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2話 こんなのはどうだ?(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
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ー高校入学まで後3日
「そういえば、私は君のことを何と呼べばいい?」
唐突にセブンが聞いてきた。
「別になんでもいいよ。」
俺は少しぶっきらぼうに答えた。
入学前に高校から出された課題をやっていたのだ。
「なんでもいいが一番困るのだが。まあ、ここは無難に和馬と呼ぶことにする。」
「あぁ、そーかい。」
俺はセブンを一瞥もせず、そう答えた。
「それにしても和馬、君は意外と勉強ができるのだな。関心したぞ。」
セブンの言う通り、俺の中学の成績は悪くない。むしろ良い。
引きこもっていたのは確かだが、定期テストだけはちゃんと受けに行っていたのだ。
中学の内申点なんて定期テストさえ受けていれば5はつかないが4くらいならつけてくれるのだ。
「テストだけはちゃんと受けてたからな。
まあ、別室だったけどな笑」
「なるほど、偉いな君は。私は中学時代ろくに勉強もせず遊んでいたからな。」
「うおい!ちょっと待て!魂にも中学時代があるのかよ?!」
「無論、我々魂物は魂故に生まれた時は器を持たないが、天界で義務教育を受け卒業した魂には器が与えられるのだよ。」
「ちょいちょいちょい!待ちなって!義務教育?器?わけわかランボルギーニなんだけど!」
「まあ落ち着け。説明する。」
そしてセブンは語り始めた。
「先程も言ったが、我々は生まれた時、器を持たない。天界に生まれ、そこで魂のあり方を学び、心を得た者が器に入る権利が与えられるのだ。」
「じゃあ、物を大切にしてたら魂が宿るっていうのは?」
「魂が宿るのではない。人間側から感知できるようになるというだけの話だ。君はまだ気づいていないだろうが、私以外にも魂物は存在している。」
「おいおいマジか。じゃあなんで俺はお前を感知できるのに他のやつは感知できないんだ?」
「それは君に対して心を開いていないからだ。我々魂物は動物や植物といった生物には宿れない。あくまで物にしか宿ることができないんだ。だから物として大切にしてくれた者にのみ心を開き、人間がそれを感知できるようになるというわけだ。」
「なるほどな。じゃあ俺以外にもお前みたいにスマホと会話してるやつがいるってことか?」
「それは分からない。なぜなら最近の人間は物を粗末に扱う者が多いのでな。君みたいあたかも物に命が宿っているかのように扱ってくれなければ、魂物達は心を開かないだろう。」
確かに俺は引きこもっていたとき、このスマホを何よりも大切にしていた。俺がネットを通じて他人と関われるのも全てこのスマホがあってこそだと感謝すらしていた。
一日中いじってるもんだから手の脂がたくさん付いて可愛そうだったからウエットティッシュで毎日拭いたりもしていた。
「そうか、確かに俺はお前のことを他人と繋がるための命綱だと思って大切にしてきたけども。」
「だから今度は私が君を大切にする番なのだよ。今までの感謝を君に還元したい。」
「セブンお前ッ!」
「あぁ、和馬。これからよろしく頼むぞ。」
「ところでさぁ、今は家だからいいけど、
側から見たら俺スマホと会話してる変人なんだが。なんか顔とか出せたりしないの?
そっちの方が温もりがあっていいと思うんだが。」
「それもそうだな。こんなのはどうだ?
(╹◡╹)」
「いや誰だよ笑
お前らしくない。」
「ではこんなのはどうだ?٩(๑❛ᴗ❛๑)۶」
「だからなんで可愛い系によせるんだよ笑」
「そうかでは趣向を変えてこんなのはどうだ?(΄◉◞౪◟◉`)」
「おお!けっこう冒険したな!いいんじゃね?ちょっと憎たらしいところがいい感じだぞ。」
「やはりこれもダメか。」
「いや褒めてるよ?」
「やはりこれしかないと思っていたところなんだ( ̄^ ̄)」
「あーもう何でもいいわ。」
「ではこれにしよう( ̄^ ̄)ゞ」
「はいはいそーですか。」
「和馬。」
「なんだよ。」
「改めてよろしくなd( ̄  ̄)」
「あーよろしく笑」
なんか友達とかそうゆう言葉じゃ表せないけど、俺のこと理解してくれるやつが身近にいて嬉しく思った。
終
「そういえば、私は君のことを何と呼べばいい?」
唐突にセブンが聞いてきた。
「別になんでもいいよ。」
俺は少しぶっきらぼうに答えた。
入学前に高校から出された課題をやっていたのだ。
「なんでもいいが一番困るのだが。まあ、ここは無難に和馬と呼ぶことにする。」
「あぁ、そーかい。」
俺はセブンを一瞥もせず、そう答えた。
「それにしても和馬、君は意外と勉強ができるのだな。関心したぞ。」
セブンの言う通り、俺の中学の成績は悪くない。むしろ良い。
引きこもっていたのは確かだが、定期テストだけはちゃんと受けに行っていたのだ。
中学の内申点なんて定期テストさえ受けていれば5はつかないが4くらいならつけてくれるのだ。
「テストだけはちゃんと受けてたからな。
まあ、別室だったけどな笑」
「なるほど、偉いな君は。私は中学時代ろくに勉強もせず遊んでいたからな。」
「うおい!ちょっと待て!魂にも中学時代があるのかよ?!」
「無論、我々魂物は魂故に生まれた時は器を持たないが、天界で義務教育を受け卒業した魂には器が与えられるのだよ。」
「ちょいちょいちょい!待ちなって!義務教育?器?わけわかランボルギーニなんだけど!」
「まあ落ち着け。説明する。」
そしてセブンは語り始めた。
「先程も言ったが、我々は生まれた時、器を持たない。天界に生まれ、そこで魂のあり方を学び、心を得た者が器に入る権利が与えられるのだ。」
「じゃあ、物を大切にしてたら魂が宿るっていうのは?」
「魂が宿るのではない。人間側から感知できるようになるというだけの話だ。君はまだ気づいていないだろうが、私以外にも魂物は存在している。」
「おいおいマジか。じゃあなんで俺はお前を感知できるのに他のやつは感知できないんだ?」
「それは君に対して心を開いていないからだ。我々魂物は動物や植物といった生物には宿れない。あくまで物にしか宿ることができないんだ。だから物として大切にしてくれた者にのみ心を開き、人間がそれを感知できるようになるというわけだ。」
「なるほどな。じゃあ俺以外にもお前みたいにスマホと会話してるやつがいるってことか?」
「それは分からない。なぜなら最近の人間は物を粗末に扱う者が多いのでな。君みたいあたかも物に命が宿っているかのように扱ってくれなければ、魂物達は心を開かないだろう。」
確かに俺は引きこもっていたとき、このスマホを何よりも大切にしていた。俺がネットを通じて他人と関われるのも全てこのスマホがあってこそだと感謝すらしていた。
一日中いじってるもんだから手の脂がたくさん付いて可愛そうだったからウエットティッシュで毎日拭いたりもしていた。
「そうか、確かに俺はお前のことを他人と繋がるための命綱だと思って大切にしてきたけども。」
「だから今度は私が君を大切にする番なのだよ。今までの感謝を君に還元したい。」
「セブンお前ッ!」
「あぁ、和馬。これからよろしく頼むぞ。」
「ところでさぁ、今は家だからいいけど、
側から見たら俺スマホと会話してる変人なんだが。なんか顔とか出せたりしないの?
そっちの方が温もりがあっていいと思うんだが。」
「それもそうだな。こんなのはどうだ?
(╹◡╹)」
「いや誰だよ笑
お前らしくない。」
「ではこんなのはどうだ?٩(๑❛ᴗ❛๑)۶」
「だからなんで可愛い系によせるんだよ笑」
「そうかでは趣向を変えてこんなのはどうだ?(΄◉◞౪◟◉`)」
「おお!けっこう冒険したな!いいんじゃね?ちょっと憎たらしいところがいい感じだぞ。」
「やはりこれもダメか。」
「いや褒めてるよ?」
「やはりこれしかないと思っていたところなんだ( ̄^ ̄)」
「あーもう何でもいいわ。」
「ではこれにしよう( ̄^ ̄)ゞ」
「はいはいそーですか。」
「和馬。」
「なんだよ。」
「改めてよろしくなd( ̄  ̄)」
「あーよろしく笑」
なんか友達とかそうゆう言葉じゃ表せないけど、俺のこと理解してくれるやつが身近にいて嬉しく思った。
終
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