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卒業後
1014 星暦558年 藤の月 15日 棚以外にも使えるよね?(11)
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「赤ちゃんの肌からウンチやオシッコを直接取り除くのはほぼ無理だから諦めるとして、せめて泣いてオムツを交換したら簡単にそれを洗える魔具を造るんでどうだ?」
赤ちゃんだろうが人のウンチがべったり着いた布を洗うのは俺だったら嫌だし、多分そのまま水に突っ込んでジャブジャブ洗ったらかえって布全体にウンチが広まって大変な事になりそうだから、洗う前に手でウンチを削ぎ落す必要があるんじゃないだろうか?
それを日に何度もやるとなったら中々嫌そうな作業だ。
オシッコだってべっちゃりオムツに沁み込んでいるのを洗うとなったら何度も濯ぐ必要がありそうだし。
だが洗う回数を減らすためにオムツの交換の回数を減らしたら赤ちゃんが不快感にピーピー泣きそうだし、せめてオムツの洗濯を楽にしたら負担が減るんじゃないだろうか。
「・・・態々赤ちゃんのオムツの洗濯に魔具を使うかなぁ?」
ちょっと疑わし気にシャルロが首を傾げた。
まあなぁ。
貴族だったらそこら辺は全部メイドなり下女などにやらせるから、魔具を態々買わない気もしない気はするが・・・人件費と魔具の兼ね合いがどうなるかだよなぁ。
オムツをため込んで一気に洗うんじゃあ臭いし場所を取る。赤ちゃんがいる家ごとに一個ずつある方が良いと考えると、平民もあまり買わない気もしないでもない。
「取り敢えず、どんな機能を考えているんだ?」
アレクが黒板を取り出して聞いてきた。
「思うにウンチをこそぎ落とす為にまずは水分を抜き取って乾かし、絨毯の洗浄機みたいな感じでゴミをブラシで落として吸着排除、次にぬるま湯に入れて暫く洗剤と一緒にガンガン揺らして汚れを落として、それを灌いで水を排除して乾かす感じかな?
洗い終わった後に魔具で急速乾燥させるとゴワゴワになるんだったら、ある程度水分を残して最後にちょっと外に干す形にしても良いかも」
からからに乾いた日よりもちょっと曇った日に干した洗濯物の方が手触りは柔らかい気がするんだよな。
赤ちゃんの肌って弱いという話だから、オムツもゴワゴワな手触りじゃない方が良いんじゃないだろうか?
まあ、そこら辺はオムツの素材にもよるんだろうが。
「かなり色々とやらせるんだね。
大分と大きくならない?」
シャルロが指摘した。
確かに。
だけどそれなりにちゃんと汚れを落とす機能を付けないと、綺麗にならないか無茶苦茶魔力を必要とするかになると思うぞ?
「それなりに大きな家だったら何処かに置く場所はあるだろうが・・・邪魔かなぁ。
庭の洗濯物干し場の傍にでも置く感じな薄めの背が高い棚みたいな感じにしたら壁際に置いておけるかも?」
「確かにオムツをため込まずに泣かれて変えるごとに放り込むんだとしたら、一回の洗濯量はごく少なくなるから各機能の為の部位は小さ目で良いかもだね。
まあ、それこそ汚い作業着とかも2枚程度なら一気に洗えるぐらいのサイズにしておく方が応用が利くだろうけど」
アレクが俺が言ったことを書き出しながら言った。
「こう、成人女性の胸位の高さにポイっと放り込んだら、まず乾かして一段下の魔具部分に落ちてブラシと汚れ吸着排除、それが終わったら次の段に落ちてぬるま湯で洗い、洗い終わったらそのままそこで濯ぎ、濯ぎが終わったら水ごと隣の部分へ流れ込んで脱水と給水って感じにしたらどうかな?」
シャルロが手で幾つかの箱が積み上げられたような形を示しながら言った。
「考えてみたら一々各作業が終わった時に人間が手で洗濯している物を動かさなきゃいけなかったら面倒だし、うっかり忘れていて洗濯がいつまで経っても終わらないと苛つくだろう」
忙しい職人のおかみさんとかに売りつけようと思っていたら、放り込めば暫くしたら綺麗になってて干せば良いだけって形にしないと。一々出して次の段階へなんて手順が必要じゃあ時間の節約にならん!!って怒られそうだな。
「金に糸目をつけないで造るんだったら問題なく作れそうな仕組みだが・・・下女の作業や平民の女性の作業の代替だと考えると高かったら売れないだろうな。
まあ、先ずは一旦求める機能の魔具を全部作ってみて、それから安くするための工夫でもしてみるか」
アレクが言った。
「・・・じゃあ、赤ちゃんのお尻を綺麗にする魔具は諦めておむつ用洗濯魔具を造るってことで良いのか?」
売れるか分からんが。
「確かにオムツ代わりに随時お尻を綺麗にする魔具なんて無理だからね~。
オムツを手軽に洗う手段って言うのはあった方が良いし、なんだったら大きいのを普通の洗濯用にして軍部の服の洗濯を外注している商会にでも売りつけるのも可能だろうし、取り敢えずやってみよう」
肩を竦めながら軽い感じでシャルロが言った。
なる程。
普通の一般家庭じゃなくって外注で服を大量に洗濯している所に売りつけるというのもありか。
オムツ用と普通の服とじゃちょっと汚れ方も違う気もするが。
まあ、造ってから試してみよう。
赤ちゃんだろうが人のウンチがべったり着いた布を洗うのは俺だったら嫌だし、多分そのまま水に突っ込んでジャブジャブ洗ったらかえって布全体にウンチが広まって大変な事になりそうだから、洗う前に手でウンチを削ぎ落す必要があるんじゃないだろうか?
それを日に何度もやるとなったら中々嫌そうな作業だ。
オシッコだってべっちゃりオムツに沁み込んでいるのを洗うとなったら何度も濯ぐ必要がありそうだし。
だが洗う回数を減らすためにオムツの交換の回数を減らしたら赤ちゃんが不快感にピーピー泣きそうだし、せめてオムツの洗濯を楽にしたら負担が減るんじゃないだろうか。
「・・・態々赤ちゃんのオムツの洗濯に魔具を使うかなぁ?」
ちょっと疑わし気にシャルロが首を傾げた。
まあなぁ。
貴族だったらそこら辺は全部メイドなり下女などにやらせるから、魔具を態々買わない気もしない気はするが・・・人件費と魔具の兼ね合いがどうなるかだよなぁ。
オムツをため込んで一気に洗うんじゃあ臭いし場所を取る。赤ちゃんがいる家ごとに一個ずつある方が良いと考えると、平民もあまり買わない気もしないでもない。
「取り敢えず、どんな機能を考えているんだ?」
アレクが黒板を取り出して聞いてきた。
「思うにウンチをこそぎ落とす為にまずは水分を抜き取って乾かし、絨毯の洗浄機みたいな感じでゴミをブラシで落として吸着排除、次にぬるま湯に入れて暫く洗剤と一緒にガンガン揺らして汚れを落として、それを灌いで水を排除して乾かす感じかな?
洗い終わった後に魔具で急速乾燥させるとゴワゴワになるんだったら、ある程度水分を残して最後にちょっと外に干す形にしても良いかも」
からからに乾いた日よりもちょっと曇った日に干した洗濯物の方が手触りは柔らかい気がするんだよな。
赤ちゃんの肌って弱いという話だから、オムツもゴワゴワな手触りじゃない方が良いんじゃないだろうか?
まあ、そこら辺はオムツの素材にもよるんだろうが。
「かなり色々とやらせるんだね。
大分と大きくならない?」
シャルロが指摘した。
確かに。
だけどそれなりにちゃんと汚れを落とす機能を付けないと、綺麗にならないか無茶苦茶魔力を必要とするかになると思うぞ?
「それなりに大きな家だったら何処かに置く場所はあるだろうが・・・邪魔かなぁ。
庭の洗濯物干し場の傍にでも置く感じな薄めの背が高い棚みたいな感じにしたら壁際に置いておけるかも?」
「確かにオムツをため込まずに泣かれて変えるごとに放り込むんだとしたら、一回の洗濯量はごく少なくなるから各機能の為の部位は小さ目で良いかもだね。
まあ、それこそ汚い作業着とかも2枚程度なら一気に洗えるぐらいのサイズにしておく方が応用が利くだろうけど」
アレクが俺が言ったことを書き出しながら言った。
「こう、成人女性の胸位の高さにポイっと放り込んだら、まず乾かして一段下の魔具部分に落ちてブラシと汚れ吸着排除、それが終わったら次の段に落ちてぬるま湯で洗い、洗い終わったらそのままそこで濯ぎ、濯ぎが終わったら水ごと隣の部分へ流れ込んで脱水と給水って感じにしたらどうかな?」
シャルロが手で幾つかの箱が積み上げられたような形を示しながら言った。
「考えてみたら一々各作業が終わった時に人間が手で洗濯している物を動かさなきゃいけなかったら面倒だし、うっかり忘れていて洗濯がいつまで経っても終わらないと苛つくだろう」
忙しい職人のおかみさんとかに売りつけようと思っていたら、放り込めば暫くしたら綺麗になってて干せば良いだけって形にしないと。一々出して次の段階へなんて手順が必要じゃあ時間の節約にならん!!って怒られそうだな。
「金に糸目をつけないで造るんだったら問題なく作れそうな仕組みだが・・・下女の作業や平民の女性の作業の代替だと考えると高かったら売れないだろうな。
まあ、先ずは一旦求める機能の魔具を全部作ってみて、それから安くするための工夫でもしてみるか」
アレクが言った。
「・・・じゃあ、赤ちゃんのお尻を綺麗にする魔具は諦めておむつ用洗濯魔具を造るってことで良いのか?」
売れるか分からんが。
「確かにオムツ代わりに随時お尻を綺麗にする魔具なんて無理だからね~。
オムツを手軽に洗う手段って言うのはあった方が良いし、なんだったら大きいのを普通の洗濯用にして軍部の服の洗濯を外注している商会にでも売りつけるのも可能だろうし、取り敢えずやってみよう」
肩を竦めながら軽い感じでシャルロが言った。
なる程。
普通の一般家庭じゃなくって外注で服を大量に洗濯している所に売りつけるというのもありか。
オムツ用と普通の服とじゃちょっと汚れ方も違う気もするが。
まあ、造ってから試してみよう。
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