはいち早く立ち直って、あちこちを見て回り始めた。
あっちの置物を眺め、こっちの置物をなで回したり持ち上げたり。
アガサはせわしなく動き回りながら、
「シュリ。こういう置物も付属物なの? それとも持ち込んだ?? どうやればこんなアイテム作れるわけ??」
そんな質問をぶつけた。
質問を受けたシュリは苦笑しつつ、
「スキルの産物だから、作り方は知らないよ」
シンプルな答えを返す。
そんなシュリにアガサは食い下がった。
「まあ、そうよねぇ。ね、このアイテム、しばらくの間貸し出してくれない? 徹底的に調べてみたいんだけど」
「イルル達の家だからダメ。持ち出し禁止」
「今回持ち出してるわけだし、移動させられない訳じゃないんでしょ? いいじゃない。ちょっとだけだから! ね?」
「だぁめ。持ち出したのは僕が一緒だからだよ。僕の目の届かない場所で、僕以外の誰かにこの家を預けるわけにはいかないよ。大事なものなんだから」
「そうよねぇ~……。そう簡単に人に預けられる物じゃ無いわよね。仕方ないわね。このアイテムを持ち出すことは諦める」
「そう? よかっ……」
「その代わり、シュリの家に通って研究する事にするわ!」
「へ?」
「持ち出せない状態で研究するなら、そうするしかないでしょう? そうすれば研究も出来るし、シュリにも会えるし。よく考えたら、持ち出せない方がメリット大きいわね」
「えーっと。アガサ??」
「大丈夫よ、シュリ。ヴィオラにもお屋敷の人にも、ちゃんと話は通すから。あ、もちろん、アズベルグのお屋敷の許可も得ておくつもりよ。シュリが守りたい秘密はちゃんと守るから、どのあたりを隠してどんな建前を用意するか、後でちゃんと話し合いましょうね」
「う、うん」
いい笑顔のアガサに、ずっと居座られると邪魔だから来ないで欲しいとも言えず、シュリは押し切られたように頷いた。
そんなシュリの微妙な表情になにを思ったのか、その目を色っぽく細め甘く微笑み、そしてシュリの耳元に唇を寄せた。秘密の話をするように。
「研究の為に行くのは間違いないけど、シュリといちゃいちゃする時間もたっぷり用意するから安心して?」
耳に吹き込まれたそんな言葉に、
(え~っと。いちゃいちゃする時間が欲しい、なんて一言も言ってないんだけどなぁ……)
なんでそうなった!? 、とシュリがあんぐり口を開けてアガサを見上げると、内心の文句を言葉にする前にアガサの唇に口をふさがれた。
存分に味わわれ、それでも文句を言ってやろうと唇を尖らせたら、横から突き刺さる物欲しそうな視線に出鼻をくじかれた。
「シュリ……」
「シュリぃ……」
ジェスとフェンリーが仲良く並んでこちらを見ている。
アガサとシュリのキスにすっかり当てられてしまったらしい。
シュリはそんな2人を半眼で見上げる。
ジェスはまだいい。
だが、フェンリーはどうなってるんだ、とシュリはむむっとさらに唇を尖らせた。
フェンリーは別にシュリに惚れてるわけじゃない。
一応、自重を知らない[年上キラー]の影響を受けてはいるようだが、彼女が好きなのはあくまでジェスのはず。
なのにどうして発情した顔をシュリに向けてくるのかが分からない。
発情する先は隣のジェスでしょ!?
発情する先がおかしいよ!?
僕に発情するくらいなら、隣で発情してるジェスの唇を有無を言わせず奪っちゃえばいいのに!?
……と、ジェスが聞いたらちょっと泣いちゃいそうな疑問が心の中で渦巻くが、それで2人の発情状態がどうなる訳でもなく。
だが、彼女達はシュリの愛の奴隷ではないから、お答えする義務など無いわけで。
彼女達の要望をお断りするべく、ぷいっと顔を逸らしたら、ジェスはわかりやすくショックを受け、その場に崩れ落ちた。
その見覚えのある姿に、彼女のキスをお断りするのは2回目だという事に気づき、ちょっとだけ可愛そうになる。
基本、シュリにキスという行為へのハードルは限りなく低く、時と場合さえ選んで貰えればあまり断る事はない。
更に言うなら、押しに弱いので、今はちょっとどうだろうか、という時でさえ、断りきれる事はほぼ無かった。
だが、前回も今回も、キスを求めるジェスの間は微妙で、有無を言わせぬ強引さもなく。
彼女のキスは、断られるべくして断られた、と言わざるを得ない。
シュリ自身は、別にジェスを嫌ってもいないし、キスをいやがっているわけでもないのだが。
「なぜだぁ。前も断られたしシュリは私の事が嫌いなのか……。そ、そうだよな。私なんか色気も無いし。私なんか……わたし、なんかぁ」
うぐぐっと呻き、今にも泣き出しちゃいそうなジェスに、シュリはうっかり、そんなことないよ、と慰めつつキスをしちゃいそうになったが、その前にジェスに特攻する人がいた。
「そんなにキスしたいなら私としましょ? 私の唇だってシュリに負けないくらい柔らかいと思うし、テクニックも抜群だし。ね?」
発情した表情もそのままに、いそいそとフェンリーがジェスににじり寄る。
そのままジェスの頬に手を伸ばし、速攻で唇を奪おうとしたフェンリーだが、ジェスはそう甘くは無かった。
肩をぷるぷる震わせていたジェスは、涙目できっとフェンリーをにらみ、
「私の欲しいキスは、お前のじゃない! シュリのキスだけだぁっ!!」
叫んだジェスは、そのまま色ぼけしたフェンリーの頬に右の拳を叩き込んだ。
全く情け容赦ない打撃に、フェンリーは見事なまでに吹っ飛ぶ。
それで色々吹っ切れたのか勇気がでたのか、ジェスは飛んでったフェンリーをするっと放置し、熱のこもった眼差しでシュリを見つめた。
そして床に崩れ落ちていた姿勢のまま、そう遠くない場所にいたシュリににじり寄ると、手を伸ばしシュリの頬に指を這わせた。
己の行為が拒否されない事を確かめ、少しだけほっとした表情を見せたジェスは、生真面目な性格そのままの真剣な色をまとった瞳でシュリを見つめ、
「私がキスしたいのはシュリだけ、なんだ」
そんな己の欲望を素直に伝える。
有無を言わせずに唇を奪われる事の多いシュリは、そんなジェスの生真面目さに思わず微笑む。
その生真面目さを、好ましく思いながら。
「キスしても、いいか?」
恐る恐ると言うのがふさわしい口調でジェスが尋ねる。
シュリは黙って笑みを深め、それからそっと目を閉じた。
ジェスの問いかけに答えるように。
唇に触れる、ためらうような息づかい。
だが、それもほんの少しの間のこと。
覚悟を決めたように触れてきた唇は、緊張の為か、少しだけ冷たかった。
ついばむように触れてすぐに離れていく唇を、シュリの小さな唇が追いかける。
ジェスの頬を両手で挟み込み、しっかりロックオンしたシュリは、狙いを外すことなくジェスの唇を己のそれで捕らえた。
攻勢に転じた少年の熱に怯えたように、反射的に身を引きそうになったジェスが逃げられないように、深く唇をつなぎ合わせる。
そしてそのまま、甘く情熱的に彼女の唇を味わった。
「シュリからのキス……いいわね。私も我慢してたら、あんなキスをして貰えるのかしら?? でも受け身のシュリも可愛いのよね。どっちがいいか、悩ましいところだわ」
アガサは、シュリからすればどうでもいいような事で真剣に悩み、
「くっ、うらやましいくらい情熱的なキスね。でも、私ってばどっちに焼き餅焼いてるのかしら。ジェスにキスしてるシュリをうらやましいって気持ちもあるし、シュリにキスされてるジェスがうらやましいとも思うし。ふ、複雑だわ……」
フェンリーは己の気持ちに振り回され、混乱しているようだ。
そのせいか、シュリとジェスのキスを止めようとする様子はまったく見られず、これを幸いとシュリは存分にジェスとのキスを楽しんだ。
色々許容範囲を越えたジェスがくったりし、なかなか来ない主とその客人を心配したポチが玄関に迎えに来るその瞬間まで。
0
お気に入りに追加
2,134
あなたにおすすめの小説
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
俺、貞操逆転世界へイケメン転生
やまいし
ファンタジー
俺はモテなかった…。
勉強や運動は人並み以上に出来るのに…。じゃあ何故かって?――――顔が悪かったからだ。
――そんなのどうしようも無いだろう。そう思ってた。
――しかし俺は、男女比1:30の貞操が逆転した世界にイケメンとなって転生した。
これは、そんな俺が今度こそモテるために頑張る。そんな話。
########
この作品は「小説家になろう様 カクヨム様」にも掲載しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる