シーフな魔術師

極楽とんぼ

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卒業後

733 星暦556年 橙の月 12日 確認したら、ヤバかった(11)

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指先で 綴る想いよ 飛んでゆけ ボタン一つに 高鳴る夜更け


このボタンを押すだけで、必死に綴った私の気持ちが飛んでいく。何度も何度も読み返した文面が、あの人の元へ。
もうすっかり夜が更けるくらい、考えた私の気持ち。きちんと、届きますように。
ドキドキと高鳴る私の胸。
いけ!
送信ボタンを押してもなお、高鳴りは止まらない。
どんな返事がくるだろうか。返事はくるだろうか。
高鳴りは止まないまま、夜は深くなっていく。

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