339 / 545
第三→四部 旅路、そして新たな生活
間話 『猫の遊び場亭』改め『キャット・テイル』にて④
しおりを挟む
「……中々来ないねぇ」
「シュリ様をこんなにお待たせするとは。帰りますか、そろそろ」
「いやいや、折角ここまで来たんだし。もうちょっと待とうよ。アビスも落ち着いて。ほら、僕の隣に座ったら?」
「いえ。私はシュリ様の執事ですから。主の後ろにぴしりと立って控える。それが執事というものです」
表面には出さずともイライラしているのが丸わかりのアビスに苦笑していると、なにやら階段を駆け下りてくるような音が聞こえ、直後、食堂のドアが壊れんばかりの勢いで開いた。
「シュリ、いるのか!?」
「シュリ、いるの!?」
駆け込んできた二人は鬼気迫る様子で食堂内を見回し、そこにシュリの姿を見つけるとぱあっと顔を輝かせた。
そして、競争するようにシュリを目指す二人を見つめつつ、
「アビス、じっとしてて。僕の執事なら、こんなことくらいで動じちゃだめだよ」
背後で動きそうになったアビスに念話で釘をさす。
「ですが」
「おりこうにしてられたら、後できちんとご褒美をあげるから。ね?」
「ご、ご褒美……約束ですよ?」
「うん。約束」
不満そうなアビスを己をエサにして黙らせて、シュリは母と娘の勝負の行く末を見守った。
若さの点で優位に思えたジャズだが、いくらブランクがあろうとも高ランクの冒険者をしていたナーザの敵では無かったようで。
「シュリ、会いたかったぞ!」
娘を悠々と抜き去り、シュリを軽々と抱き上げたナーザは、腕の中の小さな体を豊かな胸にむぎゅうと抱きしめた。
「久しぶり、ナーザ。元気そうで良かった。ハクレン、追い出しちゃったんだって?」
「ん? 耳が早いな。ジャズからか? だが、追い出したとは人聞きが悪いな。まあ、私にもう夫は必要ないし、ジャズも父親がいないとダメな年頃じゃない。それに引き替え、あっちは乳飲み子を含めた子供5人だろう? どう考えたって奴を必要としているのはあっちだから、快く譲ってやったんだ」
「そっかぁ。浮気が許せなかった訳じゃなくて?」
「浮気はまあ、仕方ないとは思ってる。私もあいつの相手をしなくなって随分たつからな。奴に悪いとは思ったが、ジャズを授かってからめっきりそういう気分がなりを潜めてしまってなぁ。だが、まあ、男という生き物はそうじゃないということは分かるし、私が応えてやらなかった分を他に求めたとしても、奴を責められないと私は思っている。出来ればもっと早く浮気を申告して、さっさとあっちと所帯を持ってくれた方が楽だった、とは思うがな」
相手の女性には悪いことをした、とまじめな顔でナーザが言う。
彼女の中には、相手の女性への同情心はあっても、ハクレンを可哀相に思う気持ちは皆無のようだ。
悪いのは、もちろんハクレンなのは分かってはいるけれど、彼がナーザをとても好きだったことは知っているので、ちょっぴり同情してしまう。
だが、ナーザと別れて相手の女性と婚姻関係を結んだわけだから、今後はナーザのことを早く忘れて相手の女性と子供達を幸せにしてあげて欲しい。
そういう意味では、会いたいと望むハクレンを突っぱねるナーザの態度は間違っていないのだろう。
そんなことを考えていたら、温かくて柔らかな何かに唇がふさがれた。
唇を割り、ぬるんと入ってきた熱い舌がシュリのそれを難なく捕まえ、情熱的に仕掛けてくる。
抜かりのない大人な指先は、こっそりシュリの足の間を探ってきたが、もちろんそこがエキサイトしているような事はなく。
なにしてるのさ、という意味を込めてつかんだ彼女の服をきゅっと引くと、唇をあわせたまま器用にも、ナーザはにぃっと笑い、そこが役に立たない不満をぶつけるように更に激しいキス。
仕方ないなぁ、とシュリは難なくそれを受け止めて、長いキスを終わりへと導いていく。
「んっ、ふぅ……やるな、シュリ。流石は私の男だ」
濡れた唇をなめ、ナーザは熱く潤んだ瞳でシュリを見つめる。
その言葉を聞いてシュリは、何か聞き捨てならないことを聞いたぞ、と首を傾げた。
「ん? 誰が、誰の、男だって??」
それを受けて、ナーザがにっこり笑う。
「お前が、私の、男……だろ?」
「えーっと、そういう関係になった覚えはないんだけど……」
「人妻はダメだとお前は言っていたが、今の私は人妻じゃないし、お前が好きだ。お前も、私のことを嫌いじゃない。そうだよな?」
「まあ、嫌いじゃないけど……」
ずるい聞き方だなぁと思いつつ、シュリは答える。
ナーザの事はもちろん嫌いじゃないし、むしろ好きだとは思うけど、だからって一足跳びにナーザの男になったつもりもなるつもりもない。
ない、のだが。
「私も晴れて独り身だからな。もうお前と私の間を阻むものは何もないわけだ。なんだったら、今から上で私の腹に子種を仕込んでいくか? ジャズも最近兄弟が一気に5人ほど増えたが、まあ、後2、3人増えても問題ないだろうしな」
「いやいや、子種とか言われてもさ」
シュリは苦笑しつつ、ナーザの顔を見上げた。
子種を仕込めと言われても、それを発射する為の体の準備が整っていない。
シュリの成長が遅いのかもしれないが、そういった兆しはまだ全然ないのである。
まあ、年齢から考えれば年相応だとは思うのだが。
そんな状況だから、宿の空き部屋に連れ込まれたところで、ジャズの兄弟どころの話ではない。
自分にそういった話はまだ早い、とどうやって伝えようかなぁと目ををキラキラ……いや、ギラギラさせるナーザの顔を見上げていると、
「もう! お母さん、ダメだよ!! シュリはまだ小さいんだから、ちゃんと大きくなるまで待とうねって話したじゃない」
横から伸びてきた手がシュリをさらい、そのまま守るようにぎゅっと抱きしめた。
「いや、だがな? もしかしたら会わない間に劇的な成長を見せたかもしれないし、確かめてみないと分からんだろう?」
「ま、まあ、シュリは成長期だし、それは確かにそうかもしれないけど。でも、お母さん、確かめてたよね?」
「ん? 何のことだ?」
「とぼけてもダメだよ? さっきこっそり触って確かめてたの、ちゃんと見てたんだから! ね、サギリ」
ほら、ちゃんと答えて、と迫るジャズの勢いに、サギリは目を白黒させながら、
「え、えーっと。ソウデスネ?」
どうにかそんな答えを搾り出す。
短くはあったがどうにか及第点をたたき出せたらしく、ジャズは『ほらね』とナーザの方を見た。
「むぅ」
シュリを胸に抱いた愛娘の叩きつけてきた正論(?)に、まんまとやりこめられたナーザは、小さく唸って口をつぐむのだった。
「シュリ様をこんなにお待たせするとは。帰りますか、そろそろ」
「いやいや、折角ここまで来たんだし。もうちょっと待とうよ。アビスも落ち着いて。ほら、僕の隣に座ったら?」
「いえ。私はシュリ様の執事ですから。主の後ろにぴしりと立って控える。それが執事というものです」
表面には出さずともイライラしているのが丸わかりのアビスに苦笑していると、なにやら階段を駆け下りてくるような音が聞こえ、直後、食堂のドアが壊れんばかりの勢いで開いた。
「シュリ、いるのか!?」
「シュリ、いるの!?」
駆け込んできた二人は鬼気迫る様子で食堂内を見回し、そこにシュリの姿を見つけるとぱあっと顔を輝かせた。
そして、競争するようにシュリを目指す二人を見つめつつ、
「アビス、じっとしてて。僕の執事なら、こんなことくらいで動じちゃだめだよ」
背後で動きそうになったアビスに念話で釘をさす。
「ですが」
「おりこうにしてられたら、後できちんとご褒美をあげるから。ね?」
「ご、ご褒美……約束ですよ?」
「うん。約束」
不満そうなアビスを己をエサにして黙らせて、シュリは母と娘の勝負の行く末を見守った。
若さの点で優位に思えたジャズだが、いくらブランクがあろうとも高ランクの冒険者をしていたナーザの敵では無かったようで。
「シュリ、会いたかったぞ!」
娘を悠々と抜き去り、シュリを軽々と抱き上げたナーザは、腕の中の小さな体を豊かな胸にむぎゅうと抱きしめた。
「久しぶり、ナーザ。元気そうで良かった。ハクレン、追い出しちゃったんだって?」
「ん? 耳が早いな。ジャズからか? だが、追い出したとは人聞きが悪いな。まあ、私にもう夫は必要ないし、ジャズも父親がいないとダメな年頃じゃない。それに引き替え、あっちは乳飲み子を含めた子供5人だろう? どう考えたって奴を必要としているのはあっちだから、快く譲ってやったんだ」
「そっかぁ。浮気が許せなかった訳じゃなくて?」
「浮気はまあ、仕方ないとは思ってる。私もあいつの相手をしなくなって随分たつからな。奴に悪いとは思ったが、ジャズを授かってからめっきりそういう気分がなりを潜めてしまってなぁ。だが、まあ、男という生き物はそうじゃないということは分かるし、私が応えてやらなかった分を他に求めたとしても、奴を責められないと私は思っている。出来ればもっと早く浮気を申告して、さっさとあっちと所帯を持ってくれた方が楽だった、とは思うがな」
相手の女性には悪いことをした、とまじめな顔でナーザが言う。
彼女の中には、相手の女性への同情心はあっても、ハクレンを可哀相に思う気持ちは皆無のようだ。
悪いのは、もちろんハクレンなのは分かってはいるけれど、彼がナーザをとても好きだったことは知っているので、ちょっぴり同情してしまう。
だが、ナーザと別れて相手の女性と婚姻関係を結んだわけだから、今後はナーザのことを早く忘れて相手の女性と子供達を幸せにしてあげて欲しい。
そういう意味では、会いたいと望むハクレンを突っぱねるナーザの態度は間違っていないのだろう。
そんなことを考えていたら、温かくて柔らかな何かに唇がふさがれた。
唇を割り、ぬるんと入ってきた熱い舌がシュリのそれを難なく捕まえ、情熱的に仕掛けてくる。
抜かりのない大人な指先は、こっそりシュリの足の間を探ってきたが、もちろんそこがエキサイトしているような事はなく。
なにしてるのさ、という意味を込めてつかんだ彼女の服をきゅっと引くと、唇をあわせたまま器用にも、ナーザはにぃっと笑い、そこが役に立たない不満をぶつけるように更に激しいキス。
仕方ないなぁ、とシュリは難なくそれを受け止めて、長いキスを終わりへと導いていく。
「んっ、ふぅ……やるな、シュリ。流石は私の男だ」
濡れた唇をなめ、ナーザは熱く潤んだ瞳でシュリを見つめる。
その言葉を聞いてシュリは、何か聞き捨てならないことを聞いたぞ、と首を傾げた。
「ん? 誰が、誰の、男だって??」
それを受けて、ナーザがにっこり笑う。
「お前が、私の、男……だろ?」
「えーっと、そういう関係になった覚えはないんだけど……」
「人妻はダメだとお前は言っていたが、今の私は人妻じゃないし、お前が好きだ。お前も、私のことを嫌いじゃない。そうだよな?」
「まあ、嫌いじゃないけど……」
ずるい聞き方だなぁと思いつつ、シュリは答える。
ナーザの事はもちろん嫌いじゃないし、むしろ好きだとは思うけど、だからって一足跳びにナーザの男になったつもりもなるつもりもない。
ない、のだが。
「私も晴れて独り身だからな。もうお前と私の間を阻むものは何もないわけだ。なんだったら、今から上で私の腹に子種を仕込んでいくか? ジャズも最近兄弟が一気に5人ほど増えたが、まあ、後2、3人増えても問題ないだろうしな」
「いやいや、子種とか言われてもさ」
シュリは苦笑しつつ、ナーザの顔を見上げた。
子種を仕込めと言われても、それを発射する為の体の準備が整っていない。
シュリの成長が遅いのかもしれないが、そういった兆しはまだ全然ないのである。
まあ、年齢から考えれば年相応だとは思うのだが。
そんな状況だから、宿の空き部屋に連れ込まれたところで、ジャズの兄弟どころの話ではない。
自分にそういった話はまだ早い、とどうやって伝えようかなぁと目ををキラキラ……いや、ギラギラさせるナーザの顔を見上げていると、
「もう! お母さん、ダメだよ!! シュリはまだ小さいんだから、ちゃんと大きくなるまで待とうねって話したじゃない」
横から伸びてきた手がシュリをさらい、そのまま守るようにぎゅっと抱きしめた。
「いや、だがな? もしかしたら会わない間に劇的な成長を見せたかもしれないし、確かめてみないと分からんだろう?」
「ま、まあ、シュリは成長期だし、それは確かにそうかもしれないけど。でも、お母さん、確かめてたよね?」
「ん? 何のことだ?」
「とぼけてもダメだよ? さっきこっそり触って確かめてたの、ちゃんと見てたんだから! ね、サギリ」
ほら、ちゃんと答えて、と迫るジャズの勢いに、サギリは目を白黒させながら、
「え、えーっと。ソウデスネ?」
どうにかそんな答えを搾り出す。
短くはあったがどうにか及第点をたたき出せたらしく、ジャズは『ほらね』とナーザの方を見た。
「むぅ」
シュリを胸に抱いた愛娘の叩きつけてきた正論(?)に、まんまとやりこめられたナーザは、小さく唸って口をつぐむのだった。
0
お気に入りに追加
2,136
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる