32 / 49
降り出した雨は、スタートの合図。
しおりを挟む
あーちゃんが、Jのゲーム実況の配信に再び参加するらしい。
朝のホームルームが終わって、後ろの席の酒井と何やら話しているらしいあーちゃんの所に行けば、そんな会話が聞こえて来た。
「昨日、Jからメッセージ来てさぁ。カイリが何か新しいこと始めたらしいんだけど、あんまりお洒落じゃ無いって嘆いてるらしくてさぁ。」
あーちゃんの満更でもなさそうな言い方に、思わず晶子の口元が綻ぶ。
「良いなぁ。またカイリ様に会えるんだ。」
それは晶子の本心でもあるのだが、だからと言って自分が参加したいのかというわけでもないことは、前々から変わらない。
(推しとの距離感!これ、大事。)
そう、心の中で呟く。
晶子の参加を既に諦めているあーちゃんは、今度は酒井を巻き込みたいらしく「一緒にやろう」と誘うのだが、どうやら彼は興味が無いらしく、既に睡魔と戦ってらしい。いつも通りと言うべきか。あまり聞いていないような彼に、あーちゃんはいつものようの大きな声でまくし立てている。
酒井はいつでも眠そうで、本当に謎の多い人物だ。ブルーグレーのパーカーはあれ以来見ていない。今後、着て来ないのか聞いてみようかどうしようか、晶子はそんなことを考えていた。
「もう寝てんのかよ!」
どうやら話を聞いていなかったらしい酒井をあーちゃんがケラケラと笑うので、晶子もつられて笑う。
「ねぇえぇ!Jの生配信、酒井もやろうよぉ。」
あーちゃんが酒井の腕を掴みぐらぐらと揺すると、「俺も、参加したこと、あるし。」と酒井が言った。
「まじで!?」
「そうなの?結構、みんなやってるんだぁ。いつ頃?」
まさか彼も参加済みだなんて。―――と、晶子は目を見開き、思いきりその話に食いついた。結構昔からその生配信を見ていたつもりの晶子は、もしかしたら彼を見たことがあったりするのかもとテンションが上がる。
「かなり、昔。三田は?やらないの?」
「へ?」
急にこちらに話を振られて、晶子は一瞬戸惑う。酒井がどんな名前でどんなスキンで何をやっていたのか、ぜひとも聞かせて欲しかったのに、話を逸らされたのかもしれない。―――そう思うと、晶子は少しさみしく感じた。
「キーボードの操作が壊滅的なの。それに、カイリ様にストーカー認定されたらやだし。」
そう言って晶子は酒井の様子を伺うが、立っている晶子からは俯いてしまった彼の表情はよくわからない。きっと話しづらい何かがあるのだと、晶子は根掘り葉掘り彼に聞くことを、残念に思いながらも諦めることにした。
――――――――――
午後の授業が間もなく終わる頃から降り出した雨は、その強さを増して、昇降口は帰るに帰れない生徒たちでごった返していた。最近の雨は突然降り始めるので、晶子の鞄の中には折り畳み傘が常に入れられている。入れっぱなしになっているだけとも言えるが。もし急な雨でそれを使っても、次の日の朝にはまた鞄に入っている。
(お母様、いつもありがとう。)
今日も傘が入っていることに感謝をし、それを取り出そうとしていたところに、空を見上げながら昇降口の屋根がかかっているギリギリの所で、酒井が佇んでいるのが見えた。たまに走り出そうとするかのように前のめりになるが、躊躇してやめる。そんなことを繰り返している姿が可愛らしい。
「傘、無いの?」
晶子はふふっと笑いながら酒井に声をかけ、傘を手に取ってから「酒井は、バスだっけ。」と彼を見上げると、振り返った彼と目が合った。
(思ったより背、大きいんだ。)
急に声をかけられて驚いたのだろうか、酒井はこちらを見たまま固まってしまった。酒井の向こう側で、雨はまだ容赦なく降り続いている。晶子は手に持った傘を一度見てから、「バス停まで、一緒に入ってく?」と言った。
「へ?」
「バス停まで入れてあげる。」
晶子がそう言いながら折りたたまれた傘を開いていくと、彼は口ごもり、そして慌てて手を振った。
「あ、他の人に見られると嫌か。」
そりゃ、そうだわ。――と一人納得した晶子だったが、「いや、ちが。そんなことない、けど。」と、酒井は慌てて否定した。
「じゃあ、入っていきなよ。バス停まで行けば屋根あるでしょ。」
「大丈夫。俺、走る。なんなら、少し待ってれば、岡ちゃん、来る。」
焦ったように否定する酒井は、きっと入りたくないのだろう。晶子は傘を持つ手を引っ込めた。思わず出た「そっか。」という言葉に、晶子は自分が思っていたよりも残念に感じていたらしいことに気が付く。すると、酒井は急に焦ったように「あ、その、でも、一緒に行ってもらえると、その、嬉しい、です。」と言った。
言われた言葉の意味が分かるにつれて、みるみると顔が赤くなっていくのを感じる。
(やばい!自意識過剰が過ぎる!)
晶子は、赤くなっているであろう顔を隠すために下を向く。酒井はたまにこういうことを言う。
(私、慣れてないんだからね!)
ドクドクと鳴る心臓の音が恥ずかしい。こんな自分は、少し気持ちが悪い。酒井がそう思わなければ良いと、晶子は少し不安に思った。
そんな晶子の事を気にする風も無く、「持つよ。」と酒井が手を伸ばし、晶子の手にあった傘を奪い取ってしまった。晶子は恥ずかしくて、酒井の意外にも綺麗な、血色の良い手を見ながら、とにかく笑って誤魔化した。
「森は?一緒じゃないの?」
「あーちゃんは、部活。」
降りしきる雨の中を歩き始めれば、酒井の方から話題を振ってくれた。晶子にとって、それはとてもありがたいことだった。雨音に負けないように、しっかりと答える。
「物理部なんだよ。意外でしょ。」
「うん。意外。」
そう言って、赤信号で足を止める。傘がこちらに傾けられたことに気が付いて、そっと酒井に近づいた。せっかくの一緒に入った傘なのに、変に気を遣って濡れてしまっては元も子も無い。
「建築関係の仕事につきたいんだって。」
「結構、まじめなんだな。」
「あ、ひどい。あーちゃんに言ってやろ。」
そんなことを言い合って笑っている内に、信号が青になった。横断歩道を渡ってしまえば、バス停はもう目の前だ。
「あ、ありがとう。」
酒井が晶子を見て、照れくさそうにお礼を言った。バス停に、着いてしまった。―――そんな感情が晶子の胸に沸きあがる。もう少し話していたいような、そんな感覚に戸惑いながら、晶子はそれを誤魔化すように、「じゃ、また明日。」と小さく手を振って、そのまま駅の方へ歩き出した。
いつもとは違う左側の歩道。慣れない気持ちに足元がふわふわとしている気がする。顔が赤くなるのは、湿度の高い空気のせいか。
晶子は落ち着かない心臓を誤魔化すように、跳ねる雨水を蹴散らしながら駅へ向かって走った。
朝のホームルームが終わって、後ろの席の酒井と何やら話しているらしいあーちゃんの所に行けば、そんな会話が聞こえて来た。
「昨日、Jからメッセージ来てさぁ。カイリが何か新しいこと始めたらしいんだけど、あんまりお洒落じゃ無いって嘆いてるらしくてさぁ。」
あーちゃんの満更でもなさそうな言い方に、思わず晶子の口元が綻ぶ。
「良いなぁ。またカイリ様に会えるんだ。」
それは晶子の本心でもあるのだが、だからと言って自分が参加したいのかというわけでもないことは、前々から変わらない。
(推しとの距離感!これ、大事。)
そう、心の中で呟く。
晶子の参加を既に諦めているあーちゃんは、今度は酒井を巻き込みたいらしく「一緒にやろう」と誘うのだが、どうやら彼は興味が無いらしく、既に睡魔と戦ってらしい。いつも通りと言うべきか。あまり聞いていないような彼に、あーちゃんはいつものようの大きな声でまくし立てている。
酒井はいつでも眠そうで、本当に謎の多い人物だ。ブルーグレーのパーカーはあれ以来見ていない。今後、着て来ないのか聞いてみようかどうしようか、晶子はそんなことを考えていた。
「もう寝てんのかよ!」
どうやら話を聞いていなかったらしい酒井をあーちゃんがケラケラと笑うので、晶子もつられて笑う。
「ねぇえぇ!Jの生配信、酒井もやろうよぉ。」
あーちゃんが酒井の腕を掴みぐらぐらと揺すると、「俺も、参加したこと、あるし。」と酒井が言った。
「まじで!?」
「そうなの?結構、みんなやってるんだぁ。いつ頃?」
まさか彼も参加済みだなんて。―――と、晶子は目を見開き、思いきりその話に食いついた。結構昔からその生配信を見ていたつもりの晶子は、もしかしたら彼を見たことがあったりするのかもとテンションが上がる。
「かなり、昔。三田は?やらないの?」
「へ?」
急にこちらに話を振られて、晶子は一瞬戸惑う。酒井がどんな名前でどんなスキンで何をやっていたのか、ぜひとも聞かせて欲しかったのに、話を逸らされたのかもしれない。―――そう思うと、晶子は少しさみしく感じた。
「キーボードの操作が壊滅的なの。それに、カイリ様にストーカー認定されたらやだし。」
そう言って晶子は酒井の様子を伺うが、立っている晶子からは俯いてしまった彼の表情はよくわからない。きっと話しづらい何かがあるのだと、晶子は根掘り葉掘り彼に聞くことを、残念に思いながらも諦めることにした。
――――――――――
午後の授業が間もなく終わる頃から降り出した雨は、その強さを増して、昇降口は帰るに帰れない生徒たちでごった返していた。最近の雨は突然降り始めるので、晶子の鞄の中には折り畳み傘が常に入れられている。入れっぱなしになっているだけとも言えるが。もし急な雨でそれを使っても、次の日の朝にはまた鞄に入っている。
(お母様、いつもありがとう。)
今日も傘が入っていることに感謝をし、それを取り出そうとしていたところに、空を見上げながら昇降口の屋根がかかっているギリギリの所で、酒井が佇んでいるのが見えた。たまに走り出そうとするかのように前のめりになるが、躊躇してやめる。そんなことを繰り返している姿が可愛らしい。
「傘、無いの?」
晶子はふふっと笑いながら酒井に声をかけ、傘を手に取ってから「酒井は、バスだっけ。」と彼を見上げると、振り返った彼と目が合った。
(思ったより背、大きいんだ。)
急に声をかけられて驚いたのだろうか、酒井はこちらを見たまま固まってしまった。酒井の向こう側で、雨はまだ容赦なく降り続いている。晶子は手に持った傘を一度見てから、「バス停まで、一緒に入ってく?」と言った。
「へ?」
「バス停まで入れてあげる。」
晶子がそう言いながら折りたたまれた傘を開いていくと、彼は口ごもり、そして慌てて手を振った。
「あ、他の人に見られると嫌か。」
そりゃ、そうだわ。――と一人納得した晶子だったが、「いや、ちが。そんなことない、けど。」と、酒井は慌てて否定した。
「じゃあ、入っていきなよ。バス停まで行けば屋根あるでしょ。」
「大丈夫。俺、走る。なんなら、少し待ってれば、岡ちゃん、来る。」
焦ったように否定する酒井は、きっと入りたくないのだろう。晶子は傘を持つ手を引っ込めた。思わず出た「そっか。」という言葉に、晶子は自分が思っていたよりも残念に感じていたらしいことに気が付く。すると、酒井は急に焦ったように「あ、その、でも、一緒に行ってもらえると、その、嬉しい、です。」と言った。
言われた言葉の意味が分かるにつれて、みるみると顔が赤くなっていくのを感じる。
(やばい!自意識過剰が過ぎる!)
晶子は、赤くなっているであろう顔を隠すために下を向く。酒井はたまにこういうことを言う。
(私、慣れてないんだからね!)
ドクドクと鳴る心臓の音が恥ずかしい。こんな自分は、少し気持ちが悪い。酒井がそう思わなければ良いと、晶子は少し不安に思った。
そんな晶子の事を気にする風も無く、「持つよ。」と酒井が手を伸ばし、晶子の手にあった傘を奪い取ってしまった。晶子は恥ずかしくて、酒井の意外にも綺麗な、血色の良い手を見ながら、とにかく笑って誤魔化した。
「森は?一緒じゃないの?」
「あーちゃんは、部活。」
降りしきる雨の中を歩き始めれば、酒井の方から話題を振ってくれた。晶子にとって、それはとてもありがたいことだった。雨音に負けないように、しっかりと答える。
「物理部なんだよ。意外でしょ。」
「うん。意外。」
そう言って、赤信号で足を止める。傘がこちらに傾けられたことに気が付いて、そっと酒井に近づいた。せっかくの一緒に入った傘なのに、変に気を遣って濡れてしまっては元も子も無い。
「建築関係の仕事につきたいんだって。」
「結構、まじめなんだな。」
「あ、ひどい。あーちゃんに言ってやろ。」
そんなことを言い合って笑っている内に、信号が青になった。横断歩道を渡ってしまえば、バス停はもう目の前だ。
「あ、ありがとう。」
酒井が晶子を見て、照れくさそうにお礼を言った。バス停に、着いてしまった。―――そんな感情が晶子の胸に沸きあがる。もう少し話していたいような、そんな感覚に戸惑いながら、晶子はそれを誤魔化すように、「じゃ、また明日。」と小さく手を振って、そのまま駅の方へ歩き出した。
いつもとは違う左側の歩道。慣れない気持ちに足元がふわふわとしている気がする。顔が赤くなるのは、湿度の高い空気のせいか。
晶子は落ち着かない心臓を誤魔化すように、跳ねる雨水を蹴散らしながら駅へ向かって走った。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
ある辺境伯の後悔
だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。
父親似だが目元が妻によく似た長女と
目元は自分譲りだが母親似の長男。
愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。
愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。
隠れ御曹司の愛に絡めとられて
海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた――
彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。
古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。
仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!?
チャラい男はお断り!
けれども彼の作る料理はどれも絶品で……
超大手商社 秘書課勤務
野村 亜矢(のむら あや)
29歳
特技:迷子
×
飲食店勤務(ホスト?)
名も知らぬ男
24歳
特技:家事?
「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて
もう逃げられない――
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
お見合い相手は極道の天使様!?
愛月花音
恋愛
恋愛小説大賞にエントリー中。
勝ち気で手の早い性格が災いしてなかなか彼氏がいない歴数年。
そんな私にお見合い相手の話がきた。
見た目は、ドストライクな
クールビューティーなイケメン。
だが相手は、ヤクザの若頭だった。
騙された……そう思った。
しかし彼は、若頭なのに
極道の天使という異名を持っており……?
彼を知れば知るほど甘く胸キュンなギャップにハマっていく。
勝ち気なお嬢様&英語教師。
椎名上紗(24)
《しいな かずさ》
&
極道の天使&若頭
鬼龍院葵(26歳)
《きりゅういん あおい》
勝ち気女性教師&極道の天使の
甘キュンラブストーリー。
表紙は、素敵な絵師様。
紺野遥様です!
2022年12月18日エタニティ
投稿恋愛小説人気ランキング過去最高3位。
誤字、脱字あったら申し訳ないありません。
見つけ次第、修正します。
公開日・2022年11月29日。
【完結】俺のセフレが幼なじみなんですが?
おもち
恋愛
アプリで知り合った女の子。初対面の彼女は予想より断然可愛かった。事前に取り決めていたとおり、2人は恋愛NGの都合の良い関係(セフレ)になる。何回か関係を続け、ある日、彼女の家まで送ると……、その家は、見覚えのある家だった。
『え、ここ、幼馴染の家なんだけど……?』
※他サイトでも投稿しています。2サイト計60万PV作品です。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる