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第三部 学校へ行こう
第267話 リリシュエーラの勉強事情
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迷いの森の奥深く。
エルフの隠れ里の一角では、今日も勉強会が開かれていた。
生徒は、まだ年若いエルフの一枝。里長の秘蔵の孫娘、リリシュエーラ。
教師の名前はエルジャバーノ。この隠れ里出身のエルフであり、上位冒険者の資格を持つ。言わずと知れた、シュリのおじー様である。
エルフの教師にエルフの生徒、となれば、学ぶ内容は精霊に関すること、と思われがちだが、この二人の場合はまるで違った。
リリシュエーラがエルジャバーノに学ぶのは、人間の社会の地理や一般常識。
エルジャの孫……半年以上前にほんの一晩ともに過ごした相手に会いたいが為だけに、リリシュエーラは人間社会の知識をこうた。
幼い頃からずっと過ごしてきた里を出て、人の世界を渡って歩けるように。
エルジャの時間がある時は彼から直接知識を吸収し、一人の時は彼の持ち帰った人の世界が描かれた書物を読む。
人の世を学び初めて早半年。
そんな日々もそろそろ終わりを迎えようとしていた。
「そろそろ、私が貴方に教えてあげられる事は全て教え終わります。まあ、この里の外……人間社会に限っての知識に限りますが」
「ふぅん。そう……じゃあ、そろそろこの里を出て独り立ちしてもやっていけるかしら?」
「そうですねぇ。まあ、外で恥をかかないだけの知識は教えてきたつもりですけどね」
「そ。じゃあ、旅支度をはじめるわ。おじい様は駄々をこねそうだけど、そんなの関係ないし。確か、アズベルグだったわよね? シュリのいるところ。早くそこへ行って、シュリに会いたいわ」
そう言いながら、リリシュエーラはさっさと勉強道具をしまい始める。
昔、今よりももっと幼かったリリシュエーラの家庭教師をしていた頃は、授業を終わりを伝えても中々終わらせて貰えなかったものだが、その当時とのあまりの違いに思わず苦笑が漏れた。
それを見咎めて、リリシュエーラが目を細める。
「……なによ?」
「いえいえ、ついつい昔の貴方を思い出しまして。変わったものだなぁ、と」
「なに? かわいげが無くなったとでも? 昔の私はともかく、今の私は貴方に可愛いと思って欲しいなんて欠片も思ってないから当然じゃない?」
「手厳しいですねぇ。なにもそんなにトゲトゲしなくても良いじゃないですか。ちょっとした昔話なんですから」
「貴方には懐かしい過去でも、私には不快な過去だわ。まったく、少しは昔の自分の悪行を反省したらどうなの?」
「いやぁ。反省したからこそ、今回の家庭教師を引き分けたんじゃあないですか」
「ふん、まあいいわ。とにかく、今、私が可愛いって思って欲しい相手はシュリだけよ。エルジャなんてお呼びじゃないし、旅の支度をするから、さっさと帰ってくれる?」
「はいはい。仰せの通りに。邪魔者は急ぎ退散しましょう」
ばっさり切って捨てられ、再び苦笑をその整った面に張り付けてリリシュエーラの家から出ようとしたエルジャは、ふと足を止めた。
つい先ほど、家に届いた情報を思い出した為だ。
「あ、そうそう」
「なに?」
「そう言えば今日、娘から手紙が届きまして。シュリはどうやら、来春から王都の学校へ通うことになったそうです」
「王都の学校へ? それってすごいことなのよね?」
「もちろんですよ。王都の学校は専門的な高等学習機関ですから。普通に考えて、シュリの様な年頃の少年が入学できる場所ではありません。それだけ、シュリの優秀さが際だっていたということなんでしょうね」
「へえ~。すごいじゃない。流石は私のシュリ、ね」
「あなたの、という部分は許容しがたいですが、シュリが素晴らしいことは確かです。流石は私の孫、ですね。非常に鼻が高い! 出来ることなら今すぐシュリのもとへ飛んでいって、撫でくり回して褒めてあげたいところです」
「シュリがエルジャの孫だなんて、未だに信じられないわ。似てないことだけが幸いね」
「……言ってくれますねぇ」
「……そっちこそ」
そんな言葉の応酬の後、ふと疑問を覚えたようにリリシュエーラが首を傾げた。
「でも、王都の学校へ行くって簡単に言うけど、シュリの住んでるアズベルグから通えるものなの?」
シュリの住んでる所くらいは、と必死でアズベルグ周辺の地理は頭に叩き込んだが、それ以外はおいおい覚えればと後回しにしていたリリシュエーラの口から飛び出たのはそんな言葉。
それを聞いたエルジャは苦笑を漏らしつつ、その間違いを訂正してあげた。
「アズベルグは地方都市ですから、王都へ毎日通うのはちょっと難しいでしょうね。ですから、シュリは春から王都へ移り住む事になると思います」
「ふぅん。王都へ移り住むのね……って、大変じゃない!」
「そうですねぇ。もう今から、王都への引っ越し準備が始まっていてもおかしくはないと思いますよ」
「そっちも大変だろうけど、私が言ったのはこっちのことよ。シュリがアズベルグに居るからと思ってそっちへ行くためのルートは完璧だけど、王都へ行くルートなんて考えてないわよ!?」
「ああ、なるほど……」
「アズベルグ以外の地理なんて、シュリの所に行ってからデートがてら色々旅して少しずつ覚えればいいと思ってたのに、とんだ番狂わせだわ。今から急いで王都への最適ルートを考えて、王都でのデートスポットのチェックをしておかないと」
「デートスポット……。それはそれは。あ~、色々と大変そうですし、私はこの辺で……」
なんだか面倒くさいことになりそうだと、さっさと退散しようと試みたエルジャだが、
「なにこそっと帰ろうとしてるのよ? 一応は私の家庭教師なんだから、きちっと責任をとって私に王都についての知識を急いで詰め込んでもらうわよ」
当然の事ながら、リリシュエーラに捕まった。
「……仕方ありません。おっしゃる通り、私は貴方の家庭教師でるからね。貴方が納得するまで、ちゃんとおつきあいしますよ」
明らかに面倒くさそうな様子を見せつつも、エルジャは逃げようとはしなかった。
そんな彼を、意外そうにリリシュエーラが見上げる。
「今度は逃げないのね?」
「逃げませんよ。シュリは優しい子ですからね。私が再び貴方を見捨てたと知れば、孫と祖父の縁を切られてしまいます。それだけはなんとしても避けないといけませんからね!!」
リリシュエーラの問いに、拳を握ってエルジャは答えた。
気合い満点のその様子に、リリシュエーラは思わずくすりと笑みをこぼす。
昔、彼が今よりずっと若かった頃。
冷たくさえ渡るような美貌に憧れ、それはもう夢中になったものだが、当時の彼よりも孫にメロメロな今の彼の方がずっといい。
今のリリシュエーラの心は、余すことなくシュリのものだけれど。
シュリの祖父としての彼とはこれから先、家庭教師と生徒、あるいは年の離れた友人として、それなりに良い関係を築いていけそうな、そんな気がするリリシュエーラなのだった。
エルフの隠れ里の一角では、今日も勉強会が開かれていた。
生徒は、まだ年若いエルフの一枝。里長の秘蔵の孫娘、リリシュエーラ。
教師の名前はエルジャバーノ。この隠れ里出身のエルフであり、上位冒険者の資格を持つ。言わずと知れた、シュリのおじー様である。
エルフの教師にエルフの生徒、となれば、学ぶ内容は精霊に関すること、と思われがちだが、この二人の場合はまるで違った。
リリシュエーラがエルジャバーノに学ぶのは、人間の社会の地理や一般常識。
エルジャの孫……半年以上前にほんの一晩ともに過ごした相手に会いたいが為だけに、リリシュエーラは人間社会の知識をこうた。
幼い頃からずっと過ごしてきた里を出て、人の世界を渡って歩けるように。
エルジャの時間がある時は彼から直接知識を吸収し、一人の時は彼の持ち帰った人の世界が描かれた書物を読む。
人の世を学び初めて早半年。
そんな日々もそろそろ終わりを迎えようとしていた。
「そろそろ、私が貴方に教えてあげられる事は全て教え終わります。まあ、この里の外……人間社会に限っての知識に限りますが」
「ふぅん。そう……じゃあ、そろそろこの里を出て独り立ちしてもやっていけるかしら?」
「そうですねぇ。まあ、外で恥をかかないだけの知識は教えてきたつもりですけどね」
「そ。じゃあ、旅支度をはじめるわ。おじい様は駄々をこねそうだけど、そんなの関係ないし。確か、アズベルグだったわよね? シュリのいるところ。早くそこへ行って、シュリに会いたいわ」
そう言いながら、リリシュエーラはさっさと勉強道具をしまい始める。
昔、今よりももっと幼かったリリシュエーラの家庭教師をしていた頃は、授業を終わりを伝えても中々終わらせて貰えなかったものだが、その当時とのあまりの違いに思わず苦笑が漏れた。
それを見咎めて、リリシュエーラが目を細める。
「……なによ?」
「いえいえ、ついつい昔の貴方を思い出しまして。変わったものだなぁ、と」
「なに? かわいげが無くなったとでも? 昔の私はともかく、今の私は貴方に可愛いと思って欲しいなんて欠片も思ってないから当然じゃない?」
「手厳しいですねぇ。なにもそんなにトゲトゲしなくても良いじゃないですか。ちょっとした昔話なんですから」
「貴方には懐かしい過去でも、私には不快な過去だわ。まったく、少しは昔の自分の悪行を反省したらどうなの?」
「いやぁ。反省したからこそ、今回の家庭教師を引き分けたんじゃあないですか」
「ふん、まあいいわ。とにかく、今、私が可愛いって思って欲しい相手はシュリだけよ。エルジャなんてお呼びじゃないし、旅の支度をするから、さっさと帰ってくれる?」
「はいはい。仰せの通りに。邪魔者は急ぎ退散しましょう」
ばっさり切って捨てられ、再び苦笑をその整った面に張り付けてリリシュエーラの家から出ようとしたエルジャは、ふと足を止めた。
つい先ほど、家に届いた情報を思い出した為だ。
「あ、そうそう」
「なに?」
「そう言えば今日、娘から手紙が届きまして。シュリはどうやら、来春から王都の学校へ通うことになったそうです」
「王都の学校へ? それってすごいことなのよね?」
「もちろんですよ。王都の学校は専門的な高等学習機関ですから。普通に考えて、シュリの様な年頃の少年が入学できる場所ではありません。それだけ、シュリの優秀さが際だっていたということなんでしょうね」
「へえ~。すごいじゃない。流石は私のシュリ、ね」
「あなたの、という部分は許容しがたいですが、シュリが素晴らしいことは確かです。流石は私の孫、ですね。非常に鼻が高い! 出来ることなら今すぐシュリのもとへ飛んでいって、撫でくり回して褒めてあげたいところです」
「シュリがエルジャの孫だなんて、未だに信じられないわ。似てないことだけが幸いね」
「……言ってくれますねぇ」
「……そっちこそ」
そんな言葉の応酬の後、ふと疑問を覚えたようにリリシュエーラが首を傾げた。
「でも、王都の学校へ行くって簡単に言うけど、シュリの住んでるアズベルグから通えるものなの?」
シュリの住んでる所くらいは、と必死でアズベルグ周辺の地理は頭に叩き込んだが、それ以外はおいおい覚えればと後回しにしていたリリシュエーラの口から飛び出たのはそんな言葉。
それを聞いたエルジャは苦笑を漏らしつつ、その間違いを訂正してあげた。
「アズベルグは地方都市ですから、王都へ毎日通うのはちょっと難しいでしょうね。ですから、シュリは春から王都へ移り住む事になると思います」
「ふぅん。王都へ移り住むのね……って、大変じゃない!」
「そうですねぇ。もう今から、王都への引っ越し準備が始まっていてもおかしくはないと思いますよ」
「そっちも大変だろうけど、私が言ったのはこっちのことよ。シュリがアズベルグに居るからと思ってそっちへ行くためのルートは完璧だけど、王都へ行くルートなんて考えてないわよ!?」
「ああ、なるほど……」
「アズベルグ以外の地理なんて、シュリの所に行ってからデートがてら色々旅して少しずつ覚えればいいと思ってたのに、とんだ番狂わせだわ。今から急いで王都への最適ルートを考えて、王都でのデートスポットのチェックをしておかないと」
「デートスポット……。それはそれは。あ~、色々と大変そうですし、私はこの辺で……」
なんだか面倒くさいことになりそうだと、さっさと退散しようと試みたエルジャだが、
「なにこそっと帰ろうとしてるのよ? 一応は私の家庭教師なんだから、きちっと責任をとって私に王都についての知識を急いで詰め込んでもらうわよ」
当然の事ながら、リリシュエーラに捕まった。
「……仕方ありません。おっしゃる通り、私は貴方の家庭教師でるからね。貴方が納得するまで、ちゃんとおつきあいしますよ」
明らかに面倒くさそうな様子を見せつつも、エルジャは逃げようとはしなかった。
そんな彼を、意外そうにリリシュエーラが見上げる。
「今度は逃げないのね?」
「逃げませんよ。シュリは優しい子ですからね。私が再び貴方を見捨てたと知れば、孫と祖父の縁を切られてしまいます。それだけはなんとしても避けないといけませんからね!!」
リリシュエーラの問いに、拳を握ってエルジャは答えた。
気合い満点のその様子に、リリシュエーラは思わずくすりと笑みをこぼす。
昔、彼が今よりずっと若かった頃。
冷たくさえ渡るような美貌に憧れ、それはもう夢中になったものだが、当時の彼よりも孫にメロメロな今の彼の方がずっといい。
今のリリシュエーラの心は、余すことなくシュリのものだけれど。
シュリの祖父としての彼とはこれから先、家庭教師と生徒、あるいは年の離れた友人として、それなりに良い関係を築いていけそうな、そんな気がするリリシュエーラなのだった。
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