6 / 6
6話 わからんボルギーニ
しおりを挟む
「おー和馬!おはよう!」
相変わらずコイツのフレンドリーさには感心するな。
「おーおはよう。」
俺は教室に入るとき、相田の席の周りに数人の女子が群がっているのが見えた。
「相田さん!昨日は本当にテニス部に来てくれてありがとう!」
「ほんとほんと!相田さんみたいな実力者が来てくれたら次の公式戦、絶対1回戦突破できるよ!」
相田は少し戸惑っている様子だった。
「いやー、でもまだ入るかどうか迷ってて・・・」
「そんなぁ!せっかくあんなにテニス上手なんだからもったいないよぉ!」
「それにウチら次の公式戦勝たないと廃部になっちゃうの・・・」
俺は驚いた。そんな厳しい世界だったのか。
まるでスポーツ漫画の始まりのテンプレみたいだな笑
廃部寸前の弱小テニス部に突然現れた全国2位の実力者。
そしてライバルとなる高校を倒し、弱小校が全国制覇。
お決まりのパターンだ。
「おい上野。テニス部次勝たなきゃ廃部ってほんとなのか?」
「どうやらそうらしいな。色々と調べたんだが、ここのテニスは10年連続一回戦負けらしい。」
「だからって廃部はやり過ぎじゃないのか?」
「確かにな。ただうちはサッカー部が強豪らしくてな、そのサッカー部のためにグラウンドのスペースを空けるんだと。」
「なるほど。弱い部活よりも強い部活に練習場所を使わせるって訳か。」
「まあそうみたいだな。」
「てかお前詳しいな。」
「当然だろ!一流の写真家は被写体のことについて最も詳しくなければならないんだ!
被写体のことを一番理解している者が一番いい写真が撮れるんだ!」
コイツ写真のことになるも熱くなるな。
「なるほど。で、一流の写真家さんはこの件どう見る?」
「そうだな。ウチのテニス部は弱小だが、
なかなか素材は揃ってるな。特に相田さんのあの華奢だがよく見ると引き締まった足の筋肉がたまらん!健康的に日焼けしていてラインも美しい!正に国宝級の足だ!」
コイツ足フェチだったのか。
まあ、そのことは置いといて。
女子達と話しているときの相田は一応笑顔だったが、女子達が去った後は暗い顔になったように見えた。
ー昼休み
突然ポケットの中が振動した。
なんだ?電話か?
そう思いポケットの中からセブンを取り出した。
すると、
「やあ!φ( ̄ー ̄ )」
セブンが出てきた。
「家にいるときはいつでも君と話せるが、ここだとずっとポケットの中で退屈だ。」
俺は慌てて誰もいないトイレに駆け込んだ。
「おまっ!さすがに学校はまずいだろ!
スマホと喋ってたら目立つだろうが!」
「何か言われたら電話してたと言えばいいだろう。」
「そうゆう問題じゃあないんだよなぁ。
俺はとにかく目立ちたくないんだ。
友達も一人いればもう十分なんだよ。」
「なるほど。そんな和馬に朗報があるぞ。」
「なんだよ朗報って?」
「私はスマホに魂が宿っている状態だということは理解しているな?」
「あぁ、そりゃもちろん。」
「我々魂物に鼓膜はない。声というのはいわば空気の振動を鼓膜でキャッチし声として認識している。」
「だからなんだよ。」
「つまりだ、君がいちいち声を出さなくても私に言いたいことが伝わるということだ。」
「なんだそりゃ!以心伝心できるのか?!」
「そういうことだ。d( ̄  ̄)」
「それを早く言えよ!てかどうゆう仕組みだ?」
「まあ落ち着け。君も所詮は肉体という器に魂が入ったに過ぎない存在だ。私との違いは生物かそうでないかというだけの話。生物同士で会話をするなら鼓膜は必要だが、あいにく私は魂だ。君の魂としか会話ができんのだよ。」
「なるほど、じゃあこれからは黙っててもお前に言いたいことが伝わるって訳だな。」
すごい便利な機能だな。
これで目立つことなくコイツとも学校でコミュニケーションがとれるな。
「ところで和馬、そろそろ昼休みが終わるぞ。」
「おぅ!もうこんな時間か。急いで戻らないとな。」
「よぉ和馬!遅かったな!トイレか?」
教室に戻ると上野が話しかけてきた。
「あートイレだ、俺ちょっと腹が弱くてな。」
「確かに腹弱そうな顔してるよお前笑」
「マジか笑」
コイツと話してるときはけっこう楽しいな。
なかなか気の合う友達と巡り合うのは難しいことだが、俺は今まで恵まれてなかったからここで運が回ってきてるのかもな。
「ところで和馬よ。」
「なんだよ?」
「昼休み俺ずっと相田さんのこと見てたんだけどよ」
コイツ暇人だな。
「またテニス部の女子に誘われて今日もテニス部に行くことになったらしいぞ。」
「へぇ、まあ俺にとってはどーでもいいことだわ。」
「それがな和馬。相田さんあんまり気乗りしてないみたいなんだ。あんなにテニス強かったのに。何かあったのかと思うと
俺心配でさー。」
コイツ相田の親にでもなったつもりか?
「まあお前が気にするようなことじゃないだろ。それにアイツにはあんまり関わんない方がお互いのためだよ。」
「そうなのかなー。でも被写体としてビンビンきた相田さんにはこれからもテニスを続けて欲しいなぁ。」
お前は足が見たいだけだろ。
「そんなに気にすんなって。それよりお前のコレクション見せてくれよ。」
「おぉ!いいぞ!じゃあまずは前菜からだな!そしてこれが・・・」
上野といると一日が早く過ぎていく気がする。引きこもっていた時とは明らかに時間の流れる速度が違うように感じた。
ー放課後
「すまん和馬!今日俺用事あるから先帰るわ!」
「あぁ、おっけわかった!じゃあな!」
「おぉ、また明日!」
上野は足早に帰っていった。
さて俺も帰るか。
昇降口を出て家に向かおうとした時だった。
相田だ。校舎裏の茂みに穴を掘っている。
さては死体遺棄でもしようとしてんのか?
もしかしてやべぇ現場目撃しちゃったか?
そんなことを考えていたら相田はおもむろにラケットを取り出した。
そして何かをラケットに向かって言って穴に入れた。
相田はラケットを完全に埋めどこかへ行ってしまった。
一体なんだったんだ?
するとまたポケットが振動した。
ブブブッ
「なんだよセブン。」
「和馬。あの穴から強い悲しみを感じるぞ。」
「悲しみってまさかあのラケットが?」
「とにかく掘り起こしてみてくれないか?」
「いやでも相田が埋めてたし、きっと見られたくないものなんだろう。」
「頼む和馬。あのラケットは今泣いている。同じ魂物として放ってはおけないんだ。」
「わかったよ。お前がそこまで言うなら。」
俺は穴を掘り起こした。
けっこう深くまで掘ってあって少し取り出すのが大変だった。
「ほれ、取り出したぞ。しかしまだ使えそうなのに相田もひどいことするな。」
そうぼそっと呟いたときだった。
「恵さんは悪くありません!」
セブンか?いやでも声が女の声だった。
まさかこのラケットか?
「恵さんは悪くないんです。悪いのは私なんです。」
戸惑う俺を尻目にセブンが話しかけた。
「君はテニスラケットのようだが、悪いのが君というのは一体どういうことだ?もしよかったら同じ魂物として話を聞くが?」
「ありがとうございます。先にお名前を伺ってもよろしいですか?」
「あぁ、私はセブンだ。そしてこっちは私の持ち主、和馬だ。」
「セブンさんに和馬さん、よろしくお願いします。」
ちょっと待て。魂物と会話するには向こうが心を開いてないといけないんじゃないのか?
こんなにすんなり会話できるものなのか?
「おいセブン。なんでこのラケットさんとはこんなにすんなり会話できるんだよ。」
「それは私からお答えします。
先程和馬さんは私の持ち主、いや、2番目の持ち主を悪く言われたので私は黙っていることができなかったのです。」
「和馬。まあ要するに心を開くということは自分の考えを受け入れてもらおうとすることだ。こういった形でも魂物との会話ができるようになることもある。」
そうか。そういうことか。
しかし、2番目の持ち主とはどういうことだ?
「ラケットさん。2番目の持ち主っていうのはどういうことですか?」
「それはですね・・・」
ラケットはおもむろに話し始めた。
終
相変わらずコイツのフレンドリーさには感心するな。
「おーおはよう。」
俺は教室に入るとき、相田の席の周りに数人の女子が群がっているのが見えた。
「相田さん!昨日は本当にテニス部に来てくれてありがとう!」
「ほんとほんと!相田さんみたいな実力者が来てくれたら次の公式戦、絶対1回戦突破できるよ!」
相田は少し戸惑っている様子だった。
「いやー、でもまだ入るかどうか迷ってて・・・」
「そんなぁ!せっかくあんなにテニス上手なんだからもったいないよぉ!」
「それにウチら次の公式戦勝たないと廃部になっちゃうの・・・」
俺は驚いた。そんな厳しい世界だったのか。
まるでスポーツ漫画の始まりのテンプレみたいだな笑
廃部寸前の弱小テニス部に突然現れた全国2位の実力者。
そしてライバルとなる高校を倒し、弱小校が全国制覇。
お決まりのパターンだ。
「おい上野。テニス部次勝たなきゃ廃部ってほんとなのか?」
「どうやらそうらしいな。色々と調べたんだが、ここのテニスは10年連続一回戦負けらしい。」
「だからって廃部はやり過ぎじゃないのか?」
「確かにな。ただうちはサッカー部が強豪らしくてな、そのサッカー部のためにグラウンドのスペースを空けるんだと。」
「なるほど。弱い部活よりも強い部活に練習場所を使わせるって訳か。」
「まあそうみたいだな。」
「てかお前詳しいな。」
「当然だろ!一流の写真家は被写体のことについて最も詳しくなければならないんだ!
被写体のことを一番理解している者が一番いい写真が撮れるんだ!」
コイツ写真のことになるも熱くなるな。
「なるほど。で、一流の写真家さんはこの件どう見る?」
「そうだな。ウチのテニス部は弱小だが、
なかなか素材は揃ってるな。特に相田さんのあの華奢だがよく見ると引き締まった足の筋肉がたまらん!健康的に日焼けしていてラインも美しい!正に国宝級の足だ!」
コイツ足フェチだったのか。
まあ、そのことは置いといて。
女子達と話しているときの相田は一応笑顔だったが、女子達が去った後は暗い顔になったように見えた。
ー昼休み
突然ポケットの中が振動した。
なんだ?電話か?
そう思いポケットの中からセブンを取り出した。
すると、
「やあ!φ( ̄ー ̄ )」
セブンが出てきた。
「家にいるときはいつでも君と話せるが、ここだとずっとポケットの中で退屈だ。」
俺は慌てて誰もいないトイレに駆け込んだ。
「おまっ!さすがに学校はまずいだろ!
スマホと喋ってたら目立つだろうが!」
「何か言われたら電話してたと言えばいいだろう。」
「そうゆう問題じゃあないんだよなぁ。
俺はとにかく目立ちたくないんだ。
友達も一人いればもう十分なんだよ。」
「なるほど。そんな和馬に朗報があるぞ。」
「なんだよ朗報って?」
「私はスマホに魂が宿っている状態だということは理解しているな?」
「あぁ、そりゃもちろん。」
「我々魂物に鼓膜はない。声というのはいわば空気の振動を鼓膜でキャッチし声として認識している。」
「だからなんだよ。」
「つまりだ、君がいちいち声を出さなくても私に言いたいことが伝わるということだ。」
「なんだそりゃ!以心伝心できるのか?!」
「そういうことだ。d( ̄  ̄)」
「それを早く言えよ!てかどうゆう仕組みだ?」
「まあ落ち着け。君も所詮は肉体という器に魂が入ったに過ぎない存在だ。私との違いは生物かそうでないかというだけの話。生物同士で会話をするなら鼓膜は必要だが、あいにく私は魂だ。君の魂としか会話ができんのだよ。」
「なるほど、じゃあこれからは黙っててもお前に言いたいことが伝わるって訳だな。」
すごい便利な機能だな。
これで目立つことなくコイツとも学校でコミュニケーションがとれるな。
「ところで和馬、そろそろ昼休みが終わるぞ。」
「おぅ!もうこんな時間か。急いで戻らないとな。」
「よぉ和馬!遅かったな!トイレか?」
教室に戻ると上野が話しかけてきた。
「あートイレだ、俺ちょっと腹が弱くてな。」
「確かに腹弱そうな顔してるよお前笑」
「マジか笑」
コイツと話してるときはけっこう楽しいな。
なかなか気の合う友達と巡り合うのは難しいことだが、俺は今まで恵まれてなかったからここで運が回ってきてるのかもな。
「ところで和馬よ。」
「なんだよ?」
「昼休み俺ずっと相田さんのこと見てたんだけどよ」
コイツ暇人だな。
「またテニス部の女子に誘われて今日もテニス部に行くことになったらしいぞ。」
「へぇ、まあ俺にとってはどーでもいいことだわ。」
「それがな和馬。相田さんあんまり気乗りしてないみたいなんだ。あんなにテニス強かったのに。何かあったのかと思うと
俺心配でさー。」
コイツ相田の親にでもなったつもりか?
「まあお前が気にするようなことじゃないだろ。それにアイツにはあんまり関わんない方がお互いのためだよ。」
「そうなのかなー。でも被写体としてビンビンきた相田さんにはこれからもテニスを続けて欲しいなぁ。」
お前は足が見たいだけだろ。
「そんなに気にすんなって。それよりお前のコレクション見せてくれよ。」
「おぉ!いいぞ!じゃあまずは前菜からだな!そしてこれが・・・」
上野といると一日が早く過ぎていく気がする。引きこもっていた時とは明らかに時間の流れる速度が違うように感じた。
ー放課後
「すまん和馬!今日俺用事あるから先帰るわ!」
「あぁ、おっけわかった!じゃあな!」
「おぉ、また明日!」
上野は足早に帰っていった。
さて俺も帰るか。
昇降口を出て家に向かおうとした時だった。
相田だ。校舎裏の茂みに穴を掘っている。
さては死体遺棄でもしようとしてんのか?
もしかしてやべぇ現場目撃しちゃったか?
そんなことを考えていたら相田はおもむろにラケットを取り出した。
そして何かをラケットに向かって言って穴に入れた。
相田はラケットを完全に埋めどこかへ行ってしまった。
一体なんだったんだ?
するとまたポケットが振動した。
ブブブッ
「なんだよセブン。」
「和馬。あの穴から強い悲しみを感じるぞ。」
「悲しみってまさかあのラケットが?」
「とにかく掘り起こしてみてくれないか?」
「いやでも相田が埋めてたし、きっと見られたくないものなんだろう。」
「頼む和馬。あのラケットは今泣いている。同じ魂物として放ってはおけないんだ。」
「わかったよ。お前がそこまで言うなら。」
俺は穴を掘り起こした。
けっこう深くまで掘ってあって少し取り出すのが大変だった。
「ほれ、取り出したぞ。しかしまだ使えそうなのに相田もひどいことするな。」
そうぼそっと呟いたときだった。
「恵さんは悪くありません!」
セブンか?いやでも声が女の声だった。
まさかこのラケットか?
「恵さんは悪くないんです。悪いのは私なんです。」
戸惑う俺を尻目にセブンが話しかけた。
「君はテニスラケットのようだが、悪いのが君というのは一体どういうことだ?もしよかったら同じ魂物として話を聞くが?」
「ありがとうございます。先にお名前を伺ってもよろしいですか?」
「あぁ、私はセブンだ。そしてこっちは私の持ち主、和馬だ。」
「セブンさんに和馬さん、よろしくお願いします。」
ちょっと待て。魂物と会話するには向こうが心を開いてないといけないんじゃないのか?
こんなにすんなり会話できるものなのか?
「おいセブン。なんでこのラケットさんとはこんなにすんなり会話できるんだよ。」
「それは私からお答えします。
先程和馬さんは私の持ち主、いや、2番目の持ち主を悪く言われたので私は黙っていることができなかったのです。」
「和馬。まあ要するに心を開くということは自分の考えを受け入れてもらおうとすることだ。こういった形でも魂物との会話ができるようになることもある。」
そうか。そういうことか。
しかし、2番目の持ち主とはどういうことだ?
「ラケットさん。2番目の持ち主っていうのはどういうことですか?」
「それはですね・・・」
ラケットはおもむろに話し始めた。
終
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。

変な転入生が現れましたので色々ご指摘さしあげたら、悪役令嬢呼ばわりされましたわ
奏音 美都
恋愛
上流階級の貴族子息や令嬢が通うロイヤル学院に、庶民階級からの特待生が転入してきましたの。
スチュワートやロナルド、アリアにジョセフィーンといった名前が並ぶ中……ハルコだなんて、おかしな

深窓の悪役令嬢~死にたくないので仮病を使って逃げ切ります~
白金ひよこ
恋愛
熱で魘された私が夢で見たのは前世の記憶。そこで思い出した。私がトワール侯爵家の令嬢として生まれる前は平凡なOLだったことを。そして気づいた。この世界が乙女ゲームの世界で、私がそのゲームの悪役令嬢であることを!
しかもシンディ・トワールはどのルートであっても死ぬ運命! そんなのあんまりだ! もうこうなったらこのまま病弱になって学校も行けないような深窓の令嬢になるしかない!
物語の全てを放棄し逃げ切ることだけに全力を注いだ、悪役令嬢の全力逃走ストーリー! え? シナリオ? そんなの知ったこっちゃありませんけど?

悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?

目には目を歯には歯を!ビッチにはビッチを!
B介
恋愛
誰もいないはずの教室で絡み合う男女!
喘ぐ女性の声で、私は全て思い出した!
ここは乙女ゲームの世界!前世、親の借金のせいで若くして風俗嬢となった私の唯一のオアシス!純愛ゲームの中で、私は悪役令嬢!!
あれ?純愛のはずが、絡み合っているのはヒロインと…へ?モブ?
せめて攻略キャラとじゃないの!?
せめて今世は好きに行きたい!!断罪なんてごめんだわ!!
ヒロインがビッチなら私もビッチで勝負!!
*思いつきのまま書きましたので、何となくで読んで下さい!!
*急に、いや、ほとんどR 18になるかもしれません。
*更新は他3作が優先となりますので、遅い場合申し訳ございません!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる