上 下
183 / 537
間章2

魔法解説:ヴードゥー呪術

しおりを挟む
 アフリカの民間信仰が【教会】の介入により変化した呪術。
 ヴードゥーの神々への呼びかけと神々のイメージを媒体にして周囲の魔力を操り、あるいは取りこんで術と成す。
 術の強化ないし大魔法インヴォケーションの行使に動物の贄を使用する。
 ヴードゥー呪術の使い手は、ヴードゥー神官オウンガンあるいはヴードゥー女神官マンボと呼ばれる。

 本編では、ベティ(3章以降)が使用。
 贄にはいつも食べてるささみスティックを流用している。

【エレメントの変成】
 周囲の魔力を媒介して魔力の源である火水風地を操る。

 【雷の術クー・ヘボソ
  種別:攻撃魔法エヴォケーション イメージする神:雷嵐のシャンゴ
  落雷。
  ベティが登場するほぼすべての章で使用。
  本来は上空に雨雲が必要だが、3章では贄を使って無理やり晴天時に行使した。
  4章でも敵結界内で贄を使って行使している。

 【雷雨の術クー・ジ・ヘボソ
  種別:攻撃魔法エヴォケーション イメージする神:雷嵐のシャンゴ
  呪術による落雷【雷の術クー・ヘボソ】をまとめて引き起こす。
  14章で使用。

 【抗雷の術ブー・グロ・ヘボソ
  種別:防御魔法アブジュレーション イメージする神:雷嵐のシャンゴ
  雷撃から身を守る。
  8章で、敵魔獣の雷術を凌ぐために使用。

 【空気の術クー・レール
  種別:補助魔法オルターレーション イメージする神:疾風のオーヤ
  空気を操る。
  以下の風術の基礎技術でもある。
  3章で使用。
  割れて飛び散るガラスの軌道を変え、即席の散弾にした。

 【刃の術クー・アーティンゼモ
  種別:防御魔法アブジュレーション イメージする神:疾風のオーヤ
  大気を操り刃と化す。
  8章、11章で使用。

 【竜巻の術クー・ハサハサ・ゲゲ
  種別:防御魔法アブジュレーション イメージする神:疾風のオーヤ
  複数のつむじ風を放つ。
  個々の渦が対象を追尾し、上記【刃の術クー・アーティンゼモ】の要領で何度も斬り刻む。
  11章で使用。
  無限に再生する敵を力押しで撃破するために用いられた。

 【盾の術ブー・ガーグロヌ
  種別:防御魔法アブジュレーション イメージする神:疾風のオーヤ
  空気の盾を作る。
  4章、11章で使用。
  前者は敵魔道士メイジが放った無数の鉄針を、後者は方天画戟の一撃を防御した。

【心身の強化】
 魔力をトーテムとして自身に取りこむ。

 【豹の術クー・コポー
  種別:付与魔法エンチャントメント イメージする神:鉄火のオグン
  筋力を飛躍的に増大させることにより打撃力と耐久力、驚異的な瞬発力を得る。
  異能力【虎爪気功ビーストクロー】と同等の効果。
  4章、8章で使用。

 【猟犬の術クー・アヴン
  種別:付与魔法エンチャントメント イメージする神:鉄火のオグン
  猟犬の素早さと獰猛さを得る。
  敏捷性に特化しているだけに直接的な打撃力や耐久力は上記に劣る。
  だが武器を使用するなら素早いこちらの方が有利。
  異能力【狼牙気功ビーストブレード】と同等の効果。
  3章で使用。
  その際に術が暴走し、それにより舞奈と交戦した。
  これは周囲の魔力――術者本人より強い力を操る呪術師ウォーロックに特有の現象である。
  無論、直接の要因はベティの術者としての技量の低さであるが。

 【鉄の術クー・ガン
  上記付与魔法エンチャントメントの副次効果。
  身体に収まり切らない魔力が、術者が手にした金属製の得物を強化する。

【供犠による事象の改変】
 魔力を利用して因果をずらす霊媒術の応用。

 【蔵の術ブー・ヌセヒェテン
  種別:補助魔法オルターレーション イメージする神:門のレグバ
  あらかじめ準備しておいた物品の因果をずらし、手元に呼び寄せる。
  4章で使用。
  学園内での戦闘で、パートナーの得物である重火器を使用可能にした。

 【影の術クー・イェー
  種別:補助魔法オルターレーション イメージする神:サムディ男爵
  脂虫を操る。
  4章で敵脂虫のコントロールを奪おうとした。
  だが叶わず、以下の術で爆破した。

 【破砕の術クー・ヴォー
  種別:攻撃魔法エヴォケーション イメージする神:サムディ男爵
  贄虫を爆破する。
  喫煙者はアンデッドを操る術の対象となるため脂虫と呼ばれ、怪異とみなされる。
  それに【機関】も悪臭と犯罪をまき散らす脂虫を人ではなく怪異と規定している。
  有害で邪悪な脂虫が世界に対して、自身に対してできる唯一の善行は死ぬことだ。
  4章で使用。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

魔法少女になれたなら【完結済み】

M・A・J・O
ファンタジー
【第5回カクヨムWeb小説コンテスト、中間選考突破!】 【第2回ファミ通文庫大賞、中間選考突破!】 【第9回ネット小説大賞、一次選考突破!】 とある普通の女子小学生――“椎名結衣”はある日一冊の本と出会う。 そこから少女の生活は一変する。 なんとその本は魔法のステッキで? 魔法のステッキにより、強引に魔法少女にされてしまった結衣。 異能力の戦いに戸惑いながらも、何とか着実に勝利を重ねて行く。 これは人間の願いの物語。 愉快痛快なステッキに振り回される憐れな少女の“願い”やいかに―― 謎に包まれた魔法少女劇が今――始まる。 ・表紙絵はTwitterのフォロワー様より。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...