不倫相手は妻の弟

すりこぎ

文字の大きさ
上 下
5 / 24
トイレ

指挿入

しおりを挟む
 胸が詰まる息苦しさをぶつけるように、修一はずぶりと二本の指を差し入れた。肛口がきゅんきゅんと指を締め付け、奥へ引き込もうと蠢動する。
 促されるままに挿入を深め、熟れた腸壁をまさぐった。つるりとした壁面を擦り、収めたままくねらせ、円を描くように回転させる。

「あぁっ……はぁ、んっ……♡」

 付け根まで埋め込んだ指をゆっくりと引き抜いていくと、排泄にも似た肛悦に千紘はムズムズ背筋を震わせた。アヌスは引き攣れるように修一の指に吸い付き、決して離すまいと必死に食い締める。抜け出る瞬間に再び差し込めば喜びにうねり、奥へといざなう蠕動を見せた。
 指先が腹側のふっくらと柔らかな盛り上がりを捉えると、千紘は腰を弾ませ、高らかに啼く。

「はぅうっ……♡♡」

 甘く震える体を支えながら、前立腺をくすぐり、つつき、震わせ、押し込むように圧迫して、修一は多様な指戯で千紘の性感を刺激した。
 愛撫を受けてアヌスの収縮はより激しさを増し、食いちぎらんばかりに噛みついてくる。その締め付けが前立腺の快感をより際立たせ、千紘の呼吸はいっそう切迫したものになっていく。

 悦に溺れる千紘の姿に、修一の心も満たされていくようだった。
 他の誰よりも自分が千紘を感じさせたい。その一心で、切なく揺れる千紘のペニスをもう一方の手で扱き立て、アヌスと併せて更なる快を引き出そうとする。

「ちぃちゃん、気持ちいい?」
「んっ、ぅんっ、きもちいぃっ♡」
「他の奴よりもイイ?」
「うんっ、ぅん! 修ちゃんが一番だよぉっっ♡ ふぅっ、はふっ、……ぁぅうっ、も、いくっ、イッちゃいそうっっ♡」

 内外から同時に責め立てられる千紘は涎をだらだらとこぼし、へこへこ腰を揺らして込み上げる強烈な快感に身を捩らせた。
 ぬかるみ火照る直腸の熱感がふやけた指先に伝わり、千紘の高揚が修一にも伝播していく。

 性感が高まるにつれ前立腺は丸みと弾力を増していき、「もっと触って」とばかりに修一の指を圧迫した。膨らんで捉えやすくなったその場所をぐぐっと強めに押し込めば、肛門括約筋が一際きつく収縮する。

「ぁっ、あっ、あぁああ――っっ♡」

 がくがくと全身を痙攣させて千紘がエクスタシーに昇りつめる。修一は大きく開かれた千紘の口から垂れる唾液の糸を舌に乗せ、口腔で転がしてその甘さを含味した。

 互いの吐息を肌に浴びながら、熱く視線を絡め合う。千紘のペニスから溢れ出した精液がとろりと修一の指を伝い、指輪を白く汚していく。

「ちょっと、修一~?」

 愉悦に浸っていた修一は、ドア越しに聞こえてきた妻の声に飛び上がった。

「千紘、大丈夫? 随分遅いから……」
「あ、ああ……うん……ちょっとまだ、ぐったりしてるけど……」

 幸いドアの鍵は閉めてあったが、声色で動揺を悟られぬよう必死に平静を装う。薄い扉一つ隔てた先に小百合の気配を感じ、心臓が肋骨を突き破らんばかりに早鐘を打った。

「あら……大丈夫そう?」
「う、うん。さっきよりは楽そうにしてる、よ……っ!」

 依然として修一に抱き着いたままの千紘が、いたずらを仕掛ける子どものような顔をして唇をついばんでくる。

「お水持ってこようか?」
「えっ……んぅっ!」
「修一?」

 舌先をやわやわと甘噛みされ、修一はまともに喋ることが出来なかった。
 千紘は口元を綻ばせ、引っ張り出した修一の舌裏をなぞるように舐め上げる。さらに勃起したままの修一のペニスに手を伸ばし、にぎにぎと柔い刺激を与えてきた。

「~ッ!」
「どうしたの?」
「……ぅっ、ぃ、いやっ……なんれもないっ……」

 呂律が回らない口調で修一は訝しむ妻に言葉を返す。
 純粋に心配してくれている彼女に対して最低な裏切り行為を働いている。その自覚がありながら、悪ふざけを続ける千紘を諌めようとはしなかった。
 目の前の快楽を追い求めずにはいられない。妻にばれてしまうかもしれないこの危機的状況に、自分でも理解できないような異様な興奮を覚えていた。

 修一が積極的に舌を絡ませると、千紘はうっとりと笑みを深め、自身のペニスを修一のモノに重ね二本まとめて擦り立てた。二人分の精液が白く泡立ち混じり合い、粘り気を増して吸着し、摩擦の快感を高めていく。修一は千紘の腰をぎゅっと掴んで本能の赴くままに股間を突き出す。

 くらくらするような蒸れた熱気が狭い室内に充満していた。
 ぐちゅぐちゅと立つ淫らな水音や荒い息遣いが、小百合の耳にも届いているかもしれない。すぐ傍にいる彼女の気配を意識しながらも、そのスリルを興奮の糧として、完全に二人の世界に浸りきっていた。

「修一? 千紘? 本当に大丈夫なんでしょうね」
「はぁっ……んぅっ、らいじょうぶ……しんぱいしないで、おねえちゃん……」
「……そう? なら、いいんだけど。もうこれに懲りて、お酒は控えるのよ」
「はぁい」

 遠ざかる小百合の足音を聞きながら尚、ねっとりと舌を絡ませ合う。

「……じゅぷっ、ぐちゅっ、ちゅぷ……んっ、ねぇ、修ちゃぁん……まだ、足りないでしょ?」

 千紘は修一の耳元に濡れた唇を寄せ、甘い吐息を吹きかけた。悪魔のようなその囁きは脳を蝕み、思考も理性も道徳も、根こそぎ全て奪っていく。
 背徳の悦びに酔いしれながら、修一は夢見心地で頷いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

淫愛家族

箕田 はる
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。 事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。 二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。 だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

処理中です...