241 / 248
第三部 新たな己への旅路
大森林のエルフ編 第9話
しおりを挟む
エルフの里。
巫女の間へ続く回廊を早足に歩く男がいた。
端正で美しい顔を生真面目に引き締めた男の名前はサファロ。
かつて、彼自身の気づかぬところで巫女とシェズ、二人の女から淡い想いを寄せられていた男だった。
彼自身は、長い間ずっとシェズェーリアにひっそりと想いを寄せていた。
だが、シェズが幼なじみの友人でもある巫女の想いに気づき、身を引いた事で、彼の想いが叶うことはとうとう無かった。
シェズの事件が起こり彼女が里からひっそりと姿を消した後、巫女から積極的に迫られ想いを告げられはした。
しかし、あちらがダメならこちら、と軽く考えられる性格でも無かった彼は、そんな巫女からの申し入れを断ったという過去がある。
それでも長い間、巫女は彼に執着していたが、それも最近はずいぶん下火になっていて。
やれやれと胸をなで下ろしていたのだが、今晩……それも深夜といって良いほどの時間に差し掛かってから、急に巫女の呼び出しを受けた。
(……やっかいな事に、ならねばいいが)
と思いながら、サファロは足早に歩く。
そうは思っていても、この里の中での巫女の地位は高く、彼女の呼び出しを理由もなく断ることは難しかった。
特に、当代の巫女は歴代の巫女よりも力が強く、まだ若くして巫女の地位についた。
そのせいなのか、巧妙に隠してはいるものの、隠しきれない傲慢さが彼には感じられ、それがどうしても鼻についてしまう。
(彼女がいれば、少しは違ったのだろうか)
彼は思う。
かつて、傍らに幼なじみの彼女を置いていた頃は巫女も今より随分素直で、わがままな部分もあったが今のような取っつきにくさはなかった。
彼の心は、物静かでありながら凛とした巫女の幼なじみの方を向いてはいたが、それでも当時の巫女の事は可愛い人だと思ってはいた。
それはたとえば妹を思うような、暖かな気持ちでしかなかったが。
仲のいい姉妹のようだった二人の様子がおかしくなったのは、いつくらいからだったか。
それはサファロが巫女の視線に熱を感じ始めた頃からだったかもしれない。
(私の、せいだったのか……?)
時折、思うことがある。
己が彼女を思わなければ、己が巫女の目にとまらなければ、あるいは、と。
もう今更、どうにもならないことだが。
そんな取り留めのないことを考えながら、巫女の間への最後の角を曲がったところで、サファロはふと足を止めた。
静謐であるはずの空気が、やけに重々しくのどに絡んでくるように感じられて。
(なんなんだ、この空気は……私の、気のせいか?)
巫女の間は、里の中で最も森の息吹を深く感じられる神聖な場所。
そんな場所がまさか、と思いながら、サファロは少し早足に歩を進めた。
「……巫女様。サファロにございます。お呼びを受けて参上致しました」
戸口に立ち、その向こうへと慎重に声をかける。
すると、いつもの如くするすると戸が開き、隙間から見慣れた女が顔を覗かせた。
巫女付きの侍女のような働きをする御周り衆の一人である。
長く巫女の元で働き続けている女の、見慣れているはずのその顔が、今日は随分よそよそしく感じられて首を傾げる。
サファロの顔を認め、中へ招き入れた女に続いて戸の内側へと入りながら、なにがいつもと違うのかと考えていたが、その思考はすぐに止まった。
さっきまでの場所と戸を一枚隔てただけだというのに、その室内の空気は息が詰まるほど濃密で。
サファロは思わず口元を片手で覆い、己の行く先を睨む。
そこにはもったいぶるようにもう一枚の戸が設えられており、御周り衆の女はその場に平伏すると、
「巫女様。お呼びの者、お連れしました」
無機質な声で、戸の向こうへそう告げた。
「そう……中へお通しして」
戸の向こうから聞こえるのは、いつもと変わらぬ聞き慣れた巫女の声。
だが、サファロはそのいつも通りの声にこそ違和感を感じた。
この里の誰よりも森との繋がりの深い巫女が、この場の空気の異質さに気づかぬなどありえない。
なのに、巫女の声はいつもと何ら変わらぬ常のもの。
ならばきっと、この戸の向こうでは常ならざぬ何かが、おきているに違いない。
「……さ、どうぞ」
感情のない女の声が、サファロを促しす。
サファロは奥歯をぐっと噛みしめて、促されるまま再び戸をくぐった。
(……何がおきているのか見極めて、長老衆に報告せねば)
生真面目な性格そのままに、サファロはそんな決意を胸に巫女と向かい合う。
視線を落としたまま巫女の前に進み出て、床に膝を落として頭を下げた。
「お呼びにより、参上しました」
「久しぶりね、サファロ。相変わらず、貴方は固いのね。その性格、どうにかならないのかしら?」
巫女の鈴を鳴らすような声が響き、頭の上にすっと影が落ちる。
「顔を、お上げなさいな、サファロ」
間近から聞こえた言葉に促されて顔を上げると、巫女の顔は思っていたよりもずっと近くにあった。
彼女は膝を折り曲げ床に座り、面白そうに驚いた顔のサファロを見つめている。
そのたおやかな腕が伸びてサファロの顎先をすぃっと撫でた瞬間、彼の背筋を電流のような何かが走った。
埋もれた官能を呼び起こすようなその刺激に、サファロは思わず奥歯を食いしばる。
そして己に言い聞かせた。流されるな、と。
だが、そんな思いもすぐ鈍り、長くは続かない。
鼻孔をくすぐるのは、甘い、甘い香りだ。
まるで、腐りかけの果実のような甘すぎる、妙に鼻につくその匂いを、不快に思わない己に疑問を感じる。
何かがおかしいと思うのに、何がおかしいのか分からない。
「ねぇ、サファロ?」
名を呼ばれて、顔を上げる。
ほんの少し距離を詰めたら唇が触れ合いそうな距離にある巫女の顔。
サファロはぼんやりと、熱に浮かされたようにその美しい面を見つめる。
彼女は笑っていた。
楽しくて仕方がないというように。
「こんなに近くに私がいるのに、貴方は逃げようとしないのね?」
彼女の問いに、ああ、そういえば、とサファロは思う。
逃げなければ。彼女に捕らわれてはいけない。なぜなら、自分が想う相手は他にいるのだから。
だが、そこまで考えて、サファロはわずかに眉間にしわを寄せた。何かを思い出すように。
少し前まで、その面影は確かにそこにあったはずだった。
だが、砂が指の隙間をすり抜けて落ちていくように、サファロの想いも愛しい面影も、さらさらと形をなくしてゆき、何も残さずに消えてなくなる。
それを上書きするように胸にわき起こるのは、目の前の相手への押さえがたい情欲と忠誠。
男の手が、女に伸びる。
女はそれを、拒みはしなかった。
力強い腕に抱かれ、組み敷かれ、その白い首筋に男の唇を受けながら、くくっと喉の奥で小さく笑う。
「これで貴方は私のモノね」
そんな女の呟きも、もはやサファロの耳には届きはしなかった。
「……手に入ってしまえばあっけないものね。こんなに、つまらない男だったかしら?」
存分に欲望を満たし眠る男の腕の中から抜け出して、巫女……アーセリアンは冷え切った眼差しで恋しかったはずの男を見下ろした。
「でも、いいわ。これで強力な手駒が一つ、手に入ったんだもの」
暗闇の中、女は嘲笑う。
そして、眠る男をその場に残して窓辺に立つと、まだ闇に沈む森へその眼差しを向けた。
その森の向こうに誰を見ているのか。
その瞳はとろりと潤み、口元には甘やかな笑みが浮かぶ。
「……シェズ。貴方だけが幸せになるなんて許さない。だから」
貴方の大切なモノをまた、私が奪ってあげる……かつての親友の面影を胸に描き、アーセリアンはにぃ、と形のいい唇を歪める。
楽しそうにクスクス笑い、だが床に眠る男の姿が視界に入った途端、その表情は色を失った。
かつて愛した男。
だが、己の手に落ちた今、その愛情はどこぞへと消えてしまった。
感情のない瞳で男を眺めながら、その脳裏に一人の少年の姿を描く。
昼間、黒い男が見せてくれた映像の中で、シェズェーリアと仲良く手をつないで歩いていた少年。
彼は、今までみた誰よりも美しく、煌めくような生命の輝きを放っていた。
その輝きを自分だけのモノにする……そう思うと、アーセリアンの冷えた心が熱くなり、その鼓動は早さを増していく。
ああ、恋をしているのだ。
アーセリアンは、なぜかそう思う。
自分は、シェズェーリアが大切にしているあの少年に、恋をしているのだ、と。
彼を捕まえて、シェズェーリアから奪い、己のモノにする。
それはどんなに幸せなことだろうか。
想像するだけでも、身を震わせるような快感が背中を突き抜け、アーセリアンは自分を抱きしめ、その頬をバラ色に染めた。
(でも……)
ふと我に返り、再び目を落とす。
ずっとずっと、手に入れたかった男。ついさっきまで、好きでたまらなかったはずの男に。
(……あの男の子も、手に入ったら色あせてしまうのかしら)
そんなことを思い、それを否定するように首を横に振る。
違う、彼は特別なはずだ、と。
シェズェーリアをあんなに幸せそうな顔にする事の出来る少年が、ほかの誰かと同じであるわけがない。
彼ならきっと、私も幸せにしてくれるはずなのだ、と己に言い聞かせる。
そして、巫女は夢見るように微笑む。
見も知らぬ少年が、己に幸福を運んでくれるはずだと、己に言い聞かせ。そう、信じ切って。
巫女の間へ続く回廊を早足に歩く男がいた。
端正で美しい顔を生真面目に引き締めた男の名前はサファロ。
かつて、彼自身の気づかぬところで巫女とシェズ、二人の女から淡い想いを寄せられていた男だった。
彼自身は、長い間ずっとシェズェーリアにひっそりと想いを寄せていた。
だが、シェズが幼なじみの友人でもある巫女の想いに気づき、身を引いた事で、彼の想いが叶うことはとうとう無かった。
シェズの事件が起こり彼女が里からひっそりと姿を消した後、巫女から積極的に迫られ想いを告げられはした。
しかし、あちらがダメならこちら、と軽く考えられる性格でも無かった彼は、そんな巫女からの申し入れを断ったという過去がある。
それでも長い間、巫女は彼に執着していたが、それも最近はずいぶん下火になっていて。
やれやれと胸をなで下ろしていたのだが、今晩……それも深夜といって良いほどの時間に差し掛かってから、急に巫女の呼び出しを受けた。
(……やっかいな事に、ならねばいいが)
と思いながら、サファロは足早に歩く。
そうは思っていても、この里の中での巫女の地位は高く、彼女の呼び出しを理由もなく断ることは難しかった。
特に、当代の巫女は歴代の巫女よりも力が強く、まだ若くして巫女の地位についた。
そのせいなのか、巧妙に隠してはいるものの、隠しきれない傲慢さが彼には感じられ、それがどうしても鼻についてしまう。
(彼女がいれば、少しは違ったのだろうか)
彼は思う。
かつて、傍らに幼なじみの彼女を置いていた頃は巫女も今より随分素直で、わがままな部分もあったが今のような取っつきにくさはなかった。
彼の心は、物静かでありながら凛とした巫女の幼なじみの方を向いてはいたが、それでも当時の巫女の事は可愛い人だと思ってはいた。
それはたとえば妹を思うような、暖かな気持ちでしかなかったが。
仲のいい姉妹のようだった二人の様子がおかしくなったのは、いつくらいからだったか。
それはサファロが巫女の視線に熱を感じ始めた頃からだったかもしれない。
(私の、せいだったのか……?)
時折、思うことがある。
己が彼女を思わなければ、己が巫女の目にとまらなければ、あるいは、と。
もう今更、どうにもならないことだが。
そんな取り留めのないことを考えながら、巫女の間への最後の角を曲がったところで、サファロはふと足を止めた。
静謐であるはずの空気が、やけに重々しくのどに絡んでくるように感じられて。
(なんなんだ、この空気は……私の、気のせいか?)
巫女の間は、里の中で最も森の息吹を深く感じられる神聖な場所。
そんな場所がまさか、と思いながら、サファロは少し早足に歩を進めた。
「……巫女様。サファロにございます。お呼びを受けて参上致しました」
戸口に立ち、その向こうへと慎重に声をかける。
すると、いつもの如くするすると戸が開き、隙間から見慣れた女が顔を覗かせた。
巫女付きの侍女のような働きをする御周り衆の一人である。
長く巫女の元で働き続けている女の、見慣れているはずのその顔が、今日は随分よそよそしく感じられて首を傾げる。
サファロの顔を認め、中へ招き入れた女に続いて戸の内側へと入りながら、なにがいつもと違うのかと考えていたが、その思考はすぐに止まった。
さっきまでの場所と戸を一枚隔てただけだというのに、その室内の空気は息が詰まるほど濃密で。
サファロは思わず口元を片手で覆い、己の行く先を睨む。
そこにはもったいぶるようにもう一枚の戸が設えられており、御周り衆の女はその場に平伏すると、
「巫女様。お呼びの者、お連れしました」
無機質な声で、戸の向こうへそう告げた。
「そう……中へお通しして」
戸の向こうから聞こえるのは、いつもと変わらぬ聞き慣れた巫女の声。
だが、サファロはそのいつも通りの声にこそ違和感を感じた。
この里の誰よりも森との繋がりの深い巫女が、この場の空気の異質さに気づかぬなどありえない。
なのに、巫女の声はいつもと何ら変わらぬ常のもの。
ならばきっと、この戸の向こうでは常ならざぬ何かが、おきているに違いない。
「……さ、どうぞ」
感情のない女の声が、サファロを促しす。
サファロは奥歯をぐっと噛みしめて、促されるまま再び戸をくぐった。
(……何がおきているのか見極めて、長老衆に報告せねば)
生真面目な性格そのままに、サファロはそんな決意を胸に巫女と向かい合う。
視線を落としたまま巫女の前に進み出て、床に膝を落として頭を下げた。
「お呼びにより、参上しました」
「久しぶりね、サファロ。相変わらず、貴方は固いのね。その性格、どうにかならないのかしら?」
巫女の鈴を鳴らすような声が響き、頭の上にすっと影が落ちる。
「顔を、お上げなさいな、サファロ」
間近から聞こえた言葉に促されて顔を上げると、巫女の顔は思っていたよりもずっと近くにあった。
彼女は膝を折り曲げ床に座り、面白そうに驚いた顔のサファロを見つめている。
そのたおやかな腕が伸びてサファロの顎先をすぃっと撫でた瞬間、彼の背筋を電流のような何かが走った。
埋もれた官能を呼び起こすようなその刺激に、サファロは思わず奥歯を食いしばる。
そして己に言い聞かせた。流されるな、と。
だが、そんな思いもすぐ鈍り、長くは続かない。
鼻孔をくすぐるのは、甘い、甘い香りだ。
まるで、腐りかけの果実のような甘すぎる、妙に鼻につくその匂いを、不快に思わない己に疑問を感じる。
何かがおかしいと思うのに、何がおかしいのか分からない。
「ねぇ、サファロ?」
名を呼ばれて、顔を上げる。
ほんの少し距離を詰めたら唇が触れ合いそうな距離にある巫女の顔。
サファロはぼんやりと、熱に浮かされたようにその美しい面を見つめる。
彼女は笑っていた。
楽しくて仕方がないというように。
「こんなに近くに私がいるのに、貴方は逃げようとしないのね?」
彼女の問いに、ああ、そういえば、とサファロは思う。
逃げなければ。彼女に捕らわれてはいけない。なぜなら、自分が想う相手は他にいるのだから。
だが、そこまで考えて、サファロはわずかに眉間にしわを寄せた。何かを思い出すように。
少し前まで、その面影は確かにそこにあったはずだった。
だが、砂が指の隙間をすり抜けて落ちていくように、サファロの想いも愛しい面影も、さらさらと形をなくしてゆき、何も残さずに消えてなくなる。
それを上書きするように胸にわき起こるのは、目の前の相手への押さえがたい情欲と忠誠。
男の手が、女に伸びる。
女はそれを、拒みはしなかった。
力強い腕に抱かれ、組み敷かれ、その白い首筋に男の唇を受けながら、くくっと喉の奥で小さく笑う。
「これで貴方は私のモノね」
そんな女の呟きも、もはやサファロの耳には届きはしなかった。
「……手に入ってしまえばあっけないものね。こんなに、つまらない男だったかしら?」
存分に欲望を満たし眠る男の腕の中から抜け出して、巫女……アーセリアンは冷え切った眼差しで恋しかったはずの男を見下ろした。
「でも、いいわ。これで強力な手駒が一つ、手に入ったんだもの」
暗闇の中、女は嘲笑う。
そして、眠る男をその場に残して窓辺に立つと、まだ闇に沈む森へその眼差しを向けた。
その森の向こうに誰を見ているのか。
その瞳はとろりと潤み、口元には甘やかな笑みが浮かぶ。
「……シェズ。貴方だけが幸せになるなんて許さない。だから」
貴方の大切なモノをまた、私が奪ってあげる……かつての親友の面影を胸に描き、アーセリアンはにぃ、と形のいい唇を歪める。
楽しそうにクスクス笑い、だが床に眠る男の姿が視界に入った途端、その表情は色を失った。
かつて愛した男。
だが、己の手に落ちた今、その愛情はどこぞへと消えてしまった。
感情のない瞳で男を眺めながら、その脳裏に一人の少年の姿を描く。
昼間、黒い男が見せてくれた映像の中で、シェズェーリアと仲良く手をつないで歩いていた少年。
彼は、今までみた誰よりも美しく、煌めくような生命の輝きを放っていた。
その輝きを自分だけのモノにする……そう思うと、アーセリアンの冷えた心が熱くなり、その鼓動は早さを増していく。
ああ、恋をしているのだ。
アーセリアンは、なぜかそう思う。
自分は、シェズェーリアが大切にしているあの少年に、恋をしているのだ、と。
彼を捕まえて、シェズェーリアから奪い、己のモノにする。
それはどんなに幸せなことだろうか。
想像するだけでも、身を震わせるような快感が背中を突き抜け、アーセリアンは自分を抱きしめ、その頬をバラ色に染めた。
(でも……)
ふと我に返り、再び目を落とす。
ずっとずっと、手に入れたかった男。ついさっきまで、好きでたまらなかったはずの男に。
(……あの男の子も、手に入ったら色あせてしまうのかしら)
そんなことを思い、それを否定するように首を横に振る。
違う、彼は特別なはずだ、と。
シェズェーリアをあんなに幸せそうな顔にする事の出来る少年が、ほかの誰かと同じであるわけがない。
彼ならきっと、私も幸せにしてくれるはずなのだ、と己に言い聞かせる。
そして、巫女は夢見るように微笑む。
見も知らぬ少年が、己に幸福を運んでくれるはずだと、己に言い聞かせ。そう、信じ切って。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スナイパー令嬢戦記〜お母様からもらった"ボルトアクションライフル"が普通のマスケットの倍以上の射程があるんですけど〜
シャチ
ファンタジー
タリム復興期を読んでいただくと、なんでミリアのお母さんがぶっ飛んでいるのかがわかります。
アルミナ王国とディクトシス帝国の間では、たびたび戦争が起こる。
前回の戦争ではオリーブオイルの栽培地を欲した帝国がアルミナ王国へと戦争を仕掛けた。
一時はアルミナ王国の一部地域を掌握した帝国であったが、王国側のなりふり構わぬ反撃により戦線は膠着し、一部国境線未確定地域を残して停戦した。
そして20年あまりの時が過ぎた今、皇帝マーダ・マトモアの崩御による帝国の皇位継承権争いから、手柄を欲した時の第二皇子イビリ・ターオス・ディクトシスは軍勢を率いてアルミナ王国への宣戦布告を行った。
砂糖戦争と後に呼ばれるこの戦争において、両国に恐怖を植え付けた一人の令嬢がいる。
彼女の名はミリア・タリム
子爵令嬢である彼女に戦後ついた異名は「狙撃令嬢」
542人の帝国将兵を死傷させた狙撃の天才
そして戦中は、帝国からは死神と恐れられた存在。
このお話は、ミリア・タリムとそのお付きのメイド、ルーナの戦いの記録である。
他サイトに掲載したものと同じ内容となります。
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる