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第1章
【1.1.1】 そこに残されしもの。
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既視感のあるそれに、その正体が何であるかはすぐにわかった。助けを求めて、倫太郎が一目散にそれに向かって走る。
「ギン!ギン!」
恐怖の存在であったはずのギンが、ここでは救世主に見えた。道に迷った子供を、迎えに来た母親。迷える子羊を救う、神と言われるもの。
彼が本当は一体どんな存在であるかは、今の倫太郎にとってはもうどうでも良いことだ。ただこの不安だらけの状況から助けて欲しい、ただそれだけ。
「なかなか面白い奴がいたぞ。」
羽でもあるかのようにふわっと下り立ちながら、ギンは楽しそうにそう言った。銀色の髪が、少し乱れている。倫太郎のことなど、今の今まで忘れていたに違いないその様子に、倫太郎はまた泣きそうだ。
「クロ、クロは?」
倫太郎が思い出したようにそう問えば、ギンは呆れた母親のようにその銀色の目を細めて、「呼んでみろ。」とだけ言った。
「え?クロ?」
「その名前で呼ぶなと言ったはずだ。」
それは、倫太郎のすぐそこ。先ほどまでと同じように、右耳から聞こえた。
ふと自分の肩を見れば、自分の部屋にいた時と同じように、肩に座る黒猫がそこにいる。クロは、ゆらゆらとその黒い尻尾を揺らしながら、じっとりと倫太郎のことを睨んでいた。
「どこに行ってたんだよぉ。」
倫太郎は、今にも泣きそうな自分の声が想像以上に格好悪くて、一瞬恥ずかしさを覚えたが、ここにいるのは心を読める二人だ。それも今更か。―――と、顔もくしゃりと歪ませて、感情のままにうるうると瞳を潤ませた。
「倫太郎。お前、これが何だかわかるか?」
涙が溜まりかけたその時、楽しそうにギンが自分の横を指差した。何も無い空間であるはずのそこに、何かがゆらゆらと揺れながら、こっちを見ているような気がする。しかし、倫太郎が目を凝らしても、その姿は一向に見えてこない。
「ほら。何に見える。」
にやにやと笑いながら、ギンが倫太郎を急かす。倫太郎は「えっ、えっ。えっと。」とあたふたしながらも、そのもやもやが白っぽい湯気のようだったので、「ひ、羊?」と言った。
視界の端に映るクロが、がっくりと尻尾を下ろしたような気がする。
「名前は?」
「し、シロ⁉」
あははは!と腹を抱えるギンの笑い声と、クロの大きな溜息が被る。ギンの横でゆらゆらと揺れていたそれが、やや灰色がかった羊の形になっていく。倫太郎はそれを、もうさほど驚くことなく見ていた。
そしてそこに姿を現わしたほわほわの毛に包まれた羊は、不倶戴天の敵でも見るかのような顔で、倫太郎を睨んだ。灰色の瞳が、とても綺麗だった。
「なぜ、下等動物。」
「人間にされるよりは、ましだろう。」
羊と猫が視線を合わせ、そして諦めたような溜息を同時に吐いた。
そっか。動物である必要はないのか。―――と、倫太郎が妙な納得をしていると、クロとシロが揃って残念なものでも見るかのように、倫太郎の方を見た。どうやらシロも心が読めるらしい。
ギンが羊の背に跨り、そしてそのほわほわの毛で覆われた背を気持ちよさそうに撫でる。どうどうと宥める様なそれを見ているクロの尻尾が、倫太郎の顔をペシペシと叩く。
倫太郎は訳もわからず叩かれている顔が、妙に痒くなって指でポリポリと掻いた。
「お前は?なんで、ここにいる?」
ギンが、自分の下にいるシロに問いかけた。
何回か聞いたことのある台詞だと、倫太郎は思った。クロに、そしてクロと同類と思われる羊のシロに、なぜギンはそう聞くのだろう?
「もう、他に行く場所が無いからに決まっているでしょう。」
シロが怒ったように、自分の背中を見上げるようにして言った。ギンに訴えかけるようなそれは、悲痛な叫びにも聞こえた。
倫太郎の視界の端に見えるクロが、少し俯いたような気がする。
「ここは、狭いだろう?」
「じゃあ、どうしろって言うのよ。外は無気物だらけで、みんな飢えて消えていったわ。」
優しく問いかけたギンに、羊が今にも立ち上がりそうな勢いで言った。
無気物。生きていないもの。気を生まないもの。確か、ギンはそんな風に言っていたはずだ。倫太郎が「無機物」と答えたはずのそれが、「無気物」であるとすんなり頭に入って来ることが、妙な感覚として残る。これが彼らの言うところの「言葉を使っていない」ということなのだろうかと、倫太郎自身が不思議とそれを受け入れてしまいそうになるのも、その気持ち悪さを助長している。
さっきの騎士が、自分の事を「木嶋倫太郎」と言ったことも、まわりがそれに対して何の違和感をも訴えなかったということも、そういうことなのだろうか。
その時だった。
「おい。そこに、誰かいるのか。」
渡り廊下の向こう側、倫太郎がやって来た方向とは違う方で明かりが揺れた。見回りの兵士だろうか。ギンは倫太郎の方をちらりと見ると、ふっと姿を消した。クロもシロも見えなくなってしまったそこに、倫太郎だけが取り残される。
「え?え?」
再び置いてけぼりにされた倫太郎が、状況を飲み込めずにあたふたしていると、声をかけてきたのは倫太郎と同じ格好をした騎士だった。ランプを片手に寄って来た彼は、倫太郎の顔を見ると、その目を細めた。
「なんだ、倫太郎じゃないか。もう、勤務時間は終わっているんだろう?」
終わっているのだろうか。いや、目の前の騎士がそう言うのだからきっと終わっているのだろう。でも、何かすることがあったはずだと、倫太郎は思い出す。
「でも、明日の用意が。」
「ああ、最強魔法使いの護衛だろ?どちらかというと、お前の方が護衛される立場になるかもよ。」
騎士は、ケラケラとひどく楽しそうに笑っている。馬鹿にされているような気もするが、相手が最強魔法使いだと言うのなら、自分が守られる側になるであろうことは想像できた。
「備品担当が商人の服を持ってくるって。」
「ああ、部屋に適当に置いておいてくれるさ。それより、飯でも行こうぜ。」
どうやら彼は騎士の仲間らしい。倫太郎は、よくわからないが、もうどうにでもなれとばかりに、うんうんと頷いた。
「ギン!ギン!」
恐怖の存在であったはずのギンが、ここでは救世主に見えた。道に迷った子供を、迎えに来た母親。迷える子羊を救う、神と言われるもの。
彼が本当は一体どんな存在であるかは、今の倫太郎にとってはもうどうでも良いことだ。ただこの不安だらけの状況から助けて欲しい、ただそれだけ。
「なかなか面白い奴がいたぞ。」
羽でもあるかのようにふわっと下り立ちながら、ギンは楽しそうにそう言った。銀色の髪が、少し乱れている。倫太郎のことなど、今の今まで忘れていたに違いないその様子に、倫太郎はまた泣きそうだ。
「クロ、クロは?」
倫太郎が思い出したようにそう問えば、ギンは呆れた母親のようにその銀色の目を細めて、「呼んでみろ。」とだけ言った。
「え?クロ?」
「その名前で呼ぶなと言ったはずだ。」
それは、倫太郎のすぐそこ。先ほどまでと同じように、右耳から聞こえた。
ふと自分の肩を見れば、自分の部屋にいた時と同じように、肩に座る黒猫がそこにいる。クロは、ゆらゆらとその黒い尻尾を揺らしながら、じっとりと倫太郎のことを睨んでいた。
「どこに行ってたんだよぉ。」
倫太郎は、今にも泣きそうな自分の声が想像以上に格好悪くて、一瞬恥ずかしさを覚えたが、ここにいるのは心を読める二人だ。それも今更か。―――と、顔もくしゃりと歪ませて、感情のままにうるうると瞳を潤ませた。
「倫太郎。お前、これが何だかわかるか?」
涙が溜まりかけたその時、楽しそうにギンが自分の横を指差した。何も無い空間であるはずのそこに、何かがゆらゆらと揺れながら、こっちを見ているような気がする。しかし、倫太郎が目を凝らしても、その姿は一向に見えてこない。
「ほら。何に見える。」
にやにやと笑いながら、ギンが倫太郎を急かす。倫太郎は「えっ、えっ。えっと。」とあたふたしながらも、そのもやもやが白っぽい湯気のようだったので、「ひ、羊?」と言った。
視界の端に映るクロが、がっくりと尻尾を下ろしたような気がする。
「名前は?」
「し、シロ⁉」
あははは!と腹を抱えるギンの笑い声と、クロの大きな溜息が被る。ギンの横でゆらゆらと揺れていたそれが、やや灰色がかった羊の形になっていく。倫太郎はそれを、もうさほど驚くことなく見ていた。
そしてそこに姿を現わしたほわほわの毛に包まれた羊は、不倶戴天の敵でも見るかのような顔で、倫太郎を睨んだ。灰色の瞳が、とても綺麗だった。
「なぜ、下等動物。」
「人間にされるよりは、ましだろう。」
羊と猫が視線を合わせ、そして諦めたような溜息を同時に吐いた。
そっか。動物である必要はないのか。―――と、倫太郎が妙な納得をしていると、クロとシロが揃って残念なものでも見るかのように、倫太郎の方を見た。どうやらシロも心が読めるらしい。
ギンが羊の背に跨り、そしてそのほわほわの毛で覆われた背を気持ちよさそうに撫でる。どうどうと宥める様なそれを見ているクロの尻尾が、倫太郎の顔をペシペシと叩く。
倫太郎は訳もわからず叩かれている顔が、妙に痒くなって指でポリポリと掻いた。
「お前は?なんで、ここにいる?」
ギンが、自分の下にいるシロに問いかけた。
何回か聞いたことのある台詞だと、倫太郎は思った。クロに、そしてクロと同類と思われる羊のシロに、なぜギンはそう聞くのだろう?
「もう、他に行く場所が無いからに決まっているでしょう。」
シロが怒ったように、自分の背中を見上げるようにして言った。ギンに訴えかけるようなそれは、悲痛な叫びにも聞こえた。
倫太郎の視界の端に見えるクロが、少し俯いたような気がする。
「ここは、狭いだろう?」
「じゃあ、どうしろって言うのよ。外は無気物だらけで、みんな飢えて消えていったわ。」
優しく問いかけたギンに、羊が今にも立ち上がりそうな勢いで言った。
無気物。生きていないもの。気を生まないもの。確か、ギンはそんな風に言っていたはずだ。倫太郎が「無機物」と答えたはずのそれが、「無気物」であるとすんなり頭に入って来ることが、妙な感覚として残る。これが彼らの言うところの「言葉を使っていない」ということなのだろうかと、倫太郎自身が不思議とそれを受け入れてしまいそうになるのも、その気持ち悪さを助長している。
さっきの騎士が、自分の事を「木嶋倫太郎」と言ったことも、まわりがそれに対して何の違和感をも訴えなかったということも、そういうことなのだろうか。
その時だった。
「おい。そこに、誰かいるのか。」
渡り廊下の向こう側、倫太郎がやって来た方向とは違う方で明かりが揺れた。見回りの兵士だろうか。ギンは倫太郎の方をちらりと見ると、ふっと姿を消した。クロもシロも見えなくなってしまったそこに、倫太郎だけが取り残される。
「え?え?」
再び置いてけぼりにされた倫太郎が、状況を飲み込めずにあたふたしていると、声をかけてきたのは倫太郎と同じ格好をした騎士だった。ランプを片手に寄って来た彼は、倫太郎の顔を見ると、その目を細めた。
「なんだ、倫太郎じゃないか。もう、勤務時間は終わっているんだろう?」
終わっているのだろうか。いや、目の前の騎士がそう言うのだからきっと終わっているのだろう。でも、何かすることがあったはずだと、倫太郎は思い出す。
「でも、明日の用意が。」
「ああ、最強魔法使いの護衛だろ?どちらかというと、お前の方が護衛される立場になるかもよ。」
騎士は、ケラケラとひどく楽しそうに笑っている。馬鹿にされているような気もするが、相手が最強魔法使いだと言うのなら、自分が守られる側になるであろうことは想像できた。
「備品担当が商人の服を持ってくるって。」
「ああ、部屋に適当に置いておいてくれるさ。それより、飯でも行こうぜ。」
どうやら彼は騎士の仲間らしい。倫太郎は、よくわからないが、もうどうにでもなれとばかりに、うんうんと頷いた。
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